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2012年11月13日

おらっちゃの森づくり運動2012 終了しました.

今年で第4回を迎えたおらっちゃの森づくり運動は,11月11日日曜日,曇り後雨の天候で,足下もぬかるむ悪いコンディションでしたが,180名を超える多くの方の参加を得て,無事終了いたしました.

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珠洲の荒廃した里山にクヌギを植えるこの事業は,様々な団体によって支えられています.

東京のNPO法人グリーンウェーブさんに活動ための資金を提供していただいたのと,クヌギの苗を育てていただきました.

また今年度は,セブンイレブン記念財団が活動のための助成をしてくださいました.

参加者もさまざまな団体が参加してくださっています.

能登からは,
NPOおらっちゃの里山里海メイト
七尾特別支援学校珠洲分校
宝立小中学校
社団法人珠洲青年会議所
珠洲RAC
珠洲市農林水産課
珠洲市内各郵便局

金沢からは,
星稜大学
金沢増登会
36会ボランティア倶楽部
石川県退職者連合
食、水、みどりネットワーク連合石川
裏千家淡交会金沢城北青年部

など,まさに多様な主体が参加して一つの活動を支援する事業となっています.

この事業は,荒廃した里山にクヌギを植えています.荒廃した里山というのは,ここではかつて農地として整地された山林が,うまく農地として利用されず,荒れ地化しているところをさします.能登では以前,大規模な農地開発がなされ,その多くがうまく利用されず,一部は森林に戻っている地域もあります.今回植林した場所は森林にもならず,クズが覆い尽くす荒れ地とかしていました.金沢大学の調査では,生物の多様性もかなり低く,クヌギ林にした場所の1/3程度しか植物種が確認されなかったそうです.

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この植林のゴールは,10年後に伐採し,茶道用の炭にすることです.伐採されたあとは再び萌芽を育て,さらに10年後に炭を作ることができます.このように里山を有効活用して地域の産業としてくことで,広範囲の広葉樹二次林を維持していこうというものです.数十年後にそこがどのような森になるのかを想像し,木を植えることが大切だと思います.

現在珠洲市では,地域の多様な主体と連携した生物多様性保全の計画作りを行っています.今回の植林はそのモデルとなる活動です.今後は,木を植えることに加えて,木を育てるための草刈りなどと言った作業も実施していく予定です.地域の里山を利用した産業と密接にかかわる活動を行うことが,珠洲市の計画のテーマです.

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この事業の中心となっているのは,若き炭焼き職人の大野長一郎氏です.炭焼き業二代目の彼が家業を継いだその年に,植えた最初のクヌギが,いよいよ今年伐採され,炭になります.素晴らしい炭賀できることを期待しています.
そして,大野さんの生業がこの奥能登で末長く続いていくように,人と里山の繋がりが維持されていくように私たちも活動を続けていきたいと考えています.

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投稿者 赤石大輔 : 2012年11月13日 14:21

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