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2011年11月29日

止め市,無事終了.

2011年11月27日(日)

おらっちゃの里山市場の止め市を開催しました.この日は大変良い天気に恵まれ,大勢の方々にお越しいただきました.
NPOおらっちゃが地域の希少生物の生息地を守るためにビオトープをつくっています.その場所で生物に配慮した農法でつくるお米づくりを,数年前から取り組んでいます.これまではもち米を作りイベントの餅つきで使ってきましたが,今回はコシヒカリを作って,販売をしています.味は間違いなく美味しいです.おらっちゃの里山市場のロゴの入ったエコバッグとともに,1升1000円で販売しています.

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NPOおらっちゃからは,餅つきをしておもちの販売を行いました.また,今回新たな取り組みとして,里山工芸と銘打ち,門松としめ縄作りの体験コーナーを設けました.

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珠洲で昔から行われてきた手芸,工芸を若い世代の方々と共有しようというのが目的です.今回のしめ縄については,以前はどの地域でも作っていましたが,現在は珠洲のお年寄りのなかでも,80歳以下の方々には,作る機会もなくなったそうです.

里山マイスター養成講座では,11月の前半に先生をお招きして,しめ縄作りのワークショップを行いました.そこで覚えた技術(といっても数回作ったのみで素人に毛が生えた程度ですが)を,今回のイベントで披露しました.

親子で体験してくださった方々,そして30代の男性も数人参加してくださいました.みなさん自分で作ったしめ縄に大満足だったようです.今後もこういった形で里山の伝統技術を繋いでいきたいと思います.

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さて,市場のほうでは様々な産品が出店しています.いつも参加してくださっている農家の方々は60代以上の方が多いですが,今回は地元の若い世代が集まって作った農業法人さんも参加して,フレッシュな雰囲気です.珪藻土の窯で焼いたピザ,大学芋やポップコーン,キッシュ,ビスコッティなど地元の食材を使ったお菓子も沢山並びました.

様々な世代が集まって情報交換をし,お互いの良い点を認めあうような,素敵な場になったのではないかと思います.春から実施してきた里山市場も,今年はこれでいったん終了.また来年春から開催したいと思います.

投稿者 赤石大輔 : 16:08 | コメント (1)

2011年11月24日

第181回へんざいもん

第181回 里山里海自然学校へんざいもん 平成23年11月16日 本日利用人数:7人
2011年11月16日御膳_R-1.jpg<<本日のメニュー>>
品 名
・ご飯(里山マイスター米)
・けんぞう汁
・煮しめ
・さんまの甘辛揚げ
・変わり餃子
・かぶらの酢漬け
・いもダコ
・五目きんぴら
・キャベツとちくわのごま和え
・白ササゲの煮豆
・そうめんカボチャの酢の物
・漬け物

 味の良くしみ込んだ煮しめやいもダコは、本当においしい。都会のランチではなかなかお目にかかれない具材の新鮮さと素朴な味付けが、へんざいもんの信条です。これで700円は申し訳ない気がします。
 私が今回初めて口にした“けんぞう汁”は、白菜、ニンジン、椎茸、ネギなどの野菜に、なんとおからが入っている料理です。これまた、おいしい。やはり、ちゃんとした食事に汁ものは欠かせません。
 今が旬のさんまの甘辛揚げも、白いご飯のおかずにぴったりです。かぶらの酢漬けで口の中をさっぱりさせて、チーズとハムが入った変わり餃子をいただきました。
 漬け物の白松茸の味噌漬けで、もう一杯ご飯とけんぞう汁を?!

今回のおすすめは「けんぞのけんちん」です。


今月のお勧めレシピ,詳細はこちら →
のとの郷土料理百選

投稿者 赤石大輔 : 15:01 | コメント (0)

2011年11月22日

おらっちゃの里山市場,止め市やります.

おらっちゃの里山市場とは,私たちNPOおらっちゃのメンバーが地域の農家さんと協力して実施している直売所のことです.

ほっと石川旅ねっとの紹介文 → おらっちゃの里山市場

昨年の夏から開始し,2年目の今年は土曜日から日曜日に移して4月から毎週実施してきました.お陰様で,地域の方々をはじめ,観光で珠洲にお越しになられたお客様にもご利用いただき,毎回にぎやかに開催してきました.

11月27日で,今年のおらっちゃの里山市場はいったん閉幕となり,また来年の春から再開したいと思います.27日は止め市として,地域の野菜以外にも様々な商品,食べ物なども出展予定です.

開催日時:11月27日(日曜日),午前10時から2時
場所:旧珠洲駅プラットホームにて.

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今回の出品予定は以下の通りです.

◆はくさい,ネギ,小松菜,菜っ葉など,冬の野菜をお安く!
◆里山マイスターから,大根・かぶ・下仁田ねぎを出品.
◆自然学校のいきものいっぱいビオトープ田んぼで作ったコシヒカリもあります.
◆つきたて餅1パック300円
◆アゴだし熱々うどん200円
◆珪藻土のピザ釜で焼いたピザ
◆鶏飯/里山の野菜でキムチ漬け
◆沖縄のお菓子サーターアンダギー
◆小さなおうちのおやつとお惣菜
◆さかなの干物/こんぶ/ポップコーン
などなど出店多数、お楽しみに!!

また体験コーナーとして,餅つき,門松,しめ縄づくり(300円)を用意.手作りのものを正月に飾りませんか!

珠洲にお住まいの方は持ちろん,遠方から能登へご旅行の予定の方は,ぜひお立ち寄りくださいね.

投稿者 赤石大輔 : 17:02 | コメント (0)

2011年11月17日

第180回へんざいもん

第180回里山里海自然学校へんざいもん 平成23年11月12日 本日利用人数:23人
御膳1112_R-1.jpg<<本日のメニュー>>
品 名
・栗ご飯(里山マイスター米)
・豆腐とわかめのみそ汁
・ごぼうとレンコンの煮物
・アジの蒲焼き
・茶碗蒸し
・いもののっぺ
・ほうれん草のごま和え
・大根の柿なます
・切り干し大根
・漬け物


 
 栗ご飯は、口中に秋を感じさせてくれる一品です。本日のメニューはオーソドックスな内容のようですが、ひと手間かけた“ごっつお”です。わが家では、茶碗蒸しはお祭りやお客さまをお迎えした時にお出しします。具材のキクラゲは、コリコリとした食感が何とも言えません。
 食事をともにした友人が、アジの蒲焼きにいたく感動して、作り方を訊いていました。大雑把にいえば、小麦粉を付けてフライパンで焼いたあと、醤油と砂糖などで味付けをするーといった内容でした。あまり料理の得意でない私にも作れるかな…?
 本日の一般のお客さまは、ご近所に住んでらっしゃる6名です。すでに何度もお見えになられている方々で、とてもリラックスして楽しくお食事をしていらっしゃいました。
 つい私も気持ちよく食べ過ぎてしまいました。

今回のおすすめは「ふきの煮しめ」です。


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のとの郷土料理百選

投稿者 赤石大輔 : 14:50 | コメント (0)

2011年11月11日

里なび研修会 in 石川県珠洲市

里なび研修会 in 石川県珠洲市
~能登の里山里海を活かした地域づくりに向けて~

が11月23日(祝日)に珠洲商工会議所にて開催されます.
オプションプログラムでは,午前中にNPO法人おらっちゃの里山里海が活動している保全エリアで,
観察会を実施します.

里山の保全と活用のため、地域資源の新たな活用策を考え、
「人」と「情報」のネットワーク構築に向けた研修会を開催します。

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◎日時:平成23年11月23日(水・祝)13:00~15:30
◎場所:珠洲市商工会議所 大ホール(珠洲市飯田町)
◎内容:
  趣旨説明「生物多様性保全活動促進法と地域連携保全活動計画について」
  講演「文化的景観と里山里海の保全」広島大学大学院教授 中越信和氏
  事例報告① NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海 理事長 北風八紘氏
  事例報告② 能登建設(株)取締役業務部長 入田明大氏
  意見交換 地域連携保全活動 計画策定に向けて

◎参加費:無料
◎主催:環境省自然環境局
◎オプションプログラム(当日午前中)
 珠洲の里山と生き物を見に行こう(生きもの観察会)
 お昼は里山里海食堂「へんざいもん」で地元食を味わいます(要実費)

お問い合わせ先
里なび事務局(里地ネットワーク)
Eメール: h23@satonavi.go.jp
FAX:03-5477-2609  TEL:03-5477-2678

投稿者 赤石大輔 : 11:27 | コメント (0)

第179回へんざいもん

第179回 里山里海自然学校へんざいもん 平成23年11月5日 本日利用人数:34人
御膳2_R.jpg<<本日のメニュー>>
品 名
・ご飯(里山マイスター米)
・きのこの呉汁
・煮しめ 
・塩さば
・春巻き
・酢の物 
・白菜のごま和え
・人参の粕和え
・カジメの煮物ときんぴら
・漬け物

長野大学の学生に説明する沢谷さん_R.jpg
 本日は、NPOおらっちゃの里山里海の活動を見学に来られた長野大学の先生と学生さんたち20人が、食事をしていかれました。昨日は珠洲の農家民宿に一泊して、たこ透かしなどを体験されたとか。ご予約のお客さまも一組おられて、食事どころは若さと活気にあふれていました。
 ご飯は、里山マイスターが丹誠込めて作ったコシヒカリで炊いた新米、なめこのご汁も今年採れた大豆を使いました。煮しめの大根は柔らかく、煮汁がよくしゅんでいて絶品です。餃子の皮を使った揚げ春巻きは、ハムやチーズが入っていて若い人にも好評でした。
 私自身は噂で聞くばかりで実際には食べたことのなかった“そうめんかぼちゃ”ですが、酢の物で初めて食べた感想は「こういう食感も良いかも…」でした。わが家では正月料理に欠かせない人参の粕和えですが、いつ食べてもおいしいものはおいしいですよね。
 漬け物_R.jpgさて本日の料理で珍しい食材がありました。知らないのは私だけかもしれませんが、“菊いも”が塩漬けとして出されました。シャキシャキとした食感が何とも言えず、好きになりそうです。ごちそう様でした。

今回のおすすめは「寄せ豆腐のあんかけ」です。


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投稿者 赤石大輔 : 10:03 | コメント (0)

2011年11月08日

おらっちゃの森づくり運動2011無事修了

2011年11月06日

おらっちゃの森づくり運動2011を開催いたしました.
この森づくり運動は私たちNPOおらっちゃの里山里海にとって最も大きく,象徴的な活動になってきました.当日はあいにくの雨となりましたが,県内各地,また東京からも含め120名の参加がありました.参加いただいた皆様には,悪天候の中大変な作業をしていただき本当にありがとうございました.

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12時に珠洲市東山中集会所に集合,そこで地域のお母さん方が準備してくれた豚汁と焼きおにぎりをいただきました.豚汁は珠洲の野菜はもちろん,珠洲の塩,珠洲の味噌,そして珠洲の大豆で作ったお豆腐も入っています.参加される方々にできる限りのおもてなしをしたいという大野製炭の心遣いです.焼きおにぎりは参加してくれた星稜大学の学生さん達が,こちらも珠洲の炭,珠洲の珪藻土コンロを使って焼いてくれました.

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お腹を満たしたところで,現場に向かいます.だんだん雨も弱まってきました.しかし現場はぬかるんで足を取られます.事前に掘った穴には水が溜まり,桶で水をとってから植える作業をしました.晴れた日の倍以上の労力がかかり,みんな泥だらけになって植えました.

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途中で式典も行いました.今回は,以前からこの活動を支援していただいている,東京のNPOグリーンウェーブから理事長におこしいただきました.以前お渡しし銀座で育ていただ珠洲のクヌギ苗を,再び珠洲へ里帰りさせ,記念に植樹しました.珠洲で育った苗と比べると小さいですが,元気に育っていただきたいです.

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2時間ほどの作業で,600本程が植えられました.作業が終わる頃,雨も上がりました.最後はみんなで集合写真を撮り,解散となりました.雨の中の作業となりましたが,参加者の皆さんからは,楽しくできたと行っていただきました.

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この木々が立派に育つまで10年,それまでに何度も草刈りをするなど,世話をしていく必要があります.地域で里山を作っていくこの活動が今後もさらに続いていくよう,努力していきたいと思います.

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投稿者 赤石大輔 : 10:51 | コメント (0)

2011年11月04日

第178回へんざいもん

第178回 里山里海自然学校へんざいもん 平成23年10月29日 本日利用人数:13人
御膳全景_R.jpg
<<本日のメニュー>>
品 名
・さつまいもご飯
・味噌汁
・天ぷら
・フクラギのムニエル
・タケノコと昆布の煮物
・ニラのぬた
・ワラビのとろろがけ
・煮豆
・漬け物

 本日は、秋らしくご飯はさつまいもの炊き込みご飯です。味付けは少々のお塩で十分!紅あずまのさつまいもが、おかずのじゃまにならない自然の甘みを提供してくれました。
天ぷらは、さつまいも・ジャガイモ・ニンジン・ピーマン・ゴボウ・昆布のかき揚げです。皆さんは天ぷらを食べるとき、天つゆ以外では何をつけて食べますか?私は、これまで醤油か塩でした。本日、ソースを初体験です。意外にいけますよ。
 出世魚のフクラギはムニエルで、塩漬けしたラディッシュと、デザートの柿も添えられており、さっぱりといただけました。ワラビのとろろがけは、ワラビの塩加減が絶妙で、おいしかったです。ごちそう様でした。
食堂の一角で写真展_R.jpg食事どころでは、へんざいもんの女性カメラマン―竹矢さんの写真も展示され、テーブルに飾られた季節の花々とともに場を和ませてくれました。
 夜は、JICAの研修生たちの交流会が開かれ、へんざいもん特製の“野菜カレー”が振る舞われました。具は、ニンジン、タマネギ、ナス、カボチャ、湯ムキしたトマトです。能登の野菜でつくったカレー、おいしかったですか?気をつけて、それぞれのお国にお帰りくださいね。


今回のおすすめは「豆の甘辛揚げ」です。


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投稿者 赤石大輔 : 14:35 | コメント (0)

2011年11月01日

映画森聞き上映会を終えて

10月30日

飯田わくわく広場にて,映画「森聞き」の上映会を行いました.

当日は珠洲,輪島で様々なイベントがあり,地域の方は大変忙しそうでした.ご来場いただいたのは60名程度でしたが,会場の雰囲気はとても良く,映画のあとに皆さんにいただいた感想も,とても好評でした.
午後の部では,上映会のあとにトークセッションをもうけ,ゲストに金沢大学の天野良平先生をお招きし,映画の感想や,聞き書きの意義についてなど,会場の方々と意見交換をしました.
この,映画の後の意見交換がとても有意義な時間だったと思っています.

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参加者には,珠洲で炭を焼いている職人,塩を作る職人も来られていました.お二人とも30代で,先代の仕事を継いでいる方々です.このような失われつつある伝統産業が,まだ能登にはのこっていて,それを引き継いでいる方々もいらっしゃる.能登でこの映画を上映することを考えた理由の一つは,彼らと一緒にこの映画を観たいという思いもありました.
また,そのような地域に住む中高生達に,ぜひ見ていただきたいと思っていましたが,今回は十分PRができず,残念ながら高校生は1名のみの参加でした.

映画に登場する森の名人達,その方々の仕事はほぼ絶滅しかかっています.日本の里山で,長い歴史の中で培われた(椎葉クニ子さんのソバは5000年前から?)産業が,この50年で急速に失われていっています.そのかわりに日本経済は大きく発展しました.しかし,バブル崩壊から20年,年金問題や新しいところではTPPなど,戦後以降日本が積み上げてきた様々なコト,モノが今崩壊しつつあるように私には見えます.

「もう仕事がない」「種を絶やさないために」

映画での名人の言葉です.今は必要とされていない仕事.でもそれを絶やさないために自分は続けている.その意義というのは名人それぞれ,地域にいきる人々それぞれが心にお持ちだと思いますが,私は以下のように思っています.

良い言葉が見つかりませんが,産業・経済国として積み上げてきたものが失われつつある今,この国に残るものはなんだろうかと考えると,国土の殆どが森林であるこの日本においては,映画に登場したような森の名人達が継いできた伝統的な技術と知識しかないのでは,と言う気がします.

それが再び日本を活気づかせる大きな産業を生むようなことはおそらくないと思います.里山里海で生活するということは,とてもしんどい生き方です.しかしそこでなんとか生きていくことはできるのではないか,だから生きていくための技術を,今必要ないからといって絶やすべきではないのではないか,と思っています.

映画の中で高校生が「今世界が変わろうとしているのではないか」といっていました.原発の事故がなかったらそんなことは笑い飛ばされていたかもしれませんが,今私たちにとって現実味のある言葉に聞こえました.

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とても良い映画でした.

投稿者 赤石大輔 : 12:02 | コメント (2)