2014年08月02日
台湾からの視察
8月2日
台湾の、國立雲林科技大學の黄 世輝先生はじめ、台湾各地で里山保全の活動に取り組まれているNGOのスタッフの方々,大学院生の皆さん21名が能登を訪れました。
今日は、能登地域で大学、行政、NPOの連携事業が実施されている能登学舎の取り組みをご覧になりたいという事で、朝からお越しになられました。今日は今年一番の暑さで、過ごしづらい日となってしまいましたが、室内での講義と野外での見学も全員に参加していただきました。ありがとうございました。
私から、金沢大学能登学舎の活動について、またNPOおらっちゃが多様な主体と連携して行っている保全活動の様子を,実際に保全活動の現場へも行って、紹介させていただきました。お昼のへんざいもんのお料理も気に入っていただいたようです。
能登へは以前から台湾の方がたくさんお越しになられていますし、台湾出身の方も能登に何人かいらっしゃいます。しかし、台湾でも里山保全の取り組みがこんなに進んでいる事には、正直驚きました。また若いスタッフが活躍されている事がとても素晴らしいと感じました。
台湾でも、近年農村振興のために若者に農業体験をさせる取り組みなどが始まっているそうです。台湾の農地は国有地が多く、農業にチャレンジしたい人には国が許可を出すそうです。私有地が多い日本は、住む場所、農地、林地などの所有者とのすり合わせが移住、就農へのハードルをあげているという気がします。
アジアの国々で同じように起こっている農村の問題と、各国の事情により対応がしやすかったり、困難だったりする問題がいろいろあり、とても勉強になりました。日本の里山の維持は難しい状況に有り、多の国には失敗例として参考にしていただき、都市と農村の共存を気付きあげていただきたいという事も、正直な気持ちとしてお話させていただきました。今後もぜひ情報交換をしていければと思います。
黄先生の通訳のもと、不十分ではありますが、能登の里山里海について紹介させていただきました。里山はアジアのみならず世界中の農村に当てはまる概念です。国際的な協力関係を作っていくが求められていますし、既に金沢大学はフィリピンでも里山保全の連携事業が動いています。私のつたない英語も、ある程度は役に立ったかもしれませんが、もっと英語もがんばろうと思いました。
この後は七尾の石崎奉燈祭りに行かれ、和倉でお泊まりということです。能登の里山里海を満喫してください。私も台湾へはまた遊びに行きたいな。
投稿者 赤石大輔 : 2014年08月02日 19:05