金沢大学里山里海自然学校 HOME » キノコ日記

キノコ日記Top » 市民による生物多様性保全アクション

ソーシャルブックマークに登録:

2012年06月23日

市民による生物多様性保全アクション

平成24年度より,NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海は,地球環境基金の助成を受け事業を始めることとなりました.

詳細はこちらです → 平成24年度 地球環境基金助成金内定団体一覧


事業の名称は,

世界農業遺産「能登の里山里海」で市民による生物多様性保全アクション

です.
昨年,世界農業遺産に認定された能登の里山里海,そこに住む人々が里山里海を深く知り,その保全に参加していくための活動を行っていきます.世界農業遺産認定以前から,NPOおらっちゃでは同様の趣旨の活動を行ってきましたが,希少種の保全などが主で,能登に住む若い世代が参加したいような規格が十分に実施できてこなかったことが反省としてあります.また,NPOおらっちゃでは定期活動に参加してくださる方々を,里山里海メイトとして登録させていただいていますが,ここ数年メイトはなかなか増えず,定期活動への参加者も固定化していました.
この現状を改善し,より多くの地域の方々と里山里海を共有していくため,あらたなメンバーとともに活動を今年度から始めることとなりました.メンバーの多くは,能登里山マイスター養成プログラムや,能登いきものマイスター養成講座の修了者や関係者で、30代、40代の能登の若手です.

IMG_1678.jpg

6月8日に,本事業の説明会を行いました.参加者から色々な意見が飛び出し、とても活気のある会となりました.また里山里海への興味も若い世代が持ち始めている実感を得ました.

本事業では,以下の4つの事業を実施していきます.

1.生物多様性保全活動
能登の里山里海の姿を復元,または代替地をつくり生物多様性を保全する活動です.2007年から続けている保全林の整備と,ビオトープの整備を,これからも実施していきます.また,整備エリアの希少種の再生状況の調査や,外来種の分布調査を行っていきます.珠洲の青年団もこの活動に協力していただくことになりました.

2.子供たちへの自然体験
保全活動を行っているエリアで,地域の子供たちが自然に触れ,遊びながら里山の生物多様性や伝統文化を学べるプログラムを、地域の保護者の方々と作り上げるワークショップを開催していきます.

3.祭りと里山里海の融合
能登といえば祭り,珠洲でもキリコ祭りが地域のとても重要な行事です.キリコには祭りの際タケやマツなどを飾り付けるため,近くの里山で調達していました.蛸島の祭りでは若いクロマツを2本キリコに飾る風習がありますが,この若いクロマツが少なくなって,調達が難しくなっています.祭りのための里山づくりとして,多くの方に共感いただける保全活動を広げていきたいと考えています.

4.里山里海文化の伝承
これまで能登の里山里海の景観や,生物保全に特化してきた私たちの活動ですが,地域の方々にとっては余り関係のないこと,興味のわかないこと,という認識をされていました.希少種の保全のみでは,どうしても参加者の動機付けになりにくいですし,それだけが生物多様性の意味するところでもありません.生物から様々な恩恵を受け,人間もそれを上手に利用してきた里山里海の知恵を,年長者から若い世代に伝承するワークショップを開いていきます.

多岐にわたる事業を,地域の若手を中心に,能登に住む多くの方々の参加によって実施していきます.
世界農業遺産「能登の里山里海」を,次の世代へ繋いでいく市民の活動に,ぜひご参加下さい.

投稿者 赤石大輔 : 2012年06月23日 16:46

この記事へのコメント

防災計画にも有効な生物多様性植物データの無償配信をしております。
つきましては、送信先メールアドレス(3M以上)をお教えください。

投稿者 野沢俊哉 : 2012年12月23日 17:22