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2011年03月19日

2011年第一回里山保全活動

3月19日

今日は,まだ寒い日が続きますが,今日は日が差して,とても良い日になりました.
能登里山マイスター養成プログラムの修了式が行われました.3期生11名が2年間の講座を修了し,里山マイスターの称号を授与されました.おめでとうございます.これからも能登の里山再生に向けて一緒にがんばりましょう.

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午後からは,自然学校の里山保全活動を行いました.総勢12名が参加しました.
能登学舎の校庭には,ミチタネツケバナが咲いていました.アブラナ科なので食べられるんじゃないかとつまんで食べてみましたが,あまり美味しくはありませんでした.胡麻和えにしたら食べられるかな.

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今回は,保全林にて雪解け後のエリアの点検と,アカマツ林の整備作業です.雪も綺麗に消えて,シュンランも花芽が出始めていました.きのこはエノキタケとシイタケがでていましたが,シイタケは今年は出が悪いようです.

シイタケ用に昨年倒したコナラに加えて2本コナラを倒して,90cmの珠義理にする作業と,切り倒した雑木の撤去作業をしました.チェーンソーに燃料をいれながら,「ガソリンもなるべく節約しなくちゃね」なんて会話がでました.

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思えば自然学校が設立されて,能登の里山保全活動を始めたのが,2007年3月.あの能登地震の直後でした.自粛したほうが良いのではと考えて事もありましたが,珠洲方面は被害が少なかったため,実施しました.

2007年最初の保全活動の様子

それから丸4年,足を踏み入れることもできなかった荒れた雑木林が美しい里山林になりました.予想していた通り,シバタケもサマツも発生するようになり,地域の財産になりました.

今回の大地震は能登地震を上回る被害が出ています.日本が今後どのようになるのかさえ判らず,不安が募るばかりですが,「こんな非常時に里山なんていってられない」という声も聞こえますが,こんなときだからこそ,人が生きていく場所として里山を活用していく方向に進んでいきたいと思います..能登の,日本のこれからは明るいと信じて,普段と変わらない活動をしていきたいと思います.

今後ともどうぞよろしくお願いいたします.

投稿者 赤石大輔 : 2011年03月19日 17:04

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