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2015年02月23日

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投稿者 赤石大輔 : 18:25 | コメント (0)

2013年09月20日

2013まつたけ予想!

今年もやってきました、みのりの秋、マツタケの秋です。

年々少なくなる松茸ですが、年によっては豊作のこともあります。しかし昨年は、本当に最低、大凶作といわれるほどマツタケは見られませんでした。なぜこんなに少なかったのか。
ここからは、私の能登での7年間の経験と気象データをもとに、今年のマツタケの発生状況を「占って」みたいと思います。

昨年の予想はこちら → 2012年まつたけ予報!

まずは昨年、2012年9月の気温と降水量を見てみます。
この年の9月には、雨が記録されたのは11日、日の降水量が20mmを超える日はありませんでした。平均気温は、20度を下回りませんでした。10月に入りようやく気温は20度を下回り、雨も後半で降りました。

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キノコは発生時に大量の水を使います。また、マツタケは地面の温度が18度以下になったときがキノコを作るタイミングになります。ですので、気温が18度を下回らないと、マツタケを作るタイミングが来ないということになります。
結局2012年は10月12日に初物と、発生はかなり遅くなりました。その後も伸び悩み、凶作といわれるほどでした。

北国新聞記事

さて、今年2013年の状況を見てみます。
19日まで10日間雨が降っています。20mmを超える日は5日、40mmを超える日も3日と、まとまった量の雨が降っています。気温は16日の台風以降、ぐっと下がり20度以下となっています。マツタケの発生条件は整ってきたと考えられます。予想では、25日ごろには初物が見られるのではないかとおもいます。しかしこの後10月にある程度雨が降ってくれないと、発生量はそれほど伸びないかもしれません。

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気象条件さえ整えば、マツタケはある程度は発生してくれます。しかし最盛期に比べればよい年でも1/10程度。やはり環境を整えることが最重要であると考えています。

以上で、マツタケ予想を終わりたいと思います。
今年は豊作を期待しています。

投稿者 赤石大輔 : 10:50 | コメント (0)

2012年09月20日

2012年まつたけ予報

9月になってもいつまでも暑いですね.
昨日は新潟ではフェーン現象で37度以上になったとか.
昔金沢でバイト先のおばちゃんが,「今日は暑いねー,ふえんやね,ふえん」と言っているのを聞いたときから,フェーン現象を知りました.おもに日本海側で起るらしいですね.

さて,こんなに暑い日が続き雨も降らないとなると,心配なのは秋のきのこ狩りです.
今年はどんな年になるでしょうか.これまでの統計資料を振り返り,予測してみましょう.

過去4年間,2009年から2012年の9月〜10月の降水量と気温について比較をしてみます.
この期間には,戦後最悪の生産量と言われた2009年と,近年稀に見る豊作の2010年という対照的な年を含むため傾向が分かりやすいかと思います.

それではまず2009年見てみましょう.

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青いバーが降水量,赤い折れ線が気温の変化です.
9月には20mmを超える日が一度もありません.10月に入って2日ほど50−90mm程度の雨が降っています.雨が少ない年でした.
日の平均気温は9月の頭から25度を下回る,涼しい年だったようです.
マツタケが全くでなかった年は,このような降水量の少ない年でした.

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次に豊作の2010年を見ます.COP10が名古屋で開催された年ですね.
9月の上旬から,コンスタントに20ー40mm程度の雨が降っています.秋のお祭りが雨に見舞われた地域が多かったのではないでしょうか.10月は余り雨が降っていません.気温は9月中旬まで25度前後ですが,20日過ぎから急激に涼しくなったことをよく覚えています.このような年にマツタケは豊作となりました.マツタケ以外の天然のきのこも多数採れ,直売所ではきのこがあふれていました.

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そして,2011年はどうでしょう.
9月の頭は雨が少ないですが,9月20日に大きな雨が降りました.これは台風の影響でした.それ以降も余り雨が降っていません.気温の傾向は2010年に近いですね.この年はマツタケは少ないがそれでもそこそこ採れたと聞いています.マツタケ以外のきのこが全然なくて,たとえば能登で良く食べるしばたけ(アミタケ)が手に入らない,ということだったように思います.

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最後に,今年2012年の現在までの様子を観てみます.
あー,雨が全然降ってませんね.2009年と良くにていますね.気温も高めです.今年は雨不足でため池の水が干上がるなどのニュースもありました.不作の年に近い傾向です.マツタケの豊作のためにも,この後,ある程度まとまって雨が降って欲しいですね.

以上,マツタケ予報でした.

投稿者 赤石大輔 : 18:13 | コメント (0)

2011年09月14日

2011マツタケ予想

9月にはいりましたが,まだまだ熱い日が続いていますね.
お天気続きで,お祭りのある地域にとっては,ありがたい面もありますが,きのこに関しては,雨が多いほうが豊作の年になるようです.

私も能登へきてマツタケシーズンを5回見ておりますが,まつたけの発生予測はとても難しいということだけ判りました.
今年でようやく6回目を観測できます.できれば,100回くらい観察して,傾向をつかみたいところですが,どうやら寿命の方が早いようです.

さて,前置きはこれくらいにして,ちょっとだけマツタケの発生予測をして見たいと思います.

ちなみに,2008年に一度予測をしました.これはいつ頃が発生のピークになるかという予測でした.ちなみにこの年は9月30日に初お目見えということで,決行遅かったようですね.2009年は9月14日だったようです.そして去年は10月4日と,半月近くずれることがあるようですね.しかし昨年は大豊作となりました.

2008年マツタケ発生予測

今年の予想ですが,過去の気温と降水量から検討して見たいと思います.2009年,2010年,そして2011年の9月のデータを利用します.気象庁から過去の毎日の気温や降水量を利用できますので,興味のある方はそちらをご覧下さい.

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2009年,この年は全国的に不作,戦後最悪なんて言う事も言われたほど,松茸が採れない年でありました.
2010年,この年は久しぶりに大豊作,2009年との比較がしやすいですね.そして2011年は13日までのデータを使います.

結果はこちら.

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折れ線グラフが一日の平均気温,青いバーが降水量です.2009年も,2010年も気温はあまり差はないようです.2011年は出だしでちょっと気温が高いのが気になりますね.気温が高い,残暑が長く続いた年は不作傾向があります.

降水量は青いバーです.2009年の9月は20mm以上降った日が1日もありませんでした.一方,2010年の9月は,一日20mmから90ミリ降った日が8日あります.また程よく分散しているので,山の地面に水分が十分ある期間が長かったと考えられます.きのこはその殆どが水分ですので,やはり雨の量そして頻度がきのこの発生に大きな影響を与えているようです.

2011年の9月はいまのところ1日だけ20mmを越えた日があるようです.これからあと15日くらいですが,程よく雨が降って,涼しくなってくれれば,期待できるのではないかと思います.

最後に,今年の松茸の発生量予想ですが,「うーん,うーん,多分,やや少なめかなー.」という,頼りない答えです.ちなみに大豊作となった2010年に私が立てた予想は,「不作」でした.本当に予測はあてになりませんね.

それではこの辺で,皆さんが沢山きのこがとれますようにお祈りして,終わりたいと思います.

「あめあめふれふれもっとふれー.」

投稿者 赤石大輔 : 16:15 | コメント (5)

2010年09月17日

きのこ展参加します.

9月18日〜20日に,金沢市キゴ山ビジターハウスにて,きのこ展が開催されます.

詳細 → 石川きのこ会「20周年記念」きのこ展

石川きのこ会は,私がきのこの研究を始めてから10年もお世話になっている,とても精力的な同好会です.
今回は,このきのこ展に,私も参加させていただくことになりました.

19日の午後に,「里山のきのこ」と題しまして,ちょっとお話をさせていただきたいと思っています.
能登の里山のきのこや,里山里海自然学校での取り組みなどを紹介したいと思います.

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もしよろしければ,お運び下さい.

投稿者 赤石大輔 : 20:31 | コメント (2)

2010年07月06日

アカヤマドリはおいしい!

7月6日

保全林できのこ調査を行いました.
春から実施している調査ですが,夏のきのこが出てきました.
今日の大物は,アカヤマドリLeccinum extremiorientaleです.

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アカヤマドリは,大きなイグチ科のきのこで,とても美味しいきのこです.
こちらは幼菌で,肉はとても固くしまっています.大きいものは傘が30cm位になって森の中で見つけるとぎょっとしますよ.また,大きいものは虫が入っているので食用にはあまり向きません.

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昨年も保全林からたくさん出ていましたが,ちょっと炒めて食べただけなので今回は,ちゃんと料理をしてみようと思いました.さっそくお世話になっている民宿「ひろ吉」さんに伺い,調理と試食をしました.

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一品目は,バター塩コショウでソテー.
包丁を入れると,きのこの白い身と手もきれいでした.フライパンでさっと炒めて食べると,とても甘くて美味しいです! でもバターが強すぎてきのこ自体の味はあまり判らんなー.

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二品目は,オリーブオイルで炒めました.ニンニクが欲しかったのですがなかったので醤油漬けのニンニクで代用し,タマネギと一緒に炒めて塩コショウしました.きのこから黄色い色が出るので勝手にカレー風になってしまいます.味はこちらの方がきのこ自体の味がして美味しかったですね.また,柄よりも傘の方がふわふわして甘くて美味しかったです.

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これはスパゲティにしたらとても良いかも!ということで,また採りに行きたいと思います.

今週末,7月10日は午後1時からきのこ調査を行います.
今日のアカヤマドリやポルチーニの仲間であるヤマドリタケモドキが採れるかもしれません.ぜひご参加下さい.

投稿者 赤石大輔 : 21:37 | コメント (0)

2010年07月01日

夏のキノコ

7月1日

毎週,保全林でキノコ調査を行っています.
朝の2時間ほど,見て回るだけですがとても気持ちが良く,楽しい調査です.
真夏もかかさずやるので,蚊が多かったり扱ったりで大変なときもありますが(汗).

さて,今日は夏のキノコが結構出ていました.
夏は実は面白いキノコがたくさん出る季節なので皆さんも是非山に入ってみてください.

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こちらは,ヤマドリタケモドキ.欧米ではポルチーニと呼ばれている美味しいキノコの仲間です.能登でも7月ごろコナラ等広葉樹の里山林にたくさん出ています.
このキノコは傘が焦げ茶色なので,もしかするとコゲチャヤマドリタケ(仮)課もしれません.北陸のきのこ図鑑には,ヤマドリタケモドキの仲間で,若干姿が異なる種類を仮名で載せています.まだまだ調査不足で,ヤマドリタケモドキの仲間はもしかするとたくさんあるかもしれません.

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こちらはキツネタケと左下の黒光りしているのはオサムシの幼虫です.
キノコの廻りに虫がたくさんいて,なんだか不思議の国のアリスの世界みたいでした.

次回の保全活動は7月10日ですが,キノコ調査を実施したいと考えています.
13時に自然学校集合です.もしお時間があれば是非ご参加下さい.

投稿者 赤石大輔 : 12:48 | コメント (0)

2010年06月30日

旅サライにコノミタケの記事掲載

コノミタケは,能登でとれる不思議な,そして美味しいキノコです.
これまで何度かこのブログでも紹介してきましたが,私たち自然学校と鳥取大学の調査により,ようやく学名を付けることができました.

そして今回,小学館からでている大人の雑誌「サライ」に,コノミタケの記事を載せていただくことになりました.
掲載していただいた雑誌はこちら →  旅サライ2010年08月号

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この中の,スペシャルコラムという所に,1ページドーンと載せていただきました.
コノミタケは,能登で古くから食べられている非常に美味しいキノコですが,近年,生産量が減少しています.その原因が,里山の放置にあるということが判ってきました.能登の里山を新しい方法で活用していく道を探り,これからもコノミタケがたくさん出る里山を作っていきたいと考えています.

是非多くの方に記事を見ていただき,秋には能登でコノミタケを食べる旅を楽しんでいただきたいです.

投稿者 赤石大輔 : 18:24 | コメント (0)

2009年06月23日

カンゾウタケ 

カンゾウタケFistulina hepatica Schaeff.:Fr.
名前の通り,鮮やかな赤紫色をした肝臓のような見た目のキノコ,切ると赤い汁がしたたり,断面も霜降り上でお肉のようです.
アメリカなどではビーフステーキキノコ(Beefsteak Fungus)、フランスでは「牛の舌」(Langue de boeuf)と呼ばれているそうです.

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須須神社のスダジイの老木から発生していました.珠洲神社の周辺は,神聖な場所として昔から木が切られることが無く,原生植生が残る貴重な森が広がっています.樹齢800年のスダジイなど,老木から発生する,深い森に依存したキノコといえるでしょう.里山のキノコとは対照的ですね.

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裏側は肌色をしており,そこに小さな穴が空いています.もっとよく見てみると,面に穴が多数空いているのではなく,細い管が集まっていることがわかります.マカロニを束にしたような状態を想像してもらえるといいです.
こんな形状をしたキノコはめずらしく,カンゾウタケは独立した科で,国内では1属1種のみ記載されています.もっと寄って撮れば良かった.


食べられます.しかも生で食べることができ,酸っぱい味がサラダなどに合うそうです.ソテーなどもあい,欧米ではとても喜ばれるきのこだそうです.

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しかし,須須神社は,国の天然記念物に指定されており,ここでは動植物の採集が一切禁止されていますので,採って食べてはいけません.

投稿者 赤石大輔 : 20:34 | コメント (0)

2009年06月20日

マツオウジ

マツオウジ Lentinus lepideus

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初夏に,松の倒木や切り株から大きなこのマツオウジを見つけることがあります.
この時期キノコがまり無いことと,とても大きなキノコなので見つけると嬉しいものです.以前自然学校に何度か持ち込まれたことがあります.
写真の物は,ずいぶん小さかったですが,おそらく古いきり株でキノコを作る栄養が足りなかったのだと思います.

こちらは,昨年小学生と一緒に須須神社で観察会をしたときのマツオウジで,とても大きかったです.

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このキノコは食べられますが,人によっては中毒(嘔吐や下痢)を起こすとされているため,注意が必要です.私もまだ食べたことはありません.
しかしマツの香りのする美味しいキノコとして栽培の計画もあったようなので,試してみる価値はあるようです.

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北陸のきのこ図鑑によれば,Lentinus lepideus は2種を含むことが発表され,つばのある物をツバマツオウジ(仮)とし,この学名を当てています.普通のマツオウジにはLentinus sp.(lentinus属の一種)と表記されており,今後新たな学名がつくかもしれません.

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投稿者 赤石大輔 : 16:22 | コメント (0)

2008年10月28日

お知らせ

テレビ放送のお知らせです。
明日29日夕方5時35分放送の「スーパーJチャンネル」にて、
珠洲市のマツタケ山再生に関する特集が5〜6分のVTRで紹介されます。

春から長期にわたり珠洲のマツタケ山再生事業について、また里山里海自然学校が取り組む能登の里山再生事業についての取材をしていただきました。とてもよい特集になっていると思います。

また後日ご報告しますが、今年も整備林からマツタケが発生しました。新たに発生した箇所もあり、成果は目に見えて上がってきています。マツタケ山を作ることと、里山里海保全と、どのような関係があるのか?そんなお話が聞けると思います。

お時間がありましたらぜひご覧ください。

(大きなニュースが入ると変更もあるそうです。)

リンク → HABホームページ

投稿者 赤石大輔 : 19:58 | コメント (4)

2007年11月09日

石川きのこ会と,きのこ同定会

10月20日

里海自然学校にて,石川きのこ会と里山里海メイトの合同キノコ同定会が開催されました.
石川きのこ会 は,私の師匠である池田良幸先生が始められた金沢のキノコの同好会です.ただキノコを採集して食べるという目的だけでなく,より学術的な取り組みをされており,石川に存在するキノコ相の把握や,まだ図鑑に載っていないおおくのキノコの標本やスケッチを作成されています.
すでに,石川のきのこ図鑑(1996,絶版)をはじめ,全国でも高い評価を得ている 北陸のきのこ図鑑(2005) ,最近では一般向けに, 食用きのこが一目でわかる北陸のきのこガイド が発刊されるなど,とても活発な活動をされています.
私もきのこ会に入らせていただいており,その縁あって今回自然学校で「能登交流会」を開催させていただきました.
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各自金沢から能登へ向かう途中,能登の方は自分のフィールドで,きのこを採集して同定会に持ち寄ります.
ここで言葉の意味を少し,


どうてい 【同定】
(名)スル〔identify〕
(1)ある物をある一定の物として認めること。あるものとあるものの同一性を認めること。
(2)生物の分類学上の所属・名称を明らかにすること。
(3)融点や沸点、各種の吸収スペクトルなど、物質に固有な性質を利用して、単離した目的物質が何であるかを明らかにすること。

このように,生き物の名前を明らかにすることを同定といいます.「鑑定」という言葉も使いますが,こちらは骨董品など物に対して使われることが多いですね.

さて,同定会当日は,参加者もたくさん来ていただき,きのこもずいぶん集まりました.少し紹介していきましょう.

1.スッポンタケ Phallus impudicus Pers.
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2.エリマキツチグリ Geastrum triplex (Jungh.) Fisch.
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3.モミタケ(「さまつ」は能登方言)Catathelasma ventricosum (Peck) Sing.
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4.ヌメリイグチ Suillus luteus (L.:Fr.) S.F.Gray
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5.カンゾウタケ Fistulina hepatica Schaeff.:Fr.
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今年は,水不足できのこも少ないといわれていますが,皆さん流石にきのこ発見能力が高いのか,たくさん集まりました.

里海メイトも参加していただき,こんなにたくさんのきのこを見るのは初めてだと感激されていました.

今度はきのこ鍋もやりたいですね.

投稿者 赤石大輔 : 10:34 | コメント (4)

2007年10月23日

コノミタケ

10月18日

能登町柳田村周辺にて,能登特産の美味しいキノコ,コノミタケの調査を行いました.
去年も能登の道の駅などで販売されている物を見たことがあったのですが,発生をこの目で確認するため,
今回は地元の方に特別に発生場所に連れて行ってもらいました.

能登はおおくの里山が私有地ですので,勝手にはいることはできません.でも最近は金沢や富山からも
キノコシーズンにはたくさんの人が能登へやってきてキノコ狩りをされるそうです.
たくさんの人が能登にきてくれる,それはいいことだと思いますが,山を荒らしていく方も多く,
やはり里山に入るときのマナーを守ることが一番大切だと思います.

さて,今回はコノミタケの調査です.
コノミタケはホウキタケの仲間で,白い珊瑚のような形をしています.
奥能登,特に能登町方面では比較的たくさん発生し,昔から地元の人々に食べられていました.
「北陸のきのこ図鑑」には「好味茸」と漢字が当てられていて,好みの味,美味しい味のキノコという名前のようです.
しかしコノミタケという名前は能登の地方名,方言です.このキノコは正式な和名や学名がついていないのです.
能登の人々が昔から食べているようなキノコも,学術的にはまだまだ謎なキノコということです.
ホウキタケ全体の分類が遅れているのは,どこにでもたくさん出ているキノコではない,珍しいキノコであるということも一因のようです.

コノミタケはミズナラやコナラの多い雑木林に出るそうです.
おそらくナラ類の菌根菌(木と共生しているキノコ)だと思われます(これも確認する必要があります).
柳田村あたりは薪炭林が多くあり,そのような人によって管理された林に多く出ていたようですが,
最近発生量が減ってきているようです.やはり里山の荒廃が影響しているのでしょうか?
マツタケと同様,コノミタケも里山の大切な恵ですので,またたくさん出るようにしたいです.

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山に入って最初に見つけたのは,コノミタケではなくホウキタケ(の仲間?)の方でした.
これは白い枝に先端がピンク色の美しいキノコです.山に発生している姿は始めてみました.
こちらもとても美味しいキノコです.

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1時間ほど歩いて見ましたが,最初に入った山には残念ながらコノミタケは見つかりませんでした.
次の山を目指し移動する途中,直売所に入るとといくつか売られていました.
どうしてもほしかったので2200円のコノミタケを購入しました.
重さを量ってみると200gなので,㎏あたり11000円になります.
やはり高価なキノコですね.

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2つめの山で30分ほど歩くと,ありました!ついに見つけました!
雑木林の林床に,白い珊瑚がぽこっと出ている様子は宝物を見つけたようでとても感動しました.その後も30分ほど歩き回って,4つほど見つけることができました.
今回は食べるためではなく,コノミタケの標本を手に入れるための調査でした.コノミタケがどういったキノコなのか,どんな生態をしているのか.他の研究者とともに今後明らかにしていきたいと思います.

投稿者 赤石大輔 : 11:14 | コメント (4)

2007年10月09日

キンモクセイの知らせ

先日,角間の里へ寄ったとき,里山メイトのある方から「能登でもう金木犀は咲いたか?」
という問い合わせがあった.
「まだです,なにかあるんですか?」と聞くと,
「金木犀が咲いたら,シバタケが出るんや」とのこと.
なるほど,山の達人は人それぞれに自分なりの暦を持つというが,
シバタケのシーズン到来を金木犀の開花でよむのか.

シバタケは石川県での方言で,標準和名はアミタケ,学名は
Suillus bovinus (L.:Fr.) O.Kuntzeである.

数日前からようやく,珠洲でも金木犀の香りが出した.
シバタケもそろそろか,と調査ついでに自然学校の近所にある
めぼしいアカマツ林をのぞくと,あった.
日暮れ前の林の中で,ぽつぽつと出ているオレンジのつぼみを
発見することができた.
初物である.

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勢いづいてあたりを探しまわるが,
今日は一カ所しか発生地点を見つけられなかった.
それでも食べられるキノコを発見したときは,特別な喜びがある.
秋の訪れを感じる,幸せなひとときだった.
こんなすばらしい体験を,近所の道ばたでできるのだから,
珠洲の里山は恵みの多い場所だ.

今年はキノコのシーズンが遅れている.
9月中頃にあった異常な暑さのせいだろうか,
キノコに限らず植物なども遅れているとのことだ.

今日は,自然学校が開校して一周年の記念日でもある.
一年がんばってきたご褒美に,キノコの神様が初物を
届けてくれたのだろうか?
しかし肝心のマツタケは,今年はまだ出ていないらしい.
このまま雨が少なければ,去年に続き不作の年になるかもしれない.
研究者も生産者も天候は操れないので,努力が報われない年は
がっくりと肩を落とすことになる.

マツタケが豊作になるように,
最後はやはり神様にお願いするしかないようだ.

投稿者 赤石大輔 : 20:23 | コメント (4)

2007年09月26日

マツタケ?

070922

立命館大学の吉田先生とクモの調査で山伏山に登りました.
この日は,山頂のお宮で儀式?というか催しがあり,
美しい笛の音が聞こえていました.

私はクモの調査を横目にキノコを探していると,
スダジイの下に驚くべきキノコが!!

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あー,おー,あれ?マツタケ?
スダジイ?なにそれ?
マツタケに非常によく似ているキノコですが,
出ている場所がおかしい.
アカマツがないのに何でこんなのが出ているのか?
とてもびっくりしました.

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手に取ってみると,なんだか柔らかいし,根本は細い.
黄色みがかかっていて,なにより独特のマツタケ臭が全然ない.
だんだんマツタケには見えなくなってきました.

自然学校へ持ち帰り,図鑑を繰ると,やっぱり出ていました.
「ニセマツタケ」Tricholoma fulvocastaneum Hongo
というのだそうです.

引用:マツタケより早くブナ科樹林下に発生し,黄色みを帯び匂いなし.

あー残念.というかそんな場所でマツタケが出るはずないのだから,
興奮するのもおかしいのですが.

珠洲ではまだマツタケは出ていないようです.
このニセマツタケが今年のマツタケの発生を期待させるものなのかどうか?
今後も継続調査を行っていきます.

投稿者 赤石大輔 : 17:54 | コメント (4)

2007年07月18日

ヤマドリタケモドキ

7月17−18日

富山大の学生が,珠洲,輪島市のため池の水質調査に,自然学校を訪れました.
最近,たくさんの研究者が自然学校に集まって奥能登の調査がスタートしており,
研究所として,賑やかになってきました.

珠洲の調査地の味噌池近くの林道で,目に飛び込んできたのは,
巨大なヤマドリタケモドキ Boletus reticulatus Schaeff.
傘の直径20cm,柄の太さ7cmほど,
これほど大きな物ははじめてみました.
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ヤマドリタケモドキは,コナラなどブナ科広葉樹林,またはマツとの混成林内に発生します.
ヨーロッパではポルチーニやセップと呼ばれ大変珍重されている
ヤマドリタケ Boletus edulis Bull.:Fr.の親戚.
ヤマドリタケよりも香りが弱いが,とてもおいしいキノコとのこと.

割ってみると,虫食いもなく,ほんのり甘い香り.材料としては最高!
それじゃあ食べてみるしかない!
今日はお客さんも来ているし,晩飯はこれを使って作ることにしました.

ヤマドリタケモドキは,和洋中どれにも合うそうです.
今回は,「ベーコンとヤマドリタケのクリームパスタ」にしました.
キノコの傘の部分は,ふんわりとして甘い.
柄の部分はしゃきしゃきとした歯触り.
おー,なかなか美味しい!

さらに,水でといた小麦粉をつけて天ぷら風にしてみましたが,
これはちょっと失敗.
ヤマドリタケなどイグチ科のキノコはひだの部分がスポンジ状になっていて,
水洗いしたときにたくさん水を吸ってしまい,油がたくさんはねました.
しかもスポンジのところが油だらけになって,しつこい天ぷらになってしまいました.
でも味は良かったです.

スープも作り,おなかいっぱいヤマドリタケモドキを堪能しました.

ヤマドリタケモドキは夏のキノコなので,この後もまだまだ出ると思います.
乾燥にしても良いらしく,これから楽しみです.

投稿者 赤石大輔 : 15:05 | コメント (0)

2007年04月27日

アミガサタケ

4月26日

金沢で会議その他.
今日は,朝から田上小学校の児童がタケノコ掘りに角間へやってきた.

角間キャンパスの竹林は毎年拡大し続け,広大な面積になっている.
里山メイトの「たけんこクラブ」の皆さんが,良い竹林作りをされてから,
もう4年ほどたつ.皆さんのご苦労により,美しい竹林ができあがった.
この竹林では毎年大きく,美味しいタケノコがたくさん採れるようになった.

この竹林に発生していたのが,アミガサタケのなかま,
(おそらくマルアミガサタケ Morchella esculenta var.rotunda).
アミガサタケの仲間は,子嚢菌類で,いわゆるキノコである担子菌類とは異なる分類に属する.
胞子を作る部分が網状になっていて,姿はちょっと不気味だが可愛い.
キモカワイイ系キノコである.
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師匠の書かれた, 「北陸のきのこ図鑑」296ページには,

 アミガサタケ(編笠茸)春,疎林や草原,畑地,路傍,樹木を掘起こした跡地などに散生,群生.
可食,生食禁止.

ヨーロッパでは,アミガサタケをモリーユといって,非常に高級なキノコとされている.
(日本の物と同じ種類かは判らないが)

バターを使った料理やスープに良く合うきのこです ,とのこと.

うーん,たべてみようかなー?

投稿者 赤石大輔 : 11:28 | コメント (0)

2007年02月06日

冬のキノコ

最近,ご近所の方々に,キノコの同定依頼が来るようになった.
この時期,たいていヒラタケ Pleurotus ostreatus (Jacq.:Fr.) Kummer
か,エノキタケ Flammulina velutipes (Curt.:Fr.) Sing.
のどちらかなのだが,小泊のヒトはあまり食べる習慣がないようだ.

現在の所ヒラタケ2件,エノキタケ2件.

たとえば,ヒラタケの別名はカンタケ(寒茸),エノキタケはユキノシタと呼ぶ土地もあるが,師匠の図鑑「北陸のきのこ図鑑」の方言対照索引によれば,珠洲ではヒラタケもエノキタケも「モタセ」ですまされている.モタセは木材から発生するキノコ(たとえばナラタケなど)のことを呼ぶことから,木から出てれば何でもモタセなわけだ.

エノキタケは菌床栽培のものが多く出回っているため,本来の姿を見て驚く人も多い.
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写真は,ムクゲの木から発生したエノキタケ.
ものすごい数の傘で,ほんとにエノキタケかなと不安に思った.
去年までは花を咲かせていたらしいが,残念ながら枯れてしまうだろう.

角間でも昨月大きなヒラタケを採った.
今年はヒラタケやエノキタケに出会う機会が多い.
暖冬で,外を歩く機会が多くなったからだろうか?

投稿者 赤石大輔 : 18:53 | コメント (2)

2006年10月16日

コムラサキシメジ

コムラサキシメジ Lepista sordida (Schum.:Fr.) Sing.

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角間の里の前には,小さな畑があり,年中いろいろな野菜を作っている.
野菜を作れば,葉や茎などいらない部分がたくさんできる.それを積んでおく木の枠が
畑の横に置いてある.それを後で肥料にしたりするのだろうか?
今はとりあえずゴミだめ,と言った感じだ.
先日は,ゴミとして捨てたサツマイモから芽が出て,ゴミだめの中で大きな芋を作っていたそうだ.

そして,このコムラサキシメジも,そのゴミだめから発生していた.

ホクリクのキノコ図鑑には,

夏から秋,腐植質多い畑地,路傍,イネ科植物体の体積城などに群生,束生.

とある.

写真図鑑よりも色が濃く,同種かどうか迷ったが,食べてみることに決定.

CIMG0047-6.JPG
里山メイトの方が,おみそ汁にして下さった.
初めてとって食べる野生のキノコは,やはりちょっと不安だ.
おそるおそる食べると,シメジのような食感.
とてもおいしかった.
たまたま角間の里に来ていた大学生にも振る舞ったが,やはり紫色したキノコが食べられることに
驚いていた.

畑のゴミだめから発生するコムラサキシメジは,まさに里山のキノコといってもいいだろう.

投稿者 赤石大輔 : 12:12 | コメント (4)

2006年07月27日

テングタケ

角間の里山でのキノコ相調査も今年で6年目を迎える.

昨年から,里山での下草の管理が与える林内のキノコ相の影響を追うため,林内に
方形区(10m×10m)を16個設置し,調査を行っている.

tengutake.jpg
写真は,テングタケAmanita pantherina (DC.:Fr.) Krombh.
ササやヒサカキなどの低木を刈り払った方形区から発生した.
昨年の,伐採前の調査では,方形区内ではベニタケ科やテングタケ科,イグチ科などの菌根菌類の発生はほとんど無く,貧困なキノコ相だったが,もしかしたら今年は伐採の影響で増えるかもしれない.

mamushi.jpg
さて,こちらはマムシGloydius blomhoffiiの写真.
このマムシは伐採後の方形区でとぐろを巻いていた.
もしかしたら明るくなった林床を好んで,この場所にやってきたのかもしれない.

うーん,キノコが増えるのは良いが,マムシも増えるのかなあ.

投稿者 赤石大輔 : 17:48 | コメント (0)

2006年04月14日

ヒラタケ

今日は,里山内の竹林プロットの伐採作業を行った.
これは,研究員の笠木さんが中心となって行っている
里山保全活動とそれに伴う林床植生の変化を追跡する研究の一環である.


今日行った竹林は,もともとコナラアベマキ林であった場所がモウソウチクに
侵入されて締まった場所で,所々まだ生きていたり,立ち枯れたコナラやアベマキ
が散在している場所だ.


以下の写真は,そこでアベマキの倒木から発生していたヒラタケPleurotus ostreatus (Jacq.:Fr.) Kummerである.

CA280008.jpg


















ヒラタケは,寒茸(かんたけ)とよばれるように冬のキノコで,角間では12月から4月くらいまで出ている.そのシーズンは雪が多く,私の調査シーズンからはずれていたため,調査ではほとんど見かけたことはなかった.


ヒダのふくらんで見える場所は,線虫によって変形した場所で,このように見た目が悪くなるため,ヒラタケの商品価値が下がることから,原因と防除の研究されてきた.


ヒラタケに感染するこの線虫の運搬者は,キノコバエというハエの仲間である.
ヒラタケ+キノコバエ+線虫の三者間の相互関係という大変興味深い世界がこの中にある.


投稿者 赤石大輔 : 20:18 | コメント (0)