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2015年05月30日

アサギマダラマーキング調査 2015.5.24

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 5月24日にアサギマダラの飛来調査を行いました。講師は百万石蝶談会の松井正人先生。参加者は大人8名ほどと子供1名。
 アサギマダラは、南は台湾から北上して飛んで来ます。喜界島から飛んできたものも確認されたこともあり、この時期から6月中旬までの早朝と夕方など気温の低い時に、浜辺でみることができる“旅する蝶”です。
 朝6時に珠洲狼煙漁港に集合。漁港の奥の砂浜へ行きました。 最初に見つけたアサギマダラは、草むらの方へヒラヒラと飛び参加者の子供がタモ(網)をもち走りました。
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 「とったー!」
 大人たちから「おーっ!!」と声が上がり、みんなで確認しマーキング。大人たちも「2匹目は俺が!」と言わんばかりに、童心に返って蝶を捕まえていました。

DSC_1169_R.JPG 場所を漁港の反対側の浜辺に移動してビックリ!!すごい数のアサギマダラがいました。普通は一匹捕まえたらマーキングするのですが、10匹もまとめて捕まえる人もー。思いもよらない“達人”の発見でした。参加者全員がアサギマダラを捕まえることができ、マーキングされていない蝶には「すずのろし」「5月24日」「名前」を油性ぺんで書きました。
 この日は南から旅をしてきたアサギマダラには会えませんでしたがたくさんのアサギマダラにマーキングすることができました。参加者の子供は13匹も捕まえたそうです。
 アサギマダラはスナビキソウという浜辺に生えている植物に寄ってきます。かわいい白い花の蜜を吸いにきていると勘違いしてしまいますが、実は花だけじゃなく、この植物全体から出ている汁を吸いに来ているそうです。折れた茎から出るような汁です。
 珠洲市は石川県内でもダントツにアサギマダラの数が多い地域でもあります。自分がマーキングした蝶が北上し、東北や北海道で見つかるかもしれない素敵なロマンがある蝶です。
 秋には南へ戻ってくるのでその時期にも調査してみると面白そうですね!(R.T)

投稿者 赤石大輔 : 2015年05月30日 09:49

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