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2013年06月27日

じゅんさい、というか蛙

今日もため池でジュンサイ採りをしていた。昨日よりも天気が良く、暑いくらいの日差しであった。
ため池に手をいれると、日光で暖められた表面の水の層の下に、冷たい水の層が広がっていてとても気持ちがいい。ジュンサイは水面に浮かんでいる開いた葉の下に、紐のように葉柄が伸びていて、その下に新芽がついている。今の時期は花芽と一緒についているので,その部分を指でぷちっと千切って採集する。これがなかなか楽しくて、時間を忘れて採ってしまう。しかし前かがみの体勢なので足腰への負担は大きい。ちなみにジュンサイの花は赤い。

しばらくジュンサイ採りに熱中していると、ぼちゃ、ぼちゃん、と水面に何かが落ちる音が。顔を上げるとため池にせり出したヤナギの枝から、モリアオガエルが飛び込む姿が見えた。数匹が立て続けに飛び込む様子を不思議に見ていると、枝の奥に細長い陰が。ヤマカガシだ。里山のヘビで、田んぼやため池でよくカエルを食べている。今日は産卵中のモリアオガエルを狙ってやってきたようだ。ちなみにヤマカガシにはサシバという天敵の猛禽がいる。虫とカエルとヘビとサシバという田んぼの食物連鎖がある。

カエルは逃げる際には、声など出さずに飛び込むのだなあ。仲間のことなんか、考えちゃいないんだなあ。などと思いながらその様子を見ていたら、ヤマカガシが素早い動きでモリアオガエルを捕まえた。逃げ遅れたのは交尾中の2匹で、オスの方に食いついたようだ。

これはと思い、急いで小舟をヤナギの方に寄せる。食いつかれたが、オスはまだメスを放さない。メスも逃げたいが逃げられない。オスはヘビが迫ってきた時、逃げるか、留まるかといった葛藤があったのだのだろうか。交尾中のカエルは割とヘビに狙われやすいのだろうか。ヘビもそれを知っているのだろうか。とにかく、メスにしがみつくオスと、そのオスを飲み込もうとするヤマカガシという、凄まじい生と死の瞬間を見届けることができて、今日は満足だ。

などと感心していたら随分と時間が経ってしまい、ジュンサイを採る時間が無くなってしまった。結局、昨日の半分しか採ることができなかった。ちなみに昨日は2人で3キロ採ったが今日は3人で2キロだ。

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何が言いたいかっていうと、カメラを忘れてせっかくのそのシーンを撮れなかったということと、仕事をさぼってすみません、ていうことです。

投稿者 赤石大輔 : 21:44 | コメント (0)

2013年06月22日

第208回へんざいもん

第208回里山里海自然学校へんざいもん 平成25年6月15日 本日利用人数:24人
DSC_0156_R.jpg<<本日のメニュー>>
品 名
・ご飯
・味噌汁
・鶏と椎茸の甘酢漬け
・煮しめ
・キャベツとちくわの酢味噌和え
・きんぴら
・エンドウの胡麻和え
・煮豆
・漬物


 本日は久しぶりの雨。暑い日が続いていたので、作物を育てている方は水やりが大変だったようです。私も先日とうとう扇風機を出しました。今からこうだと本格的な夏は大丈夫かと不安になります。梅雨入りが待ち遠しい・・・。という事で、梅雨の時期にもでてくるキノコが本日の味噌汁の中に入っておりました。“シバタケ”です。DSC_0166-1_R.jpg
本格的なのは秋ですが、へんざいもんスタッフさんの家の近くに出ていたそうで、「この間少しだけ降った雨のおかげやわ~」とおっしゃっていました。今日の雨でまた何日後かに顔を見せてくれるのでしょうか。今回はそんなに多くは採れなかったのでみなさんで少しずつ頂きました。貴重な山の幸ですね。おいしかったです。ごちそうさまでした。
 
 

今回のおすすめは「たけのこの煮しめ」です。

今月のお勧めレシピ,詳細はこちら →
のとの郷土料理百選

投稿者 赤石大輔 : 13:50 | コメント (0)

2013年06月14日

親子で里海をまなぶ「おさかなワークショップ」開催します。

昨年度も実施いたしました、能登の里山を学ぶワークショップを、今年も開催いたします。

昨年の様子はこちら
 → キノコ日記2012年の記事

 → ブログ先っちょで田舎暮らしより

今年度も地球環境基金の支援を受けて、世界農業遺産「能登の里山里海」を学び伝えるワークショップを開催していきます。先日はアサギマダラについて学びました。
今回は、蛸島漁港にて、珠洲でとれる魚や漁業、里海の今を学び、おさかなマイスターのご指導のもと、魚のさばき方、おいしい食べ方を学びます。包丁の研ぎ方も、しっかり学べます。

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日程:
2013年7月24日(水曜日)朝8時30分,蛸島漁港集合.

AM8:30 集合 蛸島漁港
市場にてセリの見学,前野氏より,魚種のレクチャー.
セリは本当に楽しいです.いろいろな魚が見られますよ.

AM9:00 講義 漁港事務所

1.蛸島漁港の歴史,現在のとりくみについて.
2.珠洲でとれるお魚,カニなど.
3.子供たちへ,魚に親しむための知識,遊び(鯛の7つ道具など).
4.資源保護の取り組み,能登の里海のこれから.

AM10:00 魚さばき体験 漁協の施設

1.包丁の種類と,包丁の研ぎ方.
2.魚の捌き方.
3.捌いた魚を使って調理.昼食の準備.

AM12:00 昼食会
参加者が調理したもので食事会.

AM13:00 解散

参加者:15名程度.
参加費:大人 1000円
    小学生以下 500円(お魚代,昼食代).

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昨年もたくさんの親子が参加され、大好評でした。
里海,おさかな,能登について学びたい方,ぜひ御参加下さい.

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連絡先:NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海 事務局
TEL/FAX:0768−88−2528

このワークショップは、平成25年度地球環境基金の支援を受けて実施いたします。

投稿者 赤石大輔 : 18:29 | コメント (0)

2013年06月08日

ビオトープで田植え

6月8日

小泊のビオトープで、田植えを行いました。
今年で7回目となりましたビオトープでの田植えです。参加者は10名、里帰りしていた若い女性も参加してくださいました。
今年はモチ米を植えました。秋冬に餅をついてイベントでぼたもちなどを販売する予定です。

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5月31日に開催された、世界農業遺産の視察旅行のコースにいれていただき、多くの方にこのビオトープを見ていただきました。

30名程がお越しになられ、もとGIAHS事務局長で、現在はGIAHS基金代表のパルヴィス・クーハフカン氏もお越しになられ、保全活動や環境教育についてよくやっているとお言葉おいただきました。

今回は韓国からのお客さんも多数来られていました。
韓国ではまだGIAHSの認定地域がないのですが、韓国国内の農業遺産を独自で認定する制度を作っています。中国もNIAHS(Nationally important agricultural system) を作っていて、日本よりも進んでいます。

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韓国の方がこのビオトープを見て「これのどこが世界農業遺産なのか」と言う質問をされました。
たしかに僅か5筆の田んぼと、ため池、小さなビオトープが農業遺産であると胸を張ることはできません。しかし私はこのように説明しました。

「能登の農業は、ため池を利用した棚田を作り維持されてきました。そこに多様な生物が生息し、独自の生態系を作ってきました。珠洲には数百のため池と棚田が存在しています。しかしご覧のように、棚田は耕作されなくなり、ため池の多くは利用されなくなり埋もれ、水質も変化しています。生物の生息地も減少し,多くの生物の絶滅が危ぶまれています。世界農業遺産「能登の里山里海」を維持していくことが困難になっている、この現状を皆さんに見ていただきたいと思います」

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「また、一方で,ここには今なお絶滅危惧種の生物が生き残り、このようにNPOが中心となり多くの主体が参加して里山の維持が試みられています。子どもたちへの環境教育の場としても利用され、次世代に能登の里山里海の伝統文化と生物多様性の重要性を伝える取り組みを行っています」

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世界農業遺産は素晴らしい仕組みだと思います。しかしそれは広大な棚田が残っている景観や、草原地帯、オアシスやトキの舞う田んぼを観光資源化しようという取り組みだけではないと思います。能登の里山里海で人が生きてきた歴史、自然と折り合いをつけて利用してきた技術、そこで生き残ってきた生物多様性、これらを多くの人と共有し、社会に活かしていくことが目的の1つだとかんがえます。

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今回日本では、阿蘇山と静岡の茶草場、そして大分のクヌギ林など3ヶ所が新たに認定されました。国内で5つのサイトを持つこととなり、今後はこの5地域が連携して世界農業遺産を推進していく体制作りが必要です。

ビオトープでは、今年もヒツジグサが花をつけていました。
小さな花が、水面で一生懸命咲いている姿が、これからも見られるといいなと思います。

投稿者 赤石大輔 : 17:08 | コメント (0)

第206・207回へんざいもん

第206回里山里海自然学校へんざいもん 平成25年5月29日 本日利用人数:33人
DSC_0066_R-1.jpg<<本日のメニュー>>
品 名
・ご飯
・もずくの味噌汁
・アジフライ
・煮しめ
・フキのからし和え
・ウドの酢味噌和え
・イモダコ
・煮豆
・漬物


 本日学舎で県教育センターの「いしかわの里山里海学習リーダー教員養成研修」があり、たくさんの先生方が能登学舎に来られ、へんざいもんは臨時営業です。今回は海の幸が豊富でした。25日に解禁になったばかりの“もずく”、食べ応えのあるふっくらとした大きな“アジ”、一匹まるごと頂いたかわいらしい“タコ”。もちろんすべて地元産なので新鮮です。中でも、アジのフライはすごく厚みがあって大きく、新鮮なので魚臭さが全くなくフワッとしていました。あまりのおいしさに、まわりのパン粉もきっと普通のとは違うんじゃないかと思ったほどです(スーパーにある普通のパン粉でした)。でもそれだけ”新鮮”ってすごいという事ですよね。そしてそれを口にできる事は本当にありがたい事だと思います。本日もおいしくいただきました。ごちそうさまでした。


第207回里山里海自然学校へんざいもん 平成25年6月1日 本日利用人数:21人
DSC_0070_R.jpg<<本日のメニュー>>
品 名
・ご飯
・味噌汁
・アジの山椒味噌焼き
・豆腐の揚げだし
・ポテトサラダ
・カタハの酢味噌和え
・フキとワラビの煮物
・ブロッコリーとアスパラのマヨネーズ和え
・漬物

 この時期アジが豊漁だそうで、前回に続いて新鮮なアジの登場です。先日へんざいもんでいただいたアジのフライがとてもおいしかった事をスタッフさんに伝えると「新鮮なものはやっぱりおいしいし、フライに限らず干物でも味が全然違う。他から来られた方もここの魚おいしいね~って言うて帰ってやよ。」とおっしゃっていました。普段から何気なく思っていた「おいしい」が、改めてそのような話を聞くと、これって幸せな事なんだと実感します。アジにのっていたサンショ味噌やカタハは今だけの旬の味。サンショはまだやわらかい若芽を使ってすり潰して使うので、もう少しして大きくなると固くなって食べれないそうです。カタハはフキやワラビのように保存したりもしますが、とってきてすぐ食べるのが一番おいしいとの事でした。野菜にかかっていたマヨネーズは、味噌とすり胡麻を加えたアレンジマヨネーズ。とてもあっさりしていました。簡単なのでぜひ家でやってみようと思います。今回もおいしくいただきました。ごちそうさまでした。

今回のおすすめは「かたはの酢味噌和え」です。

今月のお勧めレシピ,詳細はこちら →
のとの郷土料理百選

投稿者 赤石大輔 : 13:56 | コメント (0)

2013年06月01日

アサギマダラの調査

2013年6月1日

今年も、アサギマダラの調査を行います。
百万石蝶談会の松井正人先生にお越しいただき、アサギマダラの成体や調査について、解説いただきました。昨年も1000個体以上が珠洲でマークされ、大分県の姫島からの飛来も確認されています。

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2007年にNPOおらっちゃ(当時、里山里海自然学校)の活動も定着し、珠洲は本州でのアサギマダラの一大飛来地、また調査拠点となっています。

今回は説明会にくわえて、アサギマダラが良く飛来するスポットを紹介してもらいました。

珠洲でアサギマダラが多数飛来するポイントは6つあります。
地名は三崎町の高波、寺家、狼煙、そして川浦、高屋、鰐崎です。
どの地点も砂浜でスナビキソウと言う植物が多数生育している場所です。そして、松井先生がおっしゃるには、海岸のすぐ近くに森が迫っていることが重要とのことです。早朝スナビキソウに集まるアサギマダラが、暑くなってきた昼頃に日陰で休む森が必要だとのことです。

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今回はバスをチャーターして皆で飛来スポットををめぐり調査ました。
すでにアサギマダラが珠洲に飛来しており、寺家,狼煙、川浦、高屋、鰐崎で合計8個体マークすることができました。

バスをつかって専門家と一緒にアサギマダラのスポットを回り、マーキング調査をする。
子どもたちも参加できますし、旅行者にも提供でいるエコツアーのひとつになるかもしれません。

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皆さんもぜひ調査に参加してください。
網や調査用具はこちらでお貸ししております。
アサギマダラが飛来するスポットもピンポイントでお知らせいたします。
興味のある方はぜひお問い合わせください。

(飛来するスポットはどこも民家の近くです。調査される際は、住民の迷惑にならないようにマナーを守って行ってください。漁港の近くでは漁師さん達に挨拶をして、交流も楽しみましょう)。

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問い合わせ先:
NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海
電話:0768−88−2528

(アサギマダラの調査は、平成25年地球環境基金の助成を受けて実施しております) 

投稿者 赤石大輔 : 19:52 | コメント (0)