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2015年07月29日

外浦のおかあさんといっしょに「海藻ワークショップ」

 台風の去ったばかりの晴れた日曜日、笹波町の海で海藻ワークショップを開催しました。
講師は中谷照子さん、笹波で揚げ浜の塩をつくっている方。今日の参加者は大人が6人、子どもが7人。近くの人が多いけれど、金沢や横浜からやってきたひとも。
 お互いに挨拶したあと、早速岩場へ。とりあえず、海藻らしきものを拾ってみる。貝なども採ってみる。子どもはすぐに、大人もほどなく、みんな結構ビシャビシャ。

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覗いてみる
すくってみる
じっとみる
食べてみる

ウミゾーメン、ヅメ、シタダメが採れました。

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たくさん遊んだあとは近くのお寺に行ってごはんの準備。

応援で来て下さったフユコさん、シタダメを鍋いっぱい採って戻って来た。慣れてる人はさすがだなー。海水で茹でておかずが一品増えました。

それでは、みんなでいただきます。

NPOではこれからも〈食べるチカラを身につけるワークショップ〉、まだまだやりますよ!

投稿者 赤石大輔 : 11:42 | コメント (0)

2015年05月30日

アサギマダラマーキング調査 2015.5.24

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 5月24日にアサギマダラの飛来調査を行いました。講師は百万石蝶談会の松井正人先生。参加者は大人8名ほどと子供1名。
 アサギマダラは、南は台湾から北上して飛んで来ます。喜界島から飛んできたものも確認されたこともあり、この時期から6月中旬までの早朝と夕方など気温の低い時に、浜辺でみることができる“旅する蝶”です。
 朝6時に珠洲狼煙漁港に集合。漁港の奥の砂浜へ行きました。 最初に見つけたアサギマダラは、草むらの方へヒラヒラと飛び参加者の子供がタモ(網)をもち走りました。
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 「とったー!」
 大人たちから「おーっ!!」と声が上がり、みんなで確認しマーキング。大人たちも「2匹目は俺が!」と言わんばかりに、童心に返って蝶を捕まえていました。

DSC_1169_R.JPG 場所を漁港の反対側の浜辺に移動してビックリ!!すごい数のアサギマダラがいました。普通は一匹捕まえたらマーキングするのですが、10匹もまとめて捕まえる人もー。思いもよらない“達人”の発見でした。参加者全員がアサギマダラを捕まえることができ、マーキングされていない蝶には「すずのろし」「5月24日」「名前」を油性ぺんで書きました。
 この日は南から旅をしてきたアサギマダラには会えませんでしたがたくさんのアサギマダラにマーキングすることができました。参加者の子供は13匹も捕まえたそうです。
 アサギマダラはスナビキソウという浜辺に生えている植物に寄ってきます。かわいい白い花の蜜を吸いにきていると勘違いしてしまいますが、実は花だけじゃなく、この植物全体から出ている汁を吸いに来ているそうです。折れた茎から出るような汁です。
 珠洲市は石川県内でもダントツにアサギマダラの数が多い地域でもあります。自分がマーキングした蝶が北上し、東北や北海道で見つかるかもしれない素敵なロマンがある蝶です。
 秋には南へ戻ってくるのでその時期にも調査してみると面白そうですね!(R.T)

投稿者 赤石大輔 : 09:49 | コメント (0)

2015年02月12日

第3回 クロマツの植林in 珠洲鉢ヶ崎

3月15日(日)午前10時より、珠洲市の鉢ヶ崎海岸にてクロマツの植林を実施いたします。

主催:NPO 法人能登半島おらっちゃの里山里海 共催:蛸島青年団、蛸島小学校
日 時 : 平成27年3月15日(日)午前10時〜
場 所 : 珠洲鉢ヶ崎海岸(珠洲焼き資料館裏)
集 合 : 鉢ヶ崎海岸の駐車場
参加費:無料・当日参加も可能です。

鉢ヶ崎のクロマツ植林活動は2年前の2013年3月にはじまりました。珠洲の最も特徴ある伝統文化であり、地域の多くの方が関わる行事であるキリコ祭りにちなんだ活動です。

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キリコには、笹や松など地域の植物が必ず飾られています。珠洲市蛸島町では、町内から16本ものキリコが出され,珠洲でも豪華で勇壮なお祭りとして有名です。蛸島のキリコには男松(クロマツ)を2本飾るのがしきたりだそうです。蛸島町の鉢ヶ崎海岸は、海水浴場として有名ですが、クロマツ林もとても美しく、魚付き保安林として管理もされています。

しかし、松枯れ病で年々古いクロマツは枯れていっています。キリコに飾る若い松も最近町内で手に入りにくくなっており、若いマツを育てる必要ができてきました。

そこで、NPOおらっちゃと蛸島青年団が協力し、祭礼用男松植樹プロジェクトとして、鉢ヶ崎の海岸にクロマツの植林を行いました。早ければ今年、来年にはきっと皆で植えたクロマツをお祭りで使うことができそうです。
昨年は200本を植えましたが、その後活着が悪く、残念ながら半分ほどがかれてしまいました。

今年も同じ場所に200本のクロマツを植林し、地域の手でクロマツ林を育てていく予定です。地域の伝統文化と里山里海の保全を両立させた活動を作り、若い世代が能登の里山里海を引き継いでいく。これこそ世界に誇る農業遺産と言えるのではないでしょうか。


この植林イベントに、多くの方にご参加いただきたいと考えています。
参加ご希望の方は、下記連絡先までご連絡下さい。

NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海
〒927-1462
石川県珠洲市三崎町小泊33-7
TEL/FAX 0768-88-2528
メール: info@satoyama-satoumi.com
 
本事業は独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金の助成を受けて実施しています。

投稿者 赤石大輔 : 14:53 | コメント (0)

2014年09月30日

秋の山菜ワークショップ

秋の山菜ワークショップ開催のお知らせです。

去年のワークショップで好評だった山の蔓でかごづくりの講師をしてくださった谷口藤子さんを向かえ、今年は山菜について教わります。

最近、本も出したばかりで大忙し。
藤子さんは山の達人、一緒に山歩きができるなんて嬉しいこと!
興味のある方、連絡お待ちしています。

谷口さんのかかれたご本はこちら → やまんば能登を食らう

<<秋の山菜ワークショップ>>

日時 平成26年10月26日(日) 9時〜13時
集合:道の駅 狼煙 珠洲市狼煙町テ-11
講師:谷口藤子さん      山菜アドバイザー、『やまんば能登を喰らう』著者

内容:
 山歩き: 秋の味覚を探して、山歩き
 山菜料理づくり: やまんば直伝のごはんやおかずを伝授します!
 お昼ごはん: みんなで愉しくいただきましょう 
            
 募集人数 10名くらい
 参加費  700円(保険料、お昼代込み)  幼児は無料
 
・ やまんば(藤子さん)と山を歩けば、あれもこれも食べられるものばかり
・ 大人も子どもも参加できますよ
・ 定員になり次第締切ますので、申込はお早めに

 お申し込み、お問い合わせはこちらまで 
 主催: NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海 (担当 なかたに)
電話: 0768−88−2528


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投稿者 赤石大輔 : 17:05 | コメント (0)

2014年09月17日

おらっちゃの森づくり運動2014

おらっちゃの森づくり運動、今年2014年で6回目を迎えます。

今年も、珠洲市の唐笠山中で、茶の湯に用いられる炭を作るためのクヌギの植林活動を実施します。
珠洲の若き炭焼き職人、大野長一郎氏が手がける、この茶の湯炭のための植林事業に、NPOおらっちゃも協力しています。

大野長一郎氏の紹介はこちら → 農林水産省ホームページ

早いもので、みんなで植えたクヌギも随分大きくなってきました。
茶の湯炭として利用される日も、もうすぐです。
今回は、クヌギ200本を植林したいと考えています。また、大きくなったクヌギの枝払い作業も一緒にやりたいと考えています。ぜひご参加ください。

日時:10月25日(土)11時30分〜16時(雨天決行)
集合場所:金沢大学能登学舎(珠洲市三崎町小泊33-7)
参加費:無料(事前申し込みが必要です)。
簡単な昼食をご用意いたします。汚れても良い服装、長靴をご準備下さい。

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<<バスツアー>>
金沢からお越しの方へ、植林事業の1泊2食付きツアーをご案内いたします。10月25日に植林に参加されたあと、珠洲市に新しくできた宿泊施設「木ノ浦ビレッジ」で地元のボランティアと懇親会。翌日26日は大野製炭工場や、これまで植林したクヌギの生長を見る見学ツアーを予定しています。

木ノ浦ビレッジについてはこちら → 木ノ浦ビレッジ

参加費:大人8,500円(木ノ浦ビレッジの宿泊費として) 
参加人数:20名
問い合わせ先:NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海
電話:07688−88−2528
メール:info @ satoyama-satoumi.com
応募締め切り:10月18日(土) 

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<日程>
10月25日(土)
8時:金沢駅西口バスターミナル集合
朝8時30分:金沢駅からチャーターバスが発車。
珠洲で植林に参加後、木ノ浦ビレッジで宿泊。

10月26日(日)
9時30分:大野製炭、植林エリア、炭窯の見学等。
13時30分:珠洲出発、金沢へ。
16時30分:金沢駅着。

ぜひご利用下さい。

<<活動の意義>>

植林したクヌギは10年後に茶の湯用の炭として利用されます。伐採されまた10年後には再び生長したクヌギを伐採することで,里山の木質バイオマスを持続可能な形で利用していきます.また,広葉樹の里山林が再生されることで,草花や昆虫達の住み場所ができ,里山の生物多様性にも貢献します.私たちNPOおらっちゃはこの活動を継続し,里山の資源を持続的に利用し管理するという,地域に対する公共性の高い炭焼きという生業を,今後も支援していきたいと考えています.

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この植林には毎年,珠洲市内はもちろん,金沢市や東京など,都市部の里山保全に関心のある市民に参加してもらい,植林を行っています.ボランティアの参加は100名規模で,石川県内では大きな植林イベントとなります.ボランティアで植林を行う意味は,大勢の方の力を借りて植林を行えることが一つですが,珠洲の里山を珠洲市内,また石川県内の多くの方に愛着を持っていただき,珠洲の里山で行われる炭焼きという生業を応援していただきたいということも狙いとしてあります.

若い炭焼き職人が,大きな夢と先代から引き継ぐ責任を持って,能登の里山で地道に炭を焼いています.今後もこの地で炭焼きを生業として続けていくためには,付加価値の高い炭を焼く必要があります.植えた木が炭になるまで10年という時間を必要とします.本事業では,荒廃した里山にクヌギを植え,付加価値の高い茶の湯用炭を精算することで,珠洲に持続的な生業としての炭焼きを創り,地域の里山が人の手で維持されていくための下準備として,クヌギの植林活動を実施したいと考えています.

皆の力で、能登の里山を守り伝えていきましょう!

投稿者 赤石大輔 : 22:17 | コメント (0)

2014年08月02日

台湾からの視察

8月2日

台湾の、國立雲林科技大學の黄 世輝先生はじめ、台湾各地で里山保全の活動に取り組まれているNGOのスタッフの方々,大学院生の皆さん21名が能登を訪れました。

今日は、能登地域で大学、行政、NPOの連携事業が実施されている能登学舎の取り組みをご覧になりたいという事で、朝からお越しになられました。今日は今年一番の暑さで、過ごしづらい日となってしまいましたが、室内での講義と野外での見学も全員に参加していただきました。ありがとうございました。

私から、金沢大学能登学舎の活動について、またNPOおらっちゃが多様な主体と連携して行っている保全活動の様子を,実際に保全活動の現場へも行って、紹介させていただきました。お昼のへんざいもんのお料理も気に入っていただいたようです。

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能登へは以前から台湾の方がたくさんお越しになられていますし、台湾出身の方も能登に何人かいらっしゃいます。しかし、台湾でも里山保全の取り組みがこんなに進んでいる事には、正直驚きました。また若いスタッフが活躍されている事がとても素晴らしいと感じました。

台湾でも、近年農村振興のために若者に農業体験をさせる取り組みなどが始まっているそうです。台湾の農地は国有地が多く、農業にチャレンジしたい人には国が許可を出すそうです。私有地が多い日本は、住む場所、農地、林地などの所有者とのすり合わせが移住、就農へのハードルをあげているという気がします。

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アジアの国々で同じように起こっている農村の問題と、各国の事情により対応がしやすかったり、困難だったりする問題がいろいろあり、とても勉強になりました。日本の里山の維持は難しい状況に有り、多の国には失敗例として参考にしていただき、都市と農村の共存を気付きあげていただきたいという事も、正直な気持ちとしてお話させていただきました。今後もぜひ情報交換をしていければと思います。

黄先生の通訳のもと、不十分ではありますが、能登の里山里海について紹介させていただきました。里山はアジアのみならず世界中の農村に当てはまる概念です。国際的な協力関係を作っていくが求められていますし、既に金沢大学はフィリピンでも里山保全の連携事業が動いています。私のつたない英語も、ある程度は役に立ったかもしれませんが、もっと英語もがんばろうと思いました。

この後は七尾の石崎奉燈祭りに行かれ、和倉でお泊まりということです。能登の里山里海を満喫してください。私も台湾へはまた遊びに行きたいな。

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投稿者 赤石大輔 : 19:05 | コメント (0)

2014年07月31日

「おらっちゃの里山里海 塩作りツアー」

NPOおらっちゃの里山里海では、能登の里山里海の文化や生物多様性の保全活動に取り組んでいます。この度、石川テレビと共同で、塩づくりと能登の里山の関係を学ぶ、スタディツアーを実施する事になりました。従来の短時間の体験ではなく、朝から深夜,早朝まで塩づくりを本格的に体験でき、また里山のバイオマスについても学ぶことのできるツアーとなっています。大学生や社会人の方、また親子でぜひご参加ください。

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日程:9月6日(土)AM8:00〜9月7日(日)PM15:00
金沢駅発着のチャーターバスを出します。
定員:20名
参加費:大人6,500円、子ども(3歳以上高校生まで)4,000円

問い合わせ:NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海
電話/FAX 0768-88-2528
メール:info(アットマーク)satoyama-satoumi.com


利用施設:
奥能登塩田村 〒927-1324 石川県珠洲市清水町1-58-1
 TEL (0768) 87-2040 FAX (0768) 87-2032
塩カフェ (8月オープン、新しい塩の利用、地域資源活用事例を学ぶ。昼食)
長橋ゲストハウス:宿泊、食事など

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主催:NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海
共催:石川テレビ(「SATOYAMAエコ~る」キャンペーン)

目的:世界農業遺産「能登の里山里海」、その重要な要素の一つの揚げ浜式製塩。アカマツを中心とした珠洲市の里山の景観を作りだした、製塩という伝統さんぎょうについて、体験を通じて学び、普段の私たちの生活を振り返るとともに、これからの社会のあり方について考える。

ポイント:
1. 木質バイオマスの利用と里山の景観保全について考える
2. 神社社叢林など原生的な植生と管理されたアカマツ林など二次林の比較により能登の里山の特徴を学ぶ
3. 塩士からじかに製塩の技を学ぶ事で、過酷な里山里海の生業の実情と、継承の困難さを学び、能登の里山里海の価値を実感する

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塩木の山:塩を作る時に必要な燃料は、周辺の里山で調達されていた。燃料の薪は塩木(しおぎ)とよばれていた。塩木は2,3年程度のひこばえを利用していた。近年は塩木を利用せず、建築廃材などを利用している。塩木を採る山を復活させ、かつての里山里海の生業としての姿を取り戻そうという取り組みが始まっている。炭焼き業者と連携し、炭焼きで利用しない細い枝などを集め、製塩の釜たきでの利用を想定している。

投稿者 赤石大輔 : 11:36 | コメント (0)

2014年06月11日

蛸島漁港で能登の里海の恵みを学ぼう

今年で3回目となるおさかなワークショップ、今回も蛸島漁港でおさかなマイスターの前野先生をお迎えして実施いたします。

今回も、ぜひ親子で参加していただきたいので、夏休みに設定いたしました。珠洲の里海の多種多様なお魚を覚えて、さらにおいしく食べられる技術を身に付けませんか?
今回はさらに、上級コースも用意しています。カワハギやナメラ、ホウボウなどちょっと難しいお魚の捌き方にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
さらに、お魚を捌く包丁の種類や、選び方、磨ぎ方などもおさかなマイスターから教えてもらいましょう!

皆さんぜひご参加ください!

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講師: 前野美弥次氏(農水省認定おさかなマイスター)
日時: 7月23日(水)午前8時30分〜
場所: 蛸島漁協及び金沢大学能登学舎
参加費: 大人 ¥1,000 子ども ¥500

<<スケジュール>>
8:25 集合 蛸島漁港
8:30〜9:00 セリの見学 魚種のレクチャー(前野先生より)
9:00〜9:10 移動 (各自の車で)
9:10〜10:00 講義 (金沢大学能登学舎)
10:00〜10:30 包丁の研ぎ方講習
10:30〜12:00 魚さばき体験と料理
12:00〜13:00 お昼ごはん、片付け

講義内容:
1.蛸島漁港の歴史
2.珠洲でとれるお魚、蟹など
3.魚に親しむための知識(貝のカラダ!)
4.資源保護の取り組み、能登の里山のこれから

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講習内容:
包丁磨・魚の捌き方デモンストレーション:バイ貝やサザエを上手に開けるテクニック!
魚の捌き方体験:
 初級:アジなど身近な魚を上手に捌けるように! 
 上級:カワハギ、タイ、ホウボウなど難しい魚、その時採れたものを!
料理:お刺身(サザエ、カワハギなど)、みそ汁、サザエご飯

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お問い合わせ:NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海
電話/FAX: 0768-88-2528
フェイスブックページあります。「おらっちゃの里山里海」で検索

(本事業は独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金の助成を受けて開催致します。)

投稿者 赤石大輔 : 16:15 | コメント (0)

2014年05月16日

5,6月の保全活動案内

5,6月の保全活動の案内をいたします。
5,6月は恒例となりましたビオトープ田んぼでの田植えとその準備です。
またアサギマダラの調査も実施いたします。今年は早朝の海岸で、調査方法を学ぶ講習会を行います。
ぜひご参加ください。

<<ビオトープ田んぼにてあぜ塗りと田植え>>

5月24日(土)午後1時から
活動内容:ビオトープ田んぼのあぜ塗り
場所:里山里海自然学校
参加費:無料

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6月14日(土)午後1時から
活動内容:ビオトープ水田にて田植え
場所:里山里海自然学校
参加費:無料

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<<アサギマダラ調査隊のご案内>>

6月1日(日)午前6時から
活動内容:早朝のアサギマダラ調査
場所:里山里海自然学校
参加費:無料

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百万石蝶談会の松井正人先生指導によるアサギマダラの調査講習会です。
早朝の海岸に飛来するアサギマダラを捕まえてマーキングをします。網、マーキング道具などお貸しいたします。
ぜひご参加ください。

※ 本事業は独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金の助成を受けて実施しています。

投稿者 赤石大輔 : 13:49 | コメント (0)

2014年05月08日

お知らせ:棚田で音楽会

Artist in Fairyring vol.1「なかんだら×リトミック棚田で楽しく音楽遊び!」

里山の風景に囲まれ、子どもたちと身体を使って、音楽を自然を楽しむ・・・そんな体験をしてみませんか?
千葉県在住のアーティスト、岩井亜希子さんが能登に訪れ、リトミックをしてくださいます。親子でご参加ください。

開催日:2014年5月24日(土) 9時半〜11時
開催場所:なかんだら 石川県珠洲市狼煙町(道の駅狼煙より徒歩15分)※荒天時は場所を変更する場合があります
対象:ご興味のある方はどなたでもご参加いただけます。リトミックは主に3才〜小学生の親子で行います
参加費:大人 500円 親子(大人と子ども1人)まで同額、子ども1人追加ごとに100円
持ってくるといいもの:帽子、長靴、雨具、お弁当
ランチ会を開催します(11時〜12時半):ご希望の方に「小さなおうち」の手作りランチ(別料金)をご用意いたします。詳しくはお問合せください。

お申し込み:1参加者全員のお名前、2お子さんの年令、3連絡先電話番号、4ランチご注文の有無と数を、お知らせください。
電話:0768-88-2528  
Email: noto.fairy@gmail.com 
Facebook :NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海にメッセで

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主催:NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海
助成:独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金
企画協力:育児&育自サークル のとフェアリィ

「なかんだら」について
中平(なかんだら)は、石川県珠洲市珠洲岬(禄剛崎、金剛崎)の中間にある丘の名称。若手がパーマカルチャーのスポットとして開拓を初めている注目の地です。
紹介ページ → なかんだら

講師、岩井亜希子さんプロフィール
パリにて、プライベートレッスン及び現代音楽のマスタークラスをクロード・エルフェに師事すると同時に、アカデミー・ポール・ロワイヤル美術学校にて絵画の研鑽を積む。パリ・エコール・ノルマル音楽院ピアノ演奏家ディプロム取得。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了。早稲田大学芸術学校建築科卒業。ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽院夏期講習会(オーストリア)、サントル・アカント国 際現代音楽祭(フランス)、ダルムシュタット国際現代音楽講習会(ドイツ)に参加、各ファイナルコンサートに出演。フランス現代音楽を中心としたリサイタ ルや、空間と色彩と音楽の融合性をテーマとしたインスタレーション「音と色彩のシンクロ-太陽光線-」(3日間8公演)、アンサンブル「世界の現代音楽 -Trio-」を企画、出演。越後妻有アートトリエンナーレ「大地の芸術祭2009」にて、音と遊具の一体化作品「sound park」を出品。ギャラリー、世田谷美術館にて、サウンド・インスタレーションの公演に出演。音楽と美術の様々な可能性と具現化について考案している。

【フェアリーリング】とは
NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海が開催する「森のようちえん」。石川県珠洲市にある金沢大学能登学舎(旧・小泊小学校)を拠点に、自然と向き合う体験プログラムを行います。小さな親子、大人だけの参加も大歓迎。 時には自然の専門家、音楽家や、地元のシェフが登場し、Artist in Fairyringなどのプログラムを展開します。各地をのんびり歩くお散歩会も不定期に開催しています。

詳しい日程はこちらHPから近日公開です→http://notofairy.wordpress.com

投稿者 赤石大輔 : 15:26 | コメント (0)

2014年02月21日

鉢ヶ崎のクロマツ植林2014

3月9日(日)午前10時より、珠洲市の鉢ヶ崎海岸にてクロマツの植林を実施いたします。

主催:NPO 法人能登半島おらっちゃの里山里海 共催:蛸島青年団、蛸島小学校
日 時 : 平成25年3月9日(日)午前10時から12時
場 所 : 珠洲鉢ヶ崎海岸(珠洲焼き資料館裏)
集 合 : 鉢ヶ崎海岸の駐車場
参加費:無料
・事前に申し込みしていただくと珠洲市の自然共生ポイントを進呈いたします。
・当日参加も可能です。

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<<活動の趣旨>>

今回の植林活動は、珠洲の最も特徴ある伝統文化であり、地域の多くの方が関わる行事であるキリコ祭りにちなんだ活動です。
キリコには、笹や松など地域の植物が必ず飾られています。珠洲市蛸島町では、町内から16本ものキリコが出され,珠洲でも豪華で勇壮なお祭りとして有名です。蛸島のキリコには男松(クロマツ)を2本飾るのがしきたりだそうです。蛸島町の鉢ヶ崎海岸は、海水浴場として有名ですが、クロマツ林もとても美しく、魚付き保安林として管理もされています。
しかし、松枯れ病で年々古いクロマツは枯れていっています。キリコに飾る若い松も最近町内で手に入りにくくなっており、若いマツを育てる必要ができてきました。

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そこで昨年、NPOおらっちゃと蛸島青年団が協力し、祭礼用男松植樹プロジェクトとして、鉢ヶ崎の海岸にクロマツの植林を行いました。今年も200本のクロマツを植林し、植林したクロマツの一部を祭りに使用し、地域の手でクロマツ林を育てていく予定です。地域の伝統文化と里山里海の保全を両立させた活動を作り、若い世代が能登の里山里海を引き継いでいく。これこそ世界に誇る農業遺産と言えるのではないでしょうか。

この植林イベントに、多くの方にご参加いただきたいと考えています。
参加ご希望の方は、下記連絡先までご連絡下さい。

NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海
〒927-1462
石川県珠洲市三崎町小泊33-7
TEL/FAX 0768-88-2528
メール: info@satoyama-satoumi.com
 
本事業は独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金の助成を受けて実施しています。

投稿者 赤石大輔 : 11:12 | コメント (0)

2014年02月05日

ワークショップ「森のようちえんを体験しよう」ご案内。

NPOおらっちゃの里山里海では、世界農業遺産「能登の里山里海」を守り伝えるワークショップを開催しています。
今回のワークショップは、森のようちえんを体験しようです。(本事業は地球環境基金の支援を受けて実施しております)。

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森のようちえんとは、自然体験活動を基軸にした子育て・保育、乳児・幼少期教育の総称です。森だけでなく、海や川や野山、里山、畑、都市公園など、自然体験をする様々なフィールドを活用します。
幼稚園だけでなく、保育園、託児所、学童保育、自主保育、自然学校、育児サークル等が含まれ、0歳〜7歳ぐらいまでの乳児・幼少期の子ども達を対象とした自然体験活動を実施します(参考:森のようちえんHP)。

能登で、森のようちえんが実施できないか。能登の里山里海を活かした森のようちえんを考えたい、ということで昨年度からワークショップを開き、市民の皆さんと勉強をしています。
お子さんを自然の中で遊ばせてたい、そんな場所を創りたい、など森のようちえんに興味を持たれた方はぜひご参加ください。

開催日時:3月11日(火)午後1時〜5時
場所:金沢大学能登学舎(珠洲市三崎町小泊33−7)
募集人数:20名。森のようちえんを体験したい方、興味のある方ならどなたでも。
参加費:500円(お茶代・保険料として)
※ 託児付き。

講師:木谷一人氏(とりのなくぞう企画、代表) 
 いしかわ自然学校(石川県内における自然体験プログラムの実施・提供を行う団体)インストラクターを務められる他、いしかわ自然学校が人材育成の為に実施するインタープリターセミナー及びインストラクター養成課程の講師、金沢市夕日寺で森のようちえんの活動「森の子育てサロン」、ネイチャーゲームなどの活動をされています。


ワークショップの内容:
1.森のようちえんを体験(2時間)
NPOおらっちゃが管理する里山林で、子どもと一緒に自然体験。
子どもたちに伝えたいことを大人が子どもの気持ちになって感じて見ましょう。

2.体験の共有(30分)
森から戻ったあとは、施設でお茶を飲みながら、体験したことをふりかえり、参加者みなさんで共有します。

3.活動事例紹介(30分)
森のようちえんを実施することのメリットや実際に木谷が実施している事例の紹介。

4.能登で森のようちえん実施に向けて(30〜40分)
活動場所、人材、技能、予算、ネットワークなど、何が必要か、さまざまな要素をどのように集めつなげていけるか。
能登での森のようちえん実施に向けてその可能性について参加者と議論します。

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ぜひご参加ください。

問い合わせ先:
NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海
電話:0768−88−2528
メール:info@satoyama-satoumi.com

お申し込みは下記の内容をお知らせください。定員に達し次第締め切らせていただきます。

お名前:
お住まいの地域:珠洲市内・能登地方・石川県内・石川県外(  )
メールアドレス:
緊急連絡先電話番号:
お子様のお名前:
お子様の年令:
※0才2ヶ月のお子様より託児可能です。必要なものは各自ご準備をお願いします。

投稿者 赤石大輔 : 17:37 | コメント (0)

2013年12月08日

「能登の狩猟を学ぼう」終了しました。

能登の里山里海を学ぶワークショップ第4段、「能登の狩猟を学ぼう」、無事終了いたしました。
(地球環境基金の支援を受けて実施しています)

講師の先生、ご参加いただいた皆様にお礼申し上げます。
ありがとうございました。

NPOおらっちゃの里山里海は、能登の里山里海の生物多様性や伝統文化を守り伝える活動をしています。
昨年度から実施している能登の里山里海を学ぶワークショップでは、いろいろな世代の人たちが一つのことについて学ぶ場を作ることができたと実感しています。

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今回は、能登の狩猟について学ぶ会となりました。
昨年度のワークショップでは、「鶏を食べる会」をしました。鶏を自分の手で殺して裁き、料理するところまでを半日かけて実施しました。参加者の方も多数で、いろいろな意見が出ましたが、「命のありがたさを学んだ」といったコメントが多く、神妙な感じというか、ちょっと真面目な感じになりすぎたかなと思いました。

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これは私の個人的な意見ですが、昔の人は鶏を潰すときはそんなにありがたいと思ってやっていたのかな、むしろ普通のこととして淡々とこなしていたのではないかな、と。日常の中に動物の生き死にが当たり前にあった、それが近年ずいぶん遠いものになってしまったことが問題なのかなと思いました。

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今回の狩猟について学ぶ会は、「命のありがたみを体感する」、とか大上段に構えず、鴨、シカ、イノシシってどんな味なの。猟師さんはどうやって捕っているの。という興味から入ろうと思いました。

能登の狩猟はおもに鳥類対象です。江戸時代から明治ごろまではイノシシやシカが能登に生息し、農家が獣害で苦労したという記録が残っています。シカは明治に軍隊が毛皮をとるために大量に捕り、絶滅してしまったそうです。その後は、半島で周囲から動物が入りにくい地形もあり、100年以上獣害の無い地域でした。

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猟師さんのお話ではマガモやキジを捕っているそうです。現在は珠洲と内浦で鉄砲打ちが9名、最高齢は80歳とのこ
と。年間30羽程度、自分で食べたり、お使い物にしたり、知人にわけたりするということでした。

「お金に替えることはしない、猟が汚くなるから。」

猟師の心意気というか、狩猟の本質なのかもしれないと思いました。
お金に替えることを前提に猟をすると、一つでも多く捕りたくなる。必要以上に捕るようになる。ということかと思います。
今は全国でイノシシやシカが大増殖しているので、市場に流通させることで有効利用しようという方向です。しかし本当に持続可能な形がとれるのか、野生動物との付き合い方は本当にそれでいいのか、ちょっと疑問を持っています。

猟師さんにお話を聞いた後は、実際に鴨を裁いてもらいました。今回はメスのマガモを持ってきていただきました。慣れた手つきできれいに羽をとり、お肉に解体するまで、だいたい1時間。見事でした。子供たちには刺激が強いかなと思いましたが、みんな興味深く見ていました。

最後は鴨鍋、猪鍋、シカのソテーをみんなで料理して食べました。鴨肉は濃厚でレバーっぽい感じのある肉でした。イノシシ肉はあぶらが甘くておいしかったです。シカはさっぱりしていてこちらも美味でした。

みんなおなかいっぱいになって帰りました。能登にいてもイノシシの獣害など他人事という人も多数です。地域の食材で楽しい食事を楽しむこと、これが里山を自分たちの問題としてとらえる第一歩なのかなと思いました。

投稿者 赤石大輔 : 14:24 | コメント (0)

2013年11月23日

おらっちゃの収穫祭2013終了!

平成25年11月23日

NPOおらっちゃの収穫祭を開催しました。NPOおらっちゃの活動紹介を目的としていますが、珠洲のおいしいものがたくさん販売されるので、毎年盛況です。最近雨が続いていましたが、今日は何とか晴れてくれたおかげで,たくさんの方にお越しいただきました。

2012年度まですずなりの広場を使った日曜市「おらっちゃの里山市場」を地元の農家さんのご協力の元、開催していました。今年度は残念ながら日曜市は開催できませんでしたが、道の駅すずなりの店内に,野菜販売コーナーが作られ、そこでの販売を続けていました。

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今回、収穫祭ということで農家さんに呼びかけたところ、皆さんに参加していただき、野菜もたくさんそろいました。白菜は軽トラ2台分くらい売れたそうです。

その他には、NPOおらっちゃからお餅を販売しました。ビオトープで無農薬無化学肥料で育てたもち米を使って、お餅は10臼つきました。あんこに使った小豆も珠洲産です。
毎年大人気で、ワンパック3つ入りが270パック、完売しました。

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さらに今年は新たに、ピザも販売しました。
珪藻土を使って開発された2分で焼き上がる大変優秀な小型ピザ窯を使い、
おいしいピザを焼いたところ、こちらも大人気で、120枚うれました。
今後はシイタケなど珠洲の特産品を使ったピザも開発したいですね。

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その他の出展者は、典座さんの能登丼は牛すじ丼、これも定番になってきましたが本当においしかったです。ごちそうさまでした。まつたけごはん、シイタケバーガーなど、珠洲の名産を使った品もたくさん販売されました。

そして、あの塩サイダーを開発された株式会社アンテさんから、能登の塩とお米を使ったお菓子「のとぶらんか」や、白山市の地元野菜である剣崎なんばをつかった「ちょこっとなんば」や白山レッド餃子の販売がありました。

アンテさんは地域食材を上手にアレンジして色々な商品をつくられています。そして売り上げの一部は珠洲市の里山里海応援基金にも寄付されている、社会貢献度の高い企業さんです。

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今回は、すずなりさんのご提案で福引きも行いました。300円お買い上げごとに福引き券1枚、3枚で1回の福引きができます。景品は塩サイダーやのとぶらんかなど。NPOおらっちゃからは珠洲の希少生物の写真ハガキ10枚セットを出しました(残念ながら不人気でしたが涙)。

本当に大盛況で、売り上げも上々でした。また来年も開催したいです。

投稿者 赤石大輔 : 17:22 | コメント (0)

2013年11月16日

収穫祭2013

毎年恒例となりました収穫祭、今年も開催いたします!

日時:11月23日(土曜日), 10時から14時
会場:旧珠洲駅プラットホーム前広場で!!
(雨天決行)

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NPOおらっちゃの里山里海が保全活動の中で作ったもち米でもちつきを行います。
自然学校のいきものいっぱいビオトープ田んぼでとれたもち米で餅つき(NPO おらっちゃ)

また、はくさい,ネギ,大根,菜っ葉など,冬の旬の野菜をお安く!(おらっちゃの里山市場)

珪藻土のピザ窯で焼いたピザもあります(NPO おらっちゃ)

補助券3枚集めてお楽しみ抽選会!!飲食店で300円ごとに補助券配布いたします。

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景品は、塩サイダーで有名なアンテさんの、新商品「のとぶらんか」
NPOおらっちゃからは、生きものの写真ハガキセット!ほか空くじなし!

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その他の出店;
きのこ鍋、まつたけご飯、椎茸バーガー(道の駅 すずなり)

大浜大豆の地豆腐、狼煙の揚げ豆腐(道の駅 狼煙)

白山レッド餃子(Ante)

牛すじ丼(典座)

昆布おにぎり、焼きそば(こんぶや)

梅干し、漬物、酢漬(若富喜会)

となっております。ぜひご来場ください!

投稿者 赤石大輔 : 14:50 | コメント (0)

2013年10月31日

ワークショップ:能登の狩猟を学ぼう

近年、里山にイノシシやシカ、クマなどなどがおりてきて、人とのトラブルが多数発生しています。能登でもイノシシの被害が目立ってきました。能登の農林業に大きな被害をもたらしかねない、獣害の問題について、また昔から行われてきている能登での狩猟について、勉強したいと思います。
(昨年度はニワトリを捌く体験をしました)

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珠洲で長年、狩猟をされており、県の鳥獣保護員でもある伊吹祥昭さんをお招きして、能登での狩猟の歴史や狩猟道具、現在行われている狩猟について、能登でとれる鳥獣、イノシシなど獣害についてのお話しをお聞きします。
獣害対策のためのワナの見学、そして狩猟によるカモやイノシシなど獣肉(ジビエ)体験も行います。

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おいしいジビエを食べながら、お肉のこと、獣害のこと、能登の里山のこれからを考えましょう。

講師:伊吹祥昭さん 猟友会珠洲支部・石川県鳥獣保護員
日時:12月7日午後1時より
場所:金沢大学能登学舎(珠洲市三崎町小泊33−7)
参加者:15名程度.
参加費:大人:1,000円、子供:500円


スケジュール:
13:00 集合 能登学舎

13:15 講義 狩猟道具の勉強:

 能登の狩猟や猟師の歴史。
 狩猟道具の勉強:鉄砲、カゴワナ、ククリワナなど。
 
14:00 現地見学 イノシシの檻、被害状況の見学(三崎町大屋)

16:00 ジビエを学ぶ・ジビエを食べる
 珠洲でとれる鳥獣:カモ、キジ、ヤマドリについて。
 カモを裁く体験。イノシシ、シカの肉を食べよう。

19:00 解散

ぜひご参加ください!
(参加者定員に達しましたので締め切らせていただきます2013/11/15)

本事業は、地球環境基金の支援を受けて実施しています。
(平成25年度地球環境基金助成事業: 世界農業遺産「能登の里山里海」伝承と協働のプラットフォーム創出事業)

投稿者 赤石大輔 : 17:47 | コメント (0)

2013年10月18日

留学生へ能登の里山里海の紹介

今年も、金沢大学の留学生を招き、能登の里山里海を知ってもらう体験プログラムを開催しました。
(この事業は地球環境基金の支援を受けて実施しています。)

金沢大学に10月から1年間留学する学生たちへ,能登の里山里海の現状と私たちの活動を知ってもらうために、ツアーを企画しました。
昨年は日帰りツアーだったのですが、今回はゆっくり見たり食べたりする時間を持ってもらいたいと、1泊2日のツアーとなりました。

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今回は、中国、インドネシア、タイ、ベトナム、アメリカ、エストニア、ポーランド、シンガポール、スリランカ、ウズベキスタン、台湾、イタリアから20名の学生が参加してくれました。

初日は、珠洲市の飯田港でつり体験。
多くの学生が、釣りははじめてということで、おっかなびっくりでしたが、小さなアジをさびきでたくさんつりました。

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NPOのスタッフは地元珠洲の出身で、釣りはお手の物。彼らがいてくれるので釣り初体験の留学生たちも十分楽しめたようです。大変心強いです。

思いのほか大量に釣れた小アジをもってかえって、能登学舎でバーベキューをしました。
小アジは頭を落として唐揚げにしました。おいしかったー。新米も能登産コシヒカリを炊いたらあっという間になくなりました。

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満腹になったところで、初日は解散、この日はのとじ荘に泊まっていただきました。
みなさん温泉も初体験だったそうで、見附島が見える露天風呂を満喫されたようです。

翌日はお勉強。朝10時に能登学舎に集合して、私から能登の里山里海の現状を知っていただきました。

すずの湯の食堂「はまなす」でお昼を食べながら、皆さんの感想をお聞きしました。
海を見たのも初めてと言う学生もいました。
台湾やタイ出身の学生たちは、都会育ちで、森に入ったりするのもはじめて。ベトナムの学生はおばあちゃんの田舎で田植えを手伝ったことがあると、日本の学生とほぼ同じですね。

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「日本は都会で最先端の技術国というイメージだったが、このような田舎があって、人が生活していることに驚いた。」

「金沢大学は能登の里山里海の暮らしを守るための研究や教育を地域で行っていることを始めて知った。素晴らしい取り組みだと思った。」

「都会が好きだけど、こういうところに来ると新しいインスピレーションをもらえる。もっと多くの外国人に能登を知ってもらいたい。」

といった、ポジティブな意見をたくさんいただきとてもうれしかったです。

最後に、引率の先生が学生に向けてコメントされていました。

「個人としては、皆が田舎はいいと言っている。それは日本人も、外国人もみんな同じだと思う。でもこういう農村を、今後どうしていくべきか、行政など決断する側の立場として、改めて地域や,これらの活動を評価してもらいたい。皆さんが社会に出たら、きっと選択を迫られるときがあると思う。そのとき、日本の取り組みを思い出して参考にしてもらえたらいいと思う。」

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私もとても感銘を受けました。個人のいいね、という言葉がたくさん集まって地域を元気にさせることはもちろんですが、これから選択を迫られるときに、本当に目指す道はどこなのか、選択すべき方向性はどちらなのか、ということまでしっかり考えることが大切だと思いました。

今回は、日本に来たばかりの留学生たちでしたが、これからまた数回能登へ来てくれることになっています。1年を通じて,彼らの考えがどのように作られていくか、とても楽しみです。

今回の体験をレポートにまとめてもらうことにしました。それもおいおい紹介していきたいと思います。

投稿者 赤石大輔 : 18:39 | コメント (0)

2013年10月08日

第3回ワークショップ「かご作り」

能登の里山里海の伝統文化、生物多様性を学び伝えるためのワークショップを展開しています。
今年3回目は、里山のツルなどを使った、カゴ作り体験を行います。

講師には、山菜アドバイザーの谷口藤子さんをお招きいたします。
会場は穴水町の里山で、ツルの採集から、一日ゆっくりとカゴ作りを楽しみたいと思います。

以前の体験の様子はこちら → 里山里海プロジェクト

講師: 谷口 藤子さん(山菜アドバイザー)
日程: 2013年10月27日(日)10:00〜15:00
場所: 穴水町
参加費: 大人 ¥1,000 

時間 内容
10:00〜12:00 集合; ポケットパーク中居場所の詳細

里山で材料探し。

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12:00〜13:00 移動 お昼ごはん 場所:かあさんの学校食堂(旧兜小学校) 場所詳細

13:00〜15:00 かご作り 旧兜小学校の玄関前屋根の下、または教室(2階理科室)

参加者:10〜15名程度
参加費 ¥1,000
昼食代 ¥700

ぜひご参加ください!

本事業は独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金の助成を受けて開催致します。

投稿者 赤石大輔 : 18:13 | コメント (0)

2013年09月04日

第5回おらっちゃの森づくり運動のご案内

NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海より、里山保全活動のツアーをご案内をいたします。
今年は金沢から来られる参加者の方へ、1泊2日のバスツアーも企画しております。通常なら1万円以上かかるツアーが6,500円でご参加いただけます。ぜひご参加下さい。

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活動名:第5回おらっちゃの森づくり運動

活動概要:
当NPOでは、珠洲市の荒廃した里山で、クヌギを植林する活動をこれまで5年間続けてきました。珠洲市の日置地区に植林したクヌギは、10年後に伐採し、茶道用のお茶炭として生まれ変わります。「人の手で里山を育み、活かす」といった本来の里山の機能を取り戻し、古くから伝わる技術と自然環境を後世に受け継ぐことを目的にしています。
今年も、珠洲の里山にクヌギ200本を植林する予定です。

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日時:11月9日(日曜日)11時30分〜16時(雨天決行)
場所:金沢大学能登学舎(珠洲市三崎町小泊33-7)
参加費:無料(事前申し込みが必要です)。簡単な昼食をご用意いたします。汚れても良い服装、長靴をご準備下さい。
主催:NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海

<<バスツアー>>
金沢からお越しの方へ、植林事業の1泊2食付きツアーをご案内いたします。11月9日に植林に参加されたあと、珠洲市の国民宿舎のとじ荘で地元のボランティアと懇親会。翌日10日は大野製炭工場や、これまで植林したクヌギの生長を見る見学ツアーを予定しています。お土産もありますよ!

参加費:大人6,500円(のとじ荘の宿泊費として) 、子ども4,000円
参加人数:30名
問い合わせ先:NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海
電話:07688−88−2528
メール:info@satoyama-satoumi.com
応募締め切り:10月15日(火) 

<日程>
11月9日(土)
8時:金沢駅西口バスターミナル集合
朝8時30分:金沢駅からチャーターバスが発車。
珠洲で植林に参加後、のとじ荘で宿泊。

11月10日(日)
9時30分:大野製炭、植林エリア見学。
13時30分:珠洲出発、金沢へ。
16時30分:金沢駅着。

ぜひご利用下さい。

<<活動の意義>>
10年後には再び生長したクヌギを伐採することで,里山の木質バイオマスを持続可能な形で利用していきます.また,広葉樹の里山林が再生されることで,草花や昆虫達の住み場所ができ,里山の生物多様性にも貢献します.私たちNPOおらっちゃはこの活動を継続し,里山の資源を持続的に利用し管理するという,地域に対する公共性の高い炭焼きという生業を,今後も支援していきたいと考えています.

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この植林には毎年,珠洲市内はもちろん,金沢市や東京など,都市部の里山保全に関心のある市民に参加してもらい,植林を行っています.ボランティアの参加は120名規模で,石川県内では大きな植林イベントとなります.ボランティアで植林を行う意味は,もちろん大勢の方の力を借りて植林を行えることが一つですが,珠洲の里山を珠洲市内,また石川県内の多くの方に愛着を持っていただき,珠洲の里山で行われる炭焼きという生業を応援していただきたいということも狙いとしてあります.

若い炭焼き職人が,大きな夢と先代から引き継ぐ責任を持って,能登の里山で地道に炭を焼いています.今後もこの地で炭焼きを生業として続けていくためには,付加価値の高い炭を焼く必要があります.植えた木が炭になるまで10年という時間を必要とします.本事業では,荒廃した里山にクヌギを植え,付加価値の高い茶の湯用炭を精算することで,珠洲に持続的な生業としての炭焼きを創り,地域の里山が人の手で維持されていくための下準備として,クヌギの植林活動を実施したいと考えています.

皆の力で、能登の里山を守り伝えていきましょう!

投稿者 赤石大輔 : 14:09 | コメント (0)

2013年08月31日

タコすかしで学ぶ里山の知恵

里山を知るワークショップ第2弾は、里海の伝統漁法、タコすかしを学ぶ回です。
タコの生態から、能登のタコすかしの歴史、タコの採り方、道具の作り方も学びます。
採ったタコはお持ち帰り!お時間のある方は夕方のBBQ、さらに星空観察のあとテントでキャンプも!
ぜひご参加下さい!

日時:9月28日(土)13時より
場所:金沢大学能登学舎(珠洲市三崎町小泊33-7)
講師:大瀧信男氏(予定)
参加者:10名〜15名程度
参加費:
 タコすかし:500円 
 BBQ参加:500円

お問い合わせは、NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海まで。
電話:0768-88-2528
メール:info@satoyama-satoumi.com

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<<タイムスケジュール>>

13時 参加者受け付け
13:15 タコすかしの解説 講師:大瀧
14:00 タコすかし道具作り
15:00 タコすかしスタート 小泊の海辺へ
16:30 タコすかし終了
17:00 採れたタコの処理
17:30 解散

<<BBQ>>
17:30 バーベキュー参加者は準備 七輪、火お越し
18:00 開始
19:00 解散

<<キャンプ>>
17:30 テント設置
20:00 星空観察
21:00 就寝
翌日8:00 テント解体
9:00 解散

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投稿者 赤石大輔 : 11:30 | コメント (0)

2013年07月27日

おさかなワークショップ

7月24日

能登の里山里海の伝統知識と生物多様性を学ぶシリーズ第2段、「おさかなワークショップ」を開催しました。
珠洲市の蛸島漁港にお邪魔して、この時期にとられる様々な魚と、その競りの様子を見せていただきました。平日でしたが、夏休みということで親子連れで多数のご参加をいただきました。

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昨年同様,講師におさかなマイスターの前野さんをお招きし、漁業で現在取り扱われている魚や、イカ釣り漁船についての解説をしていただきました。

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この日の港には、フクラギ(ブリの子ども)、ウマズラハギ、アジ、タチウオ、フグ、トビウオ、ネズル(クロウシノシタ)、イワガキ、サザエ、クルマエビなどなど、様々な魚介を見ることができました。
参加していた小学生は、夏休みの宿題として、せっせとメモを取っていました。

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このあと能登学舎に移動して、前野さんから、この時期旬のスルメイカの生態や体の構造について学びました。
また、鯛の九つ道具という、古くから伝わる面白い形のタイの骨を探す遊びを教わりました。

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鯛の九つ道具についてはこちら → 鯛の九つ道具

講義のあとは、調理室に移動して、包丁の研ぎ方と、イカの捌き方を教わりました。
包丁は普段良く使う道具の一つですが、ちゃんと研ぐことができる人はあまりいないようです。捌き方の前に、包丁の研ぎ方からマイスターに教えていただきました。良く切れる包丁があると料理もとても楽しくなりますね。

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今回はスルメイカの捌き方を教えていただきました。
イカは比較的捌くのは簡単ですが、どこに包丁を入れればより綺麗にさばけるか、皮をむけるかを教えていただきました。また、卵巣、精巣、肝臓など体の構造も教えていただきました。皆で1杯のイカを捌いてお刺し身にしました。

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皆で捌いたイカでお昼ご飯です。
スタッフに、クロウシノシタというヒラメの仲間のおみそ汁と、イカのマヨネーズ炒め、そして鯛の煮付けを作っていただきました。鯛は子供たちが九つ道具を探しながら、美味しくいただきました。

能登の里山里海を学ぶワークショップは、能登に住む若い世代が先人たちから技術や知識を学ぶ会です。今後も色々なワークショップを予定していますので、ぜひ多くの方にご参加いただきたいと思います。

投稿者 赤石大輔 : 18:45 | コメント (0)

2013年07月04日

保全活動:クロマツの植林エリアの草刈り。

3月に植林した鉢ヶ崎のクロマツはすくすくと育っています。しかし、整備前に生えていたニセアカシアの新芽がものすごい勢いで生えてきています。とてもしぶとく、外来種でもあるので、これを刈り取り、なるべく根も掘り起こして少なくしていきたいと考えています。

日時:7月13日土曜日午後1時より
場所:鉢ヶ崎海岸(ケビン近く)

その他の雑草も抜き取りをします。

クロマツの一部は数年後に蛸島のキリコ祭りで利用する予定です。
地域の伝統行事と里海の景観を守る活動に、ぜひご参加下さい。

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投稿者 赤石大輔 : 10:33 | コメント (0)

2013年06月27日

じゅんさい、というか蛙

今日もため池でジュンサイ採りをしていた。昨日よりも天気が良く、暑いくらいの日差しであった。
ため池に手をいれると、日光で暖められた表面の水の層の下に、冷たい水の層が広がっていてとても気持ちがいい。ジュンサイは水面に浮かんでいる開いた葉の下に、紐のように葉柄が伸びていて、その下に新芽がついている。今の時期は花芽と一緒についているので,その部分を指でぷちっと千切って採集する。これがなかなか楽しくて、時間を忘れて採ってしまう。しかし前かがみの体勢なので足腰への負担は大きい。ちなみにジュンサイの花は赤い。

しばらくジュンサイ採りに熱中していると、ぼちゃ、ぼちゃん、と水面に何かが落ちる音が。顔を上げるとため池にせり出したヤナギの枝から、モリアオガエルが飛び込む姿が見えた。数匹が立て続けに飛び込む様子を不思議に見ていると、枝の奥に細長い陰が。ヤマカガシだ。里山のヘビで、田んぼやため池でよくカエルを食べている。今日は産卵中のモリアオガエルを狙ってやってきたようだ。ちなみにヤマカガシにはサシバという天敵の猛禽がいる。虫とカエルとヘビとサシバという田んぼの食物連鎖がある。

カエルは逃げる際には、声など出さずに飛び込むのだなあ。仲間のことなんか、考えちゃいないんだなあ。などと思いながらその様子を見ていたら、ヤマカガシが素早い動きでモリアオガエルを捕まえた。逃げ遅れたのは交尾中の2匹で、オスの方に食いついたようだ。

これはと思い、急いで小舟をヤナギの方に寄せる。食いつかれたが、オスはまだメスを放さない。メスも逃げたいが逃げられない。オスはヘビが迫ってきた時、逃げるか、留まるかといった葛藤があったのだのだろうか。交尾中のカエルは割とヘビに狙われやすいのだろうか。ヘビもそれを知っているのだろうか。とにかく、メスにしがみつくオスと、そのオスを飲み込もうとするヤマカガシという、凄まじい生と死の瞬間を見届けることができて、今日は満足だ。

などと感心していたら随分と時間が経ってしまい、ジュンサイを採る時間が無くなってしまった。結局、昨日の半分しか採ることができなかった。ちなみに昨日は2人で3キロ採ったが今日は3人で2キロだ。

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何が言いたいかっていうと、カメラを忘れてせっかくのそのシーンを撮れなかったということと、仕事をさぼってすみません、ていうことです。

投稿者 赤石大輔 : 21:44 | コメント (0)

2013年06月14日

親子で里海をまなぶ「おさかなワークショップ」開催します。

昨年度も実施いたしました、能登の里山を学ぶワークショップを、今年も開催いたします。

昨年の様子はこちら
 → キノコ日記2012年の記事

 → ブログ先っちょで田舎暮らしより

今年度も地球環境基金の支援を受けて、世界農業遺産「能登の里山里海」を学び伝えるワークショップを開催していきます。先日はアサギマダラについて学びました。
今回は、蛸島漁港にて、珠洲でとれる魚や漁業、里海の今を学び、おさかなマイスターのご指導のもと、魚のさばき方、おいしい食べ方を学びます。包丁の研ぎ方も、しっかり学べます。

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日程:
2013年7月24日(水曜日)朝8時30分,蛸島漁港集合.

AM8:30 集合 蛸島漁港
市場にてセリの見学,前野氏より,魚種のレクチャー.
セリは本当に楽しいです.いろいろな魚が見られますよ.

AM9:00 講義 漁港事務所

1.蛸島漁港の歴史,現在のとりくみについて.
2.珠洲でとれるお魚,カニなど.
3.子供たちへ,魚に親しむための知識,遊び(鯛の7つ道具など).
4.資源保護の取り組み,能登の里海のこれから.

AM10:00 魚さばき体験 漁協の施設

1.包丁の種類と,包丁の研ぎ方.
2.魚の捌き方.
3.捌いた魚を使って調理.昼食の準備.

AM12:00 昼食会
参加者が調理したもので食事会.

AM13:00 解散

参加者:15名程度.
参加費:大人 1000円
    小学生以下 500円(お魚代,昼食代).

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昨年もたくさんの親子が参加され、大好評でした。
里海,おさかな,能登について学びたい方,ぜひ御参加下さい.

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連絡先:NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海 事務局
TEL/FAX:0768−88−2528

このワークショップは、平成25年度地球環境基金の支援を受けて実施いたします。

投稿者 赤石大輔 : 18:29 | コメント (0)

2013年06月08日

ビオトープで田植え

6月8日

小泊のビオトープで、田植えを行いました。
今年で7回目となりましたビオトープでの田植えです。参加者は10名、里帰りしていた若い女性も参加してくださいました。
今年はモチ米を植えました。秋冬に餅をついてイベントでぼたもちなどを販売する予定です。

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5月31日に開催された、世界農業遺産の視察旅行のコースにいれていただき、多くの方にこのビオトープを見ていただきました。

30名程がお越しになられ、もとGIAHS事務局長で、現在はGIAHS基金代表のパルヴィス・クーハフカン氏もお越しになられ、保全活動や環境教育についてよくやっているとお言葉おいただきました。

今回は韓国からのお客さんも多数来られていました。
韓国ではまだGIAHSの認定地域がないのですが、韓国国内の農業遺産を独自で認定する制度を作っています。中国もNIAHS(Nationally important agricultural system) を作っていて、日本よりも進んでいます。

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韓国の方がこのビオトープを見て「これのどこが世界農業遺産なのか」と言う質問をされました。
たしかに僅か5筆の田んぼと、ため池、小さなビオトープが農業遺産であると胸を張ることはできません。しかし私はこのように説明しました。

「能登の農業は、ため池を利用した棚田を作り維持されてきました。そこに多様な生物が生息し、独自の生態系を作ってきました。珠洲には数百のため池と棚田が存在しています。しかしご覧のように、棚田は耕作されなくなり、ため池の多くは利用されなくなり埋もれ、水質も変化しています。生物の生息地も減少し,多くの生物の絶滅が危ぶまれています。世界農業遺産「能登の里山里海」を維持していくことが困難になっている、この現状を皆さんに見ていただきたいと思います」

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「また、一方で,ここには今なお絶滅危惧種の生物が生き残り、このようにNPOが中心となり多くの主体が参加して里山の維持が試みられています。子どもたちへの環境教育の場としても利用され、次世代に能登の里山里海の伝統文化と生物多様性の重要性を伝える取り組みを行っています」

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世界農業遺産は素晴らしい仕組みだと思います。しかしそれは広大な棚田が残っている景観や、草原地帯、オアシスやトキの舞う田んぼを観光資源化しようという取り組みだけではないと思います。能登の里山里海で人が生きてきた歴史、自然と折り合いをつけて利用してきた技術、そこで生き残ってきた生物多様性、これらを多くの人と共有し、社会に活かしていくことが目的の1つだとかんがえます。

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今回日本では、阿蘇山と静岡の茶草場、そして大分のクヌギ林など3ヶ所が新たに認定されました。国内で5つのサイトを持つこととなり、今後はこの5地域が連携して世界農業遺産を推進していく体制作りが必要です。

ビオトープでは、今年もヒツジグサが花をつけていました。
小さな花が、水面で一生懸命咲いている姿が、これからも見られるといいなと思います。

投稿者 赤石大輔 : 17:08 | コメント (0)

2013年05月22日

アサギマダラ調査2013

毎年恒例となりました、NPOおらっちゃ主催のアサギマダラ調査を実施いたします。
毎年6月ごろに、珠洲の海岸に飛来するアサギマダラを対象に、市民の皆さんとマーキング調査を行っています。

今年度は、調査の説明会を6月1日に開催いたします。
日時:午後1時より。
場所:金沢大学能登学舎(珠洲市三崎町小泊33-7
講師:松井正人氏(金沢百万石蝶談会)
定員:20名程度
参加費:無料
調査用具(網、マーク用具)をお貸しいたします。

アサギマダラの生態や、調査の方法について、またこれまでの調査で珠洲で確認された、アサギマダラの大移動などを、分かりやすく紹介してもらいます。

また、今回は特別に松井先生から珠洲のアサギマダラの飛来スポットを教えてもらいます。珠洲の海岸はとても広く、アサギマダラの飛来場所はとびとびに存在しています。参加者の皆さんと一緒にマイクロバスで珠洲の海岸を回り、詳しい調査場所を教えてもらいましょう。

皆様の参加をお待ちしております。
お問い合わせは以下まで。

NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海
電話/fax:0768−88−2528

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投稿者 赤石大輔 : 10:30 | コメント (0)

2013年04月27日

H25年度第2回保全活動

4月27日

今年度第2回の保全活動は、保全林で山菜採りと水田ビオトープの草刈りと田植えの準備をしました。

保全林ではコシアブラがたくさんでていたのでみんなで採りました。石川県ではコシアブラの栽培を試験しているそうですが、畑ではなかなか上手く栽培できないそうです。このように里山を整備することで、たくさんコシアブラが採れるようになるので、能登で広めていきたいです。

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一部ではスミレの群落ができていて、とても綺麗でした。
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田んぼではアがカエルのオタマジャクシがたくさん泳いでいました。今年はここでモチ米を栽培して,イベントで餅つきをします。生き物を育む農法で作られたお餅を一緒に育て、そして秋に食べましょう。

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田植えは6月上旬の予定です。

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投稿者 赤石大輔 : 18:19 | コメント (0)

2013年03月28日

里山子ども園の実施に向けて

3月28日

年度末ぎりぎりですが、今年度最後のワークショップ、里山子ども園の講習会を開催いたしました。
指導してくださったのは、いしかわ自然学校のインストラクターをされている村上さんです。
いしかわ自然学校は県内各地で実施されている自然体験プログラムを紹介したり、インストラクターの養成を行っている組織です。

詳しくはこちら →  いしかわ自然学校

今回の目的は、能登の里山を活用して、特に就学前の子どもたちに自然体験を提供する場や人のネットワークを作ろうというものです。
里山子ども園というのは、石川県が実施している幼稚園・保育園を対象にした自然体験活動です。森林環境税の一部を活用して県内各地で年間40回ほど開催され、里山を活用して子どもたちに自然体験を実施しています。以前はもりの保育園といっていたようですが、名称が変わったようです。
里山子ども園の活動は今後3年間は継続される見込みとのことです。

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大変良い活動だと思いますが、奥能登ではあまり開催されておらず(輪島市三井で実施があったようですが)、知名度がいまいちです。また実施に当たってスタッフも地元で確保が難しいのも、課題となっています。

里山子ども園の詳細はこちら →  石川県のホームページ

そこで、今後珠洲を中心に奥能登で里山子ども園を実施していきたい、その可能性を探りたいということで、今回の講習会を開催いたしました。
当日は、平日の昼間にも関わらず、インストラクターを目指す人、自分の子どもへ自然体験をさせたいお母さんなど、6名が参加してくださいました。

はじめに里山子ども園や活動組織の説明をしていただきました。また参加する保育園,幼稚園によって子どもたちの活発さや興味の対象がずいぶん違うことなど、長い活動から生まれる様々な経験をお聞きすることができました。

その後、野外でネイチャーゲームの紹介。今日はカモフラージュというテーマで、外に色々な物を隠して,それを見つける活動を通じて、生物が自然の中でどのように身を隠しているかを学びました。

その後は、私たちNPOが活動している保全林まで歩き、里山子ども園を実施するフィールドについて検討しました。小さな子供たちが参加する活動ですので、歩く時間は大人の倍以上かかること、トイレや雨宿りをする場所などもなるべく近くがよいということになり、保全林ではなくて、活動拠点の能登学舎周辺の自然を使ったプログラムを検討することになりました。

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里山子ども園は、来年度に珠洲市で、できれば2回実施を目指しています。実施に向けてスタッフを募集しておりますので,興味のある方はNPOおらっちゃまでご連絡下さい。

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投稿者 赤石大輔 : 19:33 | コメント (0)

2013年03月21日

里山子ども園研修会のお知らせ

里山子ども園研修会のお知らせ

・日時 平成25年3月28日(木) 13時半〜16時半
・場所 金沢大学能登学舎(珠洲市三崎町小泊)
・講師 村上博司さん いしかわ自然学校インストラクター
     
「里山子ども園」が珠洲ではじまります!
園の運営・実施に興味のある方、子どもの自然体験に関心のある方の参加をお待ちしています。
     
・内容
里山子ども園のおはなし:プログラムの内容や運営、子ども達の反応などについて
珠洲での実施について:候補地めぐり、プログラム内容の検討                  
※ 平成25年度の「里山子ども園」は2回実施の予定。
※ 石川県では里山を活用した自然環境教育の普及を目的として県内の園児を対象とした「里山子ども園」プログラムを実施しています。

・募集人数 若干名  
・参加費   無料  

参加ご希望の方は当方までお申し込みください。
また今回は参加できなくても、関心のある方はどうぞお問い合わせください。

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(写真はイメージです。昨年10月に講師の村上さんが行った夕日寺での里山子ども園の様子です) 。
   
お申し込み、お問い合わせはこちらまで 
主催: NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海 (担当 中谷)
0768−88−2528
E-mail: satoyamasatoumi.naoアットgmail.com

(本事業は地球環境基金の支援を受けて実施しております) 

投稿者 赤石大輔 : 18:28 | コメント (0)

2013年03月10日

鉢ヶ崎でクロマツの植林イベント

3月10日

珠洲市の鉢ヶ崎海岸で,クロマツの植林を行いました。
3月になりましたがこの日は風が強く、雪もチラつく寒い日となりました。

参加者は予想をはるか超えて総勢100名ほど集まっていただきました。
共催の蛸島青年団、地元蛸島の漁協の皆さん、蛸島小学校の児童と保護者の皆さん、また加賀から根上松で有名な根上町の、高坂・根上みどりを守る会の方々も駆けつけてくださいました。本当にありがとうございました.

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みどりを守る会には昨年クロマツの植樹方法についてご指導いただきました。
植林を通じてみどりを守る会と蛸島の交流が始まり、お祭りなどにも参加していただければと思っています。

この植林作業の目的は、鉢ヶ崎のクロマツ林を保全することと,キリコ祭りに使うクロマツを育てるという2つの目的があります。
詳細はこちら

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かつては日々の生活のなかで松葉や枝などを利用し,クロマツ林は美しく維持されてきました。
そのような環境でクロマツの若木は育ち、キリコ祭りに使われていたと考えられます。
珠洲の里山里海の風景として、鉢ヶ崎のクロマツ林が地域の方の手によって維持され,利用されていく。そこに地域の外の人たちが加わり、祭りなどに参加して交流が広まる。そんな流れをイメージして、活動を続けていければと思っています。

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今後は、植林地の草刈りや落ち葉かきなど作業が予定されていますが,それも親子で楽しめるバーベキューなどと一緒にできればと考えています。松ぼっくりや松葉などでご飯を炊いたりすることもできますので、バイオマス燃料の利活用にもつながるのではと考えています。

投稿者 赤石大輔 : 15:58 | コメント (0)

2013年02月07日

クロマツの植林イベント in 鉢ヶ崎

NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海(以下、NPOおらっちゃ)では、おらっちゃの森づくり運動2013春として、珠洲市の鉢ヶ崎海岸にてクロマツの植林を実施いたします。

日時:平成25年3月10日(日)午後1時から3時。
場所:珠洲鉢ヶ崎ケビン横
集合:ケビン駐車場

おらっちゃの森づくり運動とは、NPOおらっちゃが主催する,能登の里山再生し利用保全していくための植林活動です。これまでは、大野製炭が取り組む茶の湯炭のためのクヌギの植林を支援してきました。

今回のおらっちゃの森づくり運動は、珠洲の最も特徴ある伝統文化であり、地域の多くの方が関わる行事であるキリコ祭りにちなんだ活動です。キリコには、笹や松など地域の植物が必ず飾られています。珠洲市蛸島町では、町内から16本ものキリコが出され,珠洲でも豪華で勇壮なお祭りとして有名です。蛸島のキリコには男松(クロマツ)を2本飾るのがしきたりだそうです。蛸島町の鉢ヶ崎海岸は、海水浴場として有名ですが、クロマツ林もとても美しく、魚付き保安林として管理もされています。しかし、松枯れ病で年々古いクロマツは枯れていっています。キリコに飾る若い松も最近町内で手に入りにくくなっており、若いマツを育てる必要ができてきました。

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そこでNPOおらっちゃと蛸島青年団が協力し、祭礼用男松植樹プロジェクトとして、鉢ヶ崎の海岸にクロマツの植林を行うこととなりました。200本のクロマツを植林し、植林したクロマツの一部を祭りに使用し、地域の手でクロマツ林を育てていく予定です。地域の伝統文化と里山里海の保全を両立させた活動を作り、若い世代が能登の里山里海を引き継いでいく。これこそ世界に誇る農業遺産と言えるのではないでしょうか。

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(写真はイメージです。根上町のクロマツ植林事業の見学に行ったときに撮影しました)。

この植林イベントに、多くの方にご参加いただきたいと考えています。
参加ご希望の方は、下記連絡先までご連絡下さい。

NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海
〒927-1462
石川県珠洲市三崎町小泊33-7
TEL/FAX 0768-88-2528
メール: info@satoyama-satoumi.com
 
本事業は、地球環境基金の支援をいただいております。

投稿者 赤石大輔 : 20:42 | コメント (0)

2013年01月10日

ワークショップ

ワークショップ開催のお知らせです。

火あそびワークショップ: 暮らしに役立つ火あそびを身に付けよう。

・日時 平成25年1月26日(土) 10時〜15時半
・場所 金沢大学能登学舎(珠洲市三崎町小泊)
・講師 奥野弘吉さん

・内容 
 新聞1枚で炭をおこそう:これができればバーベキューで威張れます!
 丸太のトーチ作り:丸太がまるごとトーチに
 お昼ごはん 猪鍋とおむすび:炭をかこんでお鍋にしましょう  
 ※ロケットストーブ作り:人気のロケットストーブ、今回は調理用のものをつくります

・募集人数 10名程度
・参加費  600円(お昼代込み)
 ※ロケットストーブ作り参加希望者は別途材料費(約2,000円)がかかります。

大人も子どもも参加できますよ。
参加ご希望の方は1月19日(土)までにお申し込みください。
その際に、ロケットストーブ作り希望のあり/なしもお知らせください。

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お申し込み、お問い合わせはこちらまで 

主催: NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海 (担当 中谷)
0768−88−2528
※ 本事業は、地球環境基金の支援を受けて実施しています。

投稿者 赤石大輔 : 19:51 | コメント (0)

2012年12月05日

留学生の里山体験

11月10日

地球環境基金の事業で,金沢の留学生に珠洲に来てもらい,能登の里山里海を体験していただくツアーを実施しました.

バスで到着後,早速へんざいもんで昼食.
遠方ですのでなかなか朝から一日というわけにはいきませんね.
珠洲の食材を使った料理楽しんでいただけたようです.

午後は,天気が良かったので珠洲の里山里海を散策しました.
この日は,海が結構あれていたのですが,押し寄せる波を見て皆さんテンションが上がったようです.冬のthe日本海を前に写真をたくさん撮られていました.

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今回来られた留学生は中国,韓国,ベトナム,タイなどアジアの方が多かったですが,10月に日本にきたばかりの方達ばかりでした.
そして自国では都会のほうに住まわれているようで,「山歩きなどはじめてだった」とか,
「おばあちゃんちの山がこんな感じだった」とう感想をいただきました.

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おや,日本でもアジアの他の国々でも,若い世代の生活習慣はにたようなものなのですね.
また,なぜ自然に手を加えるのか.そのままの姿が一番ではないのか,という意見も出ました.
日本では,里山の利用の減少(アンダーユース)が問題になっていますが,その他の国では自然資源の使い過ぎ(オーバーユース)が主な問題です.でもアジアの他の国々でも,おそらくそう遠くない将来,日本と同じような問題が起ってくるかもしれません.
ぜひ,日本の現状を把握していただき,自国の状態と比べ,未来の国の姿を描いていただければと思います.

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海外の方と交流することで,日本の里山が見えてくるというのはとても面白い経験でした.

投稿者 赤石大輔 : 16:06 | コメント (1)

2012年11月13日

おらっちゃの森づくり運動2012 終了しました.

今年で第4回を迎えたおらっちゃの森づくり運動は,11月11日日曜日,曇り後雨の天候で,足下もぬかるむ悪いコンディションでしたが,180名を超える多くの方の参加を得て,無事終了いたしました.

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珠洲の荒廃した里山にクヌギを植えるこの事業は,様々な団体によって支えられています.

東京のNPO法人グリーンウェーブさんに活動ための資金を提供していただいたのと,クヌギの苗を育てていただきました.

また今年度は,セブンイレブン記念財団が活動のための助成をしてくださいました.

参加者もさまざまな団体が参加してくださっています.

能登からは,
NPOおらっちゃの里山里海メイト
七尾特別支援学校珠洲分校
宝立小中学校
社団法人珠洲青年会議所
珠洲RAC
珠洲市農林水産課
珠洲市内各郵便局

金沢からは,
星稜大学
金沢増登会
36会ボランティア倶楽部
石川県退職者連合
食、水、みどりネットワーク連合石川
裏千家淡交会金沢城北青年部

など,まさに多様な主体が参加して一つの活動を支援する事業となっています.

この事業は,荒廃した里山にクヌギを植えています.荒廃した里山というのは,ここではかつて農地として整地された山林が,うまく農地として利用されず,荒れ地化しているところをさします.能登では以前,大規模な農地開発がなされ,その多くがうまく利用されず,一部は森林に戻っている地域もあります.今回植林した場所は森林にもならず,クズが覆い尽くす荒れ地とかしていました.金沢大学の調査では,生物の多様性もかなり低く,クヌギ林にした場所の1/3程度しか植物種が確認されなかったそうです.

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この植林のゴールは,10年後に伐採し,茶道用の炭にすることです.伐採されたあとは再び萌芽を育て,さらに10年後に炭を作ることができます.このように里山を有効活用して地域の産業としてくことで,広範囲の広葉樹二次林を維持していこうというものです.数十年後にそこがどのような森になるのかを想像し,木を植えることが大切だと思います.

現在珠洲市では,地域の多様な主体と連携した生物多様性保全の計画作りを行っています.今回の植林はそのモデルとなる活動です.今後は,木を植えることに加えて,木を育てるための草刈りなどと言った作業も実施していく予定です.地域の里山を利用した産業と密接にかかわる活動を行うことが,珠洲市の計画のテーマです.

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この事業の中心となっているのは,若き炭焼き職人の大野長一郎氏です.炭焼き業二代目の彼が家業を継いだその年に,植えた最初のクヌギが,いよいよ今年伐採され,炭になります.素晴らしい炭賀できることを期待しています.
そして,大野さんの生業がこの奥能登で末長く続いていくように,人と里山の繋がりが維持されていくように私たちも活動を続けていきたいと考えています.

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投稿者 赤石大輔 : 14:21 | コメント (0)

2012年10月27日

秋の保全活動

毎月2回,第2,第4土曜日に実施している保全活動,この秋は能登建設の社員の皆さんが参加してくださいました.
能登建設さんの里山保全活動は,毎年恒例となり,今年4回目を迎えます.

今年も社長さんはじめ社員総勢40名でご参加いただき,普段土木建築の作業を去れているプロの方々が,里山でも大活躍していただきました.

きのこ山では,間伐した木材の搬出,今回は木材を積み上げて柵を作りました.
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ビオトープでは,セイタカアワダチソウを始め畔に増えた草を刈りました.
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この活動でお伝えしたい,大切なことは2つあります.
一つは,やはり里山の保全は野外での作業ですので,外での作業になれた方が作業をされると,本当にあっという間に整備が進みます.
里山の整備は,アマチュア30人よりプロ3人のほうがいいなんて言われる方もいます.
能登建設の社員の皆さんはもちろん,能登のお父さん達も,草刈り機,チェーンソー,ナタでの作業はお手の物,ロープ縛りも漁師ゆずりで手際よく作業をこなしてくれます.私のような,何もやって来なかった人間は足手まといになるばかりです.
もちろん,里山の保全に興味のある方にはどんどん活動に参加していただきたいと思いますし,作業もベテランの方から教えていただければ交流もできて技能も身に付くので良いかと思います.

何が言いたいかというと,能登では里山の整備に必要な技能を,生活の中で感覚的に身に付けている方が多いこと.作業の段取りなど,組織で動くときの自分がやるべき作業などが解る人が多いと,危険も少なくスムーズに作業できるということです.里山の保全活動で,人生に大切な色々なことが学べるなーと実感しました.

もう一つは,能登建設さんのように,地域の企業さんが里山の保全に積極的に参加してくださることは,願ってもないことで,珠洲の里山保全の在り方はとても先進的であると自信を持って言えるということです.国が掲げている生物多様性戦略でも,企業の参加が重要であるといっていますが,このように具体的に活動が始まっている地域はまだまだ少ないと感じます.
珠洲市で策定中の保全計画も,能登建設さんはじめ様々な団体や企業さんにご参加いただき,みんなで里山の生物を保全する計画を作っています.

保全作業を終えて,社員の皆さんとバーベキューに参加させていただきました.作業の後の美味しい御飯もお酒も,楽しみの一つですよね.

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皆さんもぜひご参加下さい.
次回はいよいよ,11月11日日曜日の,おらっちゃの森づくり運動です.

投稿者 赤石大輔 : 16:57 | コメント (0)

2012年10月03日

おらっちゃの森づくり運動2012

NPOおらっちゃの里山里海では,2009年より,珠洲の里山にクヌギを植える事業を行っています.

この事業は,珠洲の若い炭焼き職人,大野製炭の大野長一郎さんが10年ほど前から手がけている茶の湯炭のためのクヌギの植林事業です.

植林したクヌギは,10年後には伐採し茶の湯炭として利用することで,里山林の生物多様性を持続的に保全するとともに茶の湯という日本の伝統文化の継承を行うことを目的としています.

能登は古くから製炭業が盛んで,里山は大切な収入源でしたが,現在はほとんど利用されなくなってしまいました.かつて大切な資源調達場所であった能登の里山を,再び人の利用できる資源として蘇らせたい.能登の里山で生業を作り,家族が生活できるような地域にしていきたい.という,さまざまな思いがつまった事業です.

能登の里山を再生するためのこの事業には多くの方の手助けが必要です.毎年150人ほどのボランティアが1000本のクヌギを植林しています.雨に降られたりして,本数が達成できない年もありましたが,できる限り1000本に近い本数を植えています.
東京のNPO法人グリーンウェーブさんが,私たちの活動に共感していただき,3年前から支援をしていただいてます.
NPO法人グリーンウェーブとの連携事業

参加者には,地元の青年団をはじめ,珠洲市の住民の方々,そして金沢や東京からもボランティアで参加してくださる方も増えています.石川県や珠洲市からも支援をいただいています.

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2年前に植えた苗が,こんなに大きくなりました.写真は大野さんです.珠洲の痩せた山での植林なので成長度はまちまちですが,みんな元気に育っています.


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この,おらっちゃの森づくり運動を,今年は11月11日日曜日に実施いたします.

活動の案内 → おらっちゃの森づくり運動2012

開催日:平成24年11月11日(日)11:30~15:30 【受付10:00~11:30】
集合場所:金沢大学能登学舎,石川県珠洲市三崎町小泊33-7 11:30までに集合

金沢より送迎バスがでます.
往路:金沢駅西口8:30→自然学校11:30
復路:自然学校15:30→金沢駅西口18:30
連絡先 TEL&FAX 0768-88-2528
参加費 無料 へんざいもんでの昼食付き
持ち物 長靴、雨具、着替え、軍手、防止

珠洲の里山を再生する活動に,ぜひご参加下さい.

投稿者 赤石大輔 : 16:32 | コメント (0)

2012年08月30日

続・きのこで染める

8月30日

前回に引き続き,能登いきものマイスター養成講座の課題研究で,きのこ染めに挑戦しました.
前回は,ヒイロタケとアカヤマドリで染めてみて,見事黄色に染まりました.

今回は,ロクショウグサレキンで青く染めてみよう,にチャレンジです.

珠洲の里山でたまたま見つけたこの倒木,青く染まっていますね.これはロクショウグサレキンというきのこが作る色素で染まっているからなんです.ヨーロッパなどではグリーンウッドとよばれ,工芸などに利用されるとのことです.

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ロクショウグサレキンには同属のロクショウグサレキンモドキがあり,子実体がないとどちらの種かはちょっと判りませんが,ロクショウグサレキンモドキのほうがやや多いようです(参考:北陸のきのこ図鑑).

ロクショウグサレキンについてはこちら → ロクショウグサレキン

この青く染まった木を削り煮出して色をとります.今回はノミとトンカチで砕きました.
こちらは砕かれてできた木片.

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お鍋で煮ます.木材に沈着した青い色素を抽出するために水酸化ナトリウムなどを入れてアルカリ性にします.今回は,染物で使われるネオソーダというものを使いました.中身はよく判りませんでしたが,お鍋はpH11になりました.

煮出した煮汁は,青くなるかと思えば真っ黒でした.木材はタンニンが多いようです.これで青く染まるのかしら(;゚д゚)ゴクリ…

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煮汁を染め液として使います.今回は初めてロクショウグサレキンを使い染めたので,色々試してみました.

まずは前回のアカヤマドリとヒイロタケを染めたやり方と同様の方法です.煮汁に布を漬けて,鉄,アルミ,銅イオンの媒染剤で染めてみました.

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また,還元剤であるハイドロサルファイトナトリウムを使った染め方も試しました.藍染めなどで行われている還元して染める方法で,不溶性の染料を還元することで水溶性にして布に染めるという,いわゆる「建てる」といわれる行程です.

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ネットで富山きのこ会がロクショウグサレキン染めについて紹介していましたので,それを参考にさせていただきました.
参考:富山きのこ会

染め液は真っ黒でしたが,ハイドロを混ぜたらさっと褐色に変化しました.タンニンが脱色されたのかもしれません.そこへ,絹と木綿の生地を投入しました.

暖めながら染めて30分,とり出してみます.
ハイドロで建てた方の絹の生地は酸素に触れると黄色からエメラルド色に変わりました.
木綿はごく薄く染まっています.pHを高めると木綿に良く染まるのではないかと考えてpH11にして木綿を染めてみましたが,中性よりもちょっと色が濃くなった程度でした.
媒染剤を使ったほうは,エメラルド色にはなりませんでしたが,緑茶色といった感じです.

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左上から,鉄,銅,アルミ
下段,木綿,木綿(染め液pH11),絹

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絹に良く染まるという事がよく判りました.
きのこからこんな美しい色が染まり,とても感動しました.

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気を良くしてストールを染めてみようということで2枚試しました.
1枚は絹,もう一枚はレーヨンと和紙(麻)の混合で,染まりやすいように下処理してあるものだそうです.
お鍋に投入して色むらがでないよう布を丁寧に揺らして30分,引き上げてみるとどちらも茶色っぽくなっています.でも空気に触れてどんどん色が変わっています.

弱酸性の水で洗い,干してようやく完成.

右が絹で左がレーヨン和紙.絹の方が緑色になっていますね.レーヨン和紙はタンニンもたくさん付いたのかグレーがかっています.絹ももうちょっと染まると良かったかな.

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今回初めて染物について勉強しました.染めの作業は化学そのものであり,様々な生物が染めに使われてきた歴史,染め方の工夫など,生物多様性とそれを利用する人間の歴史が垣間見れる面白い材料です.

能登の里山里海を体験するエコツアーの題材として,きのこ染めはとても可能性があるのではないかと感じました.
ぜひ多くの方に体験していただきたいです.


投稿者 赤石大輔 : 18:50 | コメント (0)

2012年08月21日

きのこで染める

8月21日

いきものマイスターの課題で,「能登らしい草木染め」の開発に取り組んでいるOさんと,きのこ染にチャレンジしました.

きのこや貝など,これまで余り能登では染物に使われてこなかった材料を使って,能登の里山里海を体感できる充実した染物体験をエコツアーとするのが目的です.

今回は,きのこにアカヤマドリとヒイロタケを使って染物をしてみました.
アカヤマドリは写真のようなイグチの仲間で大きくて派手なきのこです.
比較的味も良いきのこですが,能登では習慣がなくほとんど食べられていません.

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こんな感じで若いうちはムシが少なくて良いですね.

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フライパンで炒めるとお皿が黄色くなるほど色がでます.
これは染物にもなるのではということで,今回実際に染めてみました.
アカヤマドリで染物をされる方は結構いらっしゃるようですね.

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今回はアカヤマドリの煮汁で絹の布を染めてみました.媒染には5つの金属を使い,比較をしてみました.
アカヤマドリは自然学校の保全林で今年採れたものを冷凍しておきました.

お鍋に入れ煮ます.良いきのこの匂いがしてきます.
だんだん色も出てきました.

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布を投入,今回はテストなので小さな布です.

媒染.単に色素だけを布に付けても,後で水洗いしたら流れ出てしまいます.そこで,金属イオンで色素を布に固定する作業が媒染(ばいせん)と呼ばれる作業です.
ピンバッチを布に留めるようなイメージですかね.

再度,染め液に浸して完了.
じゃーん.緑がちょっとは行った感じのレモン色になりました.

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媒染剤は,

 鉄,アルミ
銅,チタン,錫

の順で並んでいます.
鉄が緑っぽくなりました.鉄イオンは黒っぽい色になるそうで,他の色素でも鉄で媒染すると黒っぽい色になるそうです.

次はヒイロタケ!いってみましょう.
ヒイロタケは,木材上に発生する名前の通り緋色,紅いきのこです.
一般的によく見られるきのこで,木材を分解する能力の高いきのこであると知られています.

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鍋に入れて煮出すと,赤茶色い色が出てきました.
どんな色に染まるでしょうか.

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布を投入!

今回も黄色っぽい色ですね.でもアカヤマドリより赤っぽいかな.

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 鉄,アルミ
銅,チタン,錫

の順に並んでいます.
銅で媒染したら,赤茶色になりました.結構綺麗な色になっています.

錫,チタン,アルミは金属の色がないからか,色に違いがでていませんね.
天然素材で染めるのは思いもよらない色がでて面白いですね.

さあいよいよ次回は,

ロクショウグサレキン!
いってみたいとおもいます.
きれいな青に染まるそうです.

お楽しみに!

投稿者 赤石大輔 : 18:00 | コメント (2)

2012年08月09日

いきもの調査の目的と意義

7月16日から18日に,新潟県佐渡市で開催された第2回 生物の多様性を育む農業国際会議(ICEBA2012)に参加してきました.珠洲を早朝に出発し,新潟にお昼到着,フェリーに乗って佐渡へ,7時間の旅は,レンタカーしたトヨタマークXで,市長さんはじめ4人での長旅でもとても快適でした.燃費はリッター11kmくらいでした.

16日は佐渡市のご案内で金山へ,金へのものすごい執念が山すら割ったという,人間の欲望がダイレクトに伝わってくる面白い施設でした.当日外気温34度でしたが,トンネル内は15度,この温度差はなにかに利用できるかもしれませんね.

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17,18日は農業国際会議に参加しました.17日は佐渡市で行われている「朱鷺と暮らす郷づくり」認証制度の農法を実施しているほ場で,「生きもの調査」を行いました.


NPO田んぼの岩淵先生はじめ,東京農大の先生や,地元の農家の方が指導してくださいました.

このほ場では,水田の脇に幅60cm程の溝が掘ってあり,常時水が溜まっています.これは佐渡で「江(え)」と呼ばれているもので,本来棚田などで隣の田んぼや山からの冷たい水が田んぼに直接は入らないためにいったんここに入れたりするためのものだそうです.この江には水生生物やドジョウなど色々な生物が住み着いており,生物多様性の高い水田環境を保ってきました.

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佐渡では,「朱鷺と暮らす郷づくり」認証制度の中で,江の設置を推奨しています.これは,近年行われるようになった夏季の中干し(田んぼの水を抜くこと)によって,田んぼ内の生物が死滅することを避けるためだそうです.

「朱鷺と暮らす郷づくり」認証制度は,佐渡市の生物多様性推進室生物共生推進係が実施しています.制度の詳細はこちら → 佐渡市ホームページ

この水田も,本来の意味での江は必要のない場所ですが,生物を保全する目的で10年ほど前から設置したとのことです.今回はこの江や水田内にどのような生物がいるかをみんなで調査しました.

結果は,というと,あまり生物が多いとは言えない数でしたが,それでも認証制度を実施しているところの方が,ないところよりも多少生物が多かったそうです.
特に多かったのは,外来種であるアメリカザリガニでした.トキや他の鳥類の餌になる事はあるでしょうが,アメリカザリガニが入っていることで水田の他の生物が少なくなっているのではないかと感じました.

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アメリカザリガニは,石川県でも全域に分布しています.珠洲市でも30年以上前に侵入し,今も一部に分布しています.アメリカザリガニが侵入したため池などは水草など本来の植生が失われ,元々いたゲンゴロウなどの水生生物に悪影響を及ぼすと言われています.

佐渡のこの江のような農法を,安易に珠洲市に導入してしまうと,保全したかった生物を逆に減らす原因となってしまうかもしれません.むしろ江など恒常的に水が溜まるエリアは水田内に設けず,夏の中干しの時期に一部の水田には水を張るとかいう工夫のほうが効果を上げそうです.

さて,今回の記事では,いきもの調査の目的と意義と題しました.
最近は全国で田んぼのいきもの調査というものを地域で実施しています.

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一番多いのは,農家や子供たちが「田んぼに入ってたも網を使い,生きものを探す.種類を見分ける.」という作業です.身近な水田に色々な生きものが入ること,水田が支える生物多様性を実感する,という教育的な意義はとても大きいと思います.

気づき,眼差し,思いやりの心など,美しい言葉とともに,この「いきもの調査」は全国で受け入れられています.

今回参加した農業国際会議でも,パネリストからはやはり子どもたちや農家の生きものへの関心や環境配慮型農業への共感を広げるための技法が主なテーマとして語られていました.生きもの調査は環境教育としての機能が最も重要であるかのようでした.

しかし,「調査」といっている割には,データの蓄積や,調査方法の統一ということには余り配慮されていない場合が多いようです.生物多様性の保全には,適切な管理とそのための定期的で手法の統一した調査が不可欠です.「いきもの調査」に生物多様性保全のための水準を持たせることは可能か,つまり専門家以外の方がやる調査でどこまで統一した調査が出来るのか,ということは議論になっています.

以前話題となった仕分け事業でも,田んぼの生きもの調査は議題にあがり,調査なのか啓発活動なのか明確でないという理由で厳しく仕分けされました.

行政刷新会議「事業仕分け」ワーキンググループ A(事業名) 田んぼの生き物調査

調査という言葉を使うことで,発信している側と受け取る側で意味やが異なってしまう.またそのあいまいな状態を放置しつづけていくことで,どんどん目的からずれた形になることを危惧します.
啓発活動であるならば,いきもの調査と呼ばず,いきもの観察会,とすれば良いと思います.

今月の中ごろに交流事業として佐渡から子供たちが能登へ来られるそうです.そこでも生きもの調査をするそうなのですが,主催者にはその目的と意義を明確にして,実りある活動にしていただきたいと思います.

投稿者 赤石大輔 : 11:04 | コメント (2)

2012年07月10日

保全活動のご案内

里山里海保全活動,7月の活動をお知らせ致します.

ビオトープ田んぼの保全活動.

珠洲市三崎町小泊のビオトープにて,保全活動を実施します.
6月に田植えをした田んぼの草取り,ビオトープの生きもの観察を予定しております.

日時:7月14日(土)午後1時から3時.
集合 : 能登半島里山里海自然学校(金沢大学能登学舎)
準備:汚れても良い服装.

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また,お昼から,へんざいもんを営業いたします.

開始:12 時より.
場所:里山里海自然学校 1 階食堂.
料金:1食 700 円.

ご利用の方は,12 日(木)までにご予約下さい.
お問い合わせは下記までお願いいたします.


【問い合わせ先】 里山里海自然学校 事務局 電話/ FAX 0768-88-2528
メールアドレス infoあっとsatoyama-satoumi.com
ホームページ www.satoyama-satoumi.com

投稿者 赤石大輔 : 11:09 | コメント (0)

2012年07月05日

蛸島漁港で能登の里海の恵みを学ぼう.

7月の26日に,能登の里海を体感するワークショップを行います.

タイトルは,蛸島漁港で能登の里海の恵みを学ぼう.

です.

地球環境基金助成事業:世界農業遺産「能登の里山里海」で市民による生物多様性保全アクションの一環として行うワークショップです.

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先日の説明会で,特に若い世代から,能登で生きてきた地域の先達から,里山里海に生きる業を色々教えてもらいたいという意見が出ました.そこで,今回は里海を知る体験として,そのなかで漁業の現状や魚の多様性,魚を捌く技術を学ぶワークショップを企画しました.

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講師には,石川県漁協すず支所統括参事で,おさかなマイスターでもあられる前野美祢次さんをお招きします.

おさかなマイスターとは,「さかなの素晴らしさを伝える「語り部」であり、「伝道師」です。旬や栄養、産地や漁法、目利きや調理、取扱方法など、魚介類に関する幅広い知識を講座形式で教えます。知識だけでなく、同時に「食べ比べ(比較“さしみ”論)」を行い、味の違いも学びます(おさかなマイスター協会HPより.」
とのことです.資格を取るのも大変そうですね.マイスターのお話を伺える貴重な機会です.

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日程は以下の通りです.

2012年7月26日(木曜日)朝8時30分,蛸島漁港集合.

AM8:30 集合 蛸島漁港
市場にてセリの見学,前野氏より,魚種のレクチャー.
セリは本当に楽しいです.いろいろな魚が見られますよ.

AM9:00 講義 漁港事務所

1.蛸島漁港の歴史,現在のとりくみについて.
2.珠洲でとれるお魚,カニなど.
3.子供たちへ,魚に親しむための知識,遊び(鯛の7つ道具など).
4.資源保護の取り組み,能登の里海のこれから.

AM10:00 魚さばき体験 漁協の施設

1.包丁の種類と,包丁の研ぎ方.
2.魚の捌き方.
3.捌いた魚を使って調理.昼食の準備.

AM12:00 昼食会
参加者が調理したもので食事会.

AM13:00 解散

参加者:10名程度.
参加費:1000円(お魚代,昼食代).

里海,おさかな,能登について学びたい方,ぜひ御参加下さい.

連絡先:NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海 事務局
TEL/FAX:0768−88−2528

投稿者 赤石大輔 : 17:46 | コメント (0)

2012年06月23日

市民による生物多様性保全アクション

平成24年度より,NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海は,地球環境基金の助成を受け事業を始めることとなりました.

詳細はこちらです → 平成24年度 地球環境基金助成金内定団体一覧


事業の名称は,

世界農業遺産「能登の里山里海」で市民による生物多様性保全アクション

です.
昨年,世界農業遺産に認定された能登の里山里海,そこに住む人々が里山里海を深く知り,その保全に参加していくための活動を行っていきます.世界農業遺産認定以前から,NPOおらっちゃでは同様の趣旨の活動を行ってきましたが,希少種の保全などが主で,能登に住む若い世代が参加したいような規格が十分に実施できてこなかったことが反省としてあります.また,NPOおらっちゃでは定期活動に参加してくださる方々を,里山里海メイトとして登録させていただいていますが,ここ数年メイトはなかなか増えず,定期活動への参加者も固定化していました.
この現状を改善し,より多くの地域の方々と里山里海を共有していくため,あらたなメンバーとともに活動を今年度から始めることとなりました.メンバーの多くは,能登里山マイスター養成プログラムや,能登いきものマイスター養成講座の修了者や関係者で、30代、40代の能登の若手です.

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6月8日に,本事業の説明会を行いました.参加者から色々な意見が飛び出し、とても活気のある会となりました.また里山里海への興味も若い世代が持ち始めている実感を得ました.

本事業では,以下の4つの事業を実施していきます.

1.生物多様性保全活動
能登の里山里海の姿を復元,または代替地をつくり生物多様性を保全する活動です.2007年から続けている保全林の整備と,ビオトープの整備を,これからも実施していきます.また,整備エリアの希少種の再生状況の調査や,外来種の分布調査を行っていきます.珠洲の青年団もこの活動に協力していただくことになりました.

2.子供たちへの自然体験
保全活動を行っているエリアで,地域の子供たちが自然に触れ,遊びながら里山の生物多様性や伝統文化を学べるプログラムを、地域の保護者の方々と作り上げるワークショップを開催していきます.

3.祭りと里山里海の融合
能登といえば祭り,珠洲でもキリコ祭りが地域のとても重要な行事です.キリコには祭りの際タケやマツなどを飾り付けるため,近くの里山で調達していました.蛸島の祭りでは若いクロマツを2本キリコに飾る風習がありますが,この若いクロマツが少なくなって,調達が難しくなっています.祭りのための里山づくりとして,多くの方に共感いただける保全活動を広げていきたいと考えています.

4.里山里海文化の伝承
これまで能登の里山里海の景観や,生物保全に特化してきた私たちの活動ですが,地域の方々にとっては余り関係のないこと,興味のわかないこと,という認識をされていました.希少種の保全のみでは,どうしても参加者の動機付けになりにくいですし,それだけが生物多様性の意味するところでもありません.生物から様々な恩恵を受け,人間もそれを上手に利用してきた里山里海の知恵を,年長者から若い世代に伝承するワークショップを開いていきます.

多岐にわたる事業を,地域の若手を中心に,能登に住む多くの方々の参加によって実施していきます.
世界農業遺産「能登の里山里海」を,次の世代へ繋いでいく市民の活動に,ぜひご参加下さい.

投稿者 赤石大輔 : 16:46 | コメント (1)

2012年06月09日

おらっちゃの田んぼで田植え

6月9日

珠洲市三崎町小泊のビオトープで田植えをしました.
今年は昨年に引き続きコシヒカリです.秋におらっちゃの里山市場で販売予定です.

小さな田んぼづくりも今年で5年目を迎えました.田んぼを維持することの大変さと,田んぼがあることで維持される生物たちを実感できる良いビオトープができました.

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絶滅危惧種の昆虫や植物も多数生息するこのビオトープは,子どもから大人まで里山の生物多様性を学ぶ学習フィールドととして活用されています.

今年の田植えは,金沢から大学生(全員女子!)が参加してくれました.田植えがはじめての子もいたようです.私もほとんど知ろうとの状態でしたが,5年前から比較すると上達したようです.

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これから草取りで大変です.
楽しくやっていきたいと思います.

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投稿者 赤石大輔 : 16:06 | コメント (0)

2012年05月30日

田植えイベントのお知らせ

NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海は2012年6月9日(土)、珠洲市三崎町小泊のビオトープ水田で田植えイベントを予定しています。

ビオトープ水田では小学生など地域の方と共に、化学肥料や農薬を使わない、生き物や環境に配慮した稲作(コシヒカリ)を行っています。
昨年も大変美味しいお米ができました。

元は耕作放棄地であったビオトープですが、今ではメダカ、トンボ、ゲンゴロウなどの生き物が豊富に見られ、
夏にはホタル観賞も楽しめるようになりました。今年も皆さんと一緒に美味しいお米を作りましょう。皆さんの参加をお待ちしています。

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日時:2012年6月9日(土)13時集合
集合:里山里海自然学校(集合後、ビオトープまで移動して田植えを行います)
服装:汚れてもいい格好でお越し下さい。
問い合わせ先:NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海(TEL:0768-88-2528)

投稿者 赤石大輔 : 17:15 | コメント (0)

2012年05月11日

アサギマダラ調査2012

5月11日

今年もアサギマダラの季節が近づいてきました.

毎年、珠洲の海岸に6月ごろに集まってくるアサギマダラというチョウについて,里山里海自然学校がはじまった2007年から調査を行ってきています.
昨年は寒かったためか,飛来数は少なかったですが,それでも大分県の姫島から珠洲へ20日かけて飛来した記録が確認されています.すごいですね.

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今年はどうなるでしょうか.

今年もアサギマダラの調査について説明会を開催いたします.
当日は,捕虫網もお貸しいたしますので,ぜひご参加いただき、調査にも参加していただければと思います.

2012asagiposter.jpg


講師:松井正人先生
講演「珠洲の海岸に飛来する渡りチョウ,アサギマダラについて」
開催日:5月26日(土)午前10時〜11時.
場所:里山里海自然学校
珠洲市三崎町小泊33-7(旧小泊小学校)
参加費:無料
TEL:0768−88−2528

投稿者 赤石大輔 : 10:25 | コメント (0)

2012年04月24日

写真集出版に向けて

私たちNPO法人能登半島おらっちゃの里山里海では,能登のいきもの写真集出版プロジェクトを立ち上げました.
お陰様で日々賛同していただいく方からご連絡がきています.現在も募集中ですのでぜひこの機会に,能登の里山里海を守り伝える活動にご参加いただければと思います.

内容は前回お伝えした通りですが,今回は写真の撮影者である渡部晃平氏の紹介をさせていただきたいと思います.

前回の記事はこちら → 奥能登の生きもの写真集出版プロジェクト

渡部さんは,愛媛大学大学院時代に能登を研究のために訪れ,能登の多様な生物が生息する里山で長期間調査を去れました.その際にとりためた写真の集大成が,今回の写真集となっています.
渡部さんが能登を訪れた当時の印象や,なぜ生きものの写真を撮ろうと思ったのか,そのあたりをお聞きしましたのでここで紹介させていただきます.


渡部晃平さん「写真集出版に向けて」

 僕は大学生の時に、ある昆虫写真家の写真に感銘を受けて一眼レフカメラを購入しました。しかし、良いカメラを買ってみたものの、被写体の昆虫に会うために遠出をしなければならなかったり、上手な写真が撮れなかったりで、ものの一ヶ月もしないうちに、部屋のオブジェとなってしまいました。それから一年後、インターシップという授業で能登半島を訪れました。能登半島の自然は、今まで通ったどんなフィールドよりも魅力的で、どこに行ってもたくさんの生き物で溢れていました。そこで、翌年は能登に住み込み、研究をする合間にもう一度写真を撮ろうと決意したのです。能登では、会いたい生き物にいつでも会うことができました。外に出る度に、「この素晴らしい生き物の姿を残したい!」という気持ちを抱くようになり、もっと魅力的に生き物の写真を撮りたいと思うようになりました。最初にカメラを買った時とは違い、毎日違う顔を見せてくれる生き物達の写真を撮ることが、楽しくて仕方がありませんでした。
 生物多様性には様々な力があります。植物から優れた薬ができたり、木々は二酸化炭素を減らしてくれたりします。そして、能登の生物多様性は僕の人生を変えてくれました。綺麗な蛍を見ること。美しい声を聴くこと。花の香りを匂うこと。美味しいキノコを食べること。興味を持った物に触ること。大自然は、どんな先生にも作ることができない、とても優れた教科書です。その中で自ら感じ、学んだことは、これからの人生でかけがえのない宝物になるでしょう。
 しかし、この素晴らしい自然が世界中で失われていることも事実です。図鑑を見て会いたいと思っても、会うことができない。しかし、能登半島にはまだまだたくさんの自然が残されています。僕が撮影した生き物達のほとんどは、里山という環境で生き、生かされています。里山とは人が管理をすることで維持されている特殊な環境です。能登半島は、その素晴らしい里山が世界中から認められ、世界農業遺産に指定されました。先人達が培ってきたこの里山を後世に残すためには、その魅力を知らなければなりません。この写真集を出版することで、能登半島にいる多様な生き物達を、よりたくさんの人に知っていただき、少しでも周りの環境に目を向けていただければ幸いです。そして、未来の子供達のために、豊かな里山を感じ、伝え、守っていきたいと思います。皆様のご理解とご協力を、よろしくお願いいたします。


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投稿者 赤石大輔 : 14:38 | コメント (0)

2012年04月19日

奥能登生きもの写真集出版プロジェクト 

 昨年度,能登の里山里海が世界農業遺産に認定されたことを記念して,NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海(北風八紘理事長)では,奥能登生きもの写真集の出版プロジェクトを立ち上げました.世界農業遺産の認定を受けたことで、地域の里山里海や生物多様性への関心が高まる中,具体的な形で能登の生きものを紹介することを目的として,写真集を選びました.

 この写真集に収録される写真は,当時愛媛大学大学院生であった渡部晃平氏が,2010年に能登に滞在し,修士論文のための生物調査をする合間に撮影した様々な生物の写真です.
 どの写真も,日ごろ私たちの目に付きにくい,小さな里山の生きもの達の生き生きとした姿が風景とともに映し出されている傑作です.

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<<応援基金募集のお知らせ>>
 
 この写真集の出版と,私共NPO法人のこれからの活動に対するご支援をいただきたく,一口3000円の協賛金を募らせていただきたいと考えております.
1口につき,写真集1冊(予価1800円)と,巻末に「奥能登の里山里海を守り伝えていきます」という意味を込めて,協賛していただいた方のお名前を記載させていただく予定です(匿名でのお申し込みも受け付けております).
また,協賛金の一部は能登の里山里海保全の活動に使わせていただきます.

出版は6月下旬を予定しております.能登印刷出版部から出版されます.


これからの未来を繋ぐ子供たちへ,能登の美しい風景とそこに生きる生物立ちの姿を伝えていきたいと願っています.
写真集の出版と,私たちの活動に共感していただいた方は,ぜひこのプロジェクトにご参加いただければと思います.よろしくお願いいたします.

お名前,ご住所,お電話番号、メールアドレスをご記入いただき,下記の連絡先までFAXまたはメールでご連絡下さい.

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<<写真集出版プロジェクト協賛金について>>

振込先 ゆうちょ銀行
口座番号 00710−9−45126
加入者名 特定非営利活動法人能登半島おらっちゃの

記号・番号 00710 - 9 - 45126
銀行 ゆうちょ銀行
金融機関コード 9900
店番 079
預金種目 当座
店名 〇七九 店(ゼロナナキユウ店)
口座番号 0045126


問い合わせ:NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海
927−1462 珠洲市三崎町小泊33−7
電話&fax:0768−88−2528
メール: info@satoyama−satoumi.com(半角で)

投稿者 赤石大輔 : 10:05 | コメント (0)

2012年03月06日

里山のいきもの写真展2012

3月4日、珠洲市飯田町にあるラポルトすずで、いきものマイスターの写真展「里山のいきもの写真展2012」を開催しました。写真展の様子を,いきものマイスターのスタッフ野村がお伝えします.

写真展は、能登の里山を伝えることを目的とし、いきものマイスター受講生とスタッフらが撮り貯めた写真を展示するものです。今回は2回目の開催となります。

尚、前年度の写真展については、こちらをご覧下さい。
2011年度いきものマイスター写真展:2011年3月27日

今年度の受講生(2期生)は、珠洲市や能登町など奥能登とされる地域、羽咋市や志賀町など口能登(能登の南部)とされる地域、更には能登ではありませんが石川県南部の白山市から来ています。

また、2011年に愛媛大学大学院の院生(当時)として水生昆虫研究の為に能登に滞在し、現在は岡山県真庭市にある、津黒いきものふれあいの里
のスタッフとして活動する渡部晃平氏にも来て貰いました。渡部氏は昨年度の写真展にも参加してくれた他、いきものマイスターが2011年度に作成した教材 「能登のいきもの大図鑑1:水辺の甲虫・カメムシ」の作成者でもあります。

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環境配慮型農業に興味を持つ受講生は、地域の田畑で見られたカエルを愛情豊かに撮影しました。白山市で自然紹介などを行う珠洲市出身の受講生は、キイトトンボやアオイトトンボなど珠洲市の里山で見られる生物の写真を熱心に撮影しました。白山で保全活動や地域活性化に参加する受講生は、白山の里山と地域の暮らしを撮影しました。白山の雪山、白山の里山に大挙して現れるニホンザルの群れなどは迫力豊かに、農作業の風景や地域のおばあちゃん達は暖かみのある写真となりました。能登町から来ている受講生は、身近に見られる鳥が漁港や冬の田畑で生活している様子を撮影しました。珠洲市在住の受講生は、野山や海を背景に家族を撮影し、自然豊かな能登の生活のほのぼのとした様子を見せてくれました。
今回は、2期生のみならず修了生も写真を提供してくれました。伝統漁法「たこすかし」による体験観光の案内をする大瀧氏は能登の海で遊ぶ楽しさを伝える写真を、家で猟師をしている修了生は自家採集した甘エビの写真などを美味しそうに、三井町に住むデザイナーは野山で見られた生き物をデザイナーらしくちょっとお洒落に、Iターン移住者は地域で評判となっている案山子の写真を提供してくれました。

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津黒いきものふれあいの里から来た渡部氏は、オシドリやハヤブサなど鳥の写真に加え、オオサンショウウオ(特別天然記念物)の貴重な写真まで提供してくれました。オオサンショウウオの写真を撮るには夜間に川を歩いて撮影ポイントへ行くことや、何時間も待たなくてはならない上、空振りになることも多かったことなどを渡部氏は話してくれました。図鑑やネットで何気なく見かける生き物の写真ですが、撮影に至るまでを撮影者自身から聞けるというのは、実に貴重です。渡部氏が撮影した写真ハガキを会場に持ち込みましたが、これも好評でした。

今回は更に、大型のプラズマテレビを設置して、里山の生き物写真のスライドショーを流しました。いずれも、その受講生が何に関心を持ち、どんな活動をして、何を伝えようとしているのかが一目でわかる写真ばかりです。

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会場では、NPOおらっちゃのスタッフと受講生がチャイやビスコッティ、フェアトレードのチョコレートなどを用意してくれました。会場内に用意した座席で寛ぎながら写真を見て貰うことも可能です。写真展当日には、大勢の地域の方に来場して頂きました。昨年もお越し頂いた方から「とても綺麗」とのお言葉も頂きました。こうした取り組みが能登の里山への理解に繋がれば、と願ってやみません。

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投稿者 赤石大輔 : 14:15 | コメント (0)

2012年02月21日

冬山「里山祭」山笑い見学

2012年2月18日・19日、白山市木滑で行われた冬山「里山祭」山笑い を見学してきましたので、いきものマイスター養成講座スタッフ,野村が報告します。

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木滑プロジェクト

木滑集落は金沢市の中心部から車で約1時間、白山の麓の山間部に囲まれた20軒ほどの小さな集落です。の木滑の魅力を伝える為の「木滑里山保全プロジェクト」が催す「山笑い」は2011年度冬から始まり、夏や秋に実施したものを含めると今回で5回目となります。尚、夏山「里山祭」山笑い(2011年8月27日・28日)の初日には、講義としていきものマイスターで訪問しています。

私達が訪問したのは山笑い前日の2月18日(土)です。この日は地元民、ボランティアなどを含めた約30名が準備に大忙しの様子です。会場の一部である木滑神社の周りには、雪遊びが出来るように、かまくらなどが作られていました。私達もかまくら作りをお手伝いしました。

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今回の山笑いでは「里山ホームステイ」という企画により、希望者5組が木滑の民家にお泊りをします。受付終了予定の17時までにホームステイ参加者が集まりました。この後、地元の研修・交流施設「白山里」の日帰り温泉に浸かった後、各滞在家庭を訪問です。
気さくな地元の方の人柄に触れながら家庭料理を頂くホームステイは最高でした。今度はお土産を持ってお礼に伺いたいと思います。

19日当日は、雪も収まり晴天に恵まれました。この日に行われた企画は、かんじきで雪山を歩く「里山ウォーク」、地元のおじいちゃん達からわら細工や手遊びを習う「里山の手あそび」、里山のご馳走が並ぶ「木滑神社市」、ほんこさん(報恩講)など大事な集まりで使う為の貴重な御膳で頂く「冬の里山料理店」などです。

「かんじきウォーク」では、かんじきを履いて冬の雪山歩きを体験します。案内して下さるのは地元の猟師の方です。生き物の足跡を見つけては、それがニホンザルやウサギの足跡であると解説してくれました。木滑には他に、カモシカ、テン、キツネ、リス、キジ、ツキノワグマ、イノシシなどがいるそうです。更には遠方にニホンザルの群れを見つけて、参加者らに双眼鏡で群れを見せてくれました。かんじきウォークは午前と午後の2回が行われましたが、両方に参加した元気な児童もいたようです。

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案内してくれた猟師の方は、里山の食べ物が豊富な年のイノシシやクマは脂肪が多くて肉も美味しいといいます。また、自分達が子供の頃にはまだイノシシがいなかったことを話してくれました。里山の変化に一番敏感なのは、こうした山の生活をしている人達です。冬山に入る生活が失われつつある今日でも、この木滑では冬山の生活が今も根付いていることが実感出来る催しでした。

「木滑神社市」は、里山の美味しいもので一杯です。焼きおにぎり、山菜おこわ、大根の漬物や山菜のお惣菜、なめこ汁、甘酒など、目移りしてしまいそうなものばかりです。市では餅つき大会が行われ、訪問客に振舞われました。つきたてのお餅の味は格別です。更には、木滑の環境配慮型水田で作られたお米「山笑米」が売れていきます。

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「冬の里山料理店」では、ほんこさんで使用されてきた輪島塗りの御膳に載せて、里山の料理が振舞われました。尚、今回の為に用意された御膳と器は、昭和44年頃からずっと蔵にしまわれたままのものでした。かつての木滑では、地域の冠婚葬祭は各家庭で行われていましたが、今では専用の施設など外部で行うようになった為に、自宅で御膳を使う機会がなくなってしまったそうです。「冬の里山料理店」が、こうした地域の伝統と暮らしを見直すきっかけになればいいですね。

「里山の手あそび」ではわらじの1種「あしなか」などの編み方を、地元の達人から習います。参加者の1人は、地元のおじいちゃん・おばあちゃん達の技術に舌を巻いていました。地域の伝統技術をこのように地域内外の人に親しんで貰うことは、伝統技術の保存と伝達にも大切なことです。地域のおじいちゃん・おばあちゃん達も、自分達の技術や文化の大切さを実感出来たのではないでしょうか?

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雪遊びの会場では、子供達がそりで滑って、更にはかまくらに入って遊んでいます。大人まで、そりで楽しそうに滑っています。踏み固めた場所以外の雪は柔らかく、子供がすっぽり入ってしまえば危険です。スタッフは子供達を楽しませつつ、危険な場所に踏み込まないようにしっかりと見張っています。安全の確保も、イベントにとっては大切です。

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今回の「山笑い」では親子連れが多かった他、スタッフによればリピーターも多かったそうです。「山笑い」が回数を重ねることで確実に知名度を上げ、地域活性化の為の効果が現れ始めているのかもしれません。この「山笑い」をどうか長く続けることで地域の連帯感を強め、内外に木滑の自然と里山の暮らしの大切さを伝えると共に、地域の活性化成功に繋がることを、参加者の1人として願ってやみません。

投稿者 赤石大輔 : 16:36 | コメント (0)

2012年02月03日

石川の里山,冬もにぎにぎしく

寒い日が続いております.今年は暖冬で雪も少ないという予想は覆され日本全国大寒波.自宅はついに氷点下,水道の水も凍結しております.

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さて先日,名鉄エムザ8階の石田屋さんで,金沢出身の歌手,小杉奈緒さんのCD「ninigi」を購入しました.昨年8月に,白山市木滑で行われた「山笑い」というイベントで小杉さんの歌声を聞いてから,すっかりファンになってしまいました.里山の中で聞く彼女の歌声,童謡赤とんぼ,七つの子など,風景とマッチして素晴らしかったです.唄ってすごいなあと改めて思いました.

小杉さんやCDについての紹介はこちら →  株式会社 G-VOICE

山中漆器の作家さんが書かれた紹介文も熱いです →  うるしのうつわ うたかたの日々の泡

CDのタイトルは「ninig」,ニニギ(あめにぎしくににぎしあまつひこひこほのににぎ)は、日本神話に登場する神である.名前の「アメニギシクニニギシ」(天にぎし国にぎし)は「天地が豊かに賑う」の意,とwikipediaにあります.
生き物があふれにぎやかな様子,まさに生物多様性のことではないかと思いました.生物多様性という固い言葉が作られるずっと昔から日本人はそれを示す言葉と,司る神さまを持っていたのですね.良い国ですね.

我が国の第三次生物多様性国家戦略(平成19年決定)では、「人と自然とのより良いバランスが確保され、人と自然が共生することを通して恵み豊かな生物多様性をはぐくむ

「いきものにぎわいの国づくり」

を目指して、生物多様性の保全とその構成要素の持続可能な利用を進めるための政府としての計画です。」と紹介しています.いきものにぎわいの国づくり,これこそがこれからの私たちに求められている方針であると,私は確信しています.

一方で戦略の中に,「その達成のためには、それぞれの地域での地に足のついた活動がなにより重要であり、地方公共団体や民間企業をはじめとするさまざまな主体や多くの国民による協働が必要です。この国家戦略が示す大きな方針のもと、老いも若きも、そして男性・女性を問わずひとりひとりが行動することで、いのちにぎわう豊かな日本の未来を拓いていかなければなりません。」と課題をあげています.それに呼応するように全国各地で,そして石川県内でも加賀から能登まで,さまざまな取り組みが今始まっています.

ninigiに収録された6曲のうち,私のお気に入りの唄は,一曲目の

「歓喜の歌」
 作詞 小杉奈緒 作曲 佐野 観

です.歌詞に心をつかまれます.

”木々は窮屈そうに枝を下ろし花は首傾げ咲く 忘れられた空はいつも見てた"
”森は靄の中で肩を落とし風は傷隠し吹く 忘れられた空はいつも見てた”

人が目を向けなくなり,荒れていく里山を思い浮かべました.忘れられた空とは,自然の中に日本人が観てきたカミ(神)の声なのかもしれません.人々はやがてそれに気付き,自然がまた輝きを取り戻す.という歌になっています.CDのタイトルを表現する素晴らしい曲だと思いました.ぜひ皆さんにもお聞きいただきたいと思います.

さて,寒い日が続きますが石川県の里山は2月も熱いですよ.能登では,活動拠点の能登学舎で,25日に地域環境学ネットワークのフィールド研究会,26日には輪島市三井でまるやま組のアエノコトがあります.

一方,加賀では,2月19日は冒頭で紹介した,白山市木滑で冬の「山笑い」が開催されます.
若者と地域の人々が作るこの里山のイベントは,寒い冬でも暖かさにあふれています.18日は地域のお家に泊めていただくホームステイもあるそうです.

詳細はこちら →  木滑HP

冬の里山で,ににぎ,感じてみましょう.

投稿者 赤石大輔 : 20:17 | コメント (2)

2012年01月29日

おらっちゃの里山里海平成24年度総会

本日は,NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海の,平成24年度総会がありました.当NPOの年度は,1月始まりの12月締めです.分かりやすいのと4月は活動が始まることも在り冬の1月に総会を刷ることに決まっています.

総会で承認された,今年度NPOが取り組む予定の活動は以下の通りです.

1.おらっちゃの里山市場の検討等
4月から毎週日曜日に営業している里山市場,3年目を迎える今年は,市場の継続性,収益性を真剣に考えようということになりました.
当初,里山市場をはじめた趣旨は,カボチャなど規格外品を安く地域で提供すること(廃棄野菜,フードマイレージの減少).
小さな農家,家庭菜園的な農家が,張り合いを持って農作業を継続できること(農地、担い手の維持).
里山マイスター,のうきゃなど若手の農業者を応援すること(環境配慮型農業,若い担い手の支援).
この3つの意義がみたされていることが,おらっちゃとして直売所をやる意義でした.今後もここは変えないようにしていきたいと思います.

NPOがすることとして,
・ 集客のための仕掛けを検討・実施
・ 観光客向け=ポストカード以外の商品開発=竹籠、ミニチュアのキリコ
・ 商品の買い取り
・ 生産者の依頼に応え、可能な支援を行う
・ 個々の生産者の考え方、思いなどを聞き取り調査する必要あり。
が上げられました.さらに,里山工芸として,体験コーナーを設けるなど,市場に来られる方が楽しめる仕掛けも検討していきたいと思います.

その他,雇用関係事業の予定,ビオトープの保全活動,里海関係事業の取り組み方,保全活動参加者へ,エコポイント制度の導入.石川県や珠洲市が実施しているエコポイントとの乗り合わせ.金沢大学との連携事業などについても議論されました.

今年で5年を迎えたNPOおらっちゃです.今年度はさらに会員を獲得すること,若い人の参加を増やしていうと言うことになりました.また,5年後の姿,目標設定も大切ではないかと言うことが指摘されました.

世界農業遺産に認定された能登の里山里海を,私たちの手で守り伝えていく活動を,今年も元気にやっていきたいと思います.

投稿者 赤石大輔 : 16:40 | コメント (0)

2011年11月29日

止め市,無事終了.

2011年11月27日(日)

おらっちゃの里山市場の止め市を開催しました.この日は大変良い天気に恵まれ,大勢の方々にお越しいただきました.
NPOおらっちゃが地域の希少生物の生息地を守るためにビオトープをつくっています.その場所で生物に配慮した農法でつくるお米づくりを,数年前から取り組んでいます.これまではもち米を作りイベントの餅つきで使ってきましたが,今回はコシヒカリを作って,販売をしています.味は間違いなく美味しいです.おらっちゃの里山市場のロゴの入ったエコバッグとともに,1升1000円で販売しています.

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NPOおらっちゃからは,餅つきをしておもちの販売を行いました.また,今回新たな取り組みとして,里山工芸と銘打ち,門松としめ縄作りの体験コーナーを設けました.

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珠洲で昔から行われてきた手芸,工芸を若い世代の方々と共有しようというのが目的です.今回のしめ縄については,以前はどの地域でも作っていましたが,現在は珠洲のお年寄りのなかでも,80歳以下の方々には,作る機会もなくなったそうです.

里山マイスター養成講座では,11月の前半に先生をお招きして,しめ縄作りのワークショップを行いました.そこで覚えた技術(といっても数回作ったのみで素人に毛が生えた程度ですが)を,今回のイベントで披露しました.

親子で体験してくださった方々,そして30代の男性も数人参加してくださいました.みなさん自分で作ったしめ縄に大満足だったようです.今後もこういった形で里山の伝統技術を繋いでいきたいと思います.

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さて,市場のほうでは様々な産品が出店しています.いつも参加してくださっている農家の方々は60代以上の方が多いですが,今回は地元の若い世代が集まって作った農業法人さんも参加して,フレッシュな雰囲気です.珪藻土の窯で焼いたピザ,大学芋やポップコーン,キッシュ,ビスコッティなど地元の食材を使ったお菓子も沢山並びました.

様々な世代が集まって情報交換をし,お互いの良い点を認めあうような,素敵な場になったのではないかと思います.春から実施してきた里山市場も,今年はこれでいったん終了.また来年春から開催したいと思います.

投稿者 赤石大輔 : 16:08 | コメント (1)

2011年11月22日

おらっちゃの里山市場,止め市やります.

おらっちゃの里山市場とは,私たちNPOおらっちゃのメンバーが地域の農家さんと協力して実施している直売所のことです.

ほっと石川旅ねっとの紹介文 → おらっちゃの里山市場

昨年の夏から開始し,2年目の今年は土曜日から日曜日に移して4月から毎週実施してきました.お陰様で,地域の方々をはじめ,観光で珠洲にお越しになられたお客様にもご利用いただき,毎回にぎやかに開催してきました.

11月27日で,今年のおらっちゃの里山市場はいったん閉幕となり,また来年の春から再開したいと思います.27日は止め市として,地域の野菜以外にも様々な商品,食べ物なども出展予定です.

開催日時:11月27日(日曜日),午前10時から2時
場所:旧珠洲駅プラットホームにて.

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今回の出品予定は以下の通りです.

◆はくさい,ネギ,小松菜,菜っ葉など,冬の野菜をお安く!
◆里山マイスターから,大根・かぶ・下仁田ねぎを出品.
◆自然学校のいきものいっぱいビオトープ田んぼで作ったコシヒカリもあります.
◆つきたて餅1パック300円
◆アゴだし熱々うどん200円
◆珪藻土のピザ釜で焼いたピザ
◆鶏飯/里山の野菜でキムチ漬け
◆沖縄のお菓子サーターアンダギー
◆小さなおうちのおやつとお惣菜
◆さかなの干物/こんぶ/ポップコーン
などなど出店多数、お楽しみに!!

また体験コーナーとして,餅つき,門松,しめ縄づくり(300円)を用意.手作りのものを正月に飾りませんか!

珠洲にお住まいの方は持ちろん,遠方から能登へご旅行の予定の方は,ぜひお立ち寄りくださいね.

投稿者 赤石大輔 : 17:02 | コメント (0)

2011年11月11日

里なび研修会 in 石川県珠洲市

里なび研修会 in 石川県珠洲市
~能登の里山里海を活かした地域づくりに向けて~

が11月23日(祝日)に珠洲商工会議所にて開催されます.
オプションプログラムでは,午前中にNPO法人おらっちゃの里山里海が活動している保全エリアで,
観察会を実施します.

里山の保全と活用のため、地域資源の新たな活用策を考え、
「人」と「情報」のネットワーク構築に向けた研修会を開催します。

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◎日時:平成23年11月23日(水・祝)13:00~15:30
◎場所:珠洲市商工会議所 大ホール(珠洲市飯田町)
◎内容:
  趣旨説明「生物多様性保全活動促進法と地域連携保全活動計画について」
  講演「文化的景観と里山里海の保全」広島大学大学院教授 中越信和氏
  事例報告① NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海 理事長 北風八紘氏
  事例報告② 能登建設(株)取締役業務部長 入田明大氏
  意見交換 地域連携保全活動 計画策定に向けて

◎参加費:無料
◎主催:環境省自然環境局
◎オプションプログラム(当日午前中)
 珠洲の里山と生き物を見に行こう(生きもの観察会)
 お昼は里山里海食堂「へんざいもん」で地元食を味わいます(要実費)

お問い合わせ先
里なび事務局(里地ネットワーク)
Eメール: h23@satonavi.go.jp
FAX:03-5477-2609  TEL:03-5477-2678

投稿者 赤石大輔 : 11:27 | コメント (0)

2011年11月08日

おらっちゃの森づくり運動2011無事修了

2011年11月06日

おらっちゃの森づくり運動2011を開催いたしました.
この森づくり運動は私たちNPOおらっちゃの里山里海にとって最も大きく,象徴的な活動になってきました.当日はあいにくの雨となりましたが,県内各地,また東京からも含め120名の参加がありました.参加いただいた皆様には,悪天候の中大変な作業をしていただき本当にありがとうございました.

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12時に珠洲市東山中集会所に集合,そこで地域のお母さん方が準備してくれた豚汁と焼きおにぎりをいただきました.豚汁は珠洲の野菜はもちろん,珠洲の塩,珠洲の味噌,そして珠洲の大豆で作ったお豆腐も入っています.参加される方々にできる限りのおもてなしをしたいという大野製炭の心遣いです.焼きおにぎりは参加してくれた星稜大学の学生さん達が,こちらも珠洲の炭,珠洲の珪藻土コンロを使って焼いてくれました.

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お腹を満たしたところで,現場に向かいます.だんだん雨も弱まってきました.しかし現場はぬかるんで足を取られます.事前に掘った穴には水が溜まり,桶で水をとってから植える作業をしました.晴れた日の倍以上の労力がかかり,みんな泥だらけになって植えました.

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途中で式典も行いました.今回は,以前からこの活動を支援していただいている,東京のNPOグリーンウェーブから理事長におこしいただきました.以前お渡しし銀座で育ていただ珠洲のクヌギ苗を,再び珠洲へ里帰りさせ,記念に植樹しました.珠洲で育った苗と比べると小さいですが,元気に育っていただきたいです.

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2時間ほどの作業で,600本程が植えられました.作業が終わる頃,雨も上がりました.最後はみんなで集合写真を撮り,解散となりました.雨の中の作業となりましたが,参加者の皆さんからは,楽しくできたと行っていただきました.

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この木々が立派に育つまで10年,それまでに何度も草刈りをするなど,世話をしていく必要があります.地域で里山を作っていくこの活動が今後もさらに続いていくよう,努力していきたいと思います.

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投稿者 赤石大輔 : 10:51 | コメント (0)

2011年11月01日

映画森聞き上映会を終えて

10月30日

飯田わくわく広場にて,映画「森聞き」の上映会を行いました.

当日は珠洲,輪島で様々なイベントがあり,地域の方は大変忙しそうでした.ご来場いただいたのは60名程度でしたが,会場の雰囲気はとても良く,映画のあとに皆さんにいただいた感想も,とても好評でした.
午後の部では,上映会のあとにトークセッションをもうけ,ゲストに金沢大学の天野良平先生をお招きし,映画の感想や,聞き書きの意義についてなど,会場の方々と意見交換をしました.
この,映画の後の意見交換がとても有意義な時間だったと思っています.

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参加者には,珠洲で炭を焼いている職人,塩を作る職人も来られていました.お二人とも30代で,先代の仕事を継いでいる方々です.このような失われつつある伝統産業が,まだ能登にはのこっていて,それを引き継いでいる方々もいらっしゃる.能登でこの映画を上映することを考えた理由の一つは,彼らと一緒にこの映画を観たいという思いもありました.
また,そのような地域に住む中高生達に,ぜひ見ていただきたいと思っていましたが,今回は十分PRができず,残念ながら高校生は1名のみの参加でした.

映画に登場する森の名人達,その方々の仕事はほぼ絶滅しかかっています.日本の里山で,長い歴史の中で培われた(椎葉クニ子さんのソバは5000年前から?)産業が,この50年で急速に失われていっています.そのかわりに日本経済は大きく発展しました.しかし,バブル崩壊から20年,年金問題や新しいところではTPPなど,戦後以降日本が積み上げてきた様々なコト,モノが今崩壊しつつあるように私には見えます.

「もう仕事がない」「種を絶やさないために」

映画での名人の言葉です.今は必要とされていない仕事.でもそれを絶やさないために自分は続けている.その意義というのは名人それぞれ,地域にいきる人々それぞれが心にお持ちだと思いますが,私は以下のように思っています.

良い言葉が見つかりませんが,産業・経済国として積み上げてきたものが失われつつある今,この国に残るものはなんだろうかと考えると,国土の殆どが森林であるこの日本においては,映画に登場したような森の名人達が継いできた伝統的な技術と知識しかないのでは,と言う気がします.

それが再び日本を活気づかせる大きな産業を生むようなことはおそらくないと思います.里山里海で生活するということは,とてもしんどい生き方です.しかしそこでなんとか生きていくことはできるのではないか,だから生きていくための技術を,今必要ないからといって絶やすべきではないのではないか,と思っています.

映画の中で高校生が「今世界が変わろうとしているのではないか」といっていました.原発の事故がなかったらそんなことは笑い飛ばされていたかもしれませんが,今私たちにとって現実味のある言葉に聞こえました.

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とても良い映画でした.

投稿者 赤石大輔 : 12:02 | コメント (2)

2011年10月11日

参加者募集:おらっちゃの森づくり運動2011

毎年恒例となりました,おらっちゃの森づくり運動,今年は国際森林年ということもあり,大規模に展開したいと考えております.

国際森林年についてはこちら → 2011国際森林年のページ

奥能登は昔から「炭づくり」が盛んに行 われてきた地域です.古き良き伝統を守る 大野製炭工場は、炭窯が 4 つあり、通年で炭を焼いています。茶道で使用されるクヌギやナラの木炭. 切り口が菊の花のように見えることから、 別名「菊炭」とも呼ばれています.

茶の湯どころの石川県で,石川県産のお茶炭を作りたい.しかし,能登には茶の湯炭に適したクヌギが少なかった.そこで,大野さんは8年前から耕作放棄地などにクヌギを植えられ,2009年からNPOおらっちゃの植林イベントとして実施し,現在4000本が植えられています.

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植林したクヌギは,10 年後に伐採し茶道用のお茶炭として生まれ変わります.「人の手で里山を育み、活かす」といった里山本来の機能を取り戻し,日置地区で古くから伝わる「炭づくり」を後世に受け継ぐことを目的にしています.

昨年の植林の様子 → おらっちゃの森づくり運動2010


<<豆知識>>
10月30日に上映会を予定している映画「森聞き」.その題材となった高校生による聞き書き甲子園の,最初の森の名人として参加されたのが,大野長一郎さんのお父さんである,故・大野長次さんだったそうです.その後大野さんは亡くなってしまいましたが,息子さんに生業は受け継がれています.

森聞きについてはこちら →  映画「森聞き」上映会

ボランティアの方々を県内から広く募集するため,今回はバスを貸し切りました.
世界農業遺産に認定された能登の里山里海,それを次世代へ引き継ぐための,新しい取り組みに,ぜひご参加下さい.
なお,この植林事業は,国内外の植林活動を支援するNPO法人グリーンウェーブの支援を受けております.

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<<金沢より送迎バスが出ます!!>>
往路:金沢駅西口(8:30) → 東山中集会所(11:30)
復路:東山中集会所(15:30) → 金沢駅西口(18:30)
※ 金沢方面からご参加の方はぜひご利用下さい.

参 加 費:無料 ※地元お母さんがつくる昼食付
募集定員:150名

持ち物:長靴、雨具、着替え、軍手、帽子、タオル
日時:平成23年11月6日(日)11:30〜15:00
※雨天決行 【受付:10:00~11:30】
集合場所:能登半島里山里海自然学校 石川県珠洲市三崎町小泊 33-7
集合時間:午前 11 時 30 分
募集締切日:10 月 25 日(火)

主催:NPO法人 能登半島おらっちゃの里山里海
共催:大野製炭工場、NPO法人奥能登日置らい、いしかわ里山づくり推進協議会、金沢大学里山里海プロジェクト
後援:珠洲市

お問い合わせ先:〒927-1462 石川県珠洲市三崎町小泊 33-7
TEL/FAX:0768-88-2528

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投稿者 赤石大輔 : 14:45 | コメント (0)

2011年09月13日

映画「森聞き」上映会

9月半ばになりましたが,残暑が厳しいですね.
珠洲ではお祭りでにぎわっております.先日は蛸島のお祭りに参加し,本日は三崎町雲津のお祭りにヨバレでございます.お腹周りに気をつけないといけないお年ごろですので,ご馳走がたくさんでますが,腹八分目を心がけたいです.

さて,来る10月30日 (日)に,映画「森聞き」の上映会を開催いたします.

世界農業遺産に認定された能登の里山里海,素晴らしい自然と文化の息づくこの能登という地域ですが,一方では過疎高齢化が進み,今後どのようにこの地域を維持していくかという大きな課題があります.
私たちNPO法人能登半島おらっちゃの里山里海では,金沢大学や地域の方々と共に,能登の里山里海を活用した地域活性化の取り組みを続けています.しかし,これからの未来をつくっていく地域の子供たちに対して,十分な支援ができてなかったように感じています.特に地域の中学,高校生たちと共に活動することはあまりありませんでした.

そこで今回は,中・高校生達に,自分たちの地域を振り返ってもらいたいという願いを込めて,映画「森聞き」の上映会を企画しました.

森聞きホームページ


ここで少し,映画「森聞き」の内容を紹介します.

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「聞き書き甲子園,100人の高校生が100人の森の名人を訪ねる試みがつづけられている。この映画では4人の高校生が、それぞれ日本各地の山村に暮らす「森の名人」と呼ばれる人たちの人生と技を聞き書きする。
 綱一本で杉の大木に上り、良質の種を採集する76歳のおじいちゃん。小学校3年生のころから焼き畑を続けてきた85歳のおばあちゃん……。そんな老人たちの言葉は、意外なほどまっすぐ高校生たちの心の奥底に届く。これは、断絶しつつある世代を再びつなぐ、信頼回復の記録です。」


このように,高校生達が里山の名人から直接彼らの仕事や生き方を学ぶと言う内容です.この映画森聞きをきっかけとして,この映画を通して,地域を振り返り,持続可能な地域のあり方を考えてもらいたいと思っています.

予告編が大変素晴らしいのでぜひご覧下さい.

森聞き予告 →  youtube 4分版
      →  2分40秒版

上映会の詳細:
主催:NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海
上映日:2011年10月30日(日)
会場:飯田わくわく広場.3回上映.
上映時刻: 午前10時—12時.14−16時.17−19時.
鑑賞料: 大人1000円,高校生以下500円.
当日: 大人1200円.高校生以下600円

となっております.
チケットはNPOおらっちゃの事務所,飯田わくわく広場で販売いたします.


お問い合わせ先:NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海
TEL/fax 0768-88-2528
メール: infoアットマークsatoyamasatoumi.com
(アットマークを@に変更してください).
担当:赤石大輔まで.

投稿者 赤石大輔 : 18:26 | コメント (2)

2011年07月01日

早起きは三文の「得」ツアー開催

NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海では,能登の里山里海を活かしたエコツアーの開発を行っています.

今回は,早起きは三文の得ツアーということで,能登にお泊まりになるお客さん向けに,
能登で作られている美味しいフルーツなどを収穫,お土産にしてもらうというツアーを企画しました.

とうもろこし,桃,スイカ,メロンなど,朝採りしてそのまま食べてもよし,お持ち帰りいただいてもよし.
ぜひ能登の里山を体感していただければと思います.

お問い合わせは,下記の3宿泊施設まで.

実施期間:平成 23 年7月 16 日(土)~8月7日(日)
※上記期間の毎週土日祝日
時 間:
早朝 5:30~7:30
参 加 費:大人 3,000 円、子供 2,000 円(移動費、体験料、保険料込み)
定 員:20 名 申 込 み:体験希望日の 3 日前までに宿泊施設へお申込み下さい

宿泊施設:
珠洲ビーチホテル TEL 0768-82-7000
国民宿舎のとじ荘 TEL 0768-84-1621
まつだ荘 TEL 0768-82-1117

主催者: NPO 法人 能登半島おらっちゃの里山里海、めだか交通
参加生産者: 澤野リンゴ園、宮崎 幸彦、前濱 勇雄

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投稿者 赤石大輔 : 13:32 | コメント (0)

2011年05月24日

グリーンウェーブ植林活動

5月24日(火)

グリーンウェーブの植林イベントを行いました.

グリーンウェーブとは,国連が推進している植林事業のことで,世界中で一斉に植林することで,地球の自転とともに緑が広がっていくことを緑の波グリーンウェーブ,と表現しています.

本来は,国連が制定した国際生物多様性の日である,5月22日に行われるものですが,石川県ではやや幅を持たせて3月〜5月の間に行うという事になっています.
石川県では県庁が主催する「いしかわグリーンウェイブ2011」というイベントになっており,先日つくられた「いしかわ版里山ISO」に認証された団体が,私たちNPOおらっちゃも含め多数参加しています.
詳細はこちら → いしかわグリーンウェイブ2011」

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歌手のMISIAさんも活動に賛同され,石川県津幡町にMISIAの森を作られたそうです.こちらは今年のコナラ植林の様子.→ MISIAの森

国連が植林をすすめる理由は,世界で樹木の過度な伐採による森林の破壊が進んでおり,植林が必要なエリアがあることですが,日本ではどちらかというと利用されなくなった人工林や里山林を中心に今は「伐っていく」作業が必要になっています.
昨年度,私たちはこのグリーンウェーブのイベントで,珠洲のアカマツを伐採し薪にした跡地に,アカマツを植林しました.しかしアカマツは伐採エリア周辺に多数残っており,種が飛んできて勝手に増えています.温暖で湿潤な日本の気候では,森林の回復力はとても高いのです.

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そこで今年は里山にあえて木を植える作業はやめ,活動拠点である能登学舎の桜が枯れてしまったので,そこへ2本の桜を植えました.ソメイヨシノは寿命が70年程という説があり,また天狗巣病という病気も蔓延して枯れているところもあります.子供たちに一生懸命植えてもらった桜,来年は一緒に花を見られたらと思います.

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その後は,保全林へ行き,散策しながら里山についての解説をしました.この時期は日差しも柔らかくとても気持ちが良いですね.子供たちも里山という言葉さえ初めて聞いたようでしたが,午後の散策はとても楽しかったようです.それぞれ手にフキの葉やフジの花,ワラビなどを持って,バスで帰っていきました.

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投稿者 赤石大輔 : 17:16 | コメント (0)

2011年05月06日

アサギマダラ講演会

5月の里山里海保全活動のご案内をいたします。


アサギマダラ講演会
講師:松井正人先生(百万石蝶談会)
講演「珠洲の海岸に飛来する渡りチョウ,アサギマダラについて」 松井先生からアサギマダラの生態や調査の方法などを教えていただききます.
開催日:5月14日(土) 午前10時~11時.
場所:飯田わくわく広場 (珠洲市役所向かい,足湯近く)
参加費:無料

アサギマダラは5−6月ごろ珠洲の海岸に飛来するチョウで,羽にマークをしてどこへ移動するか調査しています.これまで大分から珠洲の高屋まで飛来した記録があります.

昨年2010年の様子 →  2010アサギマダラ調査

2009年の様子 →   2009アサギマダラのお話 in 大谷公民館

2008年の様子 →  2008夏のアサギマダラ in 宝立山

2007年の様子 →  2007年アサギマダラ自然学校での初調査


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皆さんも是非調査にご参加下さい.
チョウを取るための網を無料でお貸ししています.
是非ご家族でご参加下さい.

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投稿者 赤石大輔 : 10:18 | コメント (0)

2011年04月13日

山菜三昧ツアーのお知らせ

春になりました.能登の山も若葉が芽吹きはじめています.
今年も,珠洲の農家民宿と連携して,春の山菜採りツアーを実施します.

題して「奥能登珠洲山菜ざんまい」!
農家民宿に泊まり,山菜採りをして,「珠洲でホッとしませんか?」

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珠洲市内にある4軒の農家民宿が協力して,宿泊+自然体験プログラムを提供する新しい試みです.
農家民宿のお父さんお母さんと,地元の和解人たちが協力してプログラムづくりを考えています.
この活動のスタッフは,CONE(自然体験活動推進協議会) のリーダー資格も取得しています.

珠洲の里山で,山菜採りをして,民宿では山菜の加工をまなび,山菜づくしの料理を体験するぜいたくな体験プランです.里山里海自然学校では,その中で山菜について学ぶ勉強会をお手伝いさせていただいています.

昨年のツアーの様子はこちら → 2010山菜ざんまい

先日,石川県の里山づくりISO認証式がありました.石川県の77団体が認証され,県内各地で里山を活用した様々な取り組みがスタートしてます.
この山菜体験ツアーも,珠洲の農家民宿などが新しい里山の活用の第一歩として,自分たちの手で企画,運営しているものです.珠洲の皆さん本当に一生懸命がんばっています.

能登の里山を体験されたい方,珠洲の農家民宿のお父さんお母さんに合いたい方,ぜひこの「山菜ざんまい」ツアーにご参加下さい.

問い合わせは,チラシの各民宿の電話番号まで.

投稿者 赤石大輔 : 20:05 | コメント (0)

2011年03月27日

里山のいきもの写真展

3月27日

珠洲市飯田町にある多目的ホール,ラポルトすずにて「里山のいきもの写真展」を開催しました.
この写真展は,金沢大学とNPOおらっちゃの里山里海が協働で運営している「能登いきものマイスター養成講座」の受講者やスタッフが,一年間撮りためた.能登の里山里海のいきものや風景を展示したものです.

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能登に生活している方々が普段何気なく見ている風景,とくに農地や山林に貴重な生物が生活していること,トンボやカエルなども実はたくさんの種類がいること,などを写真を使ってお伝えすることを目的としています.

いきものマイスター養成講座では,能登に住む人が自分の住む地域の里山里海を学び,伝える技法を学ぶ講座です.写真展では,受講者やスタッフが丁寧に写真に写っているいきものについて解説をしています.
たとえば,マクロレンズを使い目線を低くして撮影することで,虫たちの目線で足下にある生物多様性を実感することができます.
また,様々な植物の葉を一枚一枚写真にする事で,風景から切り取ることができます.そうするとそれぞれの派の形や色などが改めて個別に認識され,多様性が実感できます.
写真を撮る際の工夫や,写真の加工を工夫することで,生物多様性をより伝わりやすくするようにしています.

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写真展を見に来ていただいた方々が,写真から受けた印象に加え,解説を聞くことで生物や里山への関心が高まればと考えています.

年度末に加えて震災もあり,準備や広報が不十分だったことが反省点です.しかし来場いただいた多くの方に,とても良かった,1日だけではもったいない,他の地域でも開催してもらいたいという,温かい言葉をいただきました.来年度もいきものマイスター養成講座は2期生を迎え継続していきます.写真展も第2回を予定しておりますので,さらに盛り上がるようにこれから準備していきたいと思います.

ご来場いただいた方々,どうも有り難うございました.

投稿者 赤石大輔 : 17:47 | コメント (2)

2011年03月22日

里山のいきもの写真展

「里山のいきもの写真展」開催のお知らせ

金沢大学とNPO法人能登半島おらっちゃの里山里海では,能登の里山里海の生物多様性について学び,次世代に伝える人材育成事業「能登いきものマイスター養成講座」を実施しております.
 この度,いきものマイスター養成講座主催の「里山のいきもの写真展」を開催いたします.いきものマイスター養成講座の受講者とスタッフが.日ごろ撮りためた能登の里山の生物写真を,地域の皆様にご覧いただき,里山の生き物の素晴らしさを伝える写真展を開催いたします.
能登の生き物を撮影した,写真ハガキの販売等も行う予定です.

日 時: 平成23年3月27日(日)午前10時から午後15時まで.
場 所: 珠洲市飯田町 ラポルトすず アトリエ工房にて.
入場料: 無料

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また,4月より始まる「能登いきものマイスター養成講座」第2期生の募集も並行して行っております.里山や生物多様性についての講義を月1回程度,1年間の受講をしていただきます.受講者の定員は5名です.

いきものマイスター養成講座概要


受講資格:石川県在住の方,分野・年齢は問いません.
受講料:無料.
定員:5名,
応募締め切り:4月8日
履歴書と「生物多様性と私」と題した1000字以内の作文を,申込締切日までに下記へお送り下さい。

問い合わせ:「能登半島里山里海自然学校」
927−1462 石川県珠洲市三崎町小泊33−7
電話&fax:0768−88−2528 担当:赤石
メール:akaishid@staff.kanazawa-u.ac.jp


投稿者 赤石大輔 : 10:12 | コメント (0)

2011年03月19日

2011年第一回里山保全活動

3月19日

今日は,まだ寒い日が続きますが,今日は日が差して,とても良い日になりました.
能登里山マイスター養成プログラムの修了式が行われました.3期生11名が2年間の講座を修了し,里山マイスターの称号を授与されました.おめでとうございます.これからも能登の里山再生に向けて一緒にがんばりましょう.

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午後からは,自然学校の里山保全活動を行いました.総勢12名が参加しました.
能登学舎の校庭には,ミチタネツケバナが咲いていました.アブラナ科なので食べられるんじゃないかとつまんで食べてみましたが,あまり美味しくはありませんでした.胡麻和えにしたら食べられるかな.

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今回は,保全林にて雪解け後のエリアの点検と,アカマツ林の整備作業です.雪も綺麗に消えて,シュンランも花芽が出始めていました.きのこはエノキタケとシイタケがでていましたが,シイタケは今年は出が悪いようです.

シイタケ用に昨年倒したコナラに加えて2本コナラを倒して,90cmの珠義理にする作業と,切り倒した雑木の撤去作業をしました.チェーンソーに燃料をいれながら,「ガソリンもなるべく節約しなくちゃね」なんて会話がでました.

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思えば自然学校が設立されて,能登の里山保全活動を始めたのが,2007年3月.あの能登地震の直後でした.自粛したほうが良いのではと考えて事もありましたが,珠洲方面は被害が少なかったため,実施しました.

2007年最初の保全活動の様子

それから丸4年,足を踏み入れることもできなかった荒れた雑木林が美しい里山林になりました.予想していた通り,シバタケもサマツも発生するようになり,地域の財産になりました.

今回の大地震は能登地震を上回る被害が出ています.日本が今後どのようになるのかさえ判らず,不安が募るばかりですが,「こんな非常時に里山なんていってられない」という声も聞こえますが,こんなときだからこそ,人が生きていく場所として里山を活用していく方向に進んでいきたいと思います..能登の,日本のこれからは明るいと信じて,普段と変わらない活動をしていきたいと思います.

今後ともどうぞよろしくお願いいたします.

投稿者 赤石大輔 : 17:04 | コメント (0)

2011年02月22日

里山保全再生の取り組み報告会

私たちNPOおらっちゃや金沢大学も参加していた,環境省の生物多様性保全再生支援事業が,平成20年度から22年度の3年間,能登と金沢の2地区で実施されてきました.3年間で一区切りということで,この度,多様な主体の連携・協働による里山保全再生の取り組みをみなさまにご報告する機会を設けました.

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拡大・荒廃する竹林を整備する、耕作放棄地をビオトープとして再生する。わたしたちはそのような取り組みを通して希少動植物種の保全再生に取り組んでまいりました。里山の保全再生に関心のある方どなたでもご参加下さい。

と き 平成23年3月17日(木)10:00~12:15
ところ 石川県地場産業振興センター (金沢市鞍月2丁目1番地)

入場無料・申込不要

<<生物多様性調査の成果>>
金沢大学・角間竹林試験地において実施した生態学調査に関する報告
木村 一也・笠木 哲也(金沢大学)

放置竹林の整備が植生およびゴミムシ類群集に及ぼす影響
江崎 功二郎(石川県林業試験場)

竹林の皆伐及び間伐の環境下における植物多様性の比較
高木 政喜(石川県自然史センター常務理事)

金沢市四十万地区でのギフチョウ調査
竹谷 宏二(石川むしの会)

能登地域における希少ゲンゴロウ類のビオトープ創出からのモニタリング調査
赤石 大輔(NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海)

<<保全活動の成果>>
金沢市夕日寺、四十万地区での保全活動
石川県自然保護課

NPO法人が中心となった住民による能登の里山保全活動
加藤 秀夫 (能登にトキとコウノトリを呼ぶ会/NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海)

まるやまあるき~人と自然のつながりのある暮らしを伝える取り組み
萩野 ゆき(能登里山マイスター)

<<全体総括>>
コーディネーター 中村 浩二 (石川の里山生物多様性保全再生事業推進協議会会長/金沢大学学長補佐)

主催は,石川の里山生物多様性保全再生事業推進協議会となっています.この協議会は,環境省の「生物多様性保全推進支援事業」を活用し、金沢及び奥能登地区において、民学官が一体となった里山等の保全再生のための取り組みを実践する。会員は以下のとおり。 金沢大学里山プロジェクト、国連大学高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット、金沢森林組合、環八会、いしかわ里山保全活動リーダー会、金沢ふるさと愛山会、金沢市四十万校下赤十字奉仕団、石川県退職者連合、能登にトキとコウノトリを呼ぶ会、NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海、輪島市ビオトープ研究会、金沢市、珠洲市、輪島市、石川県と,様々な団体が参加しています.

本年度で環境省の事業は一区切りですが,多様な主体が参加した協議会を今後も継続させ,石川の里山生物多様性保全を推進する取り組みを進めるということで,存続が決まりました.今後の活動も含め,本報告会で議論したいと思います.

平日の昼間ということで,ご参加いただける片は少ないかと思いますが,お時間の合う方は是非お越しください.

問合せ先:石川県環境部自然保護課 TEL:076-225-1477 FAX:076-225-1479

投稿者 赤石大輔 : 13:34 | コメント (0)

2011年01月28日

里山の価値とは.

「県生物多様性戦略ビジョンは、「トキが羽ばたく石川の実現」を目標に掲げ、環境保全に取り組む人材の育成、里山里海を抱える世界各地との情報の共有、発信など七つの基本戦略を打ち出す。」

前回の記事でちょっと触れましたが,COP10以降も石川県は里山里海の保全活用に力を入れていく宣言がされました.石川県生物多様性7つの基本戦略について,コメントしたいと思っていたのですが,webで探してみたのですがなかなか出てきませんでした.

石川県生物多様性7つの基本戦略

COP10の資料に,PDFファイルがありこの中に「里山の利用・保全を中心とした戦略」として,7つが上げられていましたので,このことだと思います.

7つの戦略
1.里山里海における新たな価値の創造
2.多様な人材の育成・ネットワークの推進
3.森・里・川・海の連環に配慮した生態系の保全
4.多様な主体の参画による新しい里山里海づくり
5.国際的な情報の共有と発信
6.積極的な種の保存と適切な野生生物の保護管理
7.生物多様性の恵みに対する県民理解の浸透

それぞれ大切な内容が含まれていますね.
石川県は,生物多様性戦略ビジョンをまだ発表していません.ですので,ビジョンに合わせて7つの戦略も多少変化があるかもしれませんね.

さて,7つの戦略を見てみると,生物多様性というよりも,里山里海の保全活用に関する戦略と読むことができます.つまり石川県では里山里海=生物多様性という位置づけをしているわけですね.生態系サービスという自然環境の機能を表すものとして,里山里海という言葉を使うのは日本では一利あることだと思います.生物多様性保全については6番目に強調されています.

「里山里海における新たな価値の創造」という大きな目標が掲げられています.新たな価値って何なんでしょうか.そもそも里山の価値とは?

ここで石川県の里山の定義を確認したいと思います.県庁のホームページに「里山ってどんなところ」という紹介ページがあります.
こちら →  里山ってどんなところ

里山は集落の近くにある山や田んぼなど自然景観を指し,そこに住む人々の生活のために利用されてきた資源調達場所です.現在は資源調達場所として使われなくなり,かつての価値がなくなった(低下した)わけです.
現在の里山の価値には何が残ったかというと,レクリエーションつまり娯楽のための機能だと言う方もいます.

自然環境に触れ楽しむことが私たちにとって価値あることだというのは判ります.里山はそれ以外の機能を持っていたいからこそ,レクリエーションとして楽しめる部分があるので,本来の機能はどうやって維持していくのでしょうか.レクリエーションで落ちるお金で里山の管理をしていくのでしょうか.私にはなかなか難しいように思えます.

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里山本来の価値である資源調達場所として,新しい手段で資源を活用をしていこうという取り組みも始まっています.そして,生物多様性の保全という機能はまさに新しい価値といえると思います.
「生物多様性で飯が食えるか」という議論をしたこともありますが,「今はまだ食えない」という答えでした.食っていける仕組みは何か.生物多様性の価値はそこにあるのだと思います.

今回は結局,自分のメモ程度にしかなりませんでした,申し訳ありません.この「里山の新しい価値」が定まらないうちは,これを子供たちに見せても,過去の話としてしか伝らず,次世代に残りません.新しい価値を見つけ,それを育て,発信し活用していくことができるのだと思います.
これからも自分に問い続け,発信していきたいと思います.

投稿者 赤石大輔 : 15:43 | コメント (2)

2010年11月30日

収穫祭

11月27日

NPOおらっちゃが運営しております直売所「おらっちゃの里山市場」で,収穫祭を行いました.おらっちゃの里山市場は,NPOが運営する地産地消と里山保全の推進をめざした直売所です.

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この市場では,(1)地元の農家さんに会員になっていただき,これまで廃棄してきた規格外品,(2)金沢大学が実施している能登里山マイスター養成プログラムで受講生達が環境配慮型農法で栽培している野菜,(3)NPOおらっちゃが保全しているビオトープ水田で栽培したお米などを販売しています.里山マイスターの受講生達は能登で環境配慮型農業を実践し生計を立てていくと望んでいる方もいらっしゃいます.この市場は彼らの販売実習の場としても活用してもらっています.珠洲市長さんもご来場くださりご挨拶いただき,地域のにぎわい創出ということでお褒めいただきました.

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なぜ私たちのNPOがこの直売所をやっているのか.里山保全のための取り組みとしては,地元の大小規模の農家さんを支援すること自体が能登の里山保全といってよいと思いますが,直売所の売り上げについては,NPOが作っているものは100%,会員の農家さんの販売品は売り上げの10%をNPOの活動資金にあてて,能登の里山里海保全に利用していきます.今後は加工品などの出品も展開していきたいと考えています.
まだ週1回土曜日のみの営業で、規模も小さいですが,規模が大きくなってきたときは周辺のスーパーや農協との軋轢も生まれてくるかもしれません.今はこの取り組みがうまくいくことを第一に考えています.

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さて収穫祭当日,雨の予報でしたが幸い曇りで,時折太陽も顔を出す程でした.寒さは厳しかったですが、かなりのお客さんにご来場いただきました.写真のように旧珠洲駅のプラットホームで販売しています.今回はレジを通ったお客さんだけで294人がお買い上げいただきました.

また,へんざいもんからはアゴだしを使った温かいおうどんをいっぱい200円で販売.寒かったので人気でした,150杯完売です.おらっちゃのメンバーはビオトープ水田で作ったもち米を使い餅つきをしました.お餅は大人気で長蛇の列になりましたが,実は前日もち米を水に浸け忘れてしまい,餅の蒸しあがりが遅れお客さんには大変ご迷惑をおかけしました.

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これから雪の季節なので,プラットホーム出の営業が難しくなるため,里山市場は,今年はこれでいったん終了です.来年は4月からまた再開したいと思います.

投稿者 赤石大輔 : 12:05 | コメント (0)

2010年11月16日

おらっちゃの森づくり運動

11月7日

おらっちゃの森づくり運動を開催しました.昨年からNPOおらっちゃと珠洲で炭焼き業をしている大野製炭のコラボで始まった植林イベントです.東京のNPOグリーンウェーブさんには,活動資金を提供していただいております.石川県庁の方々はじめ多くの方のご尽力によってこのような活動がもてたことを本当にありがたく思っています.

NPOグリーンウェーブの詳細はこちら ー>  NPOグリーンウェーブHP

この植林では,能登の荒廃した里山にクヌギを植えています.珠洲で製炭を営む大野製炭が,お茶炭用の炭を作るというチャレンジをされており,「里山の再生に繋がる重要な生業」ということで,その支援を目的としています.
この活動の特徴として,奥能登という過疎高齢化が進む地域で,里山をきっかけに都市との繋がりを作り,農村と都市の住民が協力して里山を保全していく,という目標で取り組んでいます.

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昨年はこの植林作業に32名の方が参加.今年は地元青年団,NPO,宝立中学校など,金沢から星稜大学,金沢大学,桜丘高校,泉丘高校OBなど多数参加いただき,なんと総勢120名が参加下さいました.
地元では参加者のお昼を準備,おむすびと豚汁の炊き出しは地元のお母さん方と,星稜大学の学生さんが協力して作業.珠洲の珪藻土コンロを使い,能登の炭を使った焼きおにぎり.お米ももちろん能登産です.

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植林した山は非常に痩せていて,固い地面でした.昨年はクワで穴を掘る作業をしたのですが効率が悪く,今回は事前に重機で1000個穴をあけておきました.苗もシロウトが植えやすいように作業を簡略化し,マニュアルを作りました.マニュアルはIターンで珠洲で生活している若者が作成.金沢大学が2007年から,能登里山マイスター養成プログラムを実施してることで,このように地域へ新しい人材が入り、活躍の場を見つけています.

参加者の移動にはバスをチャーター,植林準備に重機の借上げと,多くの方の協力と,NPOグリーンウウェーブからの寄付金がなければ実施できない大イベントでした.大野製炭からももちろん出費があります.

2時間ほどの作業で,850本ほどのクヌギが植えられました.この後10年という長い時間と手間をかけてようやく完成するクヌギ林です.とても気の長い作業ですが.珠洲の里山を守る大切な仕事といえます.また次回もこの植林イベントを開催したいと思います.毎年1000本を10年続け,10000本植えるのが目標です.

能登の里山を守る昔ながらの仕事,その仕事を応援するNPOという新しい仕事.面白い活動が能登の里山で展開されています.


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投稿者 赤石大輔 : 18:18 | コメント (0)

2010年10月16日

クヌギの植林作業

今年はきのこが豊作で,能登ではマツタケやその他の様々なきのこが直売所やスーパーに並んでいます.
マツタケもこの価格で買えるのは今年くらいなので,ぜひ能登へおこしいただき,マツタケはじめきのこづくしの料理を堪能していただきたいです.

さて,来る11月7日日曜日に,第3回植林イベント「お茶炭の森づくり運動」を実施します.
毎年恒例となりました,クヌギを植える植林活動です.

昨年の活動はこちら → クヌギの植林2009年

クズなどが生い茂る耕作放棄地に,お茶炭のためのクヌギを植えて,持続的に利用していこうという,若い炭焼き職人大野長一郎さんの取り組みを,NPOおらっちゃが支援しています.
能登の里山再生と,新しい特産品の開発を一挙に成し遂げる偉大な事業を,石川県のみんなで支援する取り組みに参加しませんか?

<<植林イベント詳細>>
日時:2010/11/7 日曜日 11:30 - 15:00
参加費:無料
昼食付 (受付 10:00~ 11:30)
場所:珠洲市唐笠町
集合場所:里山里海自然学校(珠洲市三崎町小泊33-7)
内容:クヌギの植林作業(前回お配りした"どんぐり"をお持ちの方は当日ご持参ください)
募集定員:100名
持ち物:雨具/長靴/軍手/帽子/タオル/着替え
申込方法:里山里海自然学校まで,TEL/FAXまたはメールにて申込ください.
TEL/FAX:0768-88-2528
E-mail: akaishidあっとstaff.kanazawa-u.ac.jp (あっとを@にしてください)
募集締切:平成22年11月1日(月)
雨天決行

自然学校からバスが出ます.

また,金沢より送迎バスが出ます.

【往路】送迎バスルート
金沢駅西口(8:30) → 金沢星陵大学前(9:00) → 東山中集会所(11:30)
【復路】送迎バスルート
東山中集会所(15:00) → 金沢星陵大学前(17:30) → 金沢駅西口(18:00)

金沢からは大学生・高校生も参加してくれるようです.
みなさま是非,ご参加下さい.

投稿者 赤石大輔 : 16:39 | コメント (1)

2010年07月31日

おらっちゃの里山市場

7月31日

朝9時から,珠洲の道の駅すずなりにて,「おらっちゃの里山市場」を開催しました.NPOおらっちゃが主催する農産物等の直売所で,7月17日からやっています.地元の農家さんが持参する野菜を販売しています.売り子をやったりもしていますが,なかなか楽しいです.

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なぜNPOおらっちゃが直売所をやっているのか.理由は3つあります.

一つは,珠洲の農家さんが珠洲の人々に自分たちの野菜を食べてもらいたい,そういう場所を作りたいという要望が以前からあり,なんとかそれを実現してみようということでボランティアベースでやっています.各農家さん自慢のトウモロコシやスイカ,メロンなどが並んでいます.また,出荷しきれなかった規格外の農作物を安価で販売したりしています.

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もう一つは,金沢大学が勧める能登里山マイスター養成プログラムで,環境配慮型農業を勉強している若者たちが,勉強のために作った野菜達を,販売したい.その販売も実習として取り組みたいという意見があり,NPOが受け皿となって販売を実施しています.おらっちゃの市場では,マイスターの無農薬無化学肥料の安心野菜を手に入れることができます.

最後は,NPOとしてこれまで里山里海の保全活動を実施してきましたが,核となる事業を持ちたい.その一つとして,農家支援,地産地消支援の直売所をやろう!ということになったのです.

このように,いろいろな思いがつまったおらっちゃの里山市場は,毎週土曜日朝9時から,道の駅すずなりの広場で,旧珠洲駅のプラットホームを活用して開催しています.皆様是非お立ち寄りください.

投稿者 赤石大輔 : 17:19 | コメント (0)

2010年07月27日

いきものマイスター


最近,更新が滞っていて申し訳ありません.いろいろイベントが重なったり,締め切りに追われてブログまで手が回りませんでした.

さて本年度から,新しい事業として「能登いきものマイスター養成講座」をスタートしました.日本財団の支援を受け,最長3年間の活動予定です.

いきものマイスターの概要は以下の通りです.
「金沢大学は2006年から「能登半島・里山里海自然学校」、2007年から「能登里山マイスター養成プログラム」、2008年から「NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海」を設立し、各種育成プログラムを実施することで、里山里海の保全事業や持続可能な地域産業創出のノウハウを蓄積してきました。
 更に私たちが目指すものは、里山里海の生業と自然との関わりを伝える案内人「能登いきものマイスター」の育成です。
「能登いきものマイスター事業」は能登の里山里海に精通した案内人であり、同時に地域の担い手たる「いきものマイスター」の育成を目的とする事業です。」

簡単に説明しますと,NPOおらっちゃと金沢大学が協働で,能登地域の生物多様性を伝える人材の育成と教材の開発を行う事業です.

いきものマイスターの詳細はこちらのブログをご覧下さい → いきものマイスターブログ

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金沢大学の先生方と,私と非常勤スタッフ2名とで,この講座の内容を何度も議論し形にしてきました.
受講者が6名集まり,ようやく先週の17日に第1回講義を開催することができました.皆さんとても面白い方々で,アイディアをいっぱい持ってらっしゃいます.きっと楽しい講座になると確信しています.

能登いきものマイスター養成講座を,どうぞよろしくお願いいたします.

投稿者 赤石大輔 : 19:55 | コメント (0)

2010年07月10日

一日中,保全活動

7月10日

今日は朝から夕方までずーっと保全活動をしていました.

まずは,ゲンゴロウ生息地の見回りと保全活動.
ジュンサイが水面いっぱいに覆っていました.珠洲の料理屋さんや旅館などでもシーズンにジュンサイを使っているところがありますが,珠洲のものを使うことは殆ど無いようです.これをなんとか地域で利用できないかなーと考えています.しかし収穫には舟が必要ですね.でっかい桶を舟にするのが良いかもしれません.

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ため池では,カメの卵が何者かに食い散らかされていました.
楕円形の卵なのでスッポンではなく,クサガメかイシガメ,もしくはミシシッピアカミミガメかもしれませんね.

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小泊のビオトープでは,田植え後に雑草がたくさん生えてきました.
そこで,数人で畔などを草刈りし,歩きやすくしました.
お米も順調に育っています.たのしみですね.

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お昼はへんざいもんで食事.この日は夏のスペシャルメニューとして,ネパールのカレーをいただきました.珠洲在住のネパールの方に,珠洲の野菜を使ったカレーを作っていただきました.へんざいもんについては改めて紹介します.

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午後は保全林できのこ観察を行いました.
夏もたくさんのきのこが見られます.今回はアカヤマドリ,テングタケ,ドクベニタケなどが多数見られました.
先日雨が降ったので,腐っているきのこがおおかったですね.
アカヤマドリの若いものだけ持ってかえってきました.家で炒めて食べようと思います.

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きのこ観察のあとは,放牧の様子を見に行きました.元気な牛が2頭こちらをじっと見ていました.実はNPOおらっちゃでは7月から県の委託事業で,耕作放棄地に放牧を行っています.ここは,広大な耕作放棄地が続いていて,以前からゲンゴロウなど希少水生生物の保全を行っているところです.毎回の除草作業にとても苦労していたので,それを牛にやってもらおうというアイディアです.果たしてうまくいくでしょうか.

くわしい内容はこちらをごらんください → 北陸中日新聞

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牛のあとは,もう一度保全林に行き,今度は倒木のチップ化作業のデモンストレーションをみました.輪島の業者さんが竹のチップ化作業をしていて,丁度珠洲で仕事があったので自然学校によってもらいました.農家のコンバイン見たいな機会でしたが,10cm位の木材を一瞬でチップにしていきます.保全林では伐採した雑木が積んであるので,どんどん減らしていきたいと思っています.このチッパーがあればチップ化作業はずいぶんはかどるでしょう.1日2人の作業員がついて,5万円程度かかるとのこと.うーん,予算と相談ですが,秋ごろに実施してみたいですね.

といった感じで忙しい日でした.
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投稿者 赤石大輔 : 17:44 | コメント (0)

2010年06月17日

輪島市三井で植物調査

6月13日

輪島市三井で植物調査をしてきました.
輪島市三井の円山では,毎月第2日曜日に,輪島市ビオトープ研究会主催で,地域の方々と植物観察会が実施されています.

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今回も地元の親子など15人程が集まり,田んぼや里山の植物を調査しました.講師は里山マイスター教員の伊藤浩二先生です.植物の専門家で,本当にたくさんの種類をご存知です.

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子供たちは田んぼや水路にいるトンボやカエルを捕まえて遊んでいました.
今回は,田んぼの生き物の先生である野村進也先生もお連れしました.野村さんは愛媛大学大学院で能登のゲンゴロウの研究をされていました.今年卒業され,いまはNPOおらっちゃのパートスタッフとして活動しています.
この日は日差しが強くて,午前中でしたが決行暑くなりました.子供たちもあせびっしょりでしたが,草花や動物に目を輝かせていました.

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今回は,採集した植物を白いシートの上に広げて名前を付けていきました.このシートはホワイトボードのようにペンで書き込んだり消したりできる優れもので,伊藤先生の手により,実物の植物図鑑が完成しました.こうやってみると田んぼの脇にもたくさんの植物があるものです.見近な自然を,分かりやすく切り取って調べる作業は,なかなか楽しいものです.地域の方に,地域の里山に向き合う時間を提供できればと思います.

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この調査は,輪島市ビオトープ研究会が主催し,毎月第2日曜日の午前9時から輪島市の茅葺庵に集合して,わいわいと楽しくやっています.ぜひ親子で参加してください.

投稿者 赤石大輔 : 12:50 | コメント (0)

2010年06月12日

ビオトープで田植え

6月12日

自然学校のビオトープ田んぼで田植えをしました.
今回は,地域の子供たちも参加してくれて,17人でにぎやかに実施できました.

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今年で3度目の田植え.そんなに広くない田んぼですが,ゲンゴロウ,サンショウウオやメダカなど生き物がたくさんの田んぼになってきました.参加してくれた子が,田んぼに入る感触が好きだといっていました.どうかそれを忘れないでもらいたいものです.子供たちは本当に元気で,休憩時間にも,ビオトープに入ってメダカやサンショウウオなどを追いかけていました.

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このビオトープ田んぼでは,能登の田んぼに依存した生物を保全しながら,米を生産しています.人間が生き物に配慮しながら農業をやるということの難しさを,体感する機会として,毎回田植えを実施しています.
「これじゃあ米はたくさんできんなあ」と,参加してくださっているメイトの方々はこぼされます.農薬,化学肥料は使わないので収穫は少ないです.しかも手植えで手間はかかる.しかし,このビオトープ田んぼで子供たちが夢中で生き物を探す姿を見て,「まあ良いか」と思っていただけるようになりました.

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これからは,さらにもう一歩進んで,こうやって作る米がより価値が高いという仕組みを何とか作っていきたいと考えていますが,なかなか簡単には行きません.PRの仕方,売り込み方を勉強していかなければいけないと実感しています.

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投稿者 赤石大輔 : 20:27 | コメント (0)

2010年06月07日

アサギマダラの調査

6月5日

アサギマダラの調査に出かけました.
先週から,里山里海メイトや里山マイスター受講生に呼びかけて調査を実施していますが,前回は寒すぎたのかまったく姿を見ることができず,参加者の皆さんには大変残念な思いをさせてしまいました.

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毎回,天気予報をみて蝶が見られることを祈りながら皆さんにご案内を出しています.
今週は晴れの予報でしたのでご案内を出しましたが,当日は曇り,小雨も降ったりして,がっかりしました.ご家族で参加してくださった方にも,今日は無理かもしれませんと言い訳をしつつ,現場に向かいます.

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珠洲の海岸を見て回ると,いました!何とか最初の一頭を見つけることができました.お父さんががんばって捕獲し,お子さんの名前でマーキングしていました.
その後は,何とか天気も良くなってきて,合計15頭程見ることができました.
ご家族は来週も是非見て回るということで網をお貸しして解散しました.

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今年は春からなかなか暖かくならず,生き物の活動が少しづつ遅れているようです.
アサギマダラの集団飛来ももう少し後になるかもしれません.
来週も調査をしたいと思います.

投稿者 赤石大輔 : 15:40 | コメント (0)

2010年05月22日

アサギマダラの講演会と田んぼの畔塗り

5月22日

午前10時から,アサギマダラの講演会を実施しました.
場所は,珠洲市役所隣の飯田町わくわく広場です.わくわく広場は,趣の在る建物と,広場そして足湯が設置してる市民の憩いの場です.館内には飯田の祭りで登場する山車の灯籠人形の制作風景を見ることができます.とてもかっこいい人形が並んでいました.このわくわく広場では先日,アースデイが開かれたりと,市民のイベント会場として使われています.今回は自然学校の企画で講演会を開催しました.

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こじんまりとした会をやるときにはとても使いやすいですね.あと昼までも薄暗くできるのでスライドを使った講演にも向いていると思います.

今回の講演では,金沢から百万石蝶談会の松井先生をお呼びしました.昨年の調査結果なども紹介しながら,アサギマダラの生態について学びました.今年は4年目の珠洲での調査となります.飛来数には年ごとに波が在りますが,今年は多い年と予想されています.珠洲で1000頭マークを目指してがんばりたいと思います.
講演会に聞きに来てくれた子供たちも調査に参加してくれることになり,網を持って帰ってくれたので,がんばってもらいたいと思います.

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さて午後はビオトープ田んぼの畔塗りをしました.今年ももち米を作ります.下の方の田んぼは水が溜まりにくく雑草が多くなるので,畔に,水漏れがしないように畔ガードを入れました.どの程度効果があるか,調べてみたいと思います.

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何度か挑戦している畔塗りですがなかなか旨くなりません.珠洲の言葉で,「もーなるのーなる」というそうですが,上手くなったときにはなくなっているという意味で,料理でも農作業でも,試行錯誤してうまくなる頃には作業が終わるということらしいです.
田植えは来月の12日に予定しています.

投稿者 赤石大輔 : 16:08 | コメント (0)

2010年05月18日

保全林で植林

5月18日

自然学校が地域の方々と整備を行っている保全林で,アカマツの植林を行いました.自然学校の保全林では初めての植林作業となりました.荒れ果てた山をこつこつと整備し,再生が進んでいます.ようやく植林というところまできたか,と感慨深いものが在ります.
今回は,珠洲市のみさき小学校,西部小学校,大谷中学校から60名ほどの生徒さんが参加して,アカマツを植林してくれました.

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今回の植林の意義について説明いたします.
国連の生物多様性条約事務局の呼びかけによる植樹活動「グリーン・ウェーブ」という活動があります.5月22日が「国際生物多様性の日」と定められ,この日に世界で一斉に植林をするイベントがグリーンウェーブです.石川県でも昨年から参加しています.

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世界の多くの地域では植林が必要なことは明らかで,グリーンウェーブは大変意義のある活動であることは明らかです.しかし,里山の現状をご存知の方はご存知と思いますが,いまは植えるよりも伐採することが必要な森林が沢山在ります.里山林の現状について復習してみましょう.

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例えばコナラなどの薪炭林では30年周期で伐採し,萌芽更新させるサイクルが在りましたが,里山のバイオマスが使われなくなってから放置され,更新時期を過ぎてしまった林が多くなっています.こうなると,森林の土壌や光環境が変化して,キノコや林床植物の種類が変化し,多様性が減少することも在ります.里山の危機の一つです.

また,アカマツ林でも,年をとりすぎたアカマツが増え,マツタケなど有用なキノコに適さない林が増えています.かつてはこれらを伐採して,建材やマキなどに利用してきました.皆伐した場所には種から芽吹いたアカマツが成長しアカマツ林になっていくサイクルが必要ですが,現在は殆どこのような作業は行われていません.年をとったアカマツは,マツ枯れになりやすく,大量枯死という悲劇が待っています.

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このような,これまであった里山林のサイクルを復活させることが,里山の生物多様性を維持するための大切な手段なのですが,実際に行うには大きな費用がかかります.その費用を賄うために,里山の木質資源を有効利用すること,それを受け入れる社会の仕組みを作っていかなければ成りません.
ちょっと大きな話になってきましたので,自然学校の活動に戻りますが,実は昨年度,保全林のアカマツを40本ほど伐採しマキにしました.これを県内のマキを取り扱う業者に買い取ってもらうことになりました.九谷焼など焼き物につかわれるそうです.その伐採したエリアに,今回アカマツを植林したわけです.ほうっておいてもマツは生えてきますが,少しでも早く林に戻るように,3,4齢のアカマツを周辺からとってきて皆で植えました.
果たして子供たちに今回の活動の意義が伝わったか判りませんが,実はこういう意図があって植林したわけです.
これからも,珠洲で木質バイオマスの有効利用を考え,里山林の伐採と植林の作業を恒例化していきたいと考えています.

投稿者 赤石大輔 : 18:23 | コメント (2)

2010年05月14日

アサギマダラ講演会

今年もアサギマダラのシーズンが近づいてきました.

アサギマダラは旅をするチョウで,5〜6月に南の国から珠洲へやって来ます.どこから来てどこへ行くのか,今全国で調査が実施されています.

アサギマダラは,寺家や狼煙の海岸に生えているスナビキソウという植物に,早朝とまっています.昼に気温があがってくると,林へ隠れてしまうそうです.この蝶を捕まえて,翅に油性ペンでマークをしていきます.マークは自分の名前や場所,日付を入れることで,次に捕まえた人がどこから来た蝶なのか判るという仕組みです.
私も初めての調査でアサギマダラを捕まえたときは本当に感動しました.→ 2007年調査

珠洲でアサギマダラの調査に参加してみませんか?
自然学校では,アサギマダラの講演会を企画しております.

開催日:5月22日(土)午前10時〜11時.
場所:飯田わくわく広場(珠洲市役所向かい,足湯近く)
参加費:無料
問い合わせ先:0768−88−2528
講師:松井正人先生(百万石蝶談会)
講演「珠洲の海岸に飛来する渡りチョウ,アサギマダラについて」
先生からアサギマダラの生態や調査の方法などを教えていただききます.

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投稿者 赤石大輔 : 17:35 | コメント (0)

2010年05月07日

珠洲で山菜採りツアー

4月24,25日

珠洲の農家民宿が主催する春の体験ツアー「奥能登山菜ざんまい」が開催されました.自然学校では,「山菜について学ぼう!」という企画で協力いたしました.
今回は,白山市,輪島市,珠洲市から9名のご参加をいただきました.

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今年はいつまでも寒くて,春が遅いといった感じです.
自然学校の保全林では,それでもシュンランが咲き,コシアブラの芽も沢山出ていました.

採集した山菜は,農家民宿「ひろ吉」さんで,ご主人や奥さんから保存の仕方や調理の仕方を学び,皆で挑戦しました.
そして夜は調理した山菜を中心に,民宿のご馳走をいただきました.お客さんと一緒に私も宴会に参加させてもらって,楽しい夜を過ごしました.気付いたら酔っぱらってソファーで寝ていました.弘吉さん,奥さん,ご迷惑おかけしました.

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翌日も山菜採り.ワラビ,タラノメ,ワサビ,ウワバミソウ,ミツバなど,美味しい山菜がとれる秘密のスポットで,お客さんに交じって私もめいっぱい山菜取りを満喫しました.スイバのお浸しが,以外と美味しかったのには驚きです.

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これはワサビの花です.ワサビはアブラナ科で,今は白い花が満開です.
とても楽しいツアーを地元の方々と企画できたことは本当に大きな成果だと思っています.このツアーが沢山の方々に参加いただけるようになればと思います.今度は夏のツアーを考えているところです.

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投稿者 赤石大輔 : 20:45 | コメント (0)

2010年04月22日

第2回保全活動

4月10日

2010年第2回保全活動を実施しました.
今回は,保全林でシイタケのホダ木づくりです.

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シイタケのホダ木は,保全林に生えていた30年生くらいのコナラです.
保全林はもともとアカマツ林でしたが,長年放置されさまざまな雑木が侵入しています.コナラもずいぶん前に侵入して,大きくなっていました.

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この保全林を美味しいキノコがたくさん出る山にするために,伐採作業など整備を進めていますが,今回は伐採したコナラを有効活用するためにシイタケを植菌しました.
今回使ったシイタケは,徐々に有名になりつつあるのと115です.
肉厚の大きなシイタケは,味も触感もよく,普段シイタケをそんなに食べ慣れない方にもお進め.お子さんもきっとシイタケが大好きになっちゃいますよ!というくらい美味しいです.

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最近人気も出てきて,金沢の近江町で取り扱いが在るそうです.金沢で食べたら一個数百円するようですよ.
今回植えた菌は,おそらく来年の春ごろにキノコが出てくると予想しています.楽しみですね.このシイタケは自然学校の活動を支援してくださる方々に送りたいと考えています.

次回は24日土曜日に保全活動を実施します.

投稿者 赤石大輔 : 18:48 | コメント (1)

2010年04月16日

のとの里山再生てびき2


のとの里山再生てびき2が完成しました.

最初に発行した「てびき1」から実に2年ぶりとなりました第2段は,「能登流! キノコ山の再生と活用」というタイトルです.

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てびき1の紹介記事はこちら → 「キノコ山の作り方」完成!

これまで自然学校が取り組んできた里山再生事業の中で,特に能登の美味しいキノコがたくさん発生するキノコ山づくりに重点を置き,1章では里山の歴史と保全への取り組み,2章では再生する里山,キノコや山菜について.3章では里山の活用,バイオマスからキノコツアーまで.という風に,キノコ山の作り方から環境教育やエコツアーの開発まで,さまざまな能登の里山の活用法について紹介しております.

是非多くの方々に手に取っていただき,能登の里山でこんなことができるのか,と思っていただければ幸いです.

投稿者 赤石大輔 : 20:13 | コメント (0)

2010年04月07日

里山里海保全活動

里山里海自然学校の2010年保全活動の案内をいたします.

今年度より,保全活動のポイントカードを作りました.
1回参加ごとに1つシールを提供します.
4つたまると,へんざいもんが1回無料でご利用いただけます.
みごと20個たまりますと,自然学校から素敵な里山里海の恵みをプレゼント!
みなさまぜひご参加下さい.

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保全活動第2回,第3回のご案内をいたします.

① シイタケのホダ木づくり.
自然学校の保全林で,シイタケのホダ木作りを行います.
のと115という菌種を植菌します.
開催日時:4月10日(土曜日)13時~15時.
集合場所:里山里海自然学校
準備:作業の出来る服装.小雨決行です.

② 保全林の整備
自然学校の保全林でキノコ山整備活動を行います.
開催日時:4月24日(土曜日)13時~15時.
集合場所:里山里海自然学校.
準備:作業の出来る服装.小雨決行です.
みなさまのご参加をお待ちしています.

両日とも,へんざいもん営業しています(700円).ご利用の方はご予約お願いします.

投稿者 赤石大輔 : 14:36 | コメント (0)

2010年03月11日

勉強会

3月10日
慶応大学から学生さんたちがゼミ合宿で能登を訪れ,能登学舎にも訪問してくれました.マイスター養成プログラムやNPOおらっちゃの取り組みを紹介し,お昼はへんざいもんを利用してもらいました.
へんざいもんの料理に学生たちは感激した様子.調理スタッフのお母さん方といろいろとお話をされていました.都市の若者が能登に興味を持ってくれたことをとてもうれしく思います.

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夜は,農家民宿と自然体験リーダーの里山里海体験ツアー構築のための勉強会.昨年から練ってきた春の山菜採り体験を実施するプランもようやく具体化しチラシまででき上がりました.

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3月11日
保育所の子供たちが自然学校で里山の樹木とその利用について学びました.講師は自然体験を生業に考えておられる里山マイスター受講生のSさん.いろいろな木の葉を採ってきて,形や色,におい等をよく観察して,マツ,スギ,ヒノキ,アテ,ネズミサシ,ヒサカキの違いを学びました.みんな何種類覚えられたかな?
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薪づくりの様子も見学して,里山について学ぶ一日を体験してもらいました.

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保育園児から大学生,一般市民まで自然学校に集まって里山を学ぶ.本当に学校らしい姿が最近見られるようになってきました.

投稿者 赤石大輔 : 20:57 | コメント (3)

2010年03月06日

市町村アカデミーにて講演

2月19日

千葉幕張に在る市町村アカデミーの講義に参加して,NPOおらっちゃの取り組みを紹介してきました.
市町村アカデミーは,その名の通り市町村の若手職員が集まって,研修を受ける施設です.今回は,環境をテーマに1週間の合宿を行い,スキルアップを図るコースだったようです.

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全国の市町村から来られた職員の方の中に,私の出身地の群馬県伊勢崎市の職員の方が来られていました.ご挨拶すると同じ高校の一つ下だというのでびっくりしまいた.珍しいことも在るもんです.

私からは,金沢大学の自然学校やマイスター事業,NPOの薪ストーブの取り組みなどを中心に能登の里山里海保全の話をさせていただきました.地域の新しい取り組みということで,お声掛けいただいたのですが,対象が市町村の職員でしたので,質問で「行政として,そのような活動にどう参加したら良いのか」と聞かれました.
たしかに,大学やNPOの事業ですので,行政のかかわりが分かりにくかったかもしれません.しかし,金沢大学のプロジェクトでは,特に奥能登2市2町が連携して大学と協力していくという仕組みができています.
さらにマイスタープログラムでは役場の若手職員が受講生として参加し,先進的な里山保全や環境保全型農業についての知見を高め,職場でのリーダーシップをとるための勉強に参加してもらっています.

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大学発の能登の里山里海保全の活動ですが,地域との強い協働があってはじめて実現できることばかりです.今後全国でこのような取り組みが広まっていくことと思います.今回の研修では自分自身にもとても勉強になりました.
帰りに利用した京浜幕張駅周辺は,とても近代的な雰囲気.学生も多くて,とあるアニメの学園都市のような雰囲気でした.千葉は都会だなあ.

投稿者 赤石大輔 : 14:46 | コメント (0)

2010年02月13日

NPOグリーンウェーブ

NPO法人グリーンウェーブさんのホームページに,「能登里山保全活動プロジェクト」が紹介されています.

グリーンウェーブさんのホームページこちら → 能登里山保全活動

NPO法人グリーンウェーブは活動目的の中に,

木のないところには木を<植林・植樹>
木を守らなければいけない所には手入れを<森林整備>

という理念が紹介されています.都市の公園緑地をメインに植林活動を推進している一方で,里山の保全にも取り組まれています.
以前も紹介しましたが,ご縁あって昨年から,グリーンウェーブさんと私たちNPOおらっちゃが協働で,能登の荒廃した里山にクヌギを植える植林活動を行っています.

記事はこちら → クヌギの植林


グリーンウェーブさんのホームページでは,このプロジェクトの内容が紹介されています.主な活動として,

1.耕作放棄地の有効利用と保全(森づくり運動)
2.荒廃山林の適正管理も出るの創出(里山保全活動)
3.里山文化の復元継承と里山産業の連携
4.能登半島里山里海文化の情報発信.

とあります.

私たち能登に住むものと,東京など都市に住む方々が,植林を通じて交流できる場を創出していきたいと思います.能登固有の文化と,生物多様性を紹介していき,皆でそれを守っていくネットワークを作っていければと思います.

クヌギの植林は,どんな意味があるのか,少し紹介したいと思います.
たとえば,
1.植林した木が育つことで,大気の二酸化炭素を木が吸収してくれます.育った木を燃料として利用することで,その分の化石燃料の減少が期待できます.
2.クヌギ林には山菜などたくさんの植物,カブトムシなどの昆虫,ドングリを食べるトリやネズミ,地面からはキノコも発生します.このように多様な生物を維持する環境を保全することにもつながります.
3.クヌギは,マキにも炭にも最適な優秀な木材です.特に炭は,茶道に使われるお茶炭として利用されています.クヌギは成長が早く,8−10年ほどで伐採して利用することができ,伐採後も新たに萌芽更新により成長してまた次に使うことができる,再生可能な資源です.
4.広葉樹が作る土壌,そこから流れる栄養豊富な水は海に注がれ,海の生き物を育むと言われています.

このように,植林によって私たちは里山からさまざまな恩恵を受けることができます.
ぜひ多くの方にこのことを知っていただきたいと思いますし,大学と連携して今後も里山保全による生物多様性への貢献度を研究していきたいと思います.

春には一度ご挨拶に伺い,秋には東京から皆さんをお招きして植林や祭りを体験していただければと思います.
以前植林したクヌギ林から,ふきのとうが出ていました.春の予感です.

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投稿者 赤石大輔 : 11:31 | コメント (0)

2010年02月08日

シンポジウム「日本の里から世界の里へ」

2月6日

金沢駅近くの音楽堂で,「日本の里から世界の里へ」というシンポジウムがありました.前半は,朝日新聞などが主催した「日本の里100選」に選出された8村が事例紹介をしました.
日本列島は南北に広がっていることと,丘陵地が多いことから,さまざまな村の姿があり,それこそが日本の財産だというのもよくわかります.

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何にでも「トップ100」とかいう企画があります.村を100選んだらなにか良いことがあるのか?と思いましたが,選ばれた地域には,観光客が押し寄せるなどPRのメリットがあるようです.たしかに,お客さんをたくさん呼ぶためのPRと考えている,戦略的な地域は是非選ばれたいでしょう.そういう体力のある地域が100あるとすれば,日本の農山漁村の未来も明るいのですが,能登のとても美しい山里の多くが,本当に厳しい状況にあります.

後半のディスカッションの話題は日本の里から世界の里へ,というテーマ.
基調講演をされた奥本大三郎先生のお答えはとても分かりやすかったです.奥本先生はファーブル昆虫記の訳本を書かれたフランス文学の先生です.

「フランス人には里山は理解されない」

欧米諸国にはそもそも里山という概念はないし,気候風土が全く異なることから人々の考え方も違うのだということでした.里山の定義を理解,共感できるのはアジアの中だけではないか.SATOYAMAが世界共通の持続可能社会モデルだというのは大きな勘違いだということだと思います.

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また,あん・まくどなるどさんの言葉も良かったです.あんさんはカナダ人で,長く日本の漁村を回られて研究されてきた方です.

「日本人は日本がアジアの一部だということをもっと強く意識しなくてはいけない」

日本がアジアの一部というのは当たり前のように思っていましたが,日本人の多くは先進国の欧米に目が向いていることも確かです.

日本から何か提言があるとすれば,都市農村交流の成功例とその有効性,持続性,普遍性が明確にできてからようやく,アジア各国に向けてSATOYAMAいいでしょ?といえるのかなと思いました.

それには地道な地域での活動が重要で,その先行事例が日本の里100選なんだということで,良いシンポジウムだったのではないかと思います.

投稿者 赤石大輔 : 16:31 | コメント (0)

2010年01月08日

かやーて,クロサンショウウオ

1月8日

午前10時から能登空港で,打ち合わせ等.
今日は本当に寒くて,朝8時に道路を走るとつるつる滑って危ないくらい.
空港への道もちょっと怖かったですが,かえりは問題なかったです.

仕事をおえてお昼に茅葺庵で定食をいただきました.
茅葺庵の定職も,へんざいもんに似ていて,土地のものが使われており,800円とお手ごろ.囲炉裏の前でいただくことができ,とてもおいしかったです.

茅葺庵では,東京出身でマイスター受講生のNちゃんが働いています.
今日も元気に仕事をしていました.

茅葺庵で恒例行事となった「かやーて」が2月6日に開催されます.

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「かや~て」は、三井町を代表する茅葺民家の「かや」と、三井が一番の産地である石川県の県木「あて」を合わせて完成した造語です。「茅葺庵 三井の里・福島邸」を主会場にして2年前から取り組んでいる三井地区の里山フェスティバルです。
詳しくはこちらのホームページまで. → 奥能登の魅力発見

帰りに自然学校近くのため池をのぞくと,クロサンショウウオの卵が産卵されていました.今年は寒いかと思いましたが,三崎町では毎年1月上旬には卵を産んでいるようです.
このアケビの房のような物の中に50個くらい卵が入っています.2個1対になっていて,1匹の雌が1対の卵塊を産みます.数えてみたところ,36対あったので,最低でも36匹の雌がこの小さなため池で産卵していることになります.小泊だけでも20くらいあるので,数百匹のサンショウウオが卵を産むことになります.クロサンショウウオは全国的には希少種になっていますが,珠洲ではおそらくこれからも普通に見られると思います.一方で,ため池ではなく水路,それも手掘りの土水路のような水辺が必要なホクリクサンショウウオは能登でも非常に少なくなっているようです.住み家がちょっと違うだけで,似たような2種のどちらかがいなくなるということが起こるわけです.里山保全といっても,何を保全するのか?明確に目的を持って実施する必要があります.

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まだまだ寒いですが,ひとつ春の訪れを感じました.

投稿者 赤石大輔 : 14:59 | コメント (1)

2009年12月16日

収穫祭

12月12日

2009年の自然学校収穫祭を開きました.
今年も,ビオトープ田んぼで作ったもち米を使ってもちつきと,へんざいもんで使う味噌を炊きました.
今年はビオトープ田んぼを5筆に増やし,収穫量も倍以上になりました.11月の学園祭で使ったのと,今回の分,さらに25日に大気観測チームの忘年会で使ってもらうことになりました.大気観測チームの皆さん,来年は田植えにぜひきてくださいね!!

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さて,当日は残念ながら雨となりましたが,玄関先と体育館を使ってもちつきをしました.里山メイトのみなさんが朝早くから集まっていただき,準備は万端です.近所の保育所の子たちも集まってきました.

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今回は,おもちにあんこ,きなこ,大根おろし,そしてピーナッツをまぶしたものを作りました.ピーナッツはマイスターの畑で作られたものです.煎ったピーナッツを臼に入れてもちと一緒についてしまうという豪快な作り方.それが程よく砕けて甘くて香ばしいピーナッツもちができ上がりました.
お昼ごろ,マイスターの授業も終わり,受講生画教室からおりてきました.
さあさあどんどんついて!と受講生の皆さんも巻き込んで,大盛り上がり! 
この日は,全部で10うすつくことができました.

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大豆も炊き上がり,大豆すりつぶし機械,(なんていう名前なんでしょう,ミンチにするヤツ)に入れて,みんなで交代しながら手で回しました.これに塩を入れ,麹を入れて,半年くらいで味噌ができるそうです.
田舎味噌は,塩が多いため最近では減塩味噌がはやっているそうですが,手作りの味噌でへんざいもんの料理がいただけるのは本当にありがたいことだと思います.
お昼ご飯についた餅と,へんざいもんから豚汁が振る舞われました.

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食事の後は,今年の活動の振り返りということで,きのこ調査の報告を私からいたしました.昨年地掻きをしたエリアでは,たくさんのアミタケが発生していました.他の場所はまだ地掻きができていないのですが,そのエリアだけまさにびっしりといった感じで,出ています.
保全作業によっておいしいキノコがたくさん採れるということがみなさんに実感していただいたのではないかと思います.
ビオトープ作りやキノコ山作りはようやく目鼻が立ったところです.
来年度も続けていきたいと思います.

投稿者 赤石大輔 : 17:10 | コメント (0)

2009年12月12日

レポート「トキのワークショップ」

インターンの渡邊君,毎日ゲンゴロウの調査に出ていますが,今回は金沢大学が実施してるトキのワークショップの取材をしてもらいました.

ーーーーーーーーーー
 今回のワークショップは3回目だそうで、イントロダクション、ヒアリング調査報告、トキが舞う里山づくりについてのお話、意見交換会といった内容でした。
 イントロダクションでは中村浩二先生から、金沢大学の里山再生への取り組みについて紹介していただきました。この取り組みの中で一番印象に残ったことは、トキのために保全を行うのではなく、地域の方々のことも考え、配慮していることです。自然を良くするだけでは保全が長続きするとは思えませんし、本当に良い保全ができるとも思えないので、この考え方によるメリットはとても大きいと感じました。生物多様性を守る基盤として農業をしっかりと行い、人間の生活守ることを第一に考えます。その上で協力できる方から農薬をどんどん減らしていったり(農薬をやめろと強要しない)、池の管理を行ったりするという保全活動を任意で、それぞれの地域に合った方法で、その人個人のペースや意思に合わせてゆっくりと行えば良いという内容でしたが、とても的を射ていると感じました。

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 また、新潟県の佐渡の水田地域では、農家の方々が稲の収穫量よりも、「自分の水田にはこんなにたくさんの生き物がいるんだ」ということを自慢していると聞いて、とても新鮮な気持ちになりました。ここの地域では農家の方が一人一人自覚を持って、トキを保全し、『自然を良くする保全活動』、『人々の理解』、『地域の活性化』が両立していたのです。さらに、トキや生き物がいることを付加価値として利用し、米の買い取り価格を上げている事実にも驚きました。生き物やトキがいることを「田んぼが荒らされる」とネガティブに捉えるのではなく、「こんなに豊かな自然があるんだ」とポジティブに捉えること、それを保全現場に一番近く、保全を行うのに一番重要な位置にある地域の方々、農家さんに理解してもらうことがとても大切だと感じました。
 トキ・コウノトリを呼ぶ会の,加藤秀夫先生のトキやサギの生態的な話については、たくさんの農家の方々が興味を持っておられていました。「トキはどれほど田んぼを荒らすのか?」「トキが来たらどうやって接していったらいいのか?」など、農家さんにとってはトキがやって来ることによる農業面での不安があるのだと感じました。逆に、たくさんの方による質問、意見があり、トキのための里山再生についての熱心さも伝わってきました。その他、昔の方々のトキを見た思い出話をお聞きしたのですが、昔はトキがいることが当たり前だったことが想像でき、環境破壊の残酷さを改めて感じました。

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 新潟の佐渡と能登の位置が近いことや、能登の環境からして、いつか近い未来に能登にトキがやってくるのは間違いないと思いました。そのための地域の方々の理解、里山再生は能登ではとても進んでいるので、このワークショップによる地域の一体化や勉強会はとても有意義なものだと思います。まだトキがいないこともあり、現実的な話は難しいとは思いますが、このような取り組みをずっと続けていき、日本で始めての実例になることを楽しみに待っています。また、この地域との繋がりの大切さや、自然があることをポジティブに捉える考え方は愛媛でも見習うべきだと感じたので、率先して実現できるように努力したいと思います。

投稿者 赤石大輔 : 18:19 | コメント (0)

2009年12月03日

里山里海アクティビティとは?

11月29日から12月1日まで,第一回能登総合シンポジウムが珠洲市商工会議所で開催されました.

29日は,「里山里海アクティビティ」キックオフシンポジウム
30日は,「大気観測・能登スーパーサイトプロジェクト」第1回学術シンポジウム
1日は,パネル討論:能登における教育研究の新展開
併催:「写真家・足袋抜 豪/里山里海からのメッセージ」
といった3日間の長いシンポジウムでした.

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ここでは,自然学校が関係する「里山里海アクティビティ」キックオフシンポジウムの報告をいたします.
そもそも里山里海アクティビティとは,何なのか?ご説明いたします.
金沢大学は、能登半島の里山里海を保全・活用し、地域再生を行う人材を育てる事業として「能登半島・里山里海自然学校」の設立,「能登里山マイスター」養成プログラムを実施しています.今後さらに成果を上げるために,(1)持続的発展を目指した地域での内発的活動の創出、(2)大都市と能登地域の交流活動を活発化させることが必要です。
そのために里山里海資源を活用したアグリビジネスやツーリズム等、地域の内発的活動を創出するとともに、都市圏の大学、企業、行政から若手の人材を能登に呼び寄せ、里山里海の保全活動を展開する事業を新たに立ち上げます.これが,里山里海アクティビティの概要です.

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このアクティビティを実施するために,三井物産環境基金から,再び支援していただくことになりました.事業の主軸となる「協働ディレクター」を1名採用し,能登に配置することになります.この協働ディレクターが中心となり,地域内部から自発的な地域づくりを促進し,大都市圏の大学や企業,行政の協力のもと3年間でのべ1000人の若者・学生を受け入れ、里山里海の保全活動を実施することにより、地域内・地域外両面からの地域再生を目指しています.

29日のシンポジウムでは来賓挨拶に,
 法 貴文(三井物産株式会社 北陸支店長)
 泉谷 満寿裕(珠洲市長)
 持木 一茂(能登町長)
におこしいただきました.

講演では,
 佐藤 哲(長野大学教授)
 「里山里海アクテイビティに何を期待するか」
 竹田 純一(東京農業大・山村再生支援センター事務局長)
 「能登の地域資源を活かす~地元学の視点から~」
 栗田 和弥(東京農業大学専任講師)
 「東京農大による能登の里山における継続的調査研究」
 秋道 智彌(総合地球環境学研究所副所長)
 「里海~能登半島からアジア・世界へ」
と,全国の大学などで実践されている事例を紹介していただき,これらと里山里海アクティビティの連携をめざすといった内容でした.

夜は参加者一同が珠洲市のレストラン「カフェ・ド・ランプ」に集まり,懇親会が開かれました.おいしい能登の食材を使った料理とお酒でとても盛り上がりました.

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里山里海アクティビティがどのように地域と連携し,活動していくのか?まだまだ議論しなければならないことがたくさんありますが,自然学校,マイスター,NPOおらっちゃといった事業との連携で,能登にあたらしい風を起こしていきたいと考えています.

投稿者 赤石大輔 : 14:07 | コメント (0)

2009年11月28日

保全活動

11月28日

保全林で保全活動を行いました.参加者は9名でした.
今回の作業は,整備の仕上げである地掻き作業です.この2年,子供から大人まで多くの方に参加していただき,雑木や枯れ木を伐採し,倒木や枝を搬出して,ようやく地掻き作業に移れました.

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積もりに積もった落ち葉,腐植層をレーキで掻き取り搬出する作業です.
腐植層にマツなど植物の根が入り込んで,林床は落ち葉のマットを敷いたようになっています.こうなるとレーキで掻きとろうにも,なかなか思うようには行きません.音をぶち打ちと切れるような,歯のついたレーキでもって,がりがりと掘り起こす感じで作業を進めています.想像を絶する重労働です.

20m×20mの面積を,9人で2時間フルに働いてようやく作業が完了しました.
1ヘクタールはこの25倍(100m×100m)です.
仮に作業を誰かに時給800円で委託すると考えると,
800円×2時間×9人×25倍= 36万円/ヘクタールとなります.
結構コストがかかりますね.しかし1ヘクタールあたり100万円分マツタケが毎年とれるとなれば,初期投資としては悪くないと思います.

しかし,せっかく投資してもマツタケが出ないということもしばしばあります.投資すれば,必ずマツタケが出るようになることを確立しなくてはなりません.金沢大学やNPOおらっちゃは県と協働でマツタケの研究に取り掛かっていますが,現状では,なかなか難しいとしか言えません.

さて,冬の時期の地掻きとあって,冬越しのために土の中に隠れていた生き物がちらほら確認できました.大きなモリアオガエルが,うずくまっているのを2回も見ましたし,カブトムシ?カナブン?の幼虫もいました.
松ぼっくりから発生するマツカサタケも見つけました.

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昨年は夏に地掻きをしましたが,クロサンショウウオが見つかりました.
地面をほじくり返すと面白い生き物に出会えます.
昨年地掻きをしたエリアでは,今年たくさんのアミタケが出ました.今年作業した場所は来年どんなキノコが出るでしょうか?とても楽しみです.

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投稿者 赤石大輔 : 19:11 | コメント (4)

2009年11月26日

樹木図鑑完成

角間の里山自然学校が2006年から,市民に向けた植物スケッチの講習会を主催していました.
里山を愛する市民の方々が参加して,金沢の里山で見られる植物100種をスケッチし,図鑑を作ろうという目的で始められましたが,この度ついにその図鑑が完成しました.

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金沢の里山樹木100種:市民による樹木図鑑
作図 植物スケッチクラブ
監修・解説 梅林 正芳
編集人   笠木 哲也

スケッチのご指導をされたのは,金沢大学の梅林正芳先生です.梅林先生のホームページには先生がかかれた植物画が多数展示してありますので,是非ごらんください.
ホームページにある通り,生物図を専門に描く画家がスタッフとしているのは,日本の国公私立の大学・研究所のなかで金沢大学のみです.優秀な植物画家がいて,市民の皆さんとともに金沢の里山植物図鑑を作り出版するという,金沢大学オリジナルの取り組みを是非評価していただければと思います.

今回の図鑑には私も参加し,1種類だけ書かせていただきました.その1種は,角間の里山に多く見られる「アベマキ」というドングリの木です.もっとたくさん書いてみたかったのですが,1種類書くだけでもものすごい労力がかかりました.

<<ご案内>>
市民による手作りの図鑑ですので,私を始めつたない絵もありますが,梅林先生による丁寧な解説がついて,なんと!お手ごろ価格な1000円!1000円税込みです.里山里海に若干在庫がございますので,ご興味を持たれた方は是非ご連絡ください.

投稿者 赤石大輔 : 17:21 | コメント (0)

2009年11月25日

いしかわ地域づくり表彰

11月22日

いしかわ地域づくり円陣2009が能登演劇堂で開催され,その中で石川地域づくり表彰式がありました.
実はこの度,NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海が,石川地域作り優秀賞をいただきました.創立1年とちょっとの新しいNPO法人ですが,これまでの取り組みを評価していただき,ありがとうございます.

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以下,受賞者を紹介します.

<<大賞>>
NPO法人 歴町センター大聖寺【加賀市】

<<優秀賞>>
小木地区壮青年連合会【能登町】
小立野地区まちづくり協議会【金沢市】
特定非営利活動法人能登半島おらっちゃの里山里海【珠洲市】
<<奨励賞>>
クリーンビーチ内灘作戦【内灘町】
野々市じょんから節保存会【野々市町】
鳳至上町街づくり推進協議会【輪島市】
<<個人>>
数馬 嘉雄【能登町】

表彰の後,大賞,優秀賞の各団体の活動報告がありました.
暦町センター大聖寺は,以前から存じ上げていましたが,非常に活発な団体という印象で,城下町大聖寺を中心におもしろい活動をされています.
大聖寺川で流し舟の運行もされていて,そこへ行ってみたくなる,そんな気持ちにさせてくれます.素晴らしいNPO活動だと思いました.

優秀賞の小木地区壮青年連合会は祭りを中心に地域作りに励んでいる青年団活動です.今回の表彰を受けた中で最も若い人たちの団体.能登で若い人たちが中心となって活発な活動をされていることに感動しました.私たちの活動もぜひ青年団とともに若い世代を増やしていきたいと思いました.

小立野地区まちづくり協議会は,小立野界隈の活性化に取り組んでいます.
私が大学時代によく通ったなじみ深い地域ですが,金沢の中心でも少子高齢化野並が押し寄せ,地域の活気がなくなってきている現状を改めて知ることができました.

数馬さんはこれまで金沢大学里山マイスター養成プログラムでもご講演いただいたりと,お世話になっていますが,多くの方々と協力して,能登醸しの里構想,いしりの開発など,能登固有の食文化を世界に発信されています.

このように,非常に活発な取り組みをしている各団体と肩を並べて,表彰を受けられたことにとても喜びを感じています.今後もさらに活動を広げていきたいと思います.

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表彰前に演劇堂となりの「なかじま亭」で中島町の特産品を使った中島菜のプリンをいただきました.
抹茶プリンのような,ちょっと苦味のあるでも,とっても甘いおいしいプリンに感激しました.
コーヒーもおいしかったな.また行きたいです.

投稿者 赤石大輔 : 17:49 | コメント (0)

2009年11月12日

中学校の文化祭にて

11月8日

三崎中学校の文化祭「海鳴祭」に参加してきました.

時々,小学校や中学校におじゃまする事がありますが,教室や廊下に貼られている生徒達の絵とか作文とか標語とかを見るのがとても好きです.すごく絵の上手い子とかがいて驚かされます.

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さて,この日は午後から,各学年が総合学習で学んだことを演じる劇がありました.3年生は自然学校で体験した里山についてがテーマでした.3年生の劇が始まると,はじめに舞台に数本の木が並べられました.背景には,雑木林の風景,その地面にはキノコが生えています.劇のはじめに,生徒が登場し,劇の解説をしてくれました.
「自然学校の赤石さんと,三崎中の3年生が小泊の自然学校で里山の体験を云々」,どうやら今年の里山実習を舞台で再現するようです.

舞台袖から生徒達が登場,一人は作業着を着ています.どうやら彼が「赤石さん」らしいです.なんだか恥ずかしくなってきました.その,「赤石さん」が里山について解説をします.生徒共に保全活動をしたり,キノコを探したり,炭を作ったり,今年実習でやったことを舞台で復習してくれました.

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また,劇の途中で,スライドを使って里山についての説明をしてくれました.珠洲の里山が荒れていること,里山が荒れるとキノコも少なくなるということ.松枯れの原因についてなど,実習で勉強したことを,わかりやすく解説してくれました.

とても面白く,里山のことをわかりやすく伝えている良い劇だと思いました.まだ里山を体験していない1,2年生にも伝わったのではないでしょうか.自然学校で以前から取り組んできた地域の子ども達への環境教育ですが,今年は年間通して数回実施できたこと,またこのように振りかえりを,生徒が率先して行ったことは初めてです.劇からは,生徒達に里山の概念が根付いている事を実感できました.本当に嬉しかったです.

これから高校生になる彼らと,また一緒に珠洲の里山で活動をしたいです.

投稿者 赤石大輔 : 14:16 | コメント (0)

2009年11月07日

クヌギの植林

11月7日

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今日のへんざいもんは松茸ご飯でした!おっきなマツタケ,いやーすごいですね!
コミュニティレストランといえど,松茸ご飯が700円で振る舞われるところは全国にそうは無いと思います.地域の方のご厚意で,差し入れしていただきました.里山の恵みと地域の優しさに感謝です.

さて,今日の活動は,珠洲の山で植林活動を行いました.珠洲で炭焼きをされている大野製炭が,以前からお茶炭用の炭を作るというチャレンジをされており,荒廃した里山にクヌギを植林しています.能登の里山里海保全活動を実施しているNPO法人能登半島おらっちゃの里山里海では,「里山の再生に繋がる重要な生業」ということで,植林事業のサポートをすることを決めました.

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そしてこの度,東京のNPO法人グリーンウェーブが,NPOおらっちゃの植林事業を支援してくださることが決まり,本日7日に,3年間の活動費100万円の寄付と連携協定の調印式が行われました.多くの方のご尽力によってこのような連携がもてたことを本当にありがたく思っています.

植林作業には32名の方が参加されました.地元珠洲の方を始め,金沢からも多数駆けつけてくださいました.今回植林した山は非常に痩せていて,固い地面でした.そのためクワで40cmほど穴を掘る作業をしたのですが,一本植林するだけでひーひーいってしまいます.20-30代の私と同じ世代の参加者が多かったのですが,50-60代の方々の方が手際よく,しかも丁寧に作業をされていました.経験のない私たちは,若いだけで役立たずでほんとに恥ずかしい限りです.これからも年長者の方々からいろいろと教えていただきたいです.

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2時間ほどの作業で,150本ほどのクヌギが植えられました.この後来年の夏には何度か草刈りをして,肥料をあげて,3年目で一度根本から伐採して萌芽を増やし,さらに6,7年成長を待ってようやく炭を焼くための木材をとることが出来るそうです.10年という長い時間と手間をかけてようやく完成するクヌギ林です.とても気の長い作業ですが.珠洲の里山を守る大切な仕事といえます.
作業後に,6年目を迎えたクヌギ林を見せてもらいました.夕日に黄色くなったクヌギの葉が照らされてとても美しかったです.
3m近く育った立派なクヌギの下を歩いていると,キツネタケがたくさん出ていました.遷移初期の若い森林に生えるキノコで,クヌギと共生をしている菌根菌(きんこんきん)です.さらに生長したクヌギ林にはどんなきのこが顔を出すでしょうか.これから長期モニタリングをしていきたいと考えています.

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能登の里山を守る昔ながらの仕事,その仕事を応援するNPOという新しい仕事.
面白い活動が能登の里山で展開されています.

投稿者 赤石大輔 : 18:50 | コメント (0)

2009年10月28日

上戸小学校の里山体験

10月27日

上戸小学校の,4,5年生24名が自然学校で生き物観察会をしました.
珠洲市の環境学習支援事業の一環で,2校の小学校が自然学校で,里山体験をすることになりました.今回は,上戸小学校の4,5年生です.

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今回は,マクロレンズのみで撮影してみました.子供達を撮るには,画角が狭くてなかなか難しかったですが,面白かったです.(Nikon D5000+AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8 G ED)
秋も大分深まってきて,虫たちも少なくなってきましたが,セイタカアワダチソウには,ナナホシテントウがアブラムシを食べに集まっていました.

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天気も良かったので自然学校から保全林へは,列になって歩いていきました.先頭の二人は,上戸双葉クラブのバッテリーだそうです.帽子がかっこいいですね!

道々,イチジクをおじさんからいただいたり,スギ,ヒノキ,アテ,マツの違いを紹介したりと,道草を食いながら,保全林に到着.
今,ちょうど保全林でキノコの発生がピークを迎えています.先週はあんまり無かったのに,1週間でずいぶん違うものです.

生き物観察,とはいったものの,キノコ博士が案内をするとどうしてもキノコばかりに目がいってしまいますね.まあ,これはこれでいいかなと.なぜなら,里山学習の専門家をどんどん養成していけば昆虫,植物,きのこ,鳥など,同じ場所で同じ季節に様々なバリエーションで,観察会を企画できるということになると思います.

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一時間程度の活動で,道草も多かったために,保全活動は出来ませんでしたが,楽しんでもらえたようです.今回は1回限りですが,あと1,2回シリーズで里山の勉強ができれば,彼らの中で「里山とは?」が根付くかと思います.こちらも体制を整えたいと思います.

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投稿者 赤石大輔 : 21:59 | コメント (0)

2009年10月24日

ザリガニ駆除作業

10月17日

 珠洲市野々江町でザリガニ駆除作業を行いました.地域の方が多数参加してくださり,また金沢からも応援があって70名ほどで,ザリガニ採りをしました.
珠洲にはゲンゴロウ類を始め,希少な水生生物が生息していますが,アメリカザリガニが侵入すると,ゲンゴロウたちの生活場所を破壊してしまうおそれがあります.そのため,ザリガニが珠洲でこれ以上広がらないために,出来る限り駆除する必要があります.駆除の方法も,どの程度の頻度で行えばいいのか?ということを考えながら,例えばザリガニの移動範囲を調べるために,背中にマーカーで目印をして,追跡を行うなど,調査も平行して進めています.

17日の様子を,インターンの四方さんに伝えてもらいます.


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こんにちは、インターン生の四方です。
 この日は、珠洲市内のザリガニの駆除作業を行いました。参加者は、里山メイトや地元珠洲や能登からの参加者だけでなく、高校生や金沢からの参加者も含め、大勢の参加がありました。
 まず始めに、諸先生方の挨拶や調査の方法などを聞いた後、班割りを行いました。金沢からの参加者が主体となった1班、高校生主体の2班、そして地元の方々が主体の3・4班の4グループに分かれました。
1班は金沢大学4年生の山口さん、2班はNPO法人おらっちゃの里山里海の代表である北風八紘さん、3班は金沢大学の野村さん、4班は里山里海自然学校の赤石さんが、それぞれ引率しました。1班は若山町出田地区で駆除作業を行い、2班は野々江地区の高校前から中学校前、3班は野々江地区の道路沿いの水路、4班は野々江地区の中学校そばの用水路・ビオトープで駆除作業を行いました。
 私は4班の活動に参加させていただき、主に写真撮影などのお手伝いを行いました。活動を始めて少しすると雨が降ってきましたが、途中で止み、その後は天気も回復しました。

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 始めはビオトープでザリガニを捕獲しました。しかし、ビオトープにはザリガニは少なく、他の小さな生物がたくさん捕獲できました。主に、ゲンゴロウの仲間やオタマジャクシ、カエルやカニなどが捕獲できました。
 ザリガニはビオトープではなく、奥の小さな水路から多く捕まえることができました。水路は細くて小さく、植物に覆われて鬱蒼としていました。しかし、大きなザリガニをたくさん捕まえることができ、私にはとても意外に感じました。参加者の皆さんが楽しそうに作業をしているのを見て、楽しそうだなーと思っていると、私も網を借りてザリガニを捕獲するチャンスがありました、がしかし、とうとう終了まで1匹も捕まえることが出来ませんでした。少し残念でした。参加者の中には親子での参加もあり、子ども達が袖を汚しながら楽しそうに活動しているのを見ると、とてもうれしくなりました。ぜひ、他の子ども達にも参加していただきたいと感じました。
 各班が続々と集合場所に帰ってくるころ、最後に集まった参加者で中学校そばにある調整池でザリガニを探しました。午前中に仕掛けておいた罠から、大きなザリガニを捕まえることができました。さすが罠というものはとても有効なのだなと感じました。

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 各班が集合場所に戻り、それぞれの地区から捕獲できた生物を見ると、魚類が多く捕まえることができた地区や貝類や魚類、様々な生物が捕獲できた地区など、地区によって特長が見えました。集計作業と平行して、様々な分野の先生方から、捕獲できた生物の説明をして頂きました。参加者の皆さんも自分が捕まえた生物がどんな生物なのか、とても関心があるようで、熱心に聞いていました。(写真9)
様々な生物がいるということを頭ではわかっていたつもりでしたが、今回の活動で実際に見てみて、本当にたくさん生物がいるということを実感できました。

投稿者 赤石大輔 : 11:00 | コメント (3)

2009年10月20日

キノコ狩り体験実施

10月20日

能登人のキノコ狩りツアーを実施いたしました.

8日の予定が,台風で延期となり,2週間遅れとなりましたが,台風以降,雨も欠航降ってくれて,かえってキノコがたくさん採れました.キノコが全く採れないと,キノコ狩りと銘打ったイベントの意味がありませんので,結果オーライといったところでしょうか.

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今回のイベントでは,4名の方が参加してくださいました.
10時に集合して,はじめにキノコについての講義を行いました.キノコとはどんな生き物なのか,里山のキノコについて,能登の里山の保全に向けた取り組みなど,ちょっと堅苦しい話もありましたが,紹介させていただきました.なにしろ,「キノコ博士とキノコ狩り」ですから,ちょっとでもアカデミックな味付けの方がいいかなと.

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さて,長い話も終えて,いざキノコ狩りスタートです.昨年も多数のアミタケがとれましたが,今年もアミタケをたくさん取ることが出来ました.
山菜採りがお好きというお客さんがいらして,流石にキノコも探すのがお上手でした.能登の生まれで,子供の頃からキノコに親しんできたということです.

アミタケ(しばたけ)以外のキノコでは,ヌメリイグチ(いぐちかっぱ),ヌメリササタケ(ずべりたけ),ホウキタケ(ねずみのて)が見られました.括弧内は能登の方言です.キノコに地域固有の名前が付いているということは,古くからキノコに親しんできた,伝統のある地域といえます.今回のキノコ狩りでも,能登の里山で見られるキノコをたくさん見ることができ,能登の里山がいまも生き続けていることを実感してもらえたことと思います.

1時間ほどのキノコ狩りの後で,農家民宿「しいたけ小屋ひろ吉」さんで,キノコづくしの美味しいお食事をいただきました.先ほど取ったキノコも簡単に調理してその場でいただきました.とても美味しかったです.

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今回も,参加者の皆さんからご好評いただきました.
このイベントは,株式会社グルーヴィさんの,能登人と過ごす時間の一環で,参加費を取って実施しています.5000円という設定が,果たして高いか安いか.マツタケが採れる事はたぶんありませんが,イベントのコンセプトをご理解いただき,美味しい料理と,さらに多少でもきのこが採れれば,決して高い設定とはいえないと思いますが,いかがでしょうか.

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もっと多くの方に紹介していきたいと思いますが,天候によりキノコの発生が左右されるため,お金を取っておこなうイベントはそういつでも出来るわけではありません.しかし,キノコ狩りが出来る山がいくつもあれば,また案内人がもっと育つことで,このようなイベントをたくさん出来るのではと考えています.

キノコ博士といくキノコ狩り,今後も続けていきたいと思います.

投稿者 赤石大輔 : 17:07 | コメント (3)

2009年10月14日

小学生の自然観察会

10月14日

みさき小学校3,4年生が自然学校の保全林で,生き物観察会を実施しました.先生に協力していただき,7月の調査に引き続き,秋の観察会を開いていただきました.

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秋の山は静かで蚊も少なく,楽しく観察会が出来ます.
私から,「虫の声が何種類聞こえるかな?」「植物の葉っぱの色や形を比べてみてね」「木の実の色や形,出来たら味も比べてみよう!」という指示を出して,生徒さんもみんな一生懸命いろいろな生き物を探してくれました.
やはりみんなキノコに興味があるらしく,いろいろなキノコを採っては私に持ってきてくれます.
20名が一斉に質問してくれるので,聖徳太子のような気分になりました.みんな一生懸命メモを取ってくれました.

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3年生の女の子達が,雑草やらキノコやらをとって私にくれました.「赤石さんこれ食べて!ヘルシーやよ.」どうも私の体調(おもにメタボ)を気にしてくれているようです.ありがとう!でもこれ毒きのこだね!

・・・・・・・・・そんなに太ったかな(涙).

バスが1台なので,3年生は早めに解散.残った4年生は,観察の後に保全作業をしてもらいました.協力して倒木などを運んだりと,作業も楽しんでくれたようで,短時間でしたがずいぶん片付きました.

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体験の中で,彼らに里山と人のつきあい方を学んでもらえればと思います.

投稿者 赤石大輔 : 12:46 | コメント (0)

2009年10月13日

第2回きのこ会議

10月13日

珠洲のパン屋さん「シャンボール」さんと協働で4月に開催した「きのこ会議」.その第2回は,自然学校の保全林できのこ狩りをしました.小学生親子28名が参加してくれました.

朝から雨模様で,困ったなあと思っていたのですが,外に出るときになって何とか晴れてくれました.

最近,雨がよく降っていますがキノコの発生はいまいちです.マツタケも出はじめは良かったのですが,全国的に早じまいしている様子.
参考 → マツタケ十字軍「今年のマツタケは異常である!」

いつもいつも予測が外れて,言い訳ばっかりで役に立たないキノコ博士!と怒られそうですが,私たち研究者もウソをついているわけではないんです.本当にキノコの発生予測は難しいのです.

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自然学校の保全林でも,昨年の今頃はたくさんシバタケが採れたのですが,今回の調査でもほとんど見つかりませんでした.しかし,子供達の好奇心旺盛な目が,いろいろなキノコを見つけてくれ,結果的にはかなりの数が集まりました.

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写真は白くて美しいスギヒラタケ,しかし現在は毒きのことして知られるようになり,珠洲でも取る人はいません.アブラシメジやヌメリササタケなど,食べられるきのこも多少ありました.
「子供達に珠洲の里山を体験させてあげたい」といってくれたお母さん方も,一緒になってキノコ狩りを楽しんでいただけたようです.

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お昼はへんざいもんで食べていただきました.親子できのこ狩り&郷土料理体験という形で実施でき,参加者には満足していただけたようです.春には山菜採り,夏には昆虫採集,里山を使った環境教育のモデルとしてかなり有効なのではと思っています

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投稿者 赤石大輔 : 14:27 | コメント (0)

2009年10月10日

稲刈り

10月10日 ビオトープ水田で稲刈りをしました.今年は5筆に増えた田んぼで,稲の量も倍ほどになりました.昨年作った田んぼの稲は,肥料が少なかったためか丈が短く,分げつ数も少なかったのですが,先日の台風にも倒れることなく,立派に育ちました.

稲刈りの様子は,インターンの四方さんに報告してもらいます.

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インターン生の四方です。今回も報告させていただきます。

今日の保全活動は、ビオトープに田植えした餅米の稲刈りを行いました。参加者は14人でした。今日は活動中ににわか雨が降りましたが、すぐに止み、作業には少し雨宿りした程度の影響にしかならなかったので良かったと思います。

 実は私、能登で育ちましたが田んぼに入ること自体が初めての体験で、稲刈りも初体験でした。ということで、今回の報告は私の初体験という感想が多いですが、どうかご容赦ください。
作業を始める前にまずは、田んぼの入り方から教えて頂きました。普通に入ると、泥に足をとられてしまうため、刈った稲の上に足を置いて入るということを教えてもらいました。思っていたよりも泥に足をとられてしまい、恥ずかしながら田んぼの中で歩くことがとても大変だということを初めて知りました。次は稲の刈り方を教えて頂きました。鎌を地面と水平にして、横に引いて刈ることが大切だということでした。鎌が上を向くと、刈った時に自分の方に来て危ないとも教えて頂きました。他に習ったことは、刈った稲を藁で結ぶ、その結び方を教えて頂きました。しかし、この作業が一番難しく、結び方を教えていただくのですが、頭でわかったつもりでもやりはじめると全く違う結び方をしていたり、結んでも稲がすぐ抜けてしまうほど緩くなっていたり、何回も教えていただきましたが、結び方を習得することは出来ませんでした。他の参加者の方でも、始めは苦戦していましたが途中からはスムーズに作業をこなしていました。

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そんな私があたふたと作業をしている隣で、他の参加者の皆さんはすごい勢いで次々と稲を刈っていき、1時間もしない間に半分以上の稲を刈り獲りました。
もう作業も終盤にさしかかった頃に、急に雨が降ってきました。一時作業を中断して、納屋にて雨宿りです。皆さんで、雑談しながら雨が上がるのを待ちました。この際、農家の実状、稲を育てて刈り取るまでの大変さ、そのような話を聞いて、農家の人たちの大変さが少し分かった気がしました。とても手間隙をかけてお米を育てますが、金額が目に見えるようなものではないということで、農家の方々はすごいと感じました。

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自然学校に戻り、稲を干していきました。人数がいたため、思っていたよりも速く作業は終わりました。作業が終わった後、稲の前で集合写真を撮りました。今日の終盤はすっきりしない天気で、カエルも途中の雨の気配を感じて出てきていました。

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次回は24日に脱穀の作業です。それまでに、しっかりと稲が天日干し出来ればいいと思います。

投稿者 赤石大輔 : 16:59 | コメント (0)

2009年10月06日

中学生と保全活動2

10月6日

三崎中学校の里山授業は3回目となり,生徒達とも多少はうち解けてきました.
今回は,保全林で枯れたアカマツの伐倒と計測を行いました.

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はじめに,アカマツがなぜ枯れてしまったか.松枯れの原因について簡単に説明しました.松枯れは線虫(マツノザイセンチュウ)がマツの中で増殖し,導管をふさいでしまうためとされています.またそのセンチュウを運ぶのは枯れたマツを利用するカミキリムシ(マツノマダラカミキリ)で,両者(線虫とカミキリ)は移動手段と繁殖場所という共生関係にあるといわれています.

松枯れの詳細はこちら ー> マツ枯れの原因

珠洲でも以前たくさんマツが枯れてしまった時期があったそうです.近年は小康状態にあるといえますが,このようにまだ枯れたマツもよく見かけます.昨年度の生態学会では,「日本人に離別されたアカマツ林」というシンポジウムが開催され,私も発表させてもらいましたが,これからもアカマツを保全していきたいと考えるなら,松枯れや里山の管理放棄について真剣に取り組まなくてはいけないと思います.

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さて今回は,生徒達には枯れたマツの調査をしてもらいました.調査項目は以下の通りです.

(1)樹高測定:目測でマツの高さを計測し当てる.
(2)直径測定:マツを両手でかかえてみてその直径を当てる.
(3)樹齢測定:伐倒したマツの年輪を数える.

まじめな調査というよりクイズといった感じですが,楽しく五感で体験する里山実習ですので,これでいいと思っています.ちなみに,直径測定はこんな感じで抱きついて当てます.

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実際に測定してみると,この木の樹高は16m,直径42cm,樹齢は60齢ということでした.樹高などは小学生にやらせると「100m!,50m!」とものすごくずれた数値を上げてきますが,中学生になるとかなり近い数値を言い当てます.生徒達も結構楽しくやってくれたようです.今年は最後に彼らと里山についてのディスカッションをして終わろうと思っています.

この取り組みは,石川県の森林環境税によって作られる,森林環境基金のこども森の恵み推進事業によって支援されています.森林環境税って聞いたことあるけど,こんなところに使われていたのかと思っていただければと思います.

投稿者 赤石大輔 : 19:46 | コメント (0)

2009年09月30日

能登人と過ごす能登時間

先日のキノコ調査で,珍しいキノコが見つかりました.
私も初めて見るキノコでしたが,調べてみるとセンニンタケというキノコでした.

針葉樹周辺の裸地に見られる比較的まれなキノコ.佳香があり食べられる.ガン抑制の有効成分も発見され,近年注目が集まっている,とされています.佳香(かこう)という意味がとてもよく分かる,非常にさわやかな良い香りがします.たべてもとても美味しいらしいです.

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昨年,保全林の一角で落ち葉を掻き取って整備したポイントで見られました.これらのキノコはマツタケの発生する様な整備されたアカマツ林に出るキノコで,マツタケに適した山になってきたというサインともいえます.

さて,10月8日にきのこ狩りのイベントを実施いたします.
能登ふるさと博の一環で行われる「能登人と過ごす能登時間」という企画で,能登各地で様々な「能登人」による体験ツアーが開催されています.

その一つとして,「キノコ博士とキノコ狩り」という企画で参加させていただくことになりました.
詳細はこちら → キノコ博士とキノコ狩り

その他の様々な能登人のツアーはこちら → 能登人

10月8日は木曜日で,参加できる方は限られるかと思いますが,8名限定で能登の里山でキノコ狩りと,農家民宿で美味しいキノコ料理を堪能していただきます.昨年も実施したところ,5名の参加者があり,大好評いただきました.今年も,農家民宿「しいたけ小屋ひろ吉」さんと,コラボレーションで企画しました.とても美味しい料理を振る舞っていただけます.

昨年の様子 → 能登人体験ツアー

キノコは発生予測が難しく,必ずたくさん採れるということはいえませんが,条件が良ければ袋一杯美味しいきのこを持って帰っていただくことも出来ます.キノコ博士による里山のキノコについての解説も,そこそこ面白いかと思います.

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<<キノコ狩りの詳細>>
日程/10月8日(木)
時間/10:00~13:30
参加費/5,000円(昼食代含む)
定員/8名
集合/能登半島里山里海自然学校[珠洲市三崎町小泊33-7]
食事/農家民宿「しいたけ小屋ひろ吉」で田舎料理

興味を持たれた方は自然学校か,以下までご連絡ください.

(株)グルーヴィ 能登事務所/鳳珠郡能登町字当目60字41番地2 〒928-0334 TEL.0768-76-0600
http://www.groovy-net.co.jp

投稿者 赤石大輔 : 15:28 | コメント (0)

2009年09月26日

保全林で整備活動

9月26日

保全林で森林整備とキノコ調査を行いました.
昨年は,アミタケがたくさん採れました.今年ははたしてどうでしょうか.
インターンの四方さんに活動レポートをしてもらいます.

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インターン生の四方です。保全活動の報告をさせていただきます。

今日の保全活動は、保全林のキノコ調査・森林整備として雑木の搬出作業を行いました。参加者は21人、2時間程度の作業となりました。天気も良く、山での作業としては絶好の日和となりました。山の中に日光が射してとても綺麗に見えました。

さて、雑木の搬出作業の前に保全林でキノコが出ているか、参加者で調査をしました。

活動前は雨が少なかったため、思っていたよりもキノコが少なかったので残念です。松茸がとれる山で見ることが出来るキノコを、ちらほら見かけることが出来ました。しっかり保全林の整備が出来ている証拠だそうです。
1時間ほどの観察・収集のあと、全員で獲れたキノコを集めてみると、少ないと言っていたのにも関わらず、写真のような様々なキノコを見ることが出来ました。

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中でもシバタケと地元では言われているアミタケが多く獲れました。私の実家でもよくお吸い物として食卓にあがります。獲れたキノコについて、赤石さんが説明してくださいました。毒性のあるものでも毒性が強いもの、弱いもの、またそのキノコの特徴について話していただきました。参加者の皆さんも熱心に耳を傾けていました。

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また、雨の後にはキノコがたくさん出てくるだろうとのお話です。次の活動には多くのキノコが獲れることを期待したいと思います。
さて、キノコ調査後は雑木の搬出作業を行いました。最近は天気の良い日が続いたためか、伐採された雑木が乾いて作業がしやすかったように思います。
約1時間の搬出作業でしたが、とてもきれいになりました。作業の前では、いたるところに伐採された雑木が散らばっていましたが、作業後には、とても歩きやすく見通しもよくなりました。写真で作業の前後を見てもおわかりになるかと思います。
今日の活動で、綺麗になったのは嬉しいですが、まだ雑木の搬出が出来ていない場所が多いと思います。森林の整備の大変さが少しわかったような気がしました。

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投稿者 赤石大輔 : 17:26 | コメント (9)

2009年09月24日

中学生と保全活動

9月24日

三崎中学校の生徒さんと,保全林で森林整備を行いました.
作業は,昨年伐採したエリアで木材の搬出作業です.

荒廃したアカマツ林を,もう一度キノコがたくさん採れるきのこ山にするには,間伐した雑木を搬出してさらに積もった落ち葉を掻き取る作業をする必要があります.それには大変な人手が必要となり,人口の減少が著しい地域で,ボランティアでの里山保全は困難な状況です.

参加者に少しでもメリットがあれば,何度も活動に参加してくれるのではないか?たとえば保全活動3回参加の方には,へんざいもん1回ご招待とか,参加者の方に少しでもメリットのある活動にしていきたいと考えています.

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中学生に対しては,私から出来る限り里山や環境保全についての紹介をさせてもらいました.彼らがなぜ汗をかいて作業をさせられているのか.メリットは感じなくとも,少なくとも意味を理解して,納得して,作業に参加してもらいたいと思っています.

中学生達は男女で作業の仕方が違いました.
男子6名,女子11名と男女比が大きく違うからかもしれませんが,男子達は一人ずつ木材を担ぎ運んでいたのに対して,女子は列になってバケツリレー方式で運んでいました.どちらかというと女の子の方が楽しみながらやっていた感じです.

総勢17名の中学生達による,2時間程度の作業でしたが,20m×20mの区画がとてもきれいになりました.
最後に,炭化器を使った消し炭作りの作業を紹介して,解散しました.

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保全林には,すこしアミタケが出ていました.金木犀も咲き,アミタケのシーズンが来たようです.


また昨年伐採されたタブからは,ヒラタケが出ていました.ヒラタケは本来もっと寒くなってからですが,今年は涼しい秋のために,早く顔を出したのかもしれません.思わぬところから,思わぬキノコが出ることが良くあります.きのこ狩りの人気がある理由かもしれません.

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投稿者 赤石大輔 : 19:39 | コメント (0)

2009年09月05日

インターン生を迎え,里海保全活動


今月から,インターン生が自然学校で業務の補助をしてくれています.
よろしくお願いいたします.

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9月から3ヶ月の間インターンシップで里山里海自然学校にお世話になります、石川工業高等専門学校 環境建設工学専攻1年の四方 葵(ヨモ アオイ)と申します。2年前のキリコ祭りフォーラム開催をコーディネートした美作羽衣さんの後輩になります。
石川高専では、建築を専攻していました。また、石川高専で行なっている研究はキリコ祭りについて研究をさせて頂いています。
この3ヶ月という長い期間のインターンシップの活動としては、これまで調査をさせて頂いて得られたデータを市役所や地域の方々皆さんに利用しやすい形にデータベース化しようと考えています。例えば、祭礼の地域差が一目でわかるような祭礼マップや、フォーマットに沿って祭礼の内容をまとめることなどです。そのデータベース作成に平行して、祭礼文化や伝承などを集約する地域ネットワークが作ることが出来ればと考えています。
私自身も奥能登の出身ということもあり、祭礼には楽しい思い出がたくさんあります。このような地元の祭礼を保存するお手伝いが出来ることを光栄に思っています。色々な方々にお話を伺いに行く機会があるかもしれません。どうかその時はよろしくお願いいたします。
3ヶ月の間、どうかよろしくお願いいたします。
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さて,9月5日は里海保全活動を実施しました.
これまで,里山での活動は多かったのですが,里海の活動はほとんどありませんでした.研究員の専門が山だということが大きいのですが,里海とは?という定義付けが出来なかったことで,なかなか「里海」的活動を考えることが出来ず,今日まで来てしまいました.

「とりあえず,ゴミ拾いから始めてみよう.」ということで,09年度にして初めて,里海保全活動を実施しました.活動報告を,インターンの四方さんにしてもらいます.

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9月5日の保全活動は海岸清掃と里海遊びを行いました。参加者は11名でした。
まず始めは自然学校周辺の海岸清掃ということで、海岸のゴミ拾いを行いました。
当日は天気もよく、海が本当に綺麗でした。 
ゴミの中にはハングル文字で書かれたゴミが多数あり、海が繋がっていることを実感しました。私たちが捨てたゴミも朝鮮半島に流れ着いているのかもしれません。

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 清掃が終わった後は参加者皆で写真撮影をしました。手前のゴミいっぱいの袋はほんの一部です。少しの距離だけれども、本当にたくさんのゴミが落ちていました。能登の海岸からゴミをなくすにはどうしたらいいだろうかと考えさせられました。

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 海岸清掃の後は、里海遊びということで貝やカニなど、色々な海の生物を観察したり、獲ったりしました。左の写真は本日の戦利品です。
左は魚類(キス、ハタなど)、右は貝類(ウニ、サザエ、シタダメ、ヤドカリなど)。里海遊びの時間が少しであったにもかかわらず多くの海の幸が獲れました。
その後、参加者で獲ってきた海の幸を食材にBBQを行いました。新鮮でとても美味しかったです。

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以上のような活動を通して、参加者の方から「里海は宝庫であると確信した」とおっしゃっていた方がいました。今日の活動を通して、保全に対する意識を持つことはとても重要であると思いました。このような考えがもっと広まっていけばと思います。

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投稿者 赤石大輔 : 18:57 | コメント (0)

2009年08月26日

グリーンライフ体験支援


8月20日

NPO法人能登すずなり主催のイベント,グリーンライフ能登半島のワクワク 里山里海体験09で,里山体験をお手伝いしました.
参加してくれた子供は東京,千葉から2年生,5年生,6年生の3名.大人の方が多くなってしまったツアーでしたが,能登の里山を満喫してもらうツアーに協力できたことは嬉しく思っています.

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自然学校で提供したプログラムは,

1.ビオトープで生き物観察
2.里山で薪作り

の2つです.

ビオトープでは,ゲンゴロウやイモリ,ツチガエル,メダカなど,希少な里山の生き物に触れてもらいました.小泊の区長さんにもお手伝いしていただき,さらにスイカまでいただきました.暑い日差しの中で,1時間以上生き物を捕っていましたが,みんな夢中になって取っていました.

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お昼はへんざいもんで地産地消の料理.サザエご飯が振る舞われましたが,「めっちゃおいしー」っとみんな喜んで食べてくれました.

午後は採集した生き物たちをスケッチしてもらいました.実際に取る作業はとても楽しいのですが,その後にスケッチをするのは,真夏の暑さ対策として,お昼過ぎに1時間程度室内で静かに過ごすのがねらいですが,じっくり観察して生き物のディテールをよく覚えてもらいたいということもあります.

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幸い,イモリの赤ちゃんが何匹かとれたので,ウーパールーパーみたいだねといいながら,両生類の生態についても紹介しました.

午後は,保全林の散策と,アカマツを切り倒して薪作りをしましたが,蚊がとても多くて作業をしていられなかったので,木を自然学校まで運んで作業をしました.

あっという間に半日のプログラムが終了.子供達はとても楽しんでくれたようです.3人ととても少なかったため,彼らとゆっくり話をする時間がとれて私としてはとても楽しかったです.そのなかで感じたことは,彼らがとても賢く,知識も豊富でありながら,大人へ敬意を払って接している点です.彼らのご両親はとてもすばらしい方々なのだと想像します.

東京から能登へ,自然体験に参加させるために10万円ほどかかりますが,良い体験だったと思ってもらえたら嬉しいです.

投稿者 赤石大輔 : 16:25 | コメント (2)

2009年08月19日

写真展を見てきました

8月17日
お盆は実家に帰っていて,17日に金沢に戻り,足袋抜さんの写真展を見てきました.

金沢市民芸術村は,金沢駅から来るまで5分程度のところにあります.
煉瓦造り(風)の建物で,5つの工房が並んでいます.それぞれの工房に繋がる渡り廊下があり,その横には水が流れていて,なかなか趣のある施設になっています.
この日はとても暑かったので,子供達が流れで水浴びをしていました.お母さん方はそれを日陰で見守っています.

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足袋抜さんの写真展は,一番奥のアート工房を使って開かれていました.
白い床が階段状になっていて,一番上は2階のフロア程度まで高低差がついています.写真は部屋の高低差を利用して,下から舳倉島の海女さんなど海を中心とした写真,真ん中に里山の風景や静物の写真があり,最上段には白山の頂上の写真が展示されています.

どの写真も美しく,特に海の中の海女さんの写真は幻想的ですばらしかったです.
足袋抜さんは今回初めて,里山里海をテーマに写真展を開かれましたが,彼自身が初めて体験した里山里海に対する感動が良く伝わってきます.

「石川の里山里海は美しい」
「何とか守っていかなければならない」

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写真の横に彼自身の言葉で添えられています.
実際に山に登り,海に潜ってみれば,その美しさ,静物の豊かさに感動させられ,多くの人が同じ感想を述べると思います.

それでは,私たちは里山里海の再生に向けて,どのような活動が出来るのか.新しい里山里海とのつきあい方を見いだせるのか.クリアしなければならない問題はたくさんあります.足袋抜さんが今後どのように里山里海を撮られるのか,とても楽しみです.

投稿者 赤石大輔 : 10:46 | コメント (2)

2009年08月07日

映画「里山」

「生物多様性 群馬」で検索していたら,映画の情報が出てきました.
予告編を見たところ,大変美しい里山の映像が出ていたので,紹介します.

映画「里山」

以前放送された,NHKの番組を再編したとのこと.
私もテレビで見たことがあり,ハイビジョンで撮影された琵琶湖周辺の里山が大変美しく映し出されていたのを覚えています.

<里山HPのコメントより>
「NHKスペシャル」で放送され、1部2部3部とも大反響を呼んだ傑作ドキュメンタリー「里山」シリーズ。今回、新たなシーンを加え、劇場版として登場します。

ぜひ見たいところですが,残念ながら石川県では公開されないようです.
実家の群馬では9月から公開のようです.

そうだ,だれかえらいひと!能登で上映会しませんか!!

投稿者 赤石大輔 : 20:38 | コメント (0)

2009年08月04日

エコ・スタジアム2009


8月1日から,自然学校は第2期を迎え新たなスタートを切ることとなりました.
よろしくお願いいたします.

さて,8月1日,2日は「能登エコ・スタジアム」という大きなイベントが開催されていました.主催は能登半島エコ・スタジアム推進協議会、石川県、金沢大学で,自然学校や里山マイスターも協力しています.

8月1-3日の間,飯田高校の生徒さんがインターン研修にこられていて,エコスタジアムのお手伝いをしてもらいました.自然学校は里山里海に関する新しい情報を発信することが大きな使命です.そこで,インターンとして,エコ・スタジアムの報告を書いてもらいましたので,ここに上げたいと思います.
H君,お疲れ様でした.

<<能登エコ・スタジアム2009に参加して>>

飯田高等学校2年H

 平成21年8月1日(土)にアジア太平洋環境開発フォーラム開催記念「環境国際シンポジウムin能登」が能登演劇堂(七尾市中島町)で13:00~17:00の間、開かれました。
 主催は 石川県、七尾市、(財)地球環境戦略研究機関、金沢大学、国連大学高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティングユニット。後援には環境省、外務省。連携協力は 生物多様性条約第10回締約国会議支援実行委員会でした。 
 このシンポジウムは、”アジア太平洋地域における生物多様性といのち響く美しい自然「里山里海」”というテーマで開催されました。 
 アジア太平洋地域における生物多様性と里山里海について学び、国際的な環境問題に果たす里山里海の素晴らしさや大切さの再発見とともに、将来の里山里海のあり方について探るというような、いろいろな方の講演を聞きました。
 初めのオープニングでは輪島・和太鼓 虎之助さんたちが太鼓の演奏をしてくれました。さまざまな大きさの太鼓の演奏の音色が会場に響き渡って迫力がありました。
 次にイントロダクション映像「生物多様性と里山里海」が流れました。その次には挨拶があり、開会挨拶として、 石川県知事谷本正憲氏、七尾市長武本文平氏、金沢大学長 中村信一氏、来賓挨拶として環境省地球環境審議官竹本和彦氏がごあいさつくださいました。
 谷本知事は、『里山里海は、人と自然の共生による生物多様性の保全のための、世界に発信し得る貴重な財産であり、未来に継承していくことが、私たちの世代における責務であると考えています。里山里海の利用・保全には、県民・市民の皆さんが、その価値や大切さを認識していくことが欠かせない』と語ってくださいました。
 その後、橋本龍太郎APFED受賞与式がありました。
そして、シンポジウムの本格的な内容に入って行きました。インド・エネルギー資源研究所TERI所長、気候変動に関する政府間パネルIPCC議長特別講師ラジェンドラ・パチャウリ氏による「気候変動と生物多様性」では、残念ながら、本人は来日できませんでしたが、テープによるスピーチを聞きました。初めて英語で聞いたスピーチであったので、少し緊張してしまい、翻訳機を借りていたのにもかかわらず、あまり内容を理解することができませんでしたが、やはり世界の環境問題の深刻さが分かりました。
 その次には、スペシャル・トーク・セッション ~子どもたちに残していきたい自然環境について語ります~ があり、ゲストとして参議院議員、APFED議長川口順子氏、女優 若村麻由美氏、国連大学高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット所長 あん・まくどなるど氏 から自分の体験を基にして、お話をしていただき、自然環境について、それぞれ『自然にふれること』『子どもの時にどういう体験をするかということ そのために長いスタンスで見守るということ』『大人になっても子どもの心を失わないこと』が大切であると語ってくださいました。

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 その次は、パネルディスカッション「地域コミュニティと生物多様性~日本の里山里海を例に」が始まり、コーディネーターには 東京農業大学教授進土五十八氏、パネリストにはインドネシア大統領特別公使エミル・サリム氏、環境省大臣官房審議官渡邉綱雄氏、 大野製炭工場代表大野長一朗氏、写真家中乃波木氏、ハチの干潟調査隊代表岡田和樹 氏、 金沢大学教授中村浩二氏、国連大学高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット所長 あん・まくどなるど氏 の皆さんが、国際的な視点からのスピーチや事例紹介を基にした議論を通じて、人の暮らしにおける生物多様性の大切さや里山里海の素晴らしさをメッセージとして発信するとともに、将来の里山里海のあり方や今後の取組の可能性を探る、というような討論をしてくださいました。
 この討論の中で1番印象的だった言葉は、エミル・サリム氏の『人間の頭脳は自然を守るためにある』という言葉でした。この言葉を聞いて、人間一人ひとりのすることが大切であると深く感じました。
 最後に閉会挨拶では財団法人地球環境戦略研究機関理事長浜中裕徳氏が挨拶をしてくださいました。
 シンポジウムが終わった後は17:10に「キャッスル真名井」、「のとふれあい文化センター」に行き、キャッスル真名井で夕食をとりました。
 20:00からは、2つのコースに分かれて、夜の能登を楽しみました。
 夕涼みAコースでは七尾・石崎奉燈祭をバス見学しました。
 夕涼みBコースではキャッスル真名井内の施設内で夏の星空観察会の代わりに郷土史家、穴水星の会の坂下たまき氏による天文学者パーシバル・ローエルと穴水の関係についてのお話を聞きました。
 有名な天文学者、米国人パーシバル・ローエルは1889年(明治22年)東京に滞在中、ふと思い立った能登旅行の折り返し地として穴水を訪れ、後に記した本「NOTO」で、和倉からの船上で見つけた「ボラ待ちやぐら」に驚き、「創世記に出てくるノアの洪水以前の掘っ立て小屋」と書き、穴水からの帰りに「ボラ待ちやぐら」に登り、「ここは、フランスの小説でも読んでおればいい場所」と書いたそうです。
 パーシバル・ローエルという天文学者の名前も、そのようなお話も始めて聞きましたが、そのパーシバル・ローエルさんのとったその当時の様子が写った写真などを見せていただいて、始めて見る昔の写真にその人に興味を持ちました。

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 8月2日(日)には能登半島での、2つのコースに分かれての七尾湾の生業と生物多様性を学ぶ目的で8:00からエクスカーションがありました。
 1つは、船による七尾湾・能登島周遊コースで、その講師はのと海洋ふれあいセンターの 坂井 恵一さん、能登島ダイビングリゾートの鎌村実さんでした。
 もう一つは、バスによるツインブリッジから能登島周遊コースで、講師は石川県水産総合センター能登島事業所の永田房雄さんで、能登島とその周りの七尾湾について教えていただきました。
 能登島は、南にある「能登島大橋」と、西にある「中能登農道橋(ツインブリッジのと)」の2本の橋でつながっていて、富山湾に面する東方以外の三方の海は、それぞれ七尾北湾、七尾西湾、七尾南湾と呼ばれているそうです。また、北湾内に野生のイルカを見ることができました。いろいろな方向からの七尾湾を見て、能登の海の美しさを感じ、海をきれいに保ちたいと強く感じました。
 10:00には「七尾・能登食祭市場」で船とバスが合流し、そこで海の新鮮な食材をたくさん見て、能登にもこんなに自然の恵みがあるのだと感じました。

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 11:30~12:50 は珠洲市飯田町地内で、各自自由に昼食をとりました。能登丼を予約して、食べに行く人がたくさんいて、能登の味を知ってもらって良かったと思いました。
 午後は奥能登の田んぼと生物多様性から学ぶという目的で13:00から珠洲市野々江町にある環境配慮の耕作田を最初に見学をしました。講師は 金沢大学の伊藤浩二さんでした。
 野々江地区内には農法の異なる田んぼ「移植栽培」と「直播栽培」、「特別栽培米」と「慣行栽培」があり、農家のかたがたがお米を作りやすくて、かつ生き物が暮らしやすい田んぼにするにはどのような工夫をすれば良いか調べているそうです。また、他にも能登の里山の希少な水生昆虫(大型ゲンゴロウ類)が農村環境とゲンゴロウの関係を明らかにするための生態解明や大型鳥類(サギ類)がどのような場所で生活しているのかを明らかにするための生息分布調査などをしているそうです。
 13:40には、金沢大学能登学舎でのレクチャーがあり、『里の生業と生物多様性』講師は 愛媛大学の日鷹一雅さんでした。
農学と生態学の総合的学問分野の立場から、在地の農生物多様性の再生や管理についてお話してくれました。生物{多様性}と里の{生業}がうまくいくためには、”技能・技術”が重要であるということが分かりました。

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 この能登エコ・スタジアムに参加させていただいて、社会のことをいろいろと勉強することができ、能登の自然の素晴らしさを新ためて感じることができました。そして、多くの方々のお話を聞いて、里山里海の自然を守るためには、一人ひとりのこれからの心がけが重要だと分かりました。また、自分のできることをいっしょうけんめいすることが大切ということも分かりました。このような貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございました。

投稿者 赤石大輔 : 10:34 | コメント (2)

2009年07月15日

生き物観察

7月15日

みさき小学校3,4年生の生き物観察会を実施しました.3年生25名,4年生17名の42名が体験しました.

9時30分に自然学校に集合でしたが,バスが2往復しないと全員集まれないので,先についた3年生は日陰で待機.

すると早速,さくらの木の下でダンゴムシ集めを始めました.

◎ 自主的に課題を探すことができる.

「生き物観察」については,上記項目満点で達成です.とても優秀な生徒達,すばらしい!!

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私も一緒になってダンゴムシを集めていると,一人の女の子がトコトコ近づいてきました.昨年も生き物調査に参加してくれた子で,挨拶に来てくれたようです.

◎ 自分からすすんで挨拶できる.

「赤石さん,顔,丸なったねー!」
・・・・えっ!!ちょっ!マジで!!ガーン.この1年でちょっと太ったようです.あー,ショック.

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さて,4年生も到着しましたので,気を取り直して出発です.はじめに自然学校の保全林で,里山の話をしました.里山を整備する意味,里山に住む生き物,里山の恵みであるキノコについてなど現場でお話ししました.

食用になるコシアブラの葉っぱをちぎってにおいをかがせてみると,「ウドみたい」という意見.

◎ これまでの経験と照らし合わせて思考できる.

お家で山菜を食べる機会がある子は,山菜特有のにおいがわかったようです.しかし「くさい」という意見が多数.子供達には山菜の香りはまだ早かったかな.

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次にビオトープで生き物観察を行いました.ビオトープにタモを入れて生き物を探す体験はとても楽しかったようです.5人グループに分かれてそれぞれ生き物を発表してもらいました.

ビオトープ造成3年目ですが,クロゲンゴロウの幼虫が多数見つかりました.
クロゲンゴロウは石川県のレッドデータブックに「準絶滅危惧種」として記載されている希少種です.能登の希少な生物に直に触れることが出来て,子供達にとっても重要な体験が出来たのではないでしょうか.

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その他,アマガエル,イモリ,オオコオイムシ,マツモムシ,ギンヤンマ,イトトンボの仲間など,多数の生物が30分ほどで観察できました.

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「楽しかった」「もっとやりたい」という声が多くて良かったです.

かなり暑くて子供達の体調が心配でしたが,みんな最後まで元気に活動してくれました.

彼らには,秋に保全林で保全活動に参加してもらう予定です.
3年目でようやく1年間を通した実習が出来るようになりました.
「能登の小学生は里山里海について深く理解している」
という良い前例になればと思っています.

投稿者 赤石大輔 : 16:37 | コメント (3)

2009年06月17日

ワークショップ終了

6月13日

能登半島・里山里海自然学校ワークショップを開催しました.
タイトルは「能登半島・里山里海自然学校」の3年間は地域を変えたか?〜大学の地域貢献とは〜」にしました.
2006年10月の,自然学校設立から今日までの取り組みを紹介すると共に,今後の自然学校についても,皆さんで協議しました.

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金沢大学が奥能登で展開している事業は,多岐にわたります.
能登半島・里山里海自然学校の他に,代表的な物で,

能登里山マイスター養成プログラム

能登大気観測スーパーサイト

七尾湾里海創生プロジェクト

能登復興支援サイト

大友ゼミ地域野菜ブランディング

ビジネスクリエイト道場

地域経済塾奥能登教室

等があります.
このどの事業も,スタッフが全力で取り組んでいますが,期間の決まっている物もあり,終わっていく事業もあります.

里山里海自然学校は,はじめに能登にはいり,3年間でひとまずの区切りを付けるところまで来ました.これまでの3年間を振り返るといろいろなことをやってきましたが,まだまだ足らないところも多いです.
というか,どれも中途半端に広げているが,一つとして形になっていないという厳しい見方も出来ます.

しかし,現在も様々な方々に支えられて,活動は停まっていません.事業に対する国や地域からの支援をいただいており,これからもそれは続く予定です.

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これまで3年間の区切りで活動してきました.この次も,これからの3年間で何が出来るかという目標を持ち,能登の里山里海再生にむけた具体的な事業を展開してきたいと考えています.

里山里海自然学校は,第2のステージに進んでいきます.

投稿者 赤石大輔 : 15:24 | コメント (0)

2009年06月12日

ワークショップ開催のお知らせ

ワークショップ開催のお知らせをいたします.

6月13日午後1時より,能登半島・里山里海自然学校のワークショップを開催いたします.
本年6月末日をもって「能登半島・里山里海自然学校」は,三井物産環境基金のご支援による3年間の活動を完了しいたします.これを記念し,地域の皆さまにこれまでの取り組み成果を報告し,今後の活動について討議するためのワークショップを開催いたします.

直前になって申し訳ありません.
ご多忙のところ恐縮ですが,土曜日お休みの方,ぜひぜひご参加下さい.

開催日時:平成21年6月13日(土曜日)午後1時〜午後3時30分
場所:能登半島里山里海自然学校 体育館

<<次第>>

1.開 会 挨 拶 運営委員長  中村 浩二

2.報  告 
1)里山里海自然学校の活動報告: 赤石 大輔
2)今後の運営について: 中村 浩二

3.意見交換

4.閉  会

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(漁り火がきれいだったので灯台と一緒にとって見ました.赤いのは月です.RICOH GRD2, F2.4, 30秒).

投稿者 赤石大輔 : 14:58 | コメント (0)

2009年06月01日

佐渡視察

5月30日〜31日

佐渡にいって参りました.
航路はなんと,珠洲市の飯田港から佐渡の小木港!
力屋観光汽船さんの高速船「あかしあ」にのって2時間半の船旅です.
今回は,自然学校のメイト,NPOメンバー,里山マイスター関係者など,40名が参加しました.

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佐渡と能登はどちらも島で,能登が本州にくっついて半島になったと聞いています.双子のような存在の佐渡と能登,そのどちらもトキが最後まで住んでいた地であり,今もその復活を目指す地域になったことはとても面白いと思います.

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さて,佐渡での視察目的はやはりトキの再生に向けた先進的な地域活動です.
初日は,道の駅によって,トキをはぐくむお米の販売を視察しました.
佐渡市がトキをはぐくむ農業として認定しているお米,その名も,「朱鷺と暮らす郷」
袋の横には,
「朱鷺と暮らす郷米は,佐渡のめぐまれた環境のもと,生きものを育む自然にやさしい農法でトキと一緒にすこやかに育ったお米です.」
とあります.はたしてどのような農法でお米作りがされているのでしょうか.

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ということで翌日は,朱鷺と暮らす郷米を作っている田んぼに伺って見学をしました.この日は, NPO法人生物多様性農業支援センターによる,田んぼの生き物調査が開かれており,たくさんの農家さんが生物調査の講習を受講されていました.

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特別な農法で作られているというお米,その田んぼは,大きなほ場で,ポンプアップして水を回し,暗渠により排水も効率のよい,近代的な田んぼでした.能登にもこのような最新の田んぼはありますが,そのような田んぼでは生き物がとても少なくなっています.
しかし,佐渡の田んぼは一つだけ大きな違いがありました.それは田んぼの畦付近に,もう一つ畦が作られその間を少し堀下げた「江(え)」と呼ばれる物が作られていました.

この江があるために,中干しの期間にも生き物がそこに逃げ込み,生き延びることが出来ます.調査では,大きなドジョウやガムシ・ゲンゴロウの仲間が見つかりました.このような生き物は能登にもたくさん生息していますが,残念ながら田んぼの中では見かけることはありません.稲作の過程でどうしても生き物が住めなくなってしまう時期があるからです.

佐渡での取り組みは,本当にちょっとした工夫でした.このおかげで田んぼの生き物がずいぶん増えているそうです.しかし佐渡市の担当者の方には,この江を作るだけでも,当初は農家の方の理解を得ることが難しかったとお聞きしました.この取り組みは能登でも出来ることです.自然学校とNPOおらっちゃでは,すぐにでも導入し,農家さんと協力して能登の生き物を育むお米作りのブランドも立ち上げたいと考えています.

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最後は,トキの森公園で飼育されているトキを見てきました.トキの美しい色をこの目で見ることができ,しばらくトキが人と共に共存する里山を想像していました.

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たらい舟に見送られて,珠洲に向かいました.
短い時間でしたが,いろいろと勉強になりました.なにより参加者の方々に,トキとトキを育む地域の活動が紹介できたことが大きな成果だと思っています.今後は,佐渡と能登の交流も企画したいと思います.

(帰り道は,ものすごい荒波を越えていく大冒険でしたが,それはまた別の機会に).

投稿者 赤石大輔 : 21:01 | コメント (0)

2009年05月23日

第5回保全活動

5月23日

小泊のビオトープ水田で田植えをしました.
参加者は,10名でした.近所の子供達に声をかけたのですが,この日はいろいろと忙しかったようで,参加してもらえませんでした.最近の子供達はとても忙しいようです.僕なんか子供の頃暇すぎて泣いたことがあるくらいですが.

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さて,今年は全部で5枚の田んぼを作る予定です.
畦塗りも前回すませてあります.
植える稲は,餅米のシンタイショウモチです.
秋冬のイベントでお餅をたくさん作りたいと思います.

小泊のビオトープ水田には,アカガエルがたくさん産卵していましたが,今はあまり姿が見えません,もう上陸してしまったようです.そのかわり,シュレーゲルアオガエルの卵塊が畦に生み付けてあったり,ちいさなオタマジャクシがおよいでいました.また小さいゲンゴロウやオオコオイムシの赤ちゃんが姿を見せています.
日本のスイレンの仲間であるヒツジグサも葉っぱが出てきました.
着々と生き物が増えてきているようです.

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前回も紹介したとおりビオトープ水田は深い田んぼですので,足が沈んでなかなか抜けません.裸足ではいる方が多かったですが,ヒルには気を付けたいところです.昨年田植えをした2枚のうち1枚は,一年間水をためっぱなしだったので,雑草が少なく,楽に田植えが出来ました.しかしもう1枚は水が抜けてしまい,雑草が多くなっていました.人数が多かったので2時間程度で作業は終了しました.元気に育ってくれるよう,見守っていきたいと思います.

さて,この日は大谷の公民館でアサギマダラ調査の説明会がありました.今年も,百万石蝶談会の松井先生にお越しいただき,解説していただきました.
はじめに私が挨拶をしました.
「皆さんこんにちは!里山里海自然学校の赤石です.里山里海自然学校ってみんなもうしっているかな?」

.....しーん.

あれ?去年も何回か遊びに来たじゃない!?
覚えてくれていないの?

「じゃ,じゃあ,アサギマダラは知っている人ー?」
「はい,はーい!」
おお,そっちは覚えているのか.興味ある物はちゃんと記憶に残る物ですね.

説明会では,松井先生から昨年の調査結果を報告いただきました.
昨年は600頭以上が珠洲でマークされました.全国で5本の指に入るくらいの,大飛来地であるということも教えていただきました.
また,まさに今日の朝に海岸で60頭ほどマークをされたそうです.もしかすると今年は飛来のピークが早いのかもしれません.

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説明の後,子供達に網を渡して,調査の協力をお願いしました.20名ほどが隊員に名乗りを上げてくれました.今年もたくさんマークしましょう!
珠洲の子供達が珠洲の自然を実感できるアサギマダラの調査が,少しずつ地域に定着してきて,嬉しく思っています.


投稿者 赤石大輔 : 17:54 | コメント (2)

2009年05月09日

第4回保全活動

5月9日

今回の保全活動は、小泊のビオトープ水田で畦塗りを行いました。
田植え前の大切な作業です。土地の所有者である区長さんに畦塗りのご指導をいただき、皆で作業をしました。

ビオトープ水田は、生き物と共生した稲作をコンセプトにしており、生き物の生活場所となっている水田内をあまりかく乱しないため、昨年刈った稲株は田んぼに残したまま、田起こしせずに田植えをしましょうと決めました。
いわゆる不耕起栽培での2年目の稲作となります。はたして雑草や稲の生長度、そして生き物たちへの影響はいかほどでしょうか。

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今日は田植え前に田んぼに水をためるための畦塗り作業です。
畦塗り2年目の私も挑戦しました。途中までゴム長を履いて作業をしていましたが、足が取られコケてしまいました。
こうなったらと、裸足になって作業しました。田んぼに裸足ではいるのは気持ちがいいですね。でも足を切ったりしないように気を付けなければいけません。それにヒルもいます。2時間程度で作業は終わりました。きれいに畦を作っていくのはなかなか楽しい作業です。でも手が遅いので、見かねた区長さんが途中からどんどん畦を作って行かれました。

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今年は昨年からさらに2枚田んぼを増やし、4枚になりました。まだまだ少ないと言われそうですが、このビオトープ水田ではため池の水量も考えると、常に水がたまっている田んぼを作るにはそろそろ限界です。

4枚の田んぼでだいたい80kgくらいのお米が採れるでしょうか。
今年も餅米を作ります。収穫祭などで餅つきを遣りたいと思います。
田植えは次回、5月23日に予定しています。

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投稿者 赤石大輔 : 19:14 | コメント (2)

2009年04月04日

きのこ会議、閉幕

4月4日

珠洲のパン屋さんが主催した、第1回きのこ会議に参加しました。

このきのこ会議は、前回もお伝えしたとおり4日間のイベントで今日は最終日です。里山ときのこの話を聞きたいということで、お呼びいただきました。
会場には、きのこをモチーフとしたお菓子や珠洲焼き、そして手作りの人形などが並び、とても楽しいきのこの世界ができあがっていました。

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本日のきのこ会議の参加者は、たくさんの小学生と、そのお母さん達中心でした。
事務所は満員で、とても賑やかな雰囲気です。

まずは、絵本の読み聞かせのコーナー。
あめのひきのこは・・、そしてふようどのふよこちゃんという絵本でした。
きのこや里山に関連した絵本の読み聞かせを聞いてもらった後に、バトンタッチして私からきのこの生態について紹介しました。

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お客さんの層がつかめず専門用語の並んだスライドを用意してしまいました。
しかし、読み聞かせのおかげできのこへの興味が高まっていたようで、最後まで寝る子はおらず話を聞いてもらえました。
次回は、子供達向けのスライドも作ってみようかと思います。

参加者の、とくにお母さん方から質問が多く出ました。お母さん方も流石に珠洲の方だけあって、きのこについてのたくさんの知識をお持ちです。能登固有の文化の伝達があるなと、いつも感動します。これをさらに次世代の子供達とも共有できたらと、いつも思いっています。

和やかな雰囲気でお話を終えて、その後もお茶を飲みながらみんなでゆっくり雑談をしました。
ぜひ第2回きのこ会議も開催したいと盛り上がり、次回は自然学校の保全林できのこの観察会をやろうという話になりました。夏の美味しいきのこ、タマゴタケやヤマドリタケモドキをねらってみたいと思います。

このような形で地域の方が主催された企画に参加できたことを大変光栄に思っています。
Fさん有難うございました。

投稿者 赤石大輔 : 19:05 | コメント (4)

田舎で働き隊!終了


3月31日
NPOおらっちゃが進めてきました、農水省「田舎で働き隊!」事業がすべて終了し
ました。スタッフの方々にはものすごい頑張っていただきました。お疲れ様です。

まずは活動の全記録をご覧ください。 → 田舎で働き隊!活動報告


総勢12名の研修生が7つの受け入れ地区で農家や民宿のお手伝いをし、能登を体験していただきました。
研修中は、金沢大学のスタッフや受け入れ地区の農家の方から、能登の里山や、農業の現状について詳しく紹介してもらいました。

研修生の中には、すでに能登で頑張ってみたいと決意された方も数人いらっしゃいます。今後の彼らの活躍に期待したいと思います。

今年度も田舎で働き隊!は実施されるとのことなので、NPOおらっちゃでは申請に向けて準備をしています。能登で頑張る人々を応援する活動をこれからも続けていきたいと思います。

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投稿者 赤石大輔 : 10:14 | コメント (0)

2009年03月30日

09年第1回保全活動

3月21日

2009年第一回里山保全活動を行いました。
今回は、自然学校の保全林で整備を行いました。

この日はちょっと肌寒かったですが天気は良く、活動日よりとなりました。
保全林での整備活動も3年目を迎えました。整備エリアは2.5haに広がり、美しい林ができあがっています。

昨年、森林組合の協力で大規模に間伐を行った場所では、倒したままの木や枝がそのままになっていますので、今回はそれを一カ所に集めて林床をなるべく歩きやすくする事を目的としました。

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参加者は24名で、金沢からも8名の方が参加していただきました。2時間程度でかなりの面積が片付けられ、歩きやすくなりました。保全林は平地にあるのでこうなってくると散策がとても楽しくなります。

林床にはシュンランが多数咲いています。
サカキやシュンランといった里山の恵みを活用して、NPOおらっちゃの活動に役立てていければと考えています。

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今年から、保全活動に参加していただくボランティアの方々へ、へんざいもんで昼食を提供できるようになりました。
環境省「生物多様性保全事業」の一環で、ボランティアへの昼食の費用が見られるようになったためです。これからは保全活動をしてへんざいもんで郷土料理を楽しむといった、里山を満喫できる活動を皆さんと共に楽しみたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。

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投稿者 赤石大輔 : 23:32 | コメント (0)

2009年03月06日

北国新聞記事について

3月6日

北国新聞の「人つれづれ」の欄で、自然学校の活動を紹介していただきました。
私の写真が大きく出ていてちょっと恥ずかしいですが、とても光栄な事だと思っています。

記事の内容について詳しく説明したい部分があるので、ここで紹介します。

記事冒頭で、「1990年代「里山」という言葉が初めて登場した。」
とありますが、里山という言葉自体は、18世紀の文献にすでに登場しているようです。
現在使われているような概念を作ったのは、生態学者の四手井綱英先生といわれています。
広辞苑に登場したのが第5版(1998年)なので、「90年代にようやく認知され始めた」といえると思います。

また、「マツタケを発生させる成果も上げた」とありますが、もちろん私が発生させたわけではなく、珠洲市が行っているマツタケ山整備事業の中で、長年の努力が実ったと言うことです。私はその発生調査に協力させていただいているだけです。

以上、新聞記事の内容について、補足させていただきました。


投稿者 赤石大輔 : 10:39 | コメント (3)

2009年03月03日

アカガエル、クロサンショウウオの産卵

3月3日

今日は桃の節句、ひな祭りですね。
・・・えー、男の子ですので、姉の雛人形の、右大臣左大臣の刀を抜いて遊んだことと、ひな壇に登って怒られたこと位しか思い出がありませんが、春もだんだん近づいてきたなという感じです。

日曜日に、三崎町の味噌池付近の谷地田を回って来ました。
アカガエルの産卵の様子を見るためです。先週水曜日の夜中、帰宅中道路でアカガエル2匹が道路を横断していました。ああ、産卵に向かうのだなと思い、今回調査してみました。

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特に水温が関係するのだと思いますが、この日は場所によって産卵数にばらつきがありました。また、各地のため池には、クロサンショウウオの卵が多数確認されました。
谷内田ではほとんど産卵が見られませんでしたが、ほ場整備がされた平地の田んぼでは、一カ所に12個の卵塊が見つかりました。卵塊の中には500個ほど卵があり、一カ所に5000匹のオタマジャクシが飼えることになります。

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ただ、残念ながらほ場整備された田んぼでは、水抜きされて多くのオタマジャクシが干上がって死んでしまう光景が見られます。谷地田の生息地はその補償地として、維持していきたいと考えています。

現在、環境省の生物多様性保全事業に、この谷地田の整備が入っています。
来年度は、ここでお米作りを考えています。生物多様性保全を目的とした、美味しいお米作り2年目に入ります。皆さんどうぞご支援ください。

投稿者 赤石大輔 : 15:10 | コメント (3)

2008年12月13日

収穫祭

自然学校が開校して2年、里山マイスター養成プログラムがスターとして1年が経ち、自然学校のある校舎は、能登学舎と呼ばれるようになりました。今回は、能登学舎開校2周年を記念して、収穫祭を開催し、メイトの皆さん、マイスター受講生、そして地域の皆さんをご招待しました。

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隣の保育所から、園児の皆さんがお祝いにお遊戯を披露してくれました。
いつも保育所から自然学校の校庭までお散歩をしたりお遊戯の練習をしてくれて、小泊に明るい声が響いています。今回もとても可愛いお遊戯で、収穫祭を盛り上げてくれました。

収穫祭のメイン行事は餅つきです。ビオトープ田んぼで作った餅米を使って餅つきをしました。無農薬、無化学肥料のお米はたくさんの生き物と一緒に育ちました。保全林で作った薪を使い、せいろで蒸しました。エネルギーもエコでやっています。

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へんざいもんのおばちゃん達も大活躍で、あんこ、きなこ、ごま、大根おろし、納豆といろいろと味付けをして、たくさんのお持ちが出来てくると、小学生もどこからともなく現れて、ずいぶん賑やかになってきました。

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全部で2斗の餅米使い、10臼のモチをつきました。
交流サロンにある薪ストーブを焚き、テーブルを並べてみんなでお餅を食べました。へんざいもんからはお汁が振る舞われました。

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つきたてのお餅はとても美味しかったです。来年も米作りをやりたいと思いますが、次回はビオトープ田んぼで里山の生物多様性がどのくらい守られるかと言うことを、しっかりとデータを取って皆さんに伝えられるようにしたいと思います。

投稿者 赤石大輔 : 16:08 | コメント (0)

2008年12月03日

薪ストーブの講演会

12月7日(日)に、講演会「薪ストーブから見える里山と環境問題」を開催いたします。

自然学校が07年より取り組んでいます、里山保全活動、キノコ山再生に関係する、里山の木質バイオマスの有効利用について、NPOおらっちゃと共同で、薪ストーブの利用促進事業を行っています。現在、珠洲市内3件のお店、お宅に試験導入させていただいております。

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12月3日には、珠洲市のレストラン「カフェ・ド・らんぷ」さんへの導入工事が完了しました。

薪ストーブって、雰囲気合って良いと思うけど、どういう風に環境に良いの?二酸化炭素が出ないの?
といったご質問を受けることがありましたが、今回はその辺りのことをはじめとして、薪ストーブから里山問題、そして地球環境問題を語ってしまおうというチャレンジングなテーマでお送りいたします。
(ちなみに二酸化炭素は出ます)。

日時:12月7日(日)14時から16時
場所:ラポルトすず 市民サロン 「参加費:無料」
内容:「薪ストーブが、環境に良い暖房器具?」という問いから、自然学校が取り組む循環型社会地域支援事業の概要と、里山保全の意義について紹介します。

そして今回薪ストーブの導入でご協力いただいている、明和工業(株)から薪ストーブの利用がもたらす、低炭素社会についてご紹介いただきます。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。

投稿者 赤石大輔 : 19:39 | コメント (0)

2008年11月24日

2つの保全活動

11月22日

この日は朝から夕方までメイトの方々と保全活動を行いました.
朝8時半集合.前の日は雷とみぞれが降るあれた天気でしたが,この日は曇りで何とか作業が出来ました.

今回の作業は,環境省の生物多様性保全事業の一環で,三崎町粟津にある休耕田でビオトープ創設のため,草刈りを行いました.
休耕田を水鳥の生息地として活用するために,常時水がたまっているような状態にします.そのために田んぼだったエリアを掘り起こし,一部は島にしたり溝を掘ったりと,様々な環境を作り出します.こういった休耕田を利用したビオトープは佐渡などで行われていますが,まだまだ手法は確立されていないようで,私たちも試行錯誤を繰り返しています.

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ビオトープ化の作業は,地元の業者さんにもご協力いただく予定です.
今回は,ご協力いただく能登建設の方々30名が,ボランティアで草刈りの作業に参加してくださいました.
石川県内の,企業が参加する生物多様性保全の取り組みとしては,先進的な事例だといえるでしょう.能登建設さん有難うございました.

メイト15名を加え,総勢45名で草刈りをしました.作業はお昼までと考えていましたが,2時間足らずでヨシ原が昔の田んぼの姿に戻ってしまいました.早いし上手い!やはりプロの仕事はすばらしいですね.

今後は水路と畦の補修を行い,ごく一部ですが,春にはここに水辺ビオトープが出来ます.来年度,再来年度と作業を継続し,立派なビオトープにする予定です.

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参加者からは,こんな事をしてほんとに野鳥がやってくるのか?という疑問をいただきました.
確かに奥能登全体から見ればこの場所はほんの点でしかありません.しかしこのような水辺は能登にほとんどありません.一定の面積の水辺を作ることで,多くの野鳥が飛来する可能性は高いと考えています.

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先日もタンチョウヅルが珠洲の田んぼに降り立ちました.今年はコウノトリもやってきましたし,野鳥の飛来する確率は他の地域よりずっと高いのです.希少なゲンゴロウ類なども生息しており,この地域で水辺のビオトープを作る意味は大きいといえます.

お昼は,マキストーブのある部屋で自然学校のスタッフが作ってくれたおむすびと豚汁を食べました.ストーブの火が冷えた体を温め,手作りのお昼ご飯でつかれも回復しました.

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午後からは,雑木林でマキ作りの作業です.こちらは環境相循環型社会支援事業.講師の方をお呼びして,今日はチェーンソーの使い方を教えていただきました.

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うっそうとして入ることも出来なかった雑木林が,日ごとに明るく広がっていく様子はとてもいい気持ちです.
そろそろ野外での作業はしんどくなっていましたが,もう2,3回は作業を行いたいと思います.

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投稿者 赤石大輔 : 21:42 | コメント (0)

2008年11月18日

連絡

番組放送のお知らせをいたします。

本日、11月18日午後6時頃から、テレビ金沢の番組びーびーミツバチの中で、私どもが石川県各地で行っている里山プロジェクトの取り組みを紹介する特集を放送していただくことになりました。
お時間のある方は、是非ご覧ください。

日時:11月18日午後6時頃から6時40分の間に、数分程度。
テレビ金沢、びーびーミツバチ特集コーナーにて。

追記:

先ほど、自然学校の事務室でみんなで番組を見ました。
自分がでている姿というのは何とも奇妙で、くすぐったい感じですね。
あと、ぼそぼそ話している感じでしたね。もっと声を張って話すべきだと反省しました。

内容は、自然学校の生物多様性調査がメインとなりましたが、里山マイスター養成講座や、金沢大学の中で行っている角間の里山自然学校など、今回紹介しきれなかった分野も今後取り上げていただければと思いました。

ご覧になった皆さん、いかがでしたか?

投稿者 赤石大輔 : 10:19 | コメント (0)

2008年10月19日

忙しい土曜日

10月18日

この日は大忙しの一日でした。

1.里山マイスター養成プログラム授業に講師として参加し、「キノコの採集と同定の実習」を行いました。
能登の人は、マツタケやアミタケなど天然キノコを昔からよく食べています。現在でも、多くの方がキノコ狩りを楽しんでいますが、キノコの生物学的な知識を詳しく知っている人は少ないようです。ですからよく「マツタケの人工栽培ができないか?」と聞かれることがあります。
里山マイスターの受講生の皆さんには、地域の伝統的なキノコの知識と最新のキノコ生物学の一端に触れてもらえたら、と思い今回の授業を担当させていただきました。

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キノコの採集地は、おなじみの自然学校保全林です。
今年はシバタケがたくさん発生し、キノコ狩りも楽しむことの出来る里山林になりつつあることを証明できました。 →  キノコ狩りの記事
しかし、最近雨がほとんど降らず、この日はキノコも少なめでした。
食べられるキノコとしてはアミタケ、ヌメリイグチ、最近毒キノコになったスギヒラタケ。
食べられないキノコでは、テングタケの仲間が少し採れました。

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採集を終えて、学舎に戻り同定作業を行いました。配付した資料と図鑑を元にキノコの種類を分けていきましたが、初めての人にとってはベニタケもテングタケもイグチもフウセンタケもなかなか見分けることが出来ません。
いろいろなキノコを覚えるのは楽しくもあり実用的でもありますが、ある本には200種程度覚えてからようやくキノコの話ができると言ってるように、非常にキノコの種類が多いため、険しい道のりです。
今回は、それぞれの科(分類上、比較的大きな枠組み)に典型的な種類とその形状を覚えていただくことと、能登で良く目にする美味しいきのこを覚えてもらいました。その後、キノコの胞子を顕微鏡で見たり、生態について紹介したり、質問に答えたりして、お昼までに講義を終えました。里山マイスターの受講生みなさん、お疲れ様でした。

2.モチ米の脱穀作業
前回、ビオトープで稲刈りをし、ハザ干しした餅米を脱穀しました。
隣の小泊保育所の園児達も参加(見学)してくれました。

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このとき私はマイスターの授業でしたので、実際に脱穀作業には参加できませんでした。脱穀に参加してくださった里山里海メイトの皆さんありがとうございました。
昔ながら+環境配慮の手法として足踏み脱穀機(動力=人力)で脱穀です。
そして唐箕(トウミ)で実の入った米と空の物を分けました。
精米すると30kg程度になるそうです。
12月に予定している収穫祭で使います。

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3.アメリカザリガニ駆除作戦

午後からは、野々江地区で外来種であるアメリカザリガニの駆除を行いました。
作業は里山里海メイト、地域の方々、高校生、NPO、自然学校関係者など、40名の参加者がありました。本当にありがとうございました。

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なぜザリガニを駆除しなくてはいけないのか?
私も幼稚園の頃から良く川で釣ったり飼ったりしていました。日本人にはなじみ深い生き物です。日本全国に分布していますが、珠洲ではそれほど広がっていません。日本の中では数少ないザリガニのいない地域なのです。
ザリガニが侵入すると何が問題なのか?少し紹介します。
ザリガニは、食欲旺盛で水中の有機物を何でもよく食べて水を綺麗にしてくれますが、珠洲の希少なゲンゴロウ類が生息するため池などにはいると、そこにある水草などを根こそぎ食べてしまい、短期間でため池の生物相が貧困になってしまうと恐れられています。実際どの程度影響があるのか解っておらず、自然学校と金沢大学の大学生が調査をしているところです。

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石川県が環境相の「生物多様性保全推進支援事業」に採択され、今回の駆除作業はこの事業の一環として行った物です。

作業はグループに分かれ5地点で行い、1時間ほどの作業で合計360個体のザリガニを駆除することが出来ました。
ザリガニの多い場所少ない場所、大型個体が多い場所、幼生の多い場所など少し明らかになりました。
卒論生による事前調査で移動範囲を調べるためにマークした、マーク個体も20ほど捕獲され、研究としても良い成果が上がることを期待しています。

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調査中に、大きなナマズなどが確認されました。珠洲でナマズを捕獲したのは初めてで、全長40cmほどあり、こんなに大きな個体は始めてみました。
黒いのがナマズだと思っていましたが、大きくなると緑の迷彩柄になるんですね。マジすげーかっこいいっす!秋篠宮様が研究対象とされるのが解ります。
大型の肉食魚類で、日本の淡水生態系の頂点に立つといわれています。このナマズはおそらくザリガニを食べに野々江の用水路にやってきたのだと思います。ナマズがザリガニを食べることで、実は珠洲のザリガニの繁殖を抑制しているのでは?などと考えてしまいました。野々江の水辺生態系の多様性をかいま見ることが出来ました。
作業に参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。

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後日、皆様に今回の作業やこれまでの調査結果をまとめてお知らせしたいと思いますので、報告会の際はまたぜひご参加ください。

投稿者 赤石大輔 : 20:32 | コメント (2)

2008年10月04日

稲刈り

10月4日

里山里海メイトの保全活動で、田んぼの稲刈りを行いました。
里山里海メイト以外に、三崎中学校の生徒も加わり、参加者は9名でした。

この田んぼは、自然学校が水生生物のためのビオトープを作っている休耕田で、今年から田んぼ作りに挑戦することになり、6月にもち米を植えた田んぼです。
ちょっと田植え時期が遅かったのですが、何とかお米が実りました。

田植えの様子はこちら →  ビオトープで田植え。

10月になりましたが、ビオトープの田んぼはなかなか乾きません。いわゆる沼田で、足を入れるとずぶずぶと膝くらいまで沈んでいきます。ですから、みんな裸足になって田んぼに入り、稲刈りをしました。

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稲刈りをしていると田んぼの中のたくさんの生き物に出会います。ハシリグモの仲間やハネカクシ類、カエルそしてイモリと、たくさんの生き物を確認しました。ハシリグモの仲間はイネの害虫であるウンカ、ヨコバイ、ニカメイチュウやイネミズゾウムシの重要な天敵です。クモがたくさんいると言うことは、それだけ害虫を食べる仕事をしてくれているということになります。

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ビオトープ田んぼでは一時期イネアオムシ(フタオビコヤガ)が増えていましたが、結局はたいした被害にはなりませんでした。ある研究では、アマガエルがイネアオムシの重要な捕食者であることが解っています。クモやカエルが退治してくれたのかもしれません。ビオトープ田んぼは、農薬を使いませんが、生き物によるイネの防除という可能性を持っています。収量、安全性、生物多様性の3つが一番良いバランスで安定した農業とはどういう姿なのか?今後の能登の里山保全に関わる重要なテーマだと思っています。

そんなことを考えながらの稲刈りですので、遅々として進みません。そういえば、 2年前のキノコ狩りのときもこんな感じでしたね。農作業は一心不乱にスピーディーに!を心がけないといけません。そうでないと日が暮れてしまいます。

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一方、メイトの方々は皆さんベテランですので、非常に速いスピードでイネを刈り束にしていきます。束にするのもちょっとした技術が必要で、私は初めのうちはなかなか旨く結ぶことが出来ませんでした。稲作体験2年目の今年は昨年よりは多少ましになったでしょうか?

小さい田んぼ2枚ですので、1時間ほどで全て刈り終え、自然学校に戻りハザ乾しにしました。2週間ほど干して、脱穀をする予定です。足踏み脱穀機でやってみようと思います。

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投稿者 赤石大輔 : 18:28 | コメント (0)

2008年09月27日

9月の保全活動

9月27日

里山里海メイトの定期保全活動で、今回はマキ作りとビオトープ整備を行いました。今回の作業には19名の参加がありました。

マキ作りは、毎回保全活動を行っている自然学校の保全林で行いました。
珠洲森林組合の協力も得て、保全林はかなり切り開かれました。
この保全林は将来たくさんの美味しいきのこが出る場所として整備し、地域の方々や石川県内外の多くの方に珠洲の里山を知っていただくモデル林として活用していきます。そのための整備を行っていますが、整備で出る木材を何とかしたいと前々から思っていました。昨年は薪ストーブを自然学校に導入しましたが、今年はあらたに珠洲市に数台の薪ストーブを導入する予定です。

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実は、自然学校と協働で保全活動を行っているNPO「能登半島おらっちゃの里山里海」は、 環境省の循環型社会地域支援事業に採択されています。
この事業の中に、里山保全 ー> 薪ストーブ ー> 灰の利用 ー> CO2削減と環境保全という循環を奥能登に作りだすという目的があります。
今回の保全作業はこの事業の一環として行いました。

NPOの設立については、また後日ご報告させていただきますが、今後はこのNPOと自然学校が協力した事業が多く展開される予定です。

今回の保全作業であらたに薪割り機が導入されました。切り出した木を35cmの大きさに整えて、薪割り機に載せると、薪割り機のすさまじいパワーで大きな木材も難なく割っていきます。
2時間足らずでマキの束が30足ほど出来ました。山にはまだまだマキにする木材が残っています。これを薪ストーブに利用し、化石燃料の消費を減らすことで、里山保全と二酸化炭素の削減を両立できるわけです。

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別グループは、石川県と珠洲市が創設したゲンゴロウの生息地保全を目的としたビオトープで草刈りを行いました。

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石川県が環境省の「生物多様性保全推進支援事業」に採択されており、自然学校と「おらっちゃ」が協力しています。
今回はその一環として草刈りを行いました。

セイタカアワダチソウが見事に育ち、ひとの背丈を優に超えています。
それを草刈り機でどんどん刈り取っていく作業を行いました。大変ですが、ゲンゴロウの生息地を保全するためには必要な作業です。

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かつて田んぼが維持されている時代ならば、草刈りも田んぼの水管理も農家が自主的にやり、ゲンゴロウの住みかもその横に確保されていたわけですが、いまは田んぼのないところにあえてひとが草刈りをして維持しています。
なんとか負担の少ない作業にしていきたい、そうしないと長期的にこのビオトープを維持することは出来ないと思います。どのような方法が良いのかみんなで考えていきたいと思います。
今回も無事、保全活動を終えることが出来ました。参加していただいた皆さん、本当にありがとうございました。

追伸:
自然学校のビオトープで、6月に田植えをした田んぼのお米が実りました。
来週10月4日(土曜日)は稲刈りを使用と考えています。
もし良かったら皆さんもご参加ください。

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投稿者 赤石大輔 : 19:44 | コメント (2)

2008年09月18日

保全林でも出ました!


9月18日

自然学校の保全林もキノコが出ているか調査しました。
ズベタケ出ていました!たった一本でしたが、整備したアカマツ林から顔を出していました。

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「こんにちは、はじめまして。いただきます。」

保全作業を初めて2年、成果は徐々に上がってきています。
今年の秋は、昨年よりもキノコの発生量は多いと期待していますが、9月には言ってなかなか雨が降らず心配しています。
ここらでたっぷり雨が降ってくれると、美味しいきのこが豊作になるのですが。

他の場所には、このようなホウキタケの仲間が出ています。
これが食べられればいいのですが、よく能登で食べられているものとは姿がちょっと違います。図鑑などで調べましたが名前はちょっと解りませんでした。ご存じの方はご連絡ください。

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今後は地域の方々と共にさらに保全林の面積を広げる予定です。
来年は広いエリアできのこ狩りが出来ると期待しています。

投稿者 赤石大輔 : 11:25 | コメント (0)

2008年09月16日

能登エコ・スタジアム2008

9月14-15日

能登エコ・スタジアムが開催されました。2010年に日本で開催されるCOP10「生物多様性条約第10回締約国会議」に向けて、石川県は生物多様性保全に県を上げて取り組むことになりました。石川県が特に力を入れているのが日本の生物多様性の重要拠点である里山里海です。今回のエコ・スタジアムは石川県の里山里海とはどういったものなのかを学ぶツアーです。
私はその中で「キノコ山を利用した里山保全」をテーマにしたエクスカーションを担当し、能登町「春蘭の里」で保全活動とキノコの観察会を行いました。参加者は17名でした。

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金沢からバスで能登有料道路を2時間ほど走り、西山インターで休憩を取りました。インターの売店で売られているキノコを発見!ホウキタケの仲間と、ヌメリササタケが1パック1000円ほどで売られていました。スーパーで売られている
キノコ類は1パック100円で買える事を考えると、野生のキノコの付加価値の高さがよくわかります。とても美味しいこと、そして野外でしか採れないという希少価値が反映されています。能登空港近くの 道の駅「桜峠」でも天然のキノコを買うことができます。

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能登へ入り、愛菜市場というところでキノコ採り用のカゴを買いました。
集落のおばちゃん達が作ったものだそうです。中国産の多い中、国産の竹細工を手に入れられる贅沢を味わいました。竹かご1つ1200円です。

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春蘭の里に到着。お昼を食べた後、私から里山とキノコの関係や、能登の里山の現状について紹介し、春蘭の里の多田さんから取り組みの紹介を頂きました。
その後、春蘭の里が持っているキノコ山には入りました。今回は、少しでも山の保全活動をしたいと考えていましたが、思いの外キノコがたくさん出ており、保全活動というより、キノコ狩りになってしまいました。

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毒キノコがたくさん採れましたが、ホウキタケ、クリフウセンタケ、ヌメリササタケなど美味しいキノコも多数採れました。

夕方は、春蘭の里の実行委員の皆さんと交流会です。地元の山菜や野菜を使った天ぷらや煮物がとっても美味しかったです。また、今回採れたキノコをさっとゆでて醤油でいただきました。とっても味があって美味しかったです。
キノコをテーマに話題も広がり、地域の方々と参加者の交流も深まりました。

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翌日、地元の方が「ニセマツタケ」を持ってきてくれました。マツタケにそっくりな、マツタケではないキノコです。発生地がアカマツ林ではなく広葉樹の雑木林で、マツタケ特有の香りが少ないという違いがあります。今年は秋がやや早いそうです。そういえば珠洲も夜は肌寒くなってきました。

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今回のツアーは、里山里海の生物多様性について考えるというテーマで、5つのコースを設定し、奥能登で行われている様々な取り組みを紹介しました。私の担当したコースでは、奥能登の里山再生の起爆剤として、キノコ山作りを行うという話題です。里山再生は、人手が必要ですが、ボランティアでの保全だけでは限界は目に見えています。少しでも経済につながるような取り組みにしていくとが必要なのは誰でも知っていますが、なかなか難しいのが現状です。その中でキノコは、先ほども紹介したとおり換金性の高い里山の恵みで、キノコ狩りという観光にもつなげやすい資源です。
キノコが大好きな我々日本人にとってはとても素晴らしい 生態系サービスであるキノコというものを持続的に利用していける里山作りが能登で出来るのではないか?また美味しいキノコがたくさん出るアカマツ林には、トキやコウノトリ、大型のワシ・タカ類といった希少な鳥類の巣作りの場所になります。キノコ山を作ることで人間も他の生物も共存できる里山を維持することが可能なのではないか?そういった議論を、今回のツアーの後半で参加者の皆さんと出来たことは主催した意味があったと実感しました。

次回、そして2010年に向けて、奥能登での里山保全、日本の里山保全のモデルを構築できるよう取り組んでいきたいと思います。

投稿者 赤石大輔 : 10:16 | コメント (2)

2008年08月30日

保全林でキノコ山作り

8月30日

里山マイスター養成プログラムの林業実習で、マイスターの受講生達と里山里海自然学校の保全林を使ったキノコ山の整備を行いました。

前日はそのための準備で、小学生達と保全林を下見しました。夏休みもあと数日となりました。宿題をやったか聞いてみると、

「半分終わった」

とのこと。何と剛胆な小学生達!
おじさんは度胸がなかったから何とか夏休み中に宿題を終わらせていましたよ。
あっぱれです。先生にみっちり怒られてください。

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さて、最近は雨続きで、保全林には夏といえどキノコをよく見かけます。アワタケ Xerocomus subtomentosus 、ツチナメコ Agrocybe erebia、ドクベニタケ Russula emeticaなど、雑木林でよく見かけるキノコ達です。
保全林ですが、整備2年目は森林組合にご協力いただき、マツタケ山のモデル地もできあがりつつあります。今年はマツタケは難しいと思いますが、美味しいきのこが出てくれることを期待しています。
山の中で気持ちが良いので、子ども達とちょっぴり浮かれてしまいました。

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当日は、マイスター受講生とマツタケ山のモデル地で地掻きの作業をしました。
荒れた雑木林は、まず老木や低木を間伐し、不要な枝を落とします。最後に溜まりすぎた腐植層(腐葉土)を除去するのですが、これがかなりの重労働です。
腐植層に植物の根っこがびっしりと伸びているので、単に熊手で地面を掻いても根が引っかかって腐植がとれません。ですから植物の根を切りながら腐植を徐々にはがしていくという作業になります。これが大変な重労働で、今日は15人×3時間で、20m×10mをようやく終えたところです。今日の作業を単純に15人×3時間×時給800円=36000円とすると、山の整備はお金がかかりすぎてしまいます。ボランティアの力、もしくはその対価を支払えるだけの里山の資源利用を考えなければいけません。

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しかし(松茸1本3万円として)、マツタケが1本出れば取り返せる!という希望は、能登の里山管理にとって大切なモチベーションだと思います。他にも里山の多面的な機能を紹介することで、一定の理解は求められると思いますが、美味しいきのこに勝る材料はなかなか見つけられません。

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山の作業中に、切り株のそばからクロサンショウウオが出てきました。春先にため池でよく見かける顔も、夏にはどこにいるのかよくわかっていません。私も山の中で出会ったのは初めてでした。夏のサンショウウオの生活についてはあまりにも見つけにくいため、調査が困難でなかなか成果が上がっていないのが現状です。
保全林から300mくらいの所にクロサンショウウオが産卵をするため池があります。サンショウウオにとって私たちがやっている雑木林の整備は果たして有益なのか、余計なお世話なのか?里山の保全生態学者としては、サンショウウオにとっての森林整備の影響も評価したいと思っています。(でもやっぱり見つけるのが大変だなあ。)他に、ヒミズの巣も見かけました。ヒミズにとっても住み慣れた巣を壊されて迷惑だったと思います。

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里山の保全活動は反面、環境破壊も含んでいるな、と実感しました。
どういった自然環境を選ぶか、どれがより好ましいかはそこに住む人たち、そしてそれに関係する人たちが良く議論する必要があります。マツタケ、ゲンゴロウ、ザリガニ、コウノトリ、トキ。私たちはさまざまな環境アイコンを提示して奥能登の里山保全を目指していますが、アイコンそのものが一人歩きすることの内容に注意を払いたいと思います。

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マツタケは出なくとも、こんなに可愛らしいアカイボカサタケ Rhodophyllus quadratusはこの山に出ているわけです。

投稿者 赤石大輔 : 19:16 | コメント (0)

2008年08月27日

高校生が珠洲を体験

9月20日

金沢辰巳丘高校の生徒さん32名が自然学校を訪れ、珠洲の里山里海を体験していきました。辰巳丘高校は石川県の「人間としての在り方生き方を考える教育」の実践研究校に選出され、自然の中で学び今後の生き方を考えるをテーマに、夏休みに能登で実習することになったそうです。

自然学校では私から地球環境問題、生態系や生物多様性について、そして能登の里山の現状について講義を行いました。里山という言葉も初めて聞いた彼らにとって、どれほど実感を持って聞いてもらえたか?やや不安になってしまいましたが、その後のアンケートには、里山の定義や保全の意義など良く理解してもらえたようで、安心しました。

お昼ご飯は、自然学校の食堂「へんざいもん」で地域の食材を使った美味しい料理を堪能してもらいました。地元のお母さん方が作ってくれた伝統料理の味に、とまどう子もいたようですが、多くの生徒が感動していました。
(ナスは味がないから嫌い!といっている男の子がいました。高校生の僕も同じことを言った覚えがあります。30歳になった今は大好きですが)。

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午後からは、小泊の漁師さんに協力していただき、海岸で生き物観察をしました。海の中に入って泳いで魚を捕まえたり、貝を捕ったり、能登の美しい海を堪能してもらえたようです。タモでベラを見事に捕まえた男の子もいました。

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多くの高校生にとっては能登、珠洲は初めて訪れる土地であり、金沢と異なる風景に新鮮さを感じたようです。能登の里山里海や人々が培ってきた伝統文化に触れたことで、彼らの今後の生き方について何かつかむことが出来たでしょうか?今後の彼らの活躍を期待しています。

投稿者 赤石大輔 : 21:00 | コメント (0)

2008年08月22日

輪島市こども体験村のサポート

8月6日

輪島市が主催する 子ども長期体験村 で、昨年同様、自然学校独自の体験プログラムを提供しました。今回も体験村の9日目に三井の健康の森で、里山の生き物調べを行いました。

昨年度の様子はこちら →  2007年の体験村

昨年度の体験メニューは昆虫採集と、標本作りのみでしたが、今回はバージョンアップして、昆虫採集の他に植物・キノコの調査、水辺の生き物の調査を追加しました。昆虫採集には、角間の里山自然学校の中村研究員、水辺の生き物調査では自然学校でゲンゴロウの調査をしている大学院生にも活躍してもらいました。
さらに補助員として、今年6月に実習を経て里山里海リーダーの称号を取得した大学生達にも協力してもらいました。
自然学校の取り組みも次第に多くの人間が携わり、大きなものになってきています。

私の担当は、もちろん植物とキノコの調査です。夏の里山の生き物調査といえば、昆虫採集が一番人気だろうと思っていましたが、以外に水辺の生き物や、キノコ調査が人気でした。
昨年も参加していた子ども達がいたので話を聞いてみると、「去年は虫集めとかやらされて、マジ超どんだけー!とか思ったけど、今年は草とかきのことかあってマジ助かった(5年生女子)」とのこと。
平成生まれでも女の子は昆虫が苦手な子が多いようです。

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健康の森で散策をはじめてすぐに面白い植物がありました。
ツチアケビ Galeola septentrionalis です。
ツチアケビは、ランの仲間ですが赤い色をしています。つまり光合成をするための葉緑素を持たない従属栄養の植物なのです。ランの仲間には他にもムヨウランなど葉を持たないランが存在します。それではどうやって栄養を得ているのでしょうか?
このツチアケビはキノコの一種ナラタケArmillariella mellea を根の中に飼っていて、ナラタケから栄養をもらって生きています。植物なのにキノコに寄生して生きている珍しい植物です。
今回このツチアケビを発見したのは、キノコを栽培するために木材を地中に埋めた場所でした。おそらくナラタケが木材を分解し、その栄養をツチアケビがもらっているのでしょう。
おもわぬ待ち人と巡り会い、即興で森林生態系の仕組みや、キノコと植物の共生関係の説明をすることが出来ました。

植物とキノコの調査でしたが、子ども達にはどうやらキノコの方が人気なようです。確かに、林内一面に生えている緑のものよりも、ぽつぽつと顔を出している様々な色や形のキノコの方が、探す楽しみもあって子ども達に好まれたのだと思います。

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2時間ほど野外で散策し、午後からはとってきたキノコや植物のスケッチと名前調べをしてもらいました。
昆虫班、水生生物班も戻ってきて、たくさんの生き物が集まりました。
最後に、スケッチし名前を調べた生き物たちを、三井の健康の森の地図の上に貼っていきました。大きな模造紙いっぱいに、生き物たちの絵が並び、里山の生物多様性を表現できました。子ども達にも生き物の賑やかさを実感してもらえたと思います。

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生き物調べを終えて、夕食後は芝生の上に寝ころんで星空観察を行いました。
星座の説明など細かい話をしなくても、夜空いっぱいに広がる星空と天の川を見ているだけで、あっという間に時間が過ぎてしまうほどの美しい夜空でした。

とても元気で、少し生意気な子達でしたが、ちゃんとこちらの言うことを聞いてくれて、充実した体験を行うことができました。

投稿者 赤石大輔 : 21:40 | コメント (0)

2008年07月30日

よみがえる生態系

7月26日

里山里海メイト保全活動を行いました。今回は、水辺のビオトープでの生き物観察を行いました。
ちょっと雨が心配でしたが、作業時間には雨も上がり、みなでビオトープに向かいました。
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昨年3月に創設したビオトープにはたくさんの生き物が戻って来ました。
今回見られた生き物は、クロゲンゴロウ(幼虫)、ハイイロゲンゴロウ、ギンヤンマ、クロサンショウウオ、イモリ、オオコイムシ、ヒメガムシ、メダカなどでした。昨年から見られたものが多かったのですが、ハイイロゲンゴロウは今年始めてみました。
植物では今年も石川県絶滅危惧 II 類のミズオオバコの花を見ることが出来ました。また、石川県絶滅危惧 II 類のヒツジグサが入っていました。ヒツジグサはとても美しいスイレンの仲間です。鳥に運ばれてやってきたのか、地下に種があったのか解りませんが、あらたに希少な植物が増えたことは喜ばしいことです。
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2枚の田んぼには、クサネムという雑草が生い茂り、イネアオムシ(フタオビコヤガ)が増えていました。これは、8月の実習で大学生に田んぼの手入れ作業のときに取ってもらう予定です。

メイトの中には、農水省が進める「農地・水・環境保全向上対策」に参加し、集落で生物調査をしている方々がいらっしゃいます。今回はその方々への調査法のレクチャーという目的もありました。

今回学んだことを地域で実践してみたい、地域でビオトープも作ってみたいとおっしゃってくださいました。
このように珠洲各地で生物多様性保全の取り組みが広がりつつあります。それをサポートすることができて本当にうれしくおもっています。
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参加者は14人でした。
8月はメイトの保全活動はお休みです。
また9月に作業を再会します。

投稿者 赤石大輔 : 10:17 | コメント (0)

2008年07月15日

第4回保全活動

7月12日

里山里海メイトの保全活動を行いました。
今回は、自然学校の保全林で行っているキノコ山づくりの続きです。
今回は、新たに金沢から参加してくださったメイトの方をあわせて、10名で行いました。

前回の様子はこちら →  4月の保全活動の様子。

アカマツ林では低木の伐採が終わりましたが、地掻きがまだでした。
積もりすぎた腐植(腐葉土)はマツタケなど美味しいキノコが嫌うので、除去してあげる必要があります。

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地掻きの作業は、熊手(能登ではべぶらと呼んでます)でどんどん腐植層をとっていくのですが、様々な植物の根っこが縦横無尽に走っていて、なかなか取り除くことが出来ません。根を鎌で切りながら熊手で腐植を除去するという方法をとりましたが、なかなか進みません。10人で取り組みましたが、2時間で作業エリアの1/3がようやく終わったところです。

腐食層を取り除いていると、地下に真っ白なキノコの層を発見できました。
ニガイグチの仲間やクサハツの仲間、珍しいのではトリュフのような地下性菌(トリュフではありませんでしたが)も発見できました。山が荒れるとキノコが無くなると行っていますが、実際はキノコがどんどん入れ替わっているのです。アカマツ林なら美味しいキノコから、美味しくない、もしくは有毒のキノコへと変わる、と考えると分かりやすいでしょう。
写真のように、白い菌糸がびっしりと広がっていて、そこに小さなキノコが出来ています。これがマツタケならほんとに良いのですが。

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今回見つけたキノコはどれも名前がつかないような物でした。
キノコは非常に種類が多く、近所の山でもこのように名無しのキノコがよく見つかります。キノコの分類がまだまだ未発達なこともありますが、種類がむちゃくちゃ多いというのもその一因です。

作業中、「マッタケのにおいがする!」との声が上がりました。近づいて土のにおいをかいでみると、確かにキノコの良いにおいが!果たしてマツタケのシロでしょうか?正解は秋に解ると思います。
これからはアミタケなど積極的なキノコの接種もどんどんしていきたいと思います。

さて、本日の<<HEN-ZAI-MON>>のご紹介(たんなる自炊のことです)。
今日は、 里山マイスター養成プログラム で実習生達が作っている野菜をもらい、スパゲティとカボチャのスープを作りました。

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タマネギ、エノキタケ、ナスを炒め、そのあときざんだトマトを加え、イシルで味付けをしました。イシルは炒め物など火を通す料理にはとてもいい調味料だと思います。名付けて「夏野菜のイシルスパゲティ」。
能登のカボチャ はとても甘くて美味しいので有名です。電子レンジで蒸かして牛乳と混ぜ、コンソメで味を付けました。
どちらもとても美味しかったです。

投稿者 赤石大輔 : 10:50 | コメント (2)

2008年07月10日

子ども農産漁村体験のサポート

7月9日

子ども農産漁村交流体験で、白山市美川小学校の6年生28名が自然学校を訪れました。
総務省、文部科学省、農林水産省が手を取り合って進めるこの事業、奥能登では奥能登子ども農山漁村交流プロジェクト受入協議会が立ち上がり、今年から受け入れをスタートしたようです。

詳細はこちら →  子ども農山漁村交流プロジェクト

3省が掲げる本プロジェクトの基本方針として、
「学ぶ意欲や自立心、思いやりの心、規範意識などを育み、力強い子どもの成長を支える教育活動として、小学校における農山漁村での長期宿泊体験活動を推進する。」とあります。
なるほど。しかし農産漁村で体験をすると、学ぶ意欲や自立心、思いやりの心が育つのでしょうか??(そもそも農産漁村にすんでいる奥能登の子供達は他と比較してそんなに良い子達だろうか?少なくともうちに遊びに来る子達はみんな生意気な悪ガキだ。)
非常に崇高な目標がありますが、珠洲の里山里海に触れてもらうことは大切だと思います。このプログラムは過疎高齢化が進む地域、寂しくなってしまった観光地への支援という意味合いもとても強いのだと思います。

今回は、珠洲市のNPO法人「能登すずなり」と珠洲市が共催で美川小学校の6年生を珠洲へ招待しました。
2泊3日のスケジュールで、木ノ浦などで農業体験、漁業体験を行うようです。
このプログラムのスタートを里山自然学校で行うと言うことで、今回協力させていただきました。

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美川からバスで3時間、自然学校に到着してすぐ「へんざいもん」でお昼ご飯を食べてもらいました。
学校の先生とNPOスタッフから今回の体験プログラムの説明があり、その後私から自然学校が行っている里山里海保全の取り組みなどを紹介しました。

今回は「里山里海」と「地産地消」を絡めたお話にしました。
今日へんざいもんで食べたお昼のメニューに、どんな生き物が使われていたのか?どこで作られた物なのか?
遠く外国から運ばれてくる食べ物は輸送によりたくさん二酸化炭素を排出しているという、フードマイレージのお話。
珠洲の農業、漁業が元気になることが、珠洲の里山里海を守ることにつながるという、生物多様性のお話。
結構重要な環境問題について、分かりやすく紹介できたのも、へんざいもんだからこそだと思います。
子供達も楽しく聞いてくれたようです。

参考 →  food-milage.com

その後、小泊の海辺で地元の漁師さんにご指導いただきながら、磯遊びや海の生き物観察をしました。
小魚やヤドカリがたくさん見つかりました。また40cmくらいあるバカでかいウミウシを捕まえてきた子もいました。
参考 →  ウミウシ図鑑

参加したある子に、「どうして能登の海はこんなに綺麗なの?」と聞かれました。
ぜひ、その言葉を地元の方々に伝えてほしいと思いました。この農産漁村体験で一番大切なことはこういう言葉の中にあるのだと思いました。

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午後4時、無事1日目のプログラムを終了しバスできのうら荘へ向かいました。

校庭では、みさき小学校の生徒が野球をしていました。
どうやら美川小学校の生徒と交流があったようです。

「球が遅いって言われた」「テニスボールでやっているのをバカにされた」
「打つのが下手だといわれた」「女の子がひそひそ話をしていた」

などなど、ひどいことを言われたと、かんかんに怒っていました。
おまえらも言い返したらどう?と思いましたが、人数ではかないませんので仕方ないかもしれません。

まだまだ子供達(双方)に「思いやりの心」は育っていないようです。
今後は、地域の子供達との交流もテーマに思いやりの心を育てるプログラムも必要かな、と思いました。

投稿者 赤石大輔 : 15:43 | コメント (2)

2008年07月02日

ホタルの講演会

6月21日

講演会「ホタルの住む里を守る」が開催されました。

珠洲もホタルの多い地域です。山間部の川沿いにはゲンジボタルが、平野部にはヘイケボタルが乱舞する姿を確認することが出来ます。
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しかしホタルは環境の変化に非常に敏感で、日本各地で姿を消しつつある生物です。美しい水辺、餌となるカワニナ、成虫が昼間休める林など、ホタルは生きるための条件が厳しく、そういった環境は破壊されやすいためです。

講演会では、石川ホタルの会の会員である舟本克之先生から、ホタルの分類(実に2000種、国内40種もいるそうです)、生態(卵も幼虫もさなぎも光る!)、そして保全についてお話ししていただきました。実際にホタルを捕まえてきて光る様子も見ていただきました。

日本人はなぜホタルがすきなんでしょうか?
ホタルの語源は「ほたり(火垂)」「ほてり(火照)」が転じたものと言われているそうです。
参考 →  語源由来辞典

英語でホタルは「Fire fly」
光る虫?くらいの思い入れの少ない言葉と思いませんか?
中国の方が日本に来られたとき、ホタルに喜んでいる日本人を不思議に思ったそうです。「ただの虫を見てなにがおもろいんやろ?」と。外国人と日本人のホタルに対する思いの温度差は大きいように感じました。

これは私の推測ですが、おそらく日本のホタルが水田や水辺を生息地としているからだと思います。
水の中に住んでいるホタルは実は少なく、日本の代表的なホタルであるゲンジホタルやヘイケボタルは少数派なんです。
昔アメリカのミズリー州に遊びに行ったとき、夜庭先にホタルが集まっているのを見ましたが、近くに水辺はなかったように思います。アメリカ人の友人にホタルの英語を教えてもらいましたが、ホタルが好きとか嫌いとか考えたこともないといっていました。
参考資料 →  アメリかな虫事情

日本人は田んぼや水辺が好きなんだと思います。生き物の住みかという意味の「ビオトープ」も、皆さんため池など水辺のことだと思われるようです。実際は様々な生き物に対応して、森林や草地などもある生物にとってのビオトープであるわけです。
ビオトープ=水辺となるのは、 日本はトンボの国ですし、水辺には様々な生き物がいて、生物多様性の高い景観であることをみんなが知っているからだと思います。また水田は日本文化の基礎であり、どこへ行っても田んぼを見ることができることから、一番身近な自然ともいえるでしょう。その水田に夜、光を放ってホタルが乱舞する様子は、日本人にとても美しく感じられるのではないかと思います。

珠洲でも、少なくなってきたホタルを呼び戻そうという動きが始まっています。自然学校でも昨年から水辺のビオトープを創設し、様々な水生生物の保全に取り組んでいますが、ヘイケボタルが昨年より増えてきました(これは正確に数を数えてみる必要がありますが)。
ぜひ皆さんにホタルの夕べを楽しんでいただければと思います。

投稿者 赤石大輔 : 11:09 | コメント (2)

2008年06月21日

リーダー養成講座2008

6月14日、15日

大学生対象の里山里海リーダー養成講座を開催しました。
この養成講座は、昨年も実施しましたが、
金沢の大学生対象に角間と珠洲で講習や、フィールドを使っての実習を行い、
自然体験プログラムの指導者を養成する講座です。

こちらは昨年の実習の様子 →  2007年リーダー養成講座

こちらは角間で行われた実習の様子 →  むしとりあみ通信

この養成講座で育ったリーダー達は昨年、輪島市「子供体験村」や珠洲市の自然体験イベント、自然学校主催の行事などで大活躍してくれました。
輪島市体験村の詳細はこちら → 体験村詳細 

今年は、8名の大学生が参加してくれました。参加者の多くが一年生でとてもまとまりのある良いグループです。
今年も農家民宿「しいたけ小屋 ひろ吉」さんにお世話になりました。
ひろ吉さんのblogはこちら → しいたけ小屋
16時、ちょっと遅れて金沢から参加者が「ひろ吉」さんに到着、
さっそく珠洲の食材を使った料理実習を行いました。
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今回は、炭火おこし・魚さばき・豆腐作りを体験しました。
魚裁きの講習では、今珠洲で旬のアゴ(トビウオ)をさばき、アゴだしづくりを体験しました。
アゴ出しについては、雑誌「うかたま」に以前特集されました。
詳細はこちら → うかたま記事
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メインの珠洲の炭で焼いた「アジの塩焼き」と「しいたけのホイル焼き」は、あまりにも美味しそうでしたので、夕食の時間が来る前にみんな食べてしまいました。
そして夕食の時間、「イシル鍋の海藻しゃぶしゃぶ」と「サザエご飯」を堪能しました。
夜は自然学校の取り組みや、輪島で行われている体験村の紹介をして、その後遅くなりましたがホタルを観察しにいきました。
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二日目は早朝からアサギマダラの調査に向かいました。
自然学校では、珠洲市の海岸沿いに集まるチョウを網で採集し、羽にマークをして放すという調査を地元の方々や子供達と行っています。
今年は珠洲で600頭マークをすることができ、さらに大分県姫島から能登へ2頭の飛来を確認しました。
さて、大学生たちの仕事ぶりを見てみると、おやおや虫取り網がぜんぜん振れていません。ほとんどのチョウを逃がしてしまいました。それでも5頭のチョウを捕まえることが出来、それぞれにマークをして放しました。
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その後は朝食まで木ノ浦海岸で散歩。岩場に囲まれた美しい海、ここは私が珠洲で一番好きな海岸公園です。
その後は自然学校のビオトープや雑木林にて実習や観察を行いました。

参加者のほとんどが能登は初めてということで見るもの全て新鮮だったようです。ただ、学生達の口からはとにかく「うめー!」「めっちゃうめー!」、それからなんでも「アツイ!(凄い、エキサイティングだの意)」がおおく、ボキャブラリーの無さに不安になりました(笑)。
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珠洲の自然や文化に触れて、そこから自分たちなりのプログラムを作り上げるという新しい試みは、今年も成果があったようです。

投稿者 赤石大輔 : 11:28 | コメント (0)

2008年06月14日

ビオトープで田植え


6月14日

里山里海メイトの手利き保全活動を行いました.
今回は,自然学校の近くにある水辺のビオトープで,
田植えの作業を行いました.

昨年春に,休耕田を利用した水辺ビオトープを創設し,
ゲンゴロウ,トンボ類,カエル類,クロサンショウウオ,メダカなど
たくさんの生物が住み着きました.
子供達や大学生と,珠洲の水辺の生き物観察の場として活用してきましたが,
将来はぜひ田んぼを復活させて,米作りをやりたいと思っていました.

里山里海メイトの活動も2年目を迎え,復田の取り組みを活動に加えることが出来,水辺ビオトープに小さな田んぼ2枚を復活させました.

お米作りは八十八の手間がかかると言われています.この田んぼを使って,田植えや除草,刈り取りに,水田にやってくる様々な生き物の観察,そして餅つきと一年を通して様々な活動が出来るように,餅米を植えました.
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最初の作業は,代掻きの終わった田んぼに,田植えをするための目印をつけるため,コロガシを転がします.
裸足で田んぼに入って,ぬるっという感触が気持ちよかったです.
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今回は,メイトの他に地域の小学生も参加してくれ,みんなで手植えをしました.
小さな田んぼですので,1時間程度で作業は終了.
みんなで記念写真です.私と子供達がのっているのは,昨年作ったビオトープの真ん中にある島です.ビオトープには,たくさんのメダカが群れて泳いでいました.
メダカやドジョウがたくさん住む田んぼになればと思っています.
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投稿者 赤石大輔 : 15:18 | コメント (2)

2008年05月26日

アサギマダラ来る!

5月25日

いよいよアサギマダラが珠洲に飛来しました.
5月に入ってもなかなかアサギマダラのニュースを聞くことがなかったので心配していましたが,
今年もやってきたようです.今年は昨年よりも飛来が多いとの噂です.
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今回は,朝7時から珠洲市立西部小学校の生徒達と外浦を回る予定でしたが,
あいにくの雨で中止となりました.また次回企画してみんなで蝶を探したいと思います.
8時頃には雨も上がったので,先日も講演していただいた百万石蝶談会の松井正人先生と一緒に,珠洲の海岸を回りました.

今回の調査で,能登では5月24日から25日にかけて,
輪島市三ッ子浜
珠洲市仁江
珠洲市高屋(8個体)
珠洲市狼煙(5個体)
珠洲市寺家(9個体)
珠洲市三崎宇治
珠洲市三崎高波
で確認されました.
高屋,狼煙,寺家はかなりいい場所のようです.
私も狼煙,寺家で2個体採集して,今年初めてのマーキングを行いました.
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昨年の調査で珠洲には山伏山や宝立山に8月も飛来していることが解り,今後は珠洲からどのようなルートで他へ移動しているかが注目されます.
里山里海自然学校では今年頑張って100頭はマークしたいと思っています.
皆さんもこのチョウチョを見かけたら,自然学校までご連絡ください.
デジカメで写真を撮ってもらえると最高です.
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さて,今回の調査の際,雨上がりの海岸沿いで粘土のようなものを見かけました.
どうも石だったものが,砕けて雨によって粘土のようにどろどろになったようなのですが,どうして今まで石だったものがこのように変化してしまうのでしょうか?
とても不思議な現象なのでどなたかご存じの方はご一報ください.

投稿者 赤石大輔 : 19:19 | コメント (0)

2008年05月23日

コミュニティリモセン in 野々江

5月18日

珠洲市直公民館にてコミュニティリモート・センシング実践会が開かれました.
講師は上林徳久先生(リモート・センシング技術センター 主任研究員)です. 地元,野々江地区の方10名と,能登学舎のスタッフや大学生の総勢18名で行いました.
コミュニティリモートセンシングとは,人工衛星が撮った画像の上に,地域の方々から地域の情報(地形,土地利用,建物,歴史・文化,そして生き物)を記入し,情報の共有化を図ることです.
最近はインターネットでも地域の衛星写真を見ることが出来ます.例えばグーグルマップでは住所を打ち込むと,このように地図を見ることが出来ます → 珠洲市野々江町inグーグルマップ
グーグルマップでご自宅を探された方も多いと思いますが,こういった情報を地域にどのように活かすか?という勉強会なのです.

野々江地区は,鹿野の里とも呼ばれていて,古い歴史のある地域です(もしかしたら鹿がいたのでしょうか?).野々江地区は希少な水生生物の生息するため池や,金川など魚の豊富な川もあります.現在,地区ではホ場整備が進んでおり,大々的に工事がされています.ホ場整備にともない,希少な水生生物の減少が危惧されています.ホ場整備前後で生物相がどのように変化するか興味深いところですが,今回は現状把握として,地域の方々に今この地区になにがいるのか示してもらいました.

初めのうちは,写真の前で腕組みをしてなかなか意見が出てきませんでしたが,こちらから話を振ると,次第に話題が広がり,最後には身を乗り出して場所を指し示してくださる方もいました.
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今回,衛生地図にはドブガイ,ドジョウ,クロサンショウウオなどの目撃場所が示されました.問題となっているアメリカザリガニの分布場所も示され,どのような経路で野々江に侵入したか,今後分布を広げないためにはどうしたらよいかなど話し合いました.

水田の後ろには広い里山が広がっていて,地域の方に話を振ると,かつて鳥を捕っていたとか,マツタケがでる場所があったとか,今でもアミタケが出ていると場所とか,かつての里山の様子もたくさん聞くことが出来ました.
この地域には小学校,中学校,高校がそろっていて,生徒の皆さんに里山について勉強してもらう場所として最適な里山がすぐ目の前にあります.私はかねてから彼らにこの里山に足を踏み入れ,地域の里山の現状を学んでもらいたいと思っていました.例えば地域の方々と生徒達が一緒に里山の整備をするという可能性も検討したいと思います.今回はそのきっかけとして,地域の方からかつての里山の情報を取り出すことができて,非常によい会になったと思いました.
今後は,この地区の里山を利用した企画を考えていきたいと思います.

投稿者 赤石大輔 : 18:59 | コメント (2)

2008年05月13日

講演会盛況,しかし反省多々.

5月10日

講演会「珠洲の自然を知ろう〜チョウチョの不思議〜」を開催しました.

講師は「百万石蝶談会」の松井正人先生です.
松井先生は,石川県の珠洲から加賀まで蝶のいるところをくまなく調査されている,チョウチョのスペシャリストです.珠洲にはアサギマダラの調査で毎年この時期に何度も来訪されています.
今回の講演会では,アサギマダラを始め,様々な蝶の不思議や,珠洲独特の自然とそこに生きる蝶や他の昆虫たちの話をしていただきました.
参加者は,親子あわせて28名でした.

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子供達はたくさんの蝶の写真をみて,感動していましたが少しお話が長くなってしまい,聞き疲れてしまった子達もいたようです.
これは,子供達に向けた講演会のやり方を工夫する必要があると反省しています.

また,お母さん方にも好評で,なかなかよい講演会だったと言っていただけました.しかし,「自然学校がなにをやっているところなのか説明がほしかった」というコメントもいただきました.講演会のはじめに自然学校の取り組みを紹介すべきだったと反省しています.

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講演会が終わり,帰り際に自然学校の捕虫網を貸し出しました.
これは,今年もアサギマダラ調査隊を結成し,珠洲のアサギマダラの調査を行うからです.調査に是非参加したいと言ってくださるご家族もいて,今年の調査は盛り上がりそうです.
ただ,ラポルトすずでは, 抒情書家の世界 ~五友宿「墨から炭まで」展〜が開かれており,室谷さんご一家の素晴らしい作品が展示されています.その展示場で子供達が網を振り回し,作品にあたりそうになりてとても危なかったです.
子供が棒や網を持てば,振り回さずにはいられないことは解っていたのに,貸し出すときにちゃんと注意を出来なかったこと,反省しています.

次回はより良いイベントにしていきたいと思います.

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投稿者 赤石大輔 : 11:18 | コメント (1)

2008年04月30日

講演「チョウチョの不思議」開催.

 来る5月10日土曜日,里山里海自然学校の主催企画「珠洲の自然を知ろう〜チョウチョの不思議!〜」を開催します.
 
 春の海辺に飛来するアサギマダラを始め,さまざまな珠洲のチョウチョについて,楽しく,分かりやすく紹介します. あわせてチョウの標本の作り方なども紹介します. ご家族でぜひ参加して下さい.

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場所:ラポルトすず.
日時:5月10日(土)午前10時から12時.
参加費:無料です.
先生:松井正人さん (百万石蝶談会)

問い合わせ先 :里山里海自然学校 事務局
珠洲市三崎町小泊33-7
電話/Fax:0768-88-2528
メール: info@satoyama-satoumi.com

投稿者 赤石大輔 : 14:13 | コメント (1)

2008年04月23日

マイスター入学式

4月19日

里山マイスター養成プログラム2期生の入学式がありました.
今期は,総勢21名の方々が受講されます.県外からも数名の参加がありました.
中村信一学長 泉谷満寿裕珠洲市長,俵企画振興部次長,南JAすず代表理事,そして先日設立された,国連大学高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット所長あん・まくどなるど氏からご挨拶いただきました.
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入学式後は早速,第一回目の講義がありました.
この前日にも能登空港で地域作り支援講座が開かれ,愛媛大学の日鷹一雅先生による講義「田んぼの季節に寄せて」を聞きました.
農学と生態学を合わせた農生態学(agro-ecology)についてのお話で,例えば「トキやコウノトリを呼んでくることが農村全体の生態系,自然環境を良くすることにつながるの?」というお話.
また農業と外来種の問題について,かつて日本では,除草剤を減らすことが出来るため,ジャンボタニシを導入する農法がありました.たしかに除草には大きな効果を上げますが,日本の水田生態系を変えてしまうほど大きな影響がある.
というお話を聞かせていただきました.
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今後も,地域作り支援講座は能登空港で開催されますので,興味のある講座がありましたら,お気軽にご参加ください.
地域作り支援講座スケジュールはこちら →  講座スケジュール

投稿者 赤石大輔 : 12:35 | コメント (0)

2008年04月12日

08年度第2回保全活動

4月12日

自然学校の保全林で保全活動を行いました.
参加者は6名.
今日は大々的な整備ではなく,今年度の作業スケジュールを建てるため,
主要メンバーで下見を行いました.

保全林は,人のはいる踏み場もないほど荒れていましたが,
1年間の整備で,ようやく半分程度間伐を終え,明るくなってきました.
春になり,シュンランやスミレがたくさん生えていました.

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かつては,マツタケも出ていたという場所で,今もアカマツが元気に生えているエリアがあるのですが,そこを年度末に,珠洲市森林組合にお願いして整備してもらいました.
料金は自然学校のサポート会メンバーが出し合いました.

流石プロの仕事です.一日で非常に美しい山にしていただきました.
アカマツ以外の高木を伐採し,低木のヒサカキをのこして剪定してあります.
なぜヒサカキを残すかというと,整備を行うと林が明るくなり,林床にも光が差し込みます.日照条件が良くなると,せっかく伐採した樹木から芽が出てしまい,また伐採することになってしまいます.また日が当たりすぎると乾燥してしまうため,キノコが出にくくなってしまいます.乾燥と下草狩りの手間を省くため,林床に日光が当たりすぎないように,ヒサカキを残して傘の役割を持たせています.
このようなマツタケ山の整備方法は珠洲独自の方式で「珠洲二段林方式」と呼ばれています.

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今年夏から秋にかけて,どのようなキノコが発生するか調査を行います.
また,マツタケはすぐに期待できないですが,アミタケがたくさん出るような手法を試してみたいと思っています.

次回は,4月26日午後1時より保全活動を行います.
お時間のある方は是非参加してください.

投稿者 赤石大輔 : 14:41 | コメント (0)

2008年04月10日

中日新聞に載りました.

先日完成いたしました, キノコ山再生手引き の記事が,本日の中日新聞に掲載されました.
多くの方にお問い合わせ頂いております.

中日新聞をご覧いただけない地域の方にもご報告したく,ここにリンクを張っておきます.
数日で無くなると思いますが,web版の記事ご覧ください.

記事はこちら -> 中日新聞HP

投稿者 赤石大輔 : 14:00 | コメント (2)

2008年04月08日

ビオトープで遊ぶ.

4月8日

午後,自然学校に小学生が遊びに来た.
「今日は集団下校で早く終わった」とのこと.
集団下校だと早く終わる理由がよくわからなかったが,中に入れる.

今日も,カードゲームか携帯ゲームを始めるかと思えば,
「ねー赤石さん,びおとーぷってところでメダカとってもいいけ?」
おお,おまえらの口からビオトープが出てきたか!
その家では生き物をたくさん飼っていて,メダカも飼ってみたいとのこと.
いいよーじゃあ採りに行こう,ということで3時頃,小学生とタモを持って小泊のビオトープへ.

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春になり,小泊のビオトープも生き物たちでにぎわい始めている.
水辺には,アカガエルやクロサンショウウオの幼生が孵化し,小さなオタマジャクシがちょろちょろとうごめいている.
メダカは,昨年の9月以降水不足のためずいぶん減ってしまったが,3つある水辺ビオトープの一つに,まさにメダカの学校といった感じで群れて泳いでいるのを見つけた.

早速タモをつっこんで,メダカを採る.
全部で5匹,メダカの学校は学級崩壊となったが子供達は満足の様子.
楽しくなってきたので,他の水辺でもタモをつっこんでみる.

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水辺のビオトープには,たくさんの水生生物が生息しているが,近づいてのぞいてみてもなかなか見つけることは出来ない.
どんな生き物がいるか確かめるには水辺にタモをジャブジャブつっこんで,中に潜む何かを捕まえる.

この時期,だいたいアカガエルのオタマジャクシや,ミズムシ,マツモムシなど
よく見かける生き物だが,ときどき大物,レアものが入る.
今日は,大物としてまるまる太ったドジョウと,クロサンショウウオの成体が入った.
「レアもののサンショウウオゲットだぜ!」
と,ポケモンの主人公そのままの台詞が,子供達から発せられる.
その気持ち,よーくわかるぜ.

このビオトープでは,クロゲンゴロウがレアなものの代表で,他の希少なゲンゴロウやトンボ類も入ってくることを期待している.

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1時間ほどビオトープで遊ぶと,靴やズボンの裾がどろどろになってしまった.
「やばい,おかあさんに怒られるー」と少しへこんだ様子.
申し訳なく思い自然学校で勉強してきたんだと,言い訳しろと教えてうちに帰らせた.
おかあさん,どうぞ叱らないであげてください.

投稿者 赤石大輔 : 20:00 | コメント (3)

2008年03月25日

08年第一回保全活動

3月22日

里山里海メイトの08年第一回の保全活動を行いました.
集まってくださったメイトは18名でした.

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今回は,棚田を改変した水辺ビオトープの整備を行いました.
昨年創設したビオトープには,今年もすでにクロサンショウウオやアカガエルの仲間が,産卵に訪れていました.メダカも姿を確認することができ,この一年でずいぶん生き物が増えたようです.

かつて棚田であった場所ですが,常時水をためておくことは実は結構難しく,畦の管理は毎年必要になりそうです.また,ため池から棚田へ続く水路も,少し埋まってきているので,水路の掘り起こしを行いました.
水路にはカワニナがたくさん生息していますが,ゲンジボタルの姿はまだ見ていません.ヘイケボタルは昨年わずかですが見ることが出来たので,今年はさらに増えていると期待しています.

水辺に産み付けられた卵にはなるべく触れないように,注意を払いながらの作業となりました.雑草が生えてしまい,堅くなった田んぼを起こすのは一苦労です.
昨年も同様でしたが,クワを使っての作業では手にまめができ,その割には作業が進まないという歯がゆい思いをしました.メイトの皆さんはとても上手なのに.

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作業をしていると,子供達もやってきて作業の様子を見ていました.
彼らは,昨年一緒に調査して,このビオトープにどんな生き物が住んでいるか知っている子達です.
自分たちの住む場所に貴重な生き物が同居していると言うことを理解している珠洲の子供第1号たち.これからそんな子達がさらに増えてくれればと思います.夏にはまた子供達と観察会を行いたいと思います.

今回は2時間の作業で,水路の整備,歩道の草刈り,水辺の畦補修,ため池の階段作りと,たくさんのことが出来ました.夏に向けてさらに生き物が増えてくれることを期待します.

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作業後に,自然学校にもどり「へんざいもん」で能登大納言の白玉ぜんざいを頂きました.大粒の大納言小豆の優しい甘みが,疲れた体に染み渡り,ほっと一息つくことが出来ました.

来月は雑木林の整備と植物観察を計画しています.
是非ご参加ください.

投稿者 赤石大輔 : 18:06 | コメント (0)

2008年02月19日

里山のバイオマス利用

先日開催したキノコフォーラムで,基調講演を頂いた吉村文彦先生は,
京都でボランティアの方々と「マツタケ十字軍」を結成され,マツタケ山作りを手がけていらっしゃいます.
昨年秋には, 2年目の整備地から待望のマツタケが発生し,大きな反響を呼びました.

マツタケ十字軍の取り組みを紹介しているブログに, 今回こんな記事が載っていました.


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まつたけ復活・里山再生市民運動
第130回(2月22日)開催のお知らせ 
 私たちは、マツタケ山づくりを始めて、いわゆる里山から大量の「ゴミ」が出ることを知り、それを再生可能な資源として活用することに色々取り組んできました.昼食のエネルギー源に使うのはあたりまえ、机や椅子を作る、畑に鋤込む、炭を作る、それでも余ることを知り、無農薬・有機栽培の米づくりにもチャレンジ、それでも尚余る.また、マツノザイセンチュウ病枯損木の焼却も、「これはもったいない」のではないかと苦慮しているところでした.
 そのような折り、陶芸芸術家の近藤高弘さんに、「岩倉で使う食器などを自分でひねり、山から出る材を燃して陶器を焼けばいかが」と提案を受けていました.近藤さんは、実は、長野県のある小学校でそれを実現され、子供達の教育に大変良い効果を持つと語られています.
 かつて、皆さんにその旨を話したところ、「それは意義がある」との感触を得て、近藤さんに、陶器を焼く単窯製作の指導が可能か伺っていました.先週、近藤さんから、ニューヨークの個展が済んだら、4月か5月になりますが、単窯製作に取りかかりましょうかとお話がありました.
 中古の耐火煉瓦を皆さんのカンパで購入し(約20万円)、近藤さんに設計していただき指導を受けながら、陶器を焼く窯(2m×3m位)を手作りで製作しようと皆さんに提案をします.
 新たな「事業」でしかも更なる出費を必要とします.本当に必要なのかどうかを含めて、皆さんにご検討を御願いします.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


かつて,人々の生活の糧であった里山の資源が,今ではゴミでしかない現状は,とても悲しい物があります.
里山の整備を呼びかけても,そこからお金を発生するサイクルが生まれなければ,長続きすることではありません.何とかして,里山の資源を上手に利用する活動が出来ないか?
薪ストーブはその一環として導入した物で,今年冬は大活躍してもらっていますが,さらに何か,次の手も考えたいと思います.

かねてより,今回の記事のような,「焼き物」の燃料として利用する方法は「珠洲焼き」のある珠洲市の里山再生のキーワードと考えていました.ただ問題は,松枯れ病によって枯れたマツのマキは,燃やしても温度が上がらず,良い燃料とならないそうです.
生きているうちに切り出してマキにする必要があるのですが,良質のマキは一束400円,珠洲焼きの窯を一回焚くのに必要なマキの費用は30万円程度になり,商品の価格に影響する.コストがかかりすぎるとのことです.

課題はたくさんありそうですが,将来,「里山の整備作業から出たバイオマス資源を利用した珠洲焼きです!」という商品作りが出来ればと思っています.

投稿者 赤石大輔 : 14:15 | コメント (0)

2008年02月12日

フォーラム無事終了

2月10日

第2回 すず再発見フォーラム「よみがえれキノコ山〜奥能登の里山再生考〜」が開催されました.

果たしてどれほどの方が参加してくれるか,本当に不安でしたが,冬の能登には珍しく晴れの天気となり,会場となった珠洲市文化ホール「ラポルトすず」には,約250人の参加者が来場してくださいました.

13時ぴったりに開会となり,まず私が舞台に出ていき開会の宣言を行いました.
舞台の上から見ると,観客席は最上段までびっしりと埋まっています.
緊張しまくりで,手が汗びっしょりです.しゃべってる間も噛みまくって,膝ががくがく震えました.
しかし,はじめの挨拶を終えたらなんだか楽になって,その後はあまり緊張せずに会を進行することが出来ました.

総合司会をしてくださったアナウンサーの平見さんには,すばらしい進行をしていただきました.
フォーラム全体の雰囲気が,とても明るく楽しい感じになった気がします.やはり平見さんにお願いして正解だったと思います.

開会の挨拶には泉谷市長にお越し頂き,ご挨拶を頂きました.
市長にはフォーラムの最後まで参加していただき,ありがとうございました.
珠洲市の振興に,このフォーラムが少しでもお役に立てればと思っています.

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基調講演では,マツタケ生態学の第一人者である吉村文彦先生(国際環境微生物応用研究機構・理事長)と岩瀬剛二先生(鳥取大学農学部・教授)からそれぞれ講演をしていただきました.マツタケをはじめとするキノコの生活や森林での役割について,とてもわかりやすく楽しい講演をしていただきました.

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会場からの質問がたくさんでて,時間調整のため私の調査報告「奥能登のキノコの現状」では,短い発表になってしまいましたが,マツタケ山整備の成果など,参加者の皆さんが一番興味のある点について紹介できたと思っています.

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フォーラム後半は,奥能登の里山再生の手段の一つとして,キノコを使った産業を起こせないか?というテーマで徹底討論を行いました.
里山駐村研究員である多田喜一郎さん(NPO「春蘭の里」代表),高市範幸さん(「夢一輪館」店主)から,奥能登できのこ狩りツアーについて,また里山でのキノコ栽培について先進事例を紹介していただき,奥能登の里山の荒廃やマツタケ山の現状など,顕在化している里山問題と,今後の奥能登の里山再生に向けた新しい産業の振興について議論しました.

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3時間30分という長時間にわたるフォーラムでしたが,参加者の皆さんは熱心に耳を傾けてくださり,会場からもたくさんの質問が飛び交いました.

参加者の中には,今回のフォーラムをきっかけに,里山里海自然学校が主催する里山保全活動の活動組織「里山里海メイト」への参加も多数ありました.
今回のフォーラムが,今後の奥能登における新しい里山再生の大きなきっかけ作りとなればと思っています.

初めて自分で主催したフォーラムを成功させることが出来て本当にうれしく思っています.今回のフォーラムを開催するにあたり,多くの方々にご支援いただきました.この場をお借りして厚くお礼申し上げます.

春からは,実際にキノコ山作りに向けた活動に取り組んでいきたいと思います.
里山再生はここからが本番といえますのでがんばっていきたいと思います.

投稿者 赤石大輔 : 00:10 | コメント (4)

2008年01月30日

スキー合宿

1月25,26日

みさき小学校5,6年生のスキー合宿に同行しました.
能登にはスキー場がないので,白山市までバスで行かなければなりません.
今回は,1泊2日の日程で,初日は 一里野温泉スキー場 ,二日目は瀬女高原スキー場でスキーを体験しました.

当日は,雪が降っていましたが,吹雪くこともなく,気温も寒すぎず,
雪質もまずまずのコンディションでした.
スキーは4,5年ぶりでしたが,体が覚えていて,結構滑ることが出来ました.
子供達も滅多に出来ないスキーを楽しんでいました.

さて今回私はただスキー旅行に参加したと言うだけではありません.
ちゃんと自然学校研究員の職務もまっとうして参りました!

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今回は,珠洲の子供達が普段見ることの無い奥山の動物たちについて,
雪に残った足跡を見ながら勉強しようということで,
「冬の里山の動物たち 〜雪に残った足跡から〜」というお話をさせていただきました.
雪に残った足跡の形で,どんな動物かわかるんだよ,という話から,
白山には,ツキノワグマ,ニホンカモシカ,ニホンザルなど,能登では見られない動物たちがたくさんいること,クマ,サル,イノシシが里山にたくさん増えてきて,田畑を荒らしたり,人を傷つけたりしていること.
その原因はたくさんあるのだけど,人間と動物の関係,里山のバランスが崩れて大きな問題になっているということを話しました.
子供達は,スキーで疲れていたと思いますが,最後までだれひとり眠らず話を聞いてくれました.

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翌日は,みんなスキー場のリフトやゴンドラから動物の足跡を探してくれました.
なかには,実際カモシカに出会った子もいたようです.
新しい知識を吸収して,これまで目に入らなかったものが,見えてくるということを実感してもらえたかと思います.

合宿が終わって,子供達に感想文をもらいました.
そのなかに,
「またスキーにいってゴンドラからカモシカに会いたいです,そのときは赤石さんにも会いたいです」と書いてくれた子がいて,ちょっと涙が出そうに.
私も得る物がたくさんあったスキー合宿でした.

「赤石さんにはスキーを教わってないけど,スキー合宿に参加してくれてありがとうございました」
というとっても律儀な子もいました(笑)

また機会があれば参加したいと思います.

投稿者 赤石大輔 : 18:14 | コメント (2)

2008年01月29日

シンポジウム終了!

 1月26日に,能登空港でシンポジウム 『里地里山の生物多様性保全〜能登半島にトキが舞う日をめざして〜』が,次いで27日には里山里海自然学校にて「里なびミニシンポジウム&研修会が開催されました.

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26日のシンポでは,能登の地域再生に,トキやコウノトリが再び野生復帰できるような環境づくりを目指してというテーマで,兵庫県立コウノトリの郷公園の研究部長さん,佐渡でトキの野生復帰計画に携わっている新潟大学の准教授などが講演され,昨年10月に行なった能登での調査をもとに,「能登半島には再びトキが生息できるような自然環境が潜在的に保たれている」と話されました.
180人の参加があり、会場は熱気に包まれた雰囲気になりました.

27日の 研修会 では,実際に珠洲の休耕田やため池などを参加者と周り,トキが再び生活できる場所はどういうところなのか,どんな動物,どんな植物,どんな環境がそこに必要なのか?ということを皆で学びました.
休耕田に水を張ったビオトープでは, 希少な水生生物が多数発見 され,生物の豊かな場所であることが証明されました.

地元三崎の方々にもご参加いただき,かつての,また現在の三崎の里山の様子についてお話を伺いました.

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今回来ていただいた講師の先生はこれを,「地元学」と読んでおられ,地元の方から学び,地元の良さを再発見することが,地域再生にとって最も大切なことだとお話いただきました.今回の研修会の資料など,自然学校にいくつか用意してありますので,どうぞ御気軽にご利用ください.

皆さんも,ご自分の地域で,「地元学」を始めてみませんか?


投稿者 赤石大輔 : 15:00 | コメント (0)

2008年01月20日

クロサンショウウオ産卵

1月19日

このところずいぶん冷え込んで,雪も少し降るようになってきました.
厳しい冬の生活は,原油価格の高騰もあって大変ですが,昨年は本当に暖かく雪のない冬で,いろいろなところで「やっぱり地球温暖化化ねえ.」なんて声も聞こえてきましたので,やはり冬はこうでないと,という気もしてしまいます.

ところが,この温暖化現象を連想してしまうような情報が,自然学校に届いてきました.
クロサンショウウオがもう産卵を始めた,というのです.

クロサンショウウオの産卵は雪解け頃で,昨年は小泊周辺では2月中頃に確認されました.
こちらを参照

私も小泊のため池を見に行くと,ありました.
2つのため池に,数個ずつ産卵してありました.

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今年は,一月近く早くなっています.
雪がないと,ふきのとうが早くから顔を見せたりしますが,
サンショウウオも春がきたと思ってしまったのでしょうか?
このまま無事育ってくれればいいですが,今になって寒くなってきたので,卵や孵った幼生が
死んでしまわないか心配です.

せっかく生き物の豊富な里山を残そうと思っても,地球規模の気候変動の影響で,
四季が乱れ生き物の生活が犯されてはお手上げです.

今後もサンショウウオの産卵の状況を把握していきたいと思います.
能登にお住まいの方で,ため池にクロサンショウウオの卵を見かけたら,ご一報いただきたいです.

投稿者 赤石大輔 : 21:38 | コメント (2)

2007年12月17日

薪ストーブ

12月14日

自然学校の交流サロンに,ついに薪ストーブが入りました.
春から雑木林で保全活動を行ってきて,たくさんの薪が集まりましたが,
ようやくこれを利用して暖をとることが出来そうです.

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ちょっと無骨な感じですが,このストーブは,炭も利用できる優れものです.
詳しくはこちら ー>  明和工業ホームページ

里山の資源を利用しなくなり,里山に人が入らなくなっていきました.
人の関わりが無くなると,里山は急速にその姿を変えていき,これまでそこで
生活していた生き物たちもいなくなってしまいます.

里山に入って,里山にある資源,バイオマスを積極的に利用することが,
里山を維持する最善の方法なのですが,これがうまくいきません.
里山の資源を利用しなくても,輸入材や化石燃料を利用すれば十分生活でき,
しかもそれらの方がコストも安くあがるからです.

そうやって放っておかれた里山が日本中にあり,里山生物多様性の危機,
という深刻な状況にまで陥ってしまいました.

生活の中に里山の資源を利用出来ないか?
自然学校の中で薪を利用した暖房や調理の方法を紹介できないか?
そういった思いがこの薪ストーブには込められています.
自然学校にお越しの際はどうぞこのストーブをごらんになり,暖まっていってください.

最近,薪ストーブが次第に注目を浴びてきているようです.

ニュース 

消費者のバイオマスを利用したいという環境への配慮からもありますが,
やはり決めては原油の高騰です.
原油価格の高騰が私たちの生活をかなり圧迫していますが,
ちょっと手間のかかる薪ストーブが人気になるという,新しい流れを生んでいます.
これをきっかけに社会全体で生活の中に,里山の資源を利用するという大きな流れ
になっていけばと期待しています.

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ただし,里山の資源だけで現在の生活をまかなおうとすると,
日本の里山にある資源の量では全く足りません.
それはまた別の問題ですが,今後取り上げたいと思います.

投稿者 赤石大輔 : 12:56 | コメント (4)

2007年12月06日

秋,紅葉の雑木林

11月27日

珠洲市若山町中の集落で,40年ほど前から雑木林作りをされているNさん宅を訪れた.
若山町中の集落はかつて炭焼きが盛んに行われており,その形跡が雑木林に今も残っている.

Nさんは今年81才.教員をされていた40年前,卒業生が珠洲へ戻ってきたときに,みんなで集まれる場所を作ろうと,杉を植林されたのをきっかけに,ここに森林公園を作ろうと思われたそうだ.

植林された杉林を抜けると,コナラとアカマツが混生する雑木林にはいる.
そこには,様々な色のモミジが散在している.
炭焼き職人がコナラを切る際に,モミジを残すようにしてもらったそうで,
秋には,写真のように美しい紅葉をみることができる.
今年は紅葉が遅く,11月末まで美しい風景を見ることが出来た.

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戦後の拡大造林で,反対側の山はほとんど杉が植えられている.
ふるさとの風景を少しでも残しておきたい,そう思われたそうだ.
70年代に始まった松枯れの被害が珠洲にもやってきて,
「樹齢百何十年のアカマツが枯れたときは,本当に悲しかった.」
そうおっしゃっていた.

雑木林の頂上付近につくと,Nさんは足を止め,深呼吸をされた.

「私はこの先には一度も上ったことがありません.
この先に入ろうとすると,胸が苦しくなります.私はここに神様がいると感じます.」

とくに変わった様子のない林だが,Nさんにとっては,神聖な場所なのだろう.
自然を愛し,畏敬の念を抱く.そういう日本人の根源的な宗教観を,Nさんはお持ちなのだ.
私もこれ以上奥へ進む気にはなれなかった.

私は特に宗教を持ってはいないが,生き物に対する尊敬の念は持ち続けたいと思う.
神様がいるかいないか?という議論などしたくはない.
でも今,この場でNさんの足を止めている,Nさんの中にいる神様は,信じたいと思った.

Nさんは,多くの人にこの場所を見てもらいたいとおっしゃっていた.
ここは広くはないがとても美しい林だ.これまで大変なご苦労で,維持されてきたのだろう.
一人でも多くの方にここを見てもらうような機会を作っていきたい.

投稿者 赤石大輔 : 10:33 | コメント (0)

2007年11月24日

マキ棚とカレーうどん

11月24日

里山里海メイトの定期活動「保全林の整備」を行いました.

珠洲でももう雪が降りました.
雨も続いて寒い日が続いています.

今日は,午前中だけ晴れるとの予報でしたので,
思い切って作業を行いました.
参加者は10名.

これまで,多すぎる雑木を伐採し,それをマキにする作業
を行ってきました.今回は,積み上げたマキを自然学校まで
運び,軒下にしっかりとしたマキ置き場を作りました.
まだ生木ですぐには使えないマキもありますが,ずいぶん集まったものです.

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作業の途中で,予報通り雨になってしまいました.
それでもいったん始めた作業はなかなか中断できないもので,
最後まで作業を行いました.
カッパを着ていたにもかかわらず,作業後はずいぶん濡れてしまいました.

寒い中作業をして,すっかり冷え切った体を温めてくれたのは,
スタッフが作ってくれたカレーうどんです.

里山里海メイトの活動は,楽しく美味しくがモットーです(今決めました).
自然学校一階の交流室は,食堂に早変わり.
暖かくて美味しいので,みんなおかわりしていました.
そんな皆さんを記念に一枚.

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本当に寒くなってきました.
今年はゆずがたくさんなっているので雪が多いとか.

あと一回は作業をして,今年を締めくくりたいです.

投稿者 赤石大輔 : 17:37 | コメント (6)

2007年11月10日

保全林はキノコの宝庫?

11月10日

今日は,自然学校の保全林の整備活動を行いました.
今年の春から整備を行って,明るくなった林から,
アミタケが発生したことを,先日はお知らせしました.
その後,角間の里山メイトがきのこ狩りに訪れ,カゴいっぱいの
アミタケを持って帰るほど,保全林はきのこがたくさん発生しました.

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今日もみんなで整備を行っていたところ,
なんとホウキタケ(の仲間)が見つかりました.
2つも株になって発生しているところを,里海メイトの方が見つけてくれました.

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ホウキタケは比較的珍しい部類のキノコで,分類が進んでおらず謎の多いキノコですが,里山林に発生する菌根菌であると思われます.
美味しく珍重されており,能登では「ねずみのて」と呼んで親しまれていますが,最近はこれも減少してきているとのことです.

このようなキノコが整備林に発生したことは,
今後様々なキノコがここで採れる!かもしれないという期待を持たせます.

来年の秋は,ここでみんなでキノコ狩り&キノコ鍋パーティを開催してみたいですね.

投稿者 赤石大輔 : 18:09 | コメント (0)

2007年11月06日

大盛況!金大祭

11月3日

里山里海メイトと,金沢大学の学園祭に参加しました.
会場は,金沢大学五十周年記念館「角間の里」.
白峰から移築したこの古民家は,角間の里山メイトの活動拠点となっています.
毎年学園祭には,角間の里山巡りや,里山でとれた野菜の収穫体験,苔玉販売,
ドングリの工作体験,メイトの手作りケーキとコーヒーの里山カフェなど,
楽しいイベントが開かれています.
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今回私たち里海メイトは,能登のごちそうを持って行きました.
まずは,能登の大粒で美味しい小豆,「能登大納言」と珠洲のお米を使った「おはぎ」.能登では「かいもち」というらしいです.
どうしてかいもちかはよくわかりませんが,しゃもじで掻いてお米を,
所謂「半殺し」状態につぶすところから,とも言われています.
これが2個一パックで200円.前日に自然学校スタッフ総出で100パック作りました.
「小豆がおいしいね!」と皆さん喜んでくさいました.

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また,能登の エゴノリを使った
ところてんを作りました.
ところてんも能登の郷土料理の一つです.
詳しくは 自然学校のホームページより,「里山レシピ」をクリック,郷土料理「ところてん」をご覧ください.
ところてんは一杯100円で販売し,子供たちに体験として
ところてん突きをしてもらいました.
これが結構好評で,「僕も私もやりたい!」と次々注文が入りました.
ところてんの味も食感も最高の出来で,「うちに持って帰るから3杯袋に包んで!」
とおっしゃってくれたお客さんもいました.

また里海メイトの方が,珠洲のイカと珠洲の塩で作ってくださった
「イカの塩辛」も小分けして一パック150円で販売!
さらに,持ってきたお米をその場で炊いて,おむすび2個100円と破格のお値段!
(だんだんジャ○ネットみたいになってきたぞ).
これは角間の里山メイトが作ったキノコ汁と合わさって飛ぶように売れてきました.

里海メイトの方がおうちで作られている野菜や,大豆,小豆,能登の塩,そしてだんだんその名が広まってきた 「姫どら」 も販売しました.

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極めつけは,漁師をしているメイトさんが鰤とアオリイカを持ってきてくれました.
これは,,,販売せずに夜の交流会でいただきました.美味しかったです.

今回初めて大学祭に参加してくださった里海メイトの方々は,
お客さんの反応を見て,とても喜んでくださいましたし,角間の里山メイトとの交流もあり,すばらしいイベントになりました.
次回も是非参加したいです.また,今度は能登の自然学校でこんな会をもてたらいいなと思いました.

そうそう,販売した物はすべて完売!
大成功でした.
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投稿者 赤石大輔 : 19:08 | コメント (2)

2007年10月30日

金大祭参加!

11月3日の金沢大の大学祭に,
里山里海自然学校も参加することになりました.

珠洲でとれた小豆「能登大納言」とこれも珠洲でとれたお米を使ったおはぎ.
珠洲の海でとれたエゴを使った「ところてん」.
珠洲のイカをつかった「しおから」などなど,
里海メイトの皆さんと一緒に作った珠洲の美味しい食材を
たくさん持って行きますので,皆さん角間の里にぜひお越しください.

里山里海自然学校の出店は11月3日午前10時頃から,
角間の里の一角で行います.

珠洲の里海メイトも交流を楽しみにしています!

投稿者 赤石大輔 : 20:45 | コメント (3)

2007年10月17日

保全林にシバタケが

10月13日

珠洲でもようやくシバタケが出始め,キノコシーズン到来といったところですが,
私たちが春から整備を始めた保全林でも,シバタケを見ることができました.

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ここはかつてマツタケも出ていた場所でしたが,もう30年ほど放置されて,
アカマツもたくさん枯れてしまい,キノコに適さない林になっていました.

これまでは,雑木が生えすぎて足の踏み場もなく,林にはいることすらできませんでしたが,
春から里山里海メイトによって整備が始まり,9月には三井物産の社員の方々も
参加され,徐々に人が入れる林になってきました.

保全林の奥に残っていたアカマツの根本から,今回初めてこのシバタケを見ることができたのです.
とてもうれしくなりました.さすがに保全活動の効果であるとは考えにくいですが,私たちが保全している林にはまだまだキノコが残っていたし,これから作業を継続していけばさらに他のおいしいキノコが出る可能性があることが示されたと考えています.

今後は,アカマツ純林,アカマツコナラ混交林,タブ林など,珠洲の特徴ある植生を生かしつつ,里山保全活動の効果が訪れた方々にわかるようなレイアウトの林作り,また里山保全活動が林床植物やキノコ類に与える影響について実験できるようなデザインにしていきたいと思っています.

自然学校はようやく一周年を迎えますが,やることはたくさんあります.
まだまだ始まったばかり,といった心境です.

投稿者 赤石大輔 : 18:19 | コメント (2)

2007年10月06日

公民館からお客様


珠洲の公民館から2件,自然学校見学の問い合わせがありました.
9月29日は三崎町公民館の企画で,小学生ら20名がこられ,自然学校の施設を
見学されました.
当日は,里山里海メイトの方々にも声かけをして,自然学校がこれまで
行ってきた活動の報告と,10月から始まる里山マイスター養成プログラム
について紹介いたしました.

その中で里山里海メイトの方から,こんな質問というか意見が出ました.
「あんた方は能登がいい,いいというけれども,私らにはそれがわからん.
 じょうず(お世辞)でいっとるだけでなはいのか?」
たしかに,地元の方にしてみれば,能登のいったい何がそんなにすばらしいのか?
ゲンゴロウがいるため池にどんな意味があるのか?
その価値を理解していただくのは難しいことかと思います.

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私たちでさえ,ゲンゴロウが大変希少になってきていること,
それがまだ珠洲に残っているということしか知りません.
ゲンゴロウやホタルのいる環境が,どれほどの意味を持つのか?
それを明らかにするために,「奥能登の健康診断調査」を開始しました.
奥能登の里山里海にどんな生き物が,どれだけ生息しているのか?
それが地域の農林水産業へどのような影響をもたらすのか?
たとえば生物多様性の高い環境で作られた農作物は,
大きな付加価値をもつ可能性を持っていますが,それがいったい
どれくらいのものなのか?そこまで掘り起こすことができればと思っています.

この健康診断調査は,研究者のみならず,地域住民の方々の参加が不可欠です.
なぜなら,地域の里山の現状を知り,良いところは今後も続くように保全し,悪くなっているところは修復していく.そこまで地域の方々に関わってもらうことを期待しているからです.
奥能登の各地域の方々も,里山の荒廃を危惧されている方,何とかしたいとお考えの方が多く,すでにそういった活動を始められているところもあります.
この自然学校の健康診断調査が大きな流れを生み出すきっかけになればとおもっています.

10月5日は蛸島公民館の企画で,蛸島のかたがたが自然学校に見学に来られました.
里山里海学習館で,珠洲の里山の歴史や,今も生息しているすばらしい生物たち,
人々の里山への関わりを説明させていただきました.

今回一番注目を浴びたのが,実はこの角灯(かくとう)でした.
見学にこられた方が,「あら,「かくと」や,なつかしいわー」というと,
皆さん集まってこられ「ほんとや,あれなつかしー」「まだあったのねー,どこにあったの?」「昔はうちにも...」
と盛り上がっていました.

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「かくと」と発音されていたのでよくわからなかったのですが,
この角灯のことでした.昔はこれを漁船や船小屋で利用されたそうです.
この小さな四角いランプ一つで,話題が広がったのがとてもすてきだと思いました.
学習館の「農具・漁具」展示も,大きな価値を持っていそうです.

投稿者 赤石大輔 : 16:47 | コメント (0)

2007年09月17日

三井物産の里山里海保全活動・下

16日
朝9時から,自然学校の管理する雑木林で,保全活動を行いました.
自然学校近くにある放置された雑木林で,今年春から伐採作業を行い,
かなり明るい林になってきました.今回も引き続き伐採作業と,
伐採した雑木をマキにする作業をして頂きました.

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この日もフェーン現象で大変暑くなり,30度を超えました.
このような状況で,雑木林でおこなう保全活動は大変過酷な物になります.
だから9月の涼しいときにやりましょうね!と言っていたのにこの暑さ.
参加者の皆さん,汗だくになりながらも作業をして下さいました.

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子供たちはボードに「自然を守ろう」など,メッセージを書き込んでくれました.
このボードは保全林の境界線を明確にするための看板として使います.
おかげでかなり作業も進み,保全林の整備はあと数回で終えることが
出来そうです.本当にお疲れ様でした.

お昼は,自然学校近くの伏見集会所にて,伏見のお母さん方が作って下さった
カレーと,お豆腐をいただきました.
お豆腐は大浜大豆と能登の海洋深層水を使い作りました.
できたてのお豆腐は本当に美味しかったです.

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お昼の後,水辺のビオトープを少し見学して,
15時から,いよいよお祭りに参加です.

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今回は祭りの開催日がたまたま休日になりましたが,
小泊の祭りは毎年9月16日と日で決まっていて,平日の時もあります.
小泊は神社に近い方から宮島,中島,旭浜と3つの集落に分けられ,
キリコはそれぞれの集落から合計3本出されます.

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参加者の皆さんには,珠洲市よりお借りした青いハッピを着て
祭りに参加してもらいました.
私は地元の方から祭りの装束をお借りして,着させて頂きました.
祭りの途中,キリコを急な坂を押して運ばなくてはならない場面や,
担いで運ぶ時など,小泊の方と協力して祭りを盛り上げることが出来ました.

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夕方は,集会所でお祭り料理をいただきました.
お祭りのごちそうも,伏見のお母さん方に作って頂きました.
中でもがんもどきは豆腐から手作の手間のかかった物で,
とても美味しかったです.

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珠洲市長さんもお忙しい中,来て下さりご挨拶していただきました.
また参加社代表で挨拶して下さった北陸支店長のお言葉に,
「環境基金を通して三井の掲げる「 良い仕事 」ができた」と
おっしゃって頂き,感激致しました.

美味しいごちそうをいただいた後,希望者を募って能登の祭りの
醍醐味である「よばれ」を体験させて頂きました.
よばれとはお祭りの時に,家にお客を招待して,
ごちそうとお酒でもてなすという風習で,
どんな人でも大歓迎の無礼講という,とても太っ腹なものです.
今回は,3軒のお宅に分散して呼ばれました.
その場で初めて出会った地元の方と都会から来られた参加者が,
一つの席で楽しく酒を飲み,語り合うという光景は,
とても不思議な物でしたが,人の距離を一気に詰められるヨバレの席は,
とても素晴らしい物だと感じました.
参加者の皆さんはヨバレの後,バスで 国民宿舎「能登路荘」
まで帰って行きました.

さて,私はここから本番,今年は最後まで祭りに参加するぞと,
意気込んで外に出て行きました!
祭りは後半戦,小泊を一周し終えてお宮まで帰る道のりです.
祭りの進行は遅れ気味で,普段なら午前2時にはお宮にはいるそうですが,
3時を過ぎてもまだ入っていきません.
しかし,祭りの参加者は子供たちまで皆元気です.
酔っぱらってる人も多くなってきました.
私もキリコを一緒に押しているのですが,
酔いも回り,睡魔がだんだん襲っていました.
そろそろ限界を迎えそうな午前4時,
ようやく御輿がお宮に入っていきました.
クライマックスは神社の境内にわらを敷き,火をつけて,
燃えさかるわらの上をキリコを担いだ若い衆が何度も通過するという
ものすごい展開となりました.4時を過ぎているにもかかわらず,まわりには
小泊の方が大勢集まってきています.
御輿に続きキリコもお宮に入り,祭りの全行程が終了となります.
ここで私自信も完全に終了,最後はご近所のお宅におじゃまして倒れるように眠りにつきました.

17日
最終日は9時から鉢ヶ崎ビーチで植物の観察をし,
珠洲焼き資料館を見学して金沢へ帰りました.
途中お昼のお弁当は,伏見の農家レストラン「 典座 」の
お弁当をいただきました.
焼きおにぎりと煮物がとっても美味しかったです.

バスの中で3日間を振り返り,「能登半島自然学校」
の閉校式となりました.
多くの企画を詰め込みすぎ,私の段取りも悪かったので,
参加者の皆さんにご迷惑をかけた場面もありました.
しかし参加者の皆さんからはとても良い体験ができた,里山里海を実感出来たと
言って頂き,本当にうれしかったです.
午後2時半,
金沢駅にバスが到着して,解散となりました.
参加者の皆さん,本当にお疲れ様でした.

今回のイベントには,多くの方々にご協力頂きました.
特に小泊の住民の方々には神聖なお祭りに参加することを
許して頂き,心より感謝致します.

食事の準備をして頂きました伏見のお母さん方,
保全活動をサポートして下さった里山里海メイトの方々,
泉谷市長はじめ珠洲市役所の皆さん,金蔵学校の皆さん,
里山里海リーダーの皆さん,
本当にどうもありがとうございました.

雨が降る降ると言われ,それでも3日間何とか降らずに
企画をこなすことが出来ました.お天道様とお祭りの神様も感謝です.

また来年,このような企画が出来たらと思っています.
これからもどうぞよろしくお願い致します.

投稿者 赤石大輔 : 22:43 | コメント (6)

三井物産の里山里海保全活動・上

9月15−17日

三井物産社員ご家族36名が,里山里海の保全活動と,
キリコ祭りの体験のために能登へ来て下さいました.
また金沢から,角間の里山研究員の中村さんと 里山里海リーダー4名
スタッフとして参加してくれました.
三日間の様子をお伝えしたいと思います.

15日
東京,名古屋,大阪の方々が金沢駅に集合し,午前11時に貸し切りバスで出発.
1時に輪島市の金蔵に到着し,お寺のレストラン「 木の音(こえ)」で昼食をとりました.

金蔵は平安時代から続く集落で,美しい棚田風景を見ることが出来ます.
過疎,高齢化が深刻な状況にありますが,ここ金蔵は
「金蔵学校」 という地域興しNPOが地元で活躍されており,
お盆の 万燈会(まんとえ) というイベントを開催されたり,
金蔵米(きんぞうまい)というお米や,そのお米を使った米蔵金(まいぞうきん) という純米酒も造られています.

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木の音で美味しいお弁当をいただきながら,
3日間の「能登半島自然学校」の開校式を行いました.
その後,お寺の本堂で金蔵学校代表の石崎さんから
金蔵学校の取り組みを紹介して頂きました.

その後,台風のせいか30度を超える蒸し暑い日となりましたが,
皆さんには金蔵の美しい棚田風景を見て頂き,
今年3月に開設された「金蔵自然文化研究所」の見学をして頂きました.
トイレも新しくなり,研究所としての準備も整いましたので,今後は様々な調査
を金蔵で行い,この研究所を利用していく予定です.

バスに乗り,珠洲へ向かいました.
自然学校についてから早速,里山里海についての講義がスタートです.
今回は,観光旅行という事ではなく,保全活動と勉強をしに行くのだと,行って頂きましたので,
みっちりとお勉強スケジュールを組ませて頂きました.
中村教授,宇野教授から自然学校を中心とした能登での取り組み.
里山マイスターについての紹介をして頂きました.
みなさん遠くからお越しいただいて,とてもお疲れだったと思いますが,
2時間しっかりと講義を聴いて下さいました.


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休憩の後,7月にオープンした「里山里海学習館」を見学.
珠洲の里山に生きる希少生物や自然学校の保全活動について,
私から説明させて頂きました.

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長い長い移動と講義の後,珠洲の民宿へ向かいました.
初日は「 さいもん」「 まつだ荘」「 山中荘 」の3つの民宿に分宿となりました.
珠洲の民宿はどこへ行っても美味しいお魚の料理が味わえます.

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明日は保全活動に祭り体験と,ハードなスケジュールになっているのですが,
美味しい料理に楽しい会話も弾み,ついついお酒も進んでしまいました.
明日の活動は大丈夫でしょうか?

投稿者 赤石大輔 : 16:46 | コメント (0)

2007年09月05日

里山検定

珠洲では8月に珠洲検定というのがありました.
私は残念ながら参加出来ませんでしたが,次回は是非参加したいと思います.

詳しくはこちら → 珠洲青年会議所へ

私たち自然学校のホームページにも,実は里山検定というのがあるんです.
角間の里山HPから,問題に挑戦することが出来ます.
リンクはこちら → 里山検定へ(現在は終了しました)
里山についての知識や,角間の里山で見られる生物などが出題されています.
現在は初級編が公開されていますが,これがなかなか難しく,私も合格点ぎりぎりの16点で何とか
クリア出来ました.

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以前「広報すず」に書かせて頂いた文章の中に,ヒントも込められています.
皆さんも是非,チャレンジしてみて下さい.

チャレンジ結果をコメントでいただけるとうれしいです.

※ 現在はwindowsのインターネットエクスプローラー5.5以上で作動するようです.
マックでは残念ながら作動しません(私もマック派なので残念です).

投稿者 赤石大輔 : 16:05 | コメント (2)

2007年08月23日

大学生対象の能登半島・里山里海体験実習

8月11日〜13日

平成19年度大学コンソーシアム石川・単位互換事業,
「能登半島・里山里海体験実習」が開講されました.
前期集中講義ということで,2単位を取得出来ます.
石川県の大学生16人が参加されました.

本講義では,能登の里山里海の現状に直接触れながら,
自然共生・環境配慮型の地域再生への取り組みについて,
住民・自治体等と一緒に考える契機とすることを目的としています.

当日の講師陣を紹介しますと,
中村浩二(金沢大学)
辻井 博(石川県立大学
池田幸應( 金沢星稜大学
A.Kambu(国連大学,IICRC
草光紀子( 環境公害研究センター
赤石大輔(「能登半島・里山里海自然学校」)
坂井恵一( のと海洋ふれあいセンター
奥能登農林総合事務所スタッフ(山本敏弘 整備課長ほか)
といった豪華メンバーです.
私も講師の一人として参加させて頂きました.


実習プログラムは,以下の通りで,

8月11日 金沢⇒ 能登空港
⇒ 輪島市(千枚田)⇒ 能登町(農業用ダム)⇒ 珠洲市(圃場整備)
⇒ 宿舎にて講義

8月12日 里山里海学校(施設見学・講義)
⇒ 粟津川魚道見学 ⇒ 粟津ビオトーブ見学 ⇒ 炭焼き見学
⇒ 宿舎にて講義

8月13日 能登町(のと海洋ふれあいセンター,講義・海洋生物観察)
⇒ 輪島市(金蔵地区,伝統文化と地域活動)
⇒ 金沢大学着

3日間みっちり実習を行って頂きました.

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多くの学生たちにとって,能登は初めての訪問となり,
過疎高齢化が進む能登の里山の現状について目の当たりにし,
ショックもあったようです.
講義では,これからの日本の農業について辻井先生にご説明頂き,
学生たちからも意見が飛び交い,熱い議論になりました.

ハードな実習を終えた後は, 民宿「瑞」さんで,
とても美味しい料理をいただきました.

夏休みに行われる2日間の充実した実習で,
能登の名所を巡り,現地の人々から生の声を聞き,里山の現状を知る.
そして能登の美味しい山海の幸をいただき,
最後には2単位も取得出来る!
僕らの学生時代にこんなお得な実習があったでしょうか!?
ちょっとうらやましくも感じてしまいました.

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また次回も実施したいと思います.
皆さんお疲れ様でした.

投稿者 赤石大輔 : 16:49 | コメント (0)

2007年08月07日

輪島市で子供たちと昆虫採集

8月2日

輪島市の 三井健康の森 にて,子ども長期自然体験村に参加しました.

体験村について詳細はこちら →  輪島市こども体験村

この体験プログラムは,夏休みの2週間,
自然豊かな能登半島・輪島で石川県と横浜市の子どもたちが
さまざまな体験活動をしながら一緒に生活しましす.

自然体験をとおして,奥能登の里山里海について学んで頂きたいと,
貴重な13日間の一日をいただいて里山里海自然学校から,昆虫採集のプログラムを提供させて頂きました.

輪島市三井洲衛では”すえ”の名の通り,かつて焼き物が盛んな土地でした.
おそらくこの近隣の里山林では焼き物のために多くのマキが採られてきたと思われます.
健康の森のコナラなどを見てみると,萌芽更新により複数の幹が伸びている物を見ることができ,つい最近まで薪炭林として利用していた形跡を見ることが出来ます.アカマツなども残っており,子供たちへ里山の授業をするにはもってこいの場所でした.

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今回,昆虫採集ではバナナを発酵させた物と,地面に紙コップを埋めた落とし穴を林の中に仕掛け,捕獲する方法を採りました.角間の里山自然学校の 中村研究員 にもご協力頂き,準備をしました.

一日前に仕掛けたバナナトラップには,大きなミヤマクワガタやカブトムシの雌を捕まえることができました.子供たちの関心は,主にカブトムシ・クワガタでしたので,落とし穴は全く人気が無くて,ちょっと残念でした.手間は落とし穴の方がかかってるのに(涙).

さらに草地でのトンボやチョウを捕虫網で採集することもしてもらいました.
この日はとても暑くなり,大人たちでもとてもしんどかったですが,子供たちは夢中になって昆虫採集をしてくれました.

さて,午後からは捕まえた昆虫たちを標本にする作業です.
せっかく捕まえた昆虫を殺してしまうのは,とてもかわいそうですが,
標本にして,図鑑でしっかり調べることで,初めてその昆虫のことを理解し,
里山の生き物の豊富さを知ってもらおうと,今回は標本作りまでやってもらいました.

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作業は,毒瓶にいれて殺した昆虫を,発泡スチロールの板の上で脚や翅の形を整えて,虫ピンでとめるという所までやってもらいました.
気をつけて作業をしないと,チョウは鱗粉が手についてしまいます.
小さな甲虫は脚や触角がもげてしまいます.慎重な作業が必要になります.

しっかりと板に固定出来たら,図鑑で名前を調べ,自分が採集した昆虫の名前をみんなの前で発表してもらいました.
2−3時間小さな昆虫と向き合うことで,五感で昆虫の体の仕組みや色を覚えることができます.
暑い中大変な作業でしたが,子供たちにはそれなりに楽しんでもらえたようです.

夕食後,このひ一日の振り返りと,里山についてのお話をして終了となりました.
子供たちの心に,能登の里山と昆虫たちの思い出が少しでも残ることを期待しています.

(せっかくの野外活動なのに,写真を撮ることを忘れてしまいました,室内の写真ばかりでとても残念です.)

投稿者 赤石大輔 : 19:37 | コメント (0)

2007年07月30日

里山里海学習館 公開

7月21日

自然学校の一階に,「里山里海学習館」という施設がオープンしました.
公開日には,小泊の方々や隣の保育所の子供たちが来てくれました.

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この学習館は能登の里山里海の素晴らしさや,自然学校の活動内容を皆さんにお伝えする施設です.
自然学校に協力して頂いている多くの研究協力者の方々と,里山里海メイトの方々の協力により,完成しました.
展示パネルでは,里山里海という言葉の意味や大切さ,珠洲市の歴史と人々の営み,珠洲市の里山里海に生息する希少な生物たちの紹介をしています.
農具や漁具は,当時の人々の里山里海での暮らしを紹介し,水槽には珠洲市に生息する希少なゲンゴロウ類を生きたまま水槽で展示も行っています.

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子供たちにはゲンゴロウが好評でした.
すいすい泳ぎながら煮干しを食べているゲンゴロウの姿はとてもかわいらしいです.

「ゴキブリと一緒やね」
という声も聞こえてきましたが(^_^;)

 今回は特集として「三崎町雲津の瓦工場の風景」と題して,瓦の生産が盛んだった当時の写真や,
明治から現代までの瓦の変遷を,実物を展示しながら紹介するコーナーを設けました.
昭和のなつかしい珠洲の風景を是非一度ご覧いただきたいと思います.

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ところで,瓦作りと里山ってなにか関係があるのでしょうか.
実は瓦作りには瓦を焼く際に大量のマキが必要で,瓦工場のそばには常に里山から切り出してきたマキが大量に積んでありました.
塩造りと同様,マキを利用するということで,瓦作りと里山は非常に密接した関係にあったのです.
瓦作りが最も盛んであった昭和20−30年頃は珠洲市のマツタケ生産量も最大であったことがその関係を裏付けています.

今回は瓦作りに焦点を絞った,珠洲ならではの企画となりました.このような企画を今後も続けたいと思います.
夏休みですので,是非ご家族でご来館ください.

投稿者 赤石大輔 : 23:28 | コメント (8)

2007年06月29日

6月16日−17日(4)

里山里海リーダー養成講座の珠洲での実習を行いました.
2日間のスケジュールは以下の通りです.

6月16日朝8時に金沢を出発し,10時半頃自然学校に到着.
すぐに,里山里海メイトの雑木林の保全活動に参加しました.

「ほら,大学生しっかりせい!」との声もきこえてきましたが.
みんな一生懸命木を切ったり運んだりしてくれました.

一汗かいてお昼のおうどんをいただいてから,
13時からは授業です.
体験プログラムの作り方と自然体験活動の基礎技術
を2時間みっちりお勉強しました.

15時から本日の宿泊場所である
農家民宿「ひろ吉」さんへ移動し,
珠洲の食材を使った料理実習を行いました.
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火おこし
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魚さばき
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豆腐作りを体験しました.
男の子でも魚をさばくのが初めてで,内蔵を出す作業で腰の引けている子もいました.

17時頃ようやく準備が整い,庭で夕食をいただきました.
メインはさばいた鯛を珠洲の炭で焼いた「鯛の塩焼き」,そして「イシル鍋の海藻しゃぶしゃぶ」です.
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夕暮れのなか,みんなで美味しくいただきました.


19時から,ホタルの講演会を聴き,
第一日終了です.

第2日は朝6時に集合し,アサギマダラの調査を行いました.
8時過ぎにひろ吉に戻り,朝食はモズク雑炊.
以前いただいた雑炊がとっても美味しかったので,是非学生に食べさせたく,
リクエストしました.学生らにも大好評でした.
(写真がないのが残念!)

9時半,最後の授業は自然学校周辺の里海を散策し,
自分たちで体験プログラムを作り上げるというもの.

海岸ではたくさんの生き物たちと磯遊び,秋にはタコすかしも行える
素晴らしい環境であることをつたえると,学生たちはぜひまた秋に来たいと
言ってくれました.

2グループに分かれて,体験プログラムの発表.どちらのグループもなかなか面白い体験を考えてくれました.
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自然学校では今回初めて大学生のためのリーダー養成講座を行いました.
最初は人数を集めるのが大変で,どうなることかと思いましたが,
良いメンバーに恵まれ,素晴らしい講座になったと思います.

夏はいよいよ,彼らが能登でリーダーとして自然体験プログラムの指導を行います.頑張って能登の自然の素晴らしさをつたえてもらいたいです.


投稿者 赤石大輔 : 20:57 | コメント (2)

2007年06月25日

6月16ー17日(3)

6月17日(日)朝6時から,
アサギマダラ調査隊の第2回調査を行いました.
今回は,金沢から3大学(星陵大学,石川県立大学,金沢大学)の学生8名と,
おじさん5名,合計13名で行いました.

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大学生は前日から珠洲に来ていたのですが,民宿ではほとんど寝ていなかった
ようで,ものすごく眠そうです.大丈夫でしょうか?

今回も,前回と同じように,寺家,狼煙,川浦を回って調査しました.
天気もそこそこで,期待していったのですが,結果は5頭と,ずいぶん少なかったです.
そろそろアサギマダラの飛来も終わり日かずいてきたのでしょうか.

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めぼしいスポットにチョウがおらず,すこし気の抜けてきたメンバーたち.
狼煙でようやく1頭飛んでいるのを発見!
するとメンバーみんなの目がしゃきっと覚め,
網を持って追いかけます.

みんな虫取り網をふるのは久しぶりということですが,
大学生よりおじさんの方が網裁きは上手でしたね.

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百万石蝶談会の松井先生によると,今年石川県の海岸で確認された
アサギマダラは17日までで通算506頭だそうです.
かなりの数ですが,昨年の半分ほどのようです.
年によって数が大きく変動する生き物は魚でも
昆虫でもたくさんいます.
ただ,大きく数が減ったときに環境変動や生息地の破壊が起こると,
一気に絶滅するということもあります.

アサギマダラのように,アジア一円を数世代かけて移動する生物は,
広大な生息地が必要になります.中継地点の一部が無くなってしまえば,
大きな打撃となります.

いつの間にかアサギマダラがいなくなってしまったなんて言うことの無いように.
そのためにも,能登に住んでいる皆さんが,アサギマダラという生き物の名前を
知っている,ということが大切なんだと思います.

投稿者 赤石大輔 : 18:57 | コメント (0)

2007年06月24日

6月16日ー17日(2)

16日19時から,
「蛍の飛び交う里山の保全について」というタイトルで,
講演会を行いました.

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講演会には,お二人の先生にお越しいただき,蛍の生態について,能登のホタルの現状,ホタルをはじめとした里山生態系の大切さやその保全の方法についてお話し頂きました.

水田+生物保全=ホタル

という公式があるように感じています.
ホタルさえいれば良いとか,
ホタルがいないような水田は価値が低い思われる方が多いようです.

しかし,
ホタルがいる水田が最高ということではないし,
ホタルが全てではありません.
ホタル以外にも水田に生きる生物はたくさんいるし,
次第に姿を消してきています.
それらを保全することも大切なこと.
水田の生き物たち全てに目を向けること,
水田を生態系として見ることが,求められている事なんです.
そういったお話を,K先生,F先生のお二人にして頂きました.

今回の講演会には,50名の参加者がありました.
珠洲市から農家の方々がたくさん参加して下さいました.
ありがとうございました.

奥能登の農村生態系保全にかかわる大切な講演会になったと思っています.
今後も,こういった講演会を開いていきたいと考えています.

もしご要望がありましたら,自然学校までご連絡下さい.

連絡先 ー>
「能登半島 里山里海自然学校」事務局
〒927-1462 石川県珠洲市三崎町小泊新ル11
TEL・FAX:0768-88-2528 
E-mail:info@satoyama-satoumi.com

投稿者 赤石大輔 : 00:47 | コメント (2)

2007年06月17日

6月16日ー17日(1)

6月16日,17日は,たくさんのイベントがありました.


  1. 16日午前9時から,「里山里海メイトの定期保全活動」.
  2. 午後19時から,「ホタルの保全についての講演会」
  3. 17日午前6時から,「アサギマダラ調査隊」
  4. 16,17日2日間の「大学生対象里山里海リーダー養成講座」.

の4本です.
ですので,今回は何回かに分けて報告したいと思います.

里山里海メイトの定期保全活動が開催されました.
当日はメイトの方々21人,金沢から大学生8人+講師3人参加し,
総勢32人で活動を行いました.

今回は,雑木林の整備とマキ集めです.
作業は3回目となり,鬱そうとした林が,大分明るくなりました.

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元々アカマツ林であった場所ですが,
驚いたのは,タブノキがたくさん進入していたことです.
珠洲の海岸沿いにはタブノキがたくさんありますので,
そこから運ばれてきたと考えられます.

里山の荒廃を考えたとき,

アカマツ → 落葉広葉樹 → 常緑広葉樹
という遷移段階が,

アカマツ → 常緑広葉樹
と,アカマツからコナラなどの落葉樹のプロセスをすっ飛ばして
いきなり常緑樹林に変化してしまうということが判りました.

この場所は,30年ほど放置されていたと聞いています.
こちらでは,アカマツの明るい林から,とても暗い常緑の森になってしまうまで,
あまり時間がかからない環境なんだということが判りました.

そうすると,明るい林で生育していた林床植物などは,
通常よりも早く姿を消すことになるのかもしれません.
(地域によって里山の顔はすべて異なると思いますので,
通常という表現があまり良くありませんが).

本日の作業で,軽トラック2台分のマキを集めることが出来ました.
今年の冬にマキストーブが入る予定です.
そのためのマキは十分そろったかな?

作業の後,スタッフの方が作ってくれた「冷やしうどん」をいただきました.
うどんのダシは小泊の「長手崎すいせん工房」が作っている「アゴダシ」です.

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アゴダシのアゴはトビウオの意味です.
この時期揚がってくるトビウオを開いて炭火で焼き,乾燥させた物です.
アゴダシでつくったうどんのの汁はとても上品で美味しかったです.

また,メイトのUさんが作られている無農薬無肥料のお米でたいたご飯もいただきました.
もちもちして甘く,とっても美味しかったです.
Uさんありがとうございました.

雑木林はあと3回程度作業をすると,一段落付きそうです.
これから夏に向けて熱くなりますので,無理をせず,着実に広げていきたいと思います.

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投稿者 赤石大輔 : 21:03 | コメント (4)

2007年06月13日

アサギマダラ調査隊

6月10日

朝6時自然学校集合の号令に,集まった精鋭はみさき小学校の生徒3名.
アンドおじさん4名(私を含め).
みんな寝癖をつけたままでしたが,やる気はみなぎっています.

寺家,狼煙,川浦を回りましたが,
残念ながら前日からの雨で,アサギマダラが飛ぶには気温が低く,
捕獲出来たのは合計3頭.
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それでも子供たちは喜んでくれました.
「羽の黒いのがあるし,おなかも黒いからオスや!」
オオ!ブラボー!
素晴らしい!この間の講演会で覚えてくれたんだね.

羽に子供たちの名前を記入し,
このチョウがどこかで再び捕まることを願って,
再び空に放しました.
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今週末もアサギマダラ調査を行います.
海岸ではこれが最後になると思います.

日時:6月17日(日曜日)朝6時.
集合場所:里山里海自然学校
準備:動きやすい格好,あれば昆虫網,極細の油性ペン.
※ 自然学校では網,ペン,記録紙を20組準備してあります.

朝早起きして,みんなでチョウに会いに行きましょう.

投稿者 赤石大輔 : 19:54 | コメント (0)

6月の保全活動

6月の里山里海メイトの会,定期保全活動を,
6月16日(土曜日)午前9時から行います.

今回は,3月から行っている雑木林の管理作業です.
木を切り,それをマキにして自然学校で利用します.

冬にはマキストーブがはいる予定ですので,
その燃料としましょう.

里山里海メイトの会定期保全活動

 日時:6月16日(土曜日)午前9時から.
 活動内容: 雑木林の整備.
 参加費: 200円
 準備:作業出来る服装,あれば軍手,鎌など.
 作業後は,おうどんを準備しております.
 (皆様の参加費は,傷害保険・通信費・軽食代に当てています.)

皆様の参加をお待ちしております.

投稿者 赤石大輔 : 18:23 | コメント (0)

2007年06月04日

アサギマダラ飛来!

アサギマダラが珠洲に飛来!

6月4日

ついにアサギマダラが珠洲の海岸にやってきました.

朝7時に鉢ヶ崎海岸から調査をスタート.
高波,引砂,寺家,とまわり外浦の川浦で発見!
最初の一匹が目に映った瞬間,いわゆる

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

という感じで,脳内物質がドバーっと出て行く感じがしました.
昆虫採集に限らず,蒐集をする人間,珍し物好きの人間には分かる感覚
だと思います.

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網を持って近づいてみると,スナビキソウのまわりから
フワッ,フワッと数匹が飛び上がりました.
おお,いるいる!
慎重に近づいてサッと網で捕獲し,
人生初めてのアサギマダラのマーキングをしました.
川浦で5個体,高屋で3個体マークしました.

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調査記録
  場所 時刻 性別 書いた内容
1.川浦 7:45 ♂  すずろく 6/4 DAS
2.川浦 7:50 ♂  すずろく 6/4 DAS2
3.川浦 7:55 ♂  すずろく 6/4 DAS3
4.川浦 8:00 ♂  すずろく 6/4 DAS4
5.川浦 8:05 ♂  すずろく 6/4 DAS5
6.高屋 8:22 ♂  たかや  6/4 DAS1
7.高屋 8:25 ♂  たかや  6/4 DAS2
8.高屋 8:27 ♂  たかや  6/4 DAS3

※ すずろく:珠洲市禄剛崎の意味(正確な場所は川浦でした).
  DAS:ダイスケ アカイシ スズ の意味です.


さて,アサギマダラの調査の醍醐味は,別の地点でマークされた個体を
再捕獲することです.
そうすることで,このチョウがどこから来てどこへ行くのか確認出来ます.
今日は高屋でマーク個体を捕まえました.

このときもまた,キター!!
となりましたが,確認してみると,同じ高屋で先日マークされた個体でした.
淡路島とか遠くの個体を期待したのでちょっと残念ですが,
数日間は同じ場所にとどまることが確認出来たことになります.

再捕獲
1.高屋 8:30 ♂ IMM D34 たかや

先日講演をして頂いた,松井先生のマークでした.
松井先生はすでに珠洲でたくさんのチョウにマークをされています.

松井先生の記録:
5月27日
珠洲市寺家港 1頭

6月2日
 珠洲市小浦出海岸 14頭
 珠洲市大崎 12頭
 珠洲市川浦海岸 5頭
 珠洲市寺家港 3頭
 珠洲市高屋海岸 20頭
 珠洲市仁江海岸 4頭
 珠洲市狼煙海岸 7頭
 珠洲市三崎宇治海岸 2頭
 珠洲市鰐崎 2頭

おそらく,今後6月いっぱい見られると思いますが,
今週末あたりがピークになるのではないでしょうか?
そこで,10日の日曜日にアサギマダラの調査を行いたいと思います.

10日に雨が降っていなければ,高波,引砂,寺家,狼煙の海岸を
調査したいと思います.早朝ですが,参加可能な方は,ぜひ集合して下さい.
事前にご連絡頂けるとありがたいです.

アサギマダラの調査:
日時:6月10日朝6時
集合場所:里山里海自然学校
準備:動きやすい格好,あれば昆虫網,極細の油性ペン.
※ 自然学校では網,ペン,記録紙を20組準備してあります.

珠洲の海岸へ,美しい旅人に会いに行きましょう.

追記:

仕事を終えて,帰ろうと思ったら自然学校の校庭に,アサギマダラが一頭
飛んでいました.夕方6時半頃ですので,涼しくなってまた飛び出したのでしょうか?

挨拶に来てくれたみたいで,なんだかうれしかったです.

投稿者 赤石大輔 : 15:16 | コメント (6)

2007年05月15日

講演会+保全作業

5月12日

アサギマダラ講演会の講演会
「旅するチョウはどこへ行く」が開催されました.

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金沢からM先生をお招きし,お話をして頂きました.
アサギマダラは大移動をするチョウで,南の台湾や南西諸島から本州にやってきます.
石川県では,珠洲の海岸に最も多く飛来し,高屋海岸や狼煙海岸など外浦に多く見られます.

講演会には,33名の参加者があり,小学生,中学生も参加してくれました.
様々な世代の人たちが一つの場所に集まってイベントに参加する,とても素晴らしい会になりました.

参加者の皆さんから,面白そう!ぜひ探しに行きたいと好評でした.
こちらに参加者の感想を載せています(当日紙に書いて頂き,HPにはスタッフが代筆しました).

次回は,ホタルの保全について講演会を行い,地域の皆さんと里山の保全について考えたいと思います.

講演会が終わって,午後からはメイトの皆さんと雑木林の手入れを行いました.
自然学校近くの松林がかなり荒れています.
少しずつ低木を刈り取り,明るい林にしていきます.
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また,作業で出た木材を薪として利用するため,持って帰りました.
冬には薪ストーブを設置する予定ですので,これからどんどん集めます.
冬はストーブに火をくべながら,皆さんと談話をしたり,料理に使ったり,
里山のバイオマスを有効利用したいと思います.
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さて,作業の終わり頃にKさんから電話.
「はかいったきゃ?」
...えー,お墓参りはしていませんが,たぶん違う意味だろうと思い,一応「はい」.

一緒に作業をしていたメイトさんに聞くと,
はかいったきゃ?
 ≠ 墓参りしたか?
 = はかどったか?
でした.
珠洲の言葉をまた一つ覚えました.
今後も少しずつおぼえたいと思います.

投稿者 赤石大輔 : 21:51 | コメント (4)

2007年05月10日

磯の生き物調べ

5月10日

中能登町久江小学校のバス遠足がありました.
自然学校のすぐ近くにある海岸で,磯の生き物しらべをしました.
自然学校のサポーターSさんのご指導をいただきました.
角間の里スタッフの中村さんも金沢から駆けつけてくれました.

昨日とはうってかわって,風の強い寒い日となってしまいましたが,
子供たちは元気に海岸に入り,貝,ヤドカリ,ハゼ,エビ,クラゲなどを捕まえました.
また,打ち上げられたワカメやアオサなどの海藻,貝殻を拾いました.

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Sさんに,海岸でとれるカニを見せて頂きました.
小泊の海岸にたくさんいるカニで,これを使ってスズキなど大型の魚を釣るそうです.
名前は...ガンチョ.
標準和名調べておきます.

次第に風が強くなり,お昼近くになったのでここで終了.
Sさんが,帰りがけにアオイガイの貝殻を子供たちに持たせてくれました.
アオイガイは,小泊の海岸によく打ち上げられるようです.
私もひとつひろいました.

自然学校に戻り,お弁当を一緒に食べ,さよならをしました.
午後からは,苺狩りに出発.
おやつも食べたけど,苺は別腹だそうです.

昨日の里山体験に続き,里海体験も実施することが出来ました.
しかし,海無し県の群馬出身の私は,まだまだ磯の生き物がよく分かりません.
もっと勉強しなければと,痛感しました.

投稿者 赤石大輔 : 22:55 | コメント (0)

2007年05月09日

生きもの調査

5月9日

みさき小学校の3,4年生が,遠足で小泊の水田ビオトープまでやってきました.
先日作ったビオトープの生き物調べをしてくれることになりました.

10時にビオトープ到着.
一時間かけて歩いてきたのに(ので?),エンジン全開!
大きな声でご挨拶してくれました.

みさき小学校では,以前からビオトープ作りを行っており,
ビオトープの意味や,ゲンゴロウなど希少生物が珠洲に存在することを,
ほとんどの子達が理解していました.

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ため池と二つの水たまりの3班に分かれて,調査開始です.
ため池には,メダカ,クロサンショウウオ,タニシ,アカガエルの仲間,カゲロウの仲間,
ミズムシ,ギンヤンマ,ゲンゴロウの仲間など多数の生物がいました.
水たまりには,オオコオイムシ,マツモムシ,ヨコエビ,ミズムシなどが
いました.作ったばかりの水たまりなのでまだまだ生き物は少ないようです.

絶滅危惧I類の
イチョウウキゴケは,奥能登の多くの水田で見られますが,
小泊のビオトープにも多数確認されました.
スケッチを終えたら,お昼になりました.

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私も子供たちと一緒にお弁当をたべました.
お弁当を食べながら,最近の子供達のトレンドを調査.
どうやらドラゴンボールが一番人気.
未だにアニメでは悟空が最強,ナルトなどヤムチャでも勝てるらしい.
(よかったねヤムチャ涙).

ご飯の後,少しお話しをして解散.
大きな声で「さようなら」.
また来て下さいね.

このビオトープを作った理由は,珠洲の方々に,地元の素晴らしい自然を知ってもらい,
里山という景観と,自分の住んでいる地域を大切に思ってもらうためです.

私が小学生のころ,熱帯雨林の伐採,酸性雨,砂漠拡大など環境破壊がニュースなどで大きく取り上げられ,
「このままでは地球はどうにかなってしまう,
なんとか地球を救いたい」
と夢見ていました.

大学で里山のことを学ぶ中で,里山が日本の生物多様性の重要拠点であることを知り,
里山を守ることが多くの生き物を保全することにつながる,そのように考えるようになりました.

里山は人々と自然の関わりがあって存在するものです.
素晴らしい景観,守るべき環境であることを,そこに住む人々にまず
理解してもらわなければなりません.
そして,地域の将来を担う子供たちに里山を伝えることは,
もっとも重要な仕事の一つであると考えています.

今日は,私の夢がひとつ叶った日でした.

投稿者 赤石大輔 : 23:45 | コメント (2)

2007年05月01日

アサギマダラ調査隊募集!

アサギマダラ調査隊募集中!

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アサギマダラは5月〜6月に珠洲でみられるチョウです.
このチョウは”旅するチョウ”として,よく知られています.
台湾や沖縄などから飛んできます.
チョウの羽にマークをして,どこからどこへ旅しているのか,
調査をする,全国的なネットワークが出来ています.

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「珠洲の子供たち集まれ!」
珠洲のアサギマダラが,どこから来て,どこへ行くのか?
珠洲でもこの調査に参加して,アサギマダラの謎を解明しましょう!
子供たちと一緒に調査をしたいと思っていますので,
どうぞご家族でご参加下さい.

調査は5月〜6月にかけて行います.
調査や,このチョウについての説明を
5月12日に自然学校で行います.
調査の方法を教えてくれるのは,
百万石蝶談会の松井正人先生です.

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「家族でぜひ参加して下さい!!」

5月12日(土)午前10時から
講演会「旅するチョウ アサギマダラについて」
場所:里山里海自然学校,ランチルーム
参加費:無料です.

問い合わせ先
里山里海自然学校 事務局
珠洲市三崎町小泊33-7
電話/Fax:0768-88-2528
メール: info@satoyama-satoumi.com

参考資料:翔,月刊むし

投稿者 赤石大輔 : 14:55 | コメント (0)

2007年04月17日

第2回里山里海メイトの会,保全活動終了.

4月14日

今日は,第2回里山里海メイトの会を開催し,水田ビオトープ創設活動を行いました.
総勢21名の方に参加していただきました.

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自然学校のある小泊周辺の里山は,日本国内でも屈指の,希少水生生物の宝庫です.
しかし,休耕田がどんどんふえていて,湿地帯は乾いて荒れ地となり,水辺の生き物
の生息環境は危機的な状況にもあります.

里山里海メイトの会では,様々な活動を通じて,奥能登の自然,
里山と人々のつながりを維持していく大切さを,
地域の方々と共有し,子供達に伝えていきたいと思っています.

今回作業を行った場所は,田んぼの上にため池があり,手堀りの土水路が走り水田に水を引いているので,
ゲンゴロウやホタルがたくさん集まっていた場所でした.
しかし,休耕田となってから,次第に田んぼが乾き,荒れ地化していました.

今回の作業で,水路を再び整備して水の流れを作り,2枚の田んぼを掘り下げて深みを作り,
水を引きました.
皆さん畦を固める作業もお手の物で,私は足手まといでしかありませんでした.

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「これがイヤでイヤで,田んぼやめたんだけどな」
メイトの方の言葉です.

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確かに広い水田を手で起こすのはとてもしんどい作業です.
しかし,だからこそ農家の方々の大変な努力によって何百年と続いてきた里山を,
簡単になくすことは出来ないと思いました.

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暖かくなってきたら,メイトの皆さんが作り上げたビオトープにたくさんの子供達や,
研究者が集まってきます.
珠洲の自慢のビオトープにしていきたいと思います.

投稿者 赤石大輔 : 16:50 | コメント (4)

2007年04月11日

第2回 里山里海保全活動

4月14日(土)午前9時から11時30分まで,
第2回の保全活動を行います.

※ 参加される方は12日までに事務局までご連絡下さい※

 活動内容: 水田ビオトープ,雑木林の整備.
 参加費: 200円
 準備:作業出来る服装,あれば軍手,鎌など.
 作業後は,交流室にけんちん汁を準備しております.
 (皆様の参加費は,傷害保険・通信費・軽食代に当てています.)

昼食後に,里山里海メイトの設立主旨と,今後の予定をお話ししたいと思います.
また,皆さんのご意見を伺いたいと思います.

皆さんのご参加を心よりお待ちしております.


今後の予定,

4月15日(日) 午前10時から 「桜祭り」を開催します.
小泊校下振興会による地域の特産品販売,イベントなど.
詳しくはこちら→ Click

20日(金)午後6時から,
月尾嘉男先生の講演会「日本海塾」を開催致します.
場所:里山里海自然学校体育館,参加費:無料.
詳細こちら→Click

4月21日(土)午前10時から,
村崎修二さんによる「猿回し」が開催されます.
場所:里山里海自然学校
演じるのがサルだけにイヌの同伴はご遠慮を.
詳細はこちら →Click

各種お問い合わせは里山里海自然学校 事務局まで

電話/FAX 0768-88-2528

メール →こちら

ホームページ → こちら

投稿者 赤石大輔 : 17:17 | コメント (2)

2007年03月19日

里山里海メイト,保全活動スタート

3月18日

里山里海メイトの第一回保全作業が行われました.

この日は,雪がちらつく寒い日になりましたが,地元三崎町の皆さんはじめ,
奥能登各地から駆けつけて下さった方,金沢からは角間の里山メイトの皆さん,
また三井物産の社員さんなど,たくさんの方に参加頂き,総勢50名で一斉に
作業を行うことが出来ました.

まずは開会の挨拶,そしてついにできあがった自然学校の看板立てを行いました.
珠洲特産の珠洲アテで作られた立派な看板が立ったことで,自然学校に来られる方々が,
迷われることももう無くなると思います.
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保全作業開始.
1,2,3班に分かれ,1班は校舎まわりの草刈り.
2班は今後ビオトープを創設する水田までの農道の草刈り.
3班はかつてマツタケが出ていたという雑木林を切り開く作業.
私は1班の活動に参加しました.

校舎の花壇は草ぼうぼうでしたが,皆さんのおかげでとてもきれいになりました.
1時間ほどの作業で校舎まわりは片づいたので,2,3班のお手伝いに向かいました.
その途中で水田にあったイチョウウキゴケを同乗したメイトさんに紹介しましたが,
「水田の雑草?米作るのに必要か?草取りは大変なんだ」
…おっしゃるとおりです,草取りは大変だと思います.
でもホントに自然学校のすぐ裏の水田にこんな生き物がいるんだって私は感動しています.
なんとかこの素晴らしさをメイトの皆さんと共有したいなーと思っています.

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水田ビオトープに到着,すでに作業もかなり進んでいて,道が完成しつつありました.
この水田ビオトープにはゲンゴロウやホタルなどが棲息しています.
それら水辺の生き物は田んぼと共に生きてきましたが,休耕田となってから田んぼに水がなくなり,すみ場所がどんどん少なくなっています.

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最後に雑木林に向かいました.荒れ放題だった林は,きれいに道が造られ,林内も低木などがどんどん伐採されていました.
この風景,どこかで観たことがあるなという気がしました.
そうだ,「となりのトトロ」でメイちゃんがトトロの森に迷い込んでいくシーン,その小道に似ている!
あの映画はまさに里山の風景を描いたもので,それが小泊の里山とかさなって見えたのですね.それにしても,あの映画ももう20年前の物になるんですね.
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道ができ,さらに林内にも少し入れるようになりました.
メイトの方々から「これならすぐシバタケ出るぞ」「サマツもでるんじゃないかな?」
ということも聞けました.秋にはどんなキノコがみられるか,今から楽しみです.
今後はどの木を残し,どの木を切るか,よく考えながら良い林にしていきたいと思います.

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お昼まで作業をし,校舎に戻るとスタッフのお二人がすいとんを作って下さいました.
珠洲の野菜,鶏,そしてアゴだしのおつゆは上品な味でとても美味しかったです.
体の芯が暖まりました.

第一回の里山保全活動はこうして無事終えることが出来ました.
予想を超える50名という参加者のおかげで,作業も思いのほか進みましたし,
誰も怪我することなく作業を終えられたことが何よりでした.

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夕方はメイトやスタッフの皆さんと飯田の「松田荘」で懇親会.
作業の後の日本酒は格別で,料理も最高,とても幸せな気分でした.
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そこで「いさざ」の躍り食いを人生初めて体験しました.
飲み込む寸前までぴちぴちとうごくのがなんともいえませんが,
とても美味しかったです.春の味覚を堪能しました.
宴会も大盛りあがり,私もぐでんぐでんに酔いつぶれ,途中で眠ってしまいました.

10月から自然学校を開校し,様々な企画を立ててきましたが,
ようやく一つの重要な活動が動き始めました.今後は活動を継続すること,メイトをさらに増やすことなど
たくさんの課題がありますが,楽しんで活動していきたいと思います.

保全活動に参加して下さいましたメイトの皆さん,
応援して下さったスタッフの皆さん,ありがとうございました.

これからもどうぞよろしくお願い致します.

投稿者 赤石大輔 : 22:02 | コメント (6)

2007年03月09日

自然学校の参加者が増加中!

里山里海メイトの募集を始めてから今日までで登録者が,30人になりました.
角間の里山メイトがたしか600人近く.だから能登の里山里海メイトは目標1000人!


今後も皆様のご参加をお待ちしております.
詳しくはこちら


3月6日
婦人会の会長さんら3名が自然学校に来られる.
自然学校のキッチンを春から改修する予定で,今後は,里山メイトの活動や,
地域のイベント時に炊き出しや料理教室を開いていく.
そのときに,どのような物を,どのような配置で置いたらいいか?
そのアドバイスをして頂くことになった.
テーブル,コンロ,冷蔵庫の配置,調理する人数,
子供達に危険のない様な配慮など,具体的な話がどんどん進んでいく.

婦人会の会長さんはもと学校の先生,小泊の婦人会は人数も多く,
現在も活発に活動されている.
先日も,自然学校の交流室で,発表会があったばかりだ.
今後は自然学校を利用しての活動も増やして頂けそうだ.

3月7日
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三崎町の消防団の方々が,体育館で消防訓練を行った.
夏に行われる珠洲市消防団の訓練大会で優秀な成績を収めるため,
今から練習に励んでおられる.
ホースをビーッと一気に広げるのだが,まっすぐにするのはなかなか難しいようだ.
最後はモップかけをして頂き解散.
夏までに大きな成果を上げて頂きたい.

子供達に続き,大人達も自然学校への参加が増えてきて,
ますます賑やかになってきた.

投稿者 赤石大輔 : 12:09 | コメント (0)

2007年02月28日

里山里海メイトの募集

能登半島 里山里海自然学校はこの春からいよいよ
本格的に始動していきます.

奥能登の自然や文化についての研究活動はすでに動き始めました.
次は,私たちの拠点がある珠洲市の里山里海を保全する活動を,
地域の皆さんと一緒にやっていきたいと考えています.

自然学校周辺には,多数の希少生物がすむため池や水田があり,
マツタケの発生する林もあります.
しかし,そういった豊かな里山が,過疎高齢化などで
どんどん無くなっているのが現状です.
私たち市民の手で,里山里海を守る活動をしていきませんか?

使われなくなった田んぼに水をためることで,ホタルやゲンゴロウの
すみ場所を作ることが出来ます.

荒れ放題の雑木林やアカマツ林を整備すれば,おいしいキノコが秋には
顔を出してくれます.

薪や炭を利用して,美味しいご飯を作りませんか?

山菜やきのこを採って美味しいおかずにしましょう.

里海がいつまでも豊かであるように,川や海岸を美しく保ちましょう.

そんな活動を行っていきたいと考えています.
皆さんのアイディアで多くのことが出来ると考えています.
里山里海メイトに是非参加して下さい.


<<連絡先>>


能登半島 里山里海自然学校
メールはこちら
電話/fax 0768-88-2528
10時から16時まで受け付けています.

お名前:
ご住所:
電話番号:
E-mail:

をご記入の上,メール,faxでご連絡下さい.
お電話でのお問い合わせもお待ちしております.

第一回の里山里海メイトの活動は3月18日に行います.

<<第一回里山里海メイト総会>>

開催日:3月18日午前9時から12時まで.
集合場所:珠洲市三崎町小泊の自然学校

<<活動内容>>

自然学校の看板立ての行事と,今後の活動について.
とくに保全活動を行うビオトープや雑木林を見て回り,
草刈りや歩道の整備など保全活動も行う予定です.

<<雨天の場合>>

雨の時も自然学校の交流室で,金沢での活動の紹介や
自然学校の取り組みについて紹介を行います.

<<今後の活動>>

定期活動は小泊の自然学校で,毎月1回行っていく予定です.
ビオトープの創設,雑木林の管理など里山の保全活動と,
キノコ狩りなど四季折々の能登の恵みを楽しむ会,
昆虫採集,野鳥観察など自然体験や学習活動も
取り入れていきたいと思います.

年1回からの参加も大歓迎です.どうぞお気軽にお越し下さい.

能登の里山里海をみんなの手で美しく保っていきたいです.
皆さんの参加をお待ちしております.

投稿者 赤石大輔 : 19:33 | コメント (2)

2007年02月17日

2月17日

2月17日

婦人会の方々が,お花や手芸の発表会をするということで,
自然学校の交流室を利用して頂いた.

小泊の婦人会は昔から非常に活気があり,それが現在も続いている.
美しくいけられたお花,テーブルにはきれいなクロスと,簡素な交流室が
いつになく華やいだ雰囲気になった.

発表会の後,私から里山里海自然学校の設立主旨と,今後の活動について
紹介させて頂いた.里山里海メイト(仮称)の募集も行い,
皆さん非常に関心を持っていただけた感触.

珠洲在住の,ダイビングの先生も来られており,珠洲の海で
ダイビングの講習やツアーも考えられないかと提案をいただいた.
私も,かねてからダイビングを経験してみたいと思っていたが,
珠洲には木ノ浦にダイビングスポットはあっても,インストラクター不在という状況であった.
これは願ってもないチャンスなので,話を進めたいと考えている.

昼過ぎから,保全作業を行う雑木林の散策.
地権者の方に了解をえて使わせて頂けることになった.

アカマツが多く残っている場所が,農道から見える.
見えるのだが,そこまでたどり着けない.
クリなど広葉樹がずいぶん大きくなっており,ヒサカキなど低木もかなりある.
このとげとげはサルトリイバラか?途中で挫折しそうになる.
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ようやくたどり着いた場所も,アカマツの他低木が茂っている.
春の保全作業では,まずこの低木類を刈り取り,アカマツエリアまでの道を造ることからスタートしなくては.

帰り道,水田の畦を歩きながらため池や水路をのぞくと,各所にクロサンショウウオの卵塊を見ることが出来た.
もうすぐ春ですね.
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投稿者 赤石大輔 : 18:03 | コメント (2)

2006年06月26日

キタダンの石段

キタダンの石段の写真を撮った.

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この石段は,里山メイトの亀田さんが作られ,現在,名称募集中です.

一つ一つ丁寧に積み重ねられた石段は,とても美しく,亀田さんのキタダンへの,またキタダンに訪れる人々への愛情が感じられる.
ことさらに宣伝する必要はないと思うが,これを作られた人の努力や,角間の里山への思いは皆に知ってもらいたいものだ.

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亀田さんの作られた道だから,亀の道でも良いんじゃないかな.
何か素敵な名前を付けてもらいたい.

投稿者 赤石大輔 : 20:54 | コメント (2)

2006年06月13日

アザミとマルハナ

調査に行っても,キノコがないので,花やらチョウチョやらハチやらゾウムシやらハエやらに目がいく.

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ノアザミに,コマルハナバチ(雄)が訪花していた.
訪花昆虫をやっているU氏に聞くと,コマルハナバチは春先にさっさと巣作りをして,もう今頃には繁殖虫を生産して営巣を終える.夏が始まるまえに,早々と店じまいしてしまうのだ.
もうすぐ夏だなあ.

投稿者 赤石大輔 : 20:45 | コメント (0)

2006年06月12日

アナグマ

今日もキノコ調査で角間へ.
雨が少ないわけでもないのに,キノコはさっぱりだった.
まだはやいのかな?

調査帰りにハナンジャコを通ると,まえを横切るアナグマを発見.

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ゆっくりと横切り,何か食べ物を探している様子.
静かに近づいて,3mくらいまでよれたが,枝を踏んだ音に気付いて森の中へ一目山.

アナグマもぼーっとしているようで,しっかり野生だった.

投稿者 赤石大輔 : 19:58 | コメント (0)

2006年06月08日

ヤマカガシ

久しぶりの更新.
角間の里まえのため池には,2匹のヤマカガシの子供が住んでいる.

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このヤマカガシをずっと見ていたら,池の中で潜水をして,オタマジャクシを採っているのを見ることができた.
随分息の長いのには驚いた.でも,狩りはまだ下手らしく,オタマジャクシに逆に驚かされている.
蛇もなかなか可愛い.


投稿者 赤石大輔 : 18:15 | コメント (0)

2005年10月28日

きのこなべ

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10月26日.科学科のSさんを里山に案内する.野生キノコの発生も少なく,ホダ木のシイタケやナメコもはずれだったので,あまり面白いものをお見せできなかったのが残念だが,こんな事やってますという紹介はできた,かな?
夏と違って非常に過ごしやすく調査も楽なのだが,この季節,一人でとぼとぼと山を散策していると,なんだか寂しい気持ちになる.だから誰かと山にはいるのは楽しい.

さて,写真はきのこ鍋である.ヌメリイグチSuillus luteus (L.:Fr.) S.F.Gray,ハツタケLactarius hatsudake Tanaka,ハタケシメジLyophyllum decastes (Fr.:Fr.) Sing.は大学キャンパス内に植えてあるアカマツ周辺で発生する.ナメコPholiota nameko (S.Ito) S.Ito & Imai in Imaiはキタダンのハンノキを伐採した際に菌打ちをして栽培している.ネギと出汁を少し加えて,それから豚肉.今回初めてヌメリイグチを食したが,結構美味しかった.ヌメリイグチは傘の皮をむいた方が良いそうである.最後に御飯と卵をいれておじやにして楽しんだ.
秋は多くの野生きのこを楽しむことができる.アカマツに出るきのこがたくさん採れたらと思うのだが,角間の里山にはアカマツがほとんど無くなってしまったので残念だ.

野生のきのこを食べる時にいくつか注意してもらいたいことがある.
野生きのこを食べるには,ある程度の知識が必要だ.毒キノコの見分け方に関しては,現在の所簡便で確実な方法はない.縦に裂けるきのこは大丈夫という言い伝えも,多くの毒キノコに当てはまらない.さらにきのこは非常に種類が多く,似たキノコも多い.確実に分かるきのこだけを食べる方が良いだろう.
それと,実際に食べて大丈夫だったという経験が必要だ.図鑑を見ると,「可食,しかし時に中毒を起こす.・・・人によっては中毒を起こす.」等のやっかいな記述がある.酒が飲める飲めない,のような個体差がきのこへの耐性にもあるのかもしれない.このきのこは食べて大丈夫だったという経験は重要だと思う.
最後に,私がこれまで調査してきた限り,野生のきのこには大抵,ものすごい数の虫が付いている.大きく成長したきのこは一見美味しそうで採ってしまうが,包丁で切ってみると虫だらけだったなんて事はよくある.虫がきになる人はなるべく若いきのこをえらんでとった方が良いだろう.

※えらそうにいろいろと書いていますが,筆者はきのこについてはまだまだ素人にけが生えた程度なので,食べられるかどうかの質問に責任を持ってお答えできませんのでご了承ください.だっていままで一度もマツタケ食べたこと無いんだから.

投稿者 赤石大輔 : 16:47

2005年10月19日

能登でマツタケがとれていた理由

能登地方,とくに珠洲市は古くからマツタケ生産地としてその名を知られ、発生ピーク年の昭和36年には約23トンの生産量があり、県全体の56%占めていた。
その後、生産量は年々減少し現在は1t前後にまで落ち込んでいる

なぜ,珠洲では過去にこれほどマツタケが生産されていたのだろうか.今日はその理由について,私のきのこの師匠から納得のいく説明を聞かせて頂いたので,ここで紹介する.

能登ももともと(と言っても縄文時代以前),クリなどが成育する,肥えた土壌であったと考えられる.真脇遺跡の約2800年前の土層からは巨大なクリの木を半割りし、円形に立てて並べた「環状木柱列」が見つかっている.

これだけの巨大なクリの木が遠方から運ばれたことは考えにくく,近隣の森から切り出してきたのではないか.とすれば,過去には広大な落葉広葉樹林が存在したと考えられる.このときは,まだ能登にはマツタケはなかったのではないか.

能登では,八世紀頃(未確認)から,揚げ浜式塩田が行われるようになる.この方式は,釜で海水を煮詰めて塩を製造するため,大量の薪が必要であった.現在では,ごく一部でしかこの方式はとられていないが,昔は能登各地でこの方式による塩の生産が行われていた.

薪は当然,近隣の森から切り出して来るわけで,長年の伐採や土壌の流出により,森林は変化していった.貧困な土壌へと変化した土地は,アカマツにとって,またマツタケにとって良い条件となり,マツタケがたくさん採れるようになったのではないか.

と言うのが,珠洲でマツタケが大量に採れる理由である.1959年の塩業整備臨時措置法で,塩田は廃止されていった.塩田のために使用される薪も必要なくなり,森は再び肥え始め,マツタケは減っていったのではないか.

今年9月に珠洲のアカマツ林を視察に訪れたが,コナラや灌木などが多数成育し,林内を歩く事が困難なほどであった.マツタケの再生産を目指して林床の手入れがされている場所があったが,5年ほどたった今でもマツタケは発生していないようだ.マツタケの早期復活を願う.

投稿者 赤石大輔 : 18:03 | コメント (2)

2005年09月27日

里山案内

今日は田上小学校の生徒たちと一緒に,角間の里山に発生するキノコを採集した.
田上小学校の5年生は総勢100人程度いただろうか,聞くところによると,森の里周辺は宅地造成が進み,子供の数が増えているとのこと.
キノコグループは,そのうち男の子女の子半々で15人程度だった.男子,女子グループが一緒になって採集,という事にはならず競い合う格好になった.
キノコのなにが子供たちを引きつけるのか疑問であったが,やはり食べられるかどうかが一番気になるようだった.食べられるキノコが少ない事に少しがっかりした様子だったが,「マリオのキノコはどれ?」という疑問に,世代のギャップを感じていた私は共通の話題を見いだせたささやかな喜びを感じつつ,「たぶんテングタケの仲間だろう」と答えた.
しかし,男の子にとって見れば,キノコよりもカブトムシ,クワガタの方が何倍も魅力のある生き物である.もう9月末だというのにノコギリクワガタの♂♀が見つかって,男の子たちは最後までそれで遊んでいた.
予定では,キノコの森林内での役割について説明するはずだったが,今回は種類を教えるところまでで精一杯だった.騒ぎながらもしっかりとノートをとっているのは,やはり女の子グループだった.
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投稿者 赤石大輔 : 20:05