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2010年01月28日

第99回~101回へんざいもん

第99回 里山里海自然学校へんざいもん 平成22年1月9日 本日利用人数:28人
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<<本日のメニュー>>
品 名
・七草粥
・小豆粥
・けんぞう汁
・黒豆煮豆
・きんぴら
・棒寿し(姿寿し)
・甘酒


今日の感想
本日はマイスターさん達の調理実習があり、朝から厨房が賑わっていました。サバは前日、蛸島漁協から生きの良い物を手に入れられて“しめサバ”にされていました。棒寿しは別名“姿寿し”と言って魚の片身または全部を使って1本の寿しにしたもので、魚の形がそのままの豪華なものです。5~6時間熟成させるという事で、今回は皆さんお持ち帰りでした。お正月の後の七草粥と小豆粥は、おかわり自由で皆さんそれぞれ好みの粥を頂いておられました。(小豆は能登大納言が入っていてやはり味は格別でした。)けんぞう汁は色々の野菜に“おから”が入っている汁でした。黒豆の炊き方の方法は色々ありますが、スタッフの方の作り方は、調味料を全部入れて一晩漬け、とろ火で煮た後、さらに一晩置き、味を確かめ再度煮るとの事でした。錆釘を入れると縮み防止になるそうですが、今回は入れなかったそうです。最後は暖かい甘酒が出てきて、とても美味しいと好評でした。ごちそうさまでした。


第100回 里山里海自然学校へんざいもん 平成22年1月16日 本日利用人数:19人
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ふきのとう.jpg<<本日のメニュー>>
品 名
・ご飯
・粕汁
・おでん
・天ぷら
・ホウレン草のピーナッツ和え
・カブラのやたら
・かたは(ミズフキ)の煮物
・しめもの大根の煮物
・漬物


今日の感想
何年ぶりかの積雪で寒い日には、やっぱりカジメの粕汁でした。今回は先週取れた時のカジメを冷凍して使ってありました。微妙に磯の味が少ない感じでした。おでんは鍋毎出ていて、自分で好きなだけ取って頂くというバイキング形式の為、マイスター受講生はおかわりをしてうれしそうでした。天ぷらは、早春の香りのフキノトウでした。スタッフの山に捕れたそうです。気候の関係か?フキノトウの頭から小さなフキの葉が出ていて別にお皿に並べてあり話題になっていました。リンゴと串柿も甘みがあり、美味しかったです。冬の保存食の“かたは”(水ふき)、しめもの大根の煮物はなつかしい味でした。ごちそうさまでした。


第101回 里山里海自然学校へんざいもん 平成22年1月23日 本日利用人数:27人
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<<本日のメニュー>>
品 名
・ご飯
・シチュー
・春巻き
・ふろふき大根
・おから
・ホウレンソウのゴマ和え
・酢の物


今日の感想
本日は、寒い日にはとても嬉しい「シチュー」が出ました。中に若鶏の肉が入っていたのですが、これがとっても柔らかくてびっくり。他にもたくさん野菜が入っていて、体がポカポカになりました。今回は入れなかったそうですが、牛乳を少しだけ入れるともっとおいしくなるそうです。「春巻き」は揚げずに焼いて調理されていて、とてもあっさりとヘルシーに頂けました。「春巻き」は“揚げもの”という考えがありましたが、今後の料理の参考になりました。ごちそうさまでした。


投稿者 赤石大輔 : 11:01 | コメント (0)

2010年01月19日

マツタケ勉強会,兼六園

1月14,15日

予想通り,大雪の天気となりました.
こんな中,金沢に出張に行かねばならないのはなんともしんどいですね.
でもこの日は大切な,マツタケ研究の勉強会がありまして,自分が企画した会なので出ないわけには行きません.それに,つくば・長野から講師の先生をお呼びしています.

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結局,通常より1時間遅れて金沢に到着,思ったよりもスムーズでした.除雪作業をされた方々に感謝です.勉強会も何とか参加者が集り,実施することができました.
勉強会は,講師の方にマツタケ研究の最前線についてお話しいただき,能登での今後の取り組みにいかしていこうという趣旨でした.
これまで数十年間,全国で行われてきたマツタケの増産研究ですが,成功した例はありません.なぜ菌糸が伸びていかないのか,キノコが発生しないのか,現在でもその多くが謎になっています.
しかし,21世紀の新しい技術を活用することで,その可能性が広がっていることも確かです.難しい課題ですが,取り組んでいきたいとおもいます.

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さて,翌朝久しぶりに兼六園を見に行きました.雪の兼六園は8年ぶりくらいでしょうか.雪吊りがとても美しかったです.
展望台からは,雪に彩られた金沢の家並,そして向そのこうに卯辰山がみえます.
卯辰山の緑が,若干黄色くもこもこしているのがわかりますでしょうか.これはどんどん広がっているモウソウチクです.

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この様に,兼六園の展望台から見える金沢の風景が,十数年でずいぶん変わってきています.ここでたくさんの方が記念写真を撮られていますから,写真を集めれば里山の変化を追うことができるのではないでしょうか.
身近に感じられる里山の変化の一つを紹介しました.

投稿者 赤石大輔 : 16:47 | コメント (0)

2010年01月13日

アカギツネ,大雪の日.

1月14日
現在,能登地方北部に大雪警報が出ております.
年に1,2回はこのくらい降るでしょうか.今年は例年よりも多いようです.

ゆーきやこんこんという歌,童謡雪という歌らしいですね,まんまですね.
しかもこんこん,ではなく,こんこ,だそうな.
この歌の歌詞にあるように,能登でも犬は雪が好きなようですが,今日はキツネが自然学校のグラウンドを走り回っていました.2匹のアカギツネです.

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キツネはイヌ科だから冬になるとテンションが上がるのでしょうか.Wikipediaには,「繁殖期はその広大な生息域によって異なり、南方では12月-1月、中緯度では1月-2月、北方では2月-4月となる。」とありますので,おそらくあの2匹はつがいなんでしょう.春にはかわいい子ギツネが見られるかも?

能登にはキツネがたくさん分布しているようです.かつてスギなどを植林した際に,ウサギがその苗を食い荒らすといわれ駆除対象となりました.その駆除のためにキツネが放されたと言われています.
実際,夜に珠洲の道を車で走っているとキツネが道路を横切ることがよくあります.おかげで能登のノウサギがかなり減ったと言われています.と,すべて伝聞調で書きましたが,詳細なデータはないようです.キツネは能登の里山生態系では高次捕食者ですし,トキなどが野生復帰する際には,驚異となりかねませんのでその個体群の調査は必要かと思います.

昨年夏に,田んぼでゲンゴロウ調査をしていたときのことです.夜間に煮干しを使いゲンゴロウを誘引するため,12ヶ所の田んぼに煮干しを仕掛けたのですが,全部まき終えて最初の田んぼに戻ってみると,さっき仕掛けた煮干しがありません.あわてて田んぼを見回ると殆どの煮干しが消えていました.なんとも不思議なことがあるものよと,ライトで田んぼを探っていたら,遠くにキツネの後ろ姿が.どうやら私たちが煮干しをまいていくすぐ後について,盗み食いしていたようです.現代でも,キツネは人を化かすようです.

それにしてもすごい雪だなー.
明日は金沢出張なんだよなー.

投稿者 赤石大輔 : 19:05 | コメント (0)

2010年01月08日

かやーて,クロサンショウウオ

1月8日

午前10時から能登空港で,打ち合わせ等.
今日は本当に寒くて,朝8時に道路を走るとつるつる滑って危ないくらい.
空港への道もちょっと怖かったですが,かえりは問題なかったです.

仕事をおえてお昼に茅葺庵で定食をいただきました.
茅葺庵の定職も,へんざいもんに似ていて,土地のものが使われており,800円とお手ごろ.囲炉裏の前でいただくことができ,とてもおいしかったです.

茅葺庵では,東京出身でマイスター受講生のNちゃんが働いています.
今日も元気に仕事をしていました.

茅葺庵で恒例行事となった「かやーて」が2月6日に開催されます.

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「かや~て」は、三井町を代表する茅葺民家の「かや」と、三井が一番の産地である石川県の県木「あて」を合わせて完成した造語です。「茅葺庵 三井の里・福島邸」を主会場にして2年前から取り組んでいる三井地区の里山フェスティバルです。
詳しくはこちらのホームページまで. → 奥能登の魅力発見

帰りに自然学校近くのため池をのぞくと,クロサンショウウオの卵が産卵されていました.今年は寒いかと思いましたが,三崎町では毎年1月上旬には卵を産んでいるようです.
このアケビの房のような物の中に50個くらい卵が入っています.2個1対になっていて,1匹の雌が1対の卵塊を産みます.数えてみたところ,36対あったので,最低でも36匹の雌がこの小さなため池で産卵していることになります.小泊だけでも20くらいあるので,数百匹のサンショウウオが卵を産むことになります.クロサンショウウオは全国的には希少種になっていますが,珠洲ではおそらくこれからも普通に見られると思います.一方で,ため池ではなく水路,それも手掘りの土水路のような水辺が必要なホクリクサンショウウオは能登でも非常に少なくなっているようです.住み家がちょっと違うだけで,似たような2種のどちらかがいなくなるということが起こるわけです.里山保全といっても,何を保全するのか?明確に目的を持って実施する必要があります.

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まだまだ寒いですが,ひとつ春の訪れを感じました.

投稿者 赤石大輔 : 14:59 | コメント (1)

2010年01月07日

金沢出張

今日は金沢へ出張。
林業試験場の方と大学でマツタケ研究の打ち合わせでした。
冬の能道は雪や風が強くて余計疲れますね。
往復四時間の移動が余計しんどく感じます。

マツタケの件ですが、今日の打ち合わせは珠洲のアカマツ林がいまどのくらいあるのか、マツタケに適した山がどのくらいあるのか、調べてみましょう。
というお話です。年度末までにどの位調べられるかわかりませんが、面白い調査になりそうです。

それで、いま打ち合わせが終わって、晩飯にカレーをたべてかえるところです。
携帯から書いています。
帰り道気を付けて帰りたいと思います。

投稿者 赤石大輔 : 19:44 | コメント (0)

2010年01月06日

かじめ

里山マイスターのスタッフ,海担当の,出村マイスターからカジメをもらいました.

毎年この時期になると,カジメをいただきます.おばあちゃんたちが朝早くから海岸に打ち上げられたカジメを披露姿は,能登の冬の風物詩といえるでしょう.
カジメはたいてい,細く刻んでおみそ汁にします.今晩は,コンカ鯖とカジメのみそ汁で晩飯にします.


カジメのおみそ汁は自然学校のホームページにある,能登の郷土料理100選でも紹介していますのでごらん下さい.

投稿者 赤石大輔 : 19:03 | コメント (0)

2010年01月05日

新年のご挨拶

1月5日

明けましておめでとうございます.
雪が降っております.能登は寒うございます.

今日は自然学校の仕事始め,といっても特に変わったことをするわけでもなく,デスクでコーヒーを飲んでいたら来客が.小学生の男の子がひょっこり現れ,事務所の扉を開けて「ゲンゴロウを見せてください.それとウーパールーパーも.」

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はて,どこの子かなと思ったら「夏にグリーンライフで自然学校の体験をしました」とのこと.ああー,あの時の子か.確かにゲンゴロウとイモリの子供をとって見たよね.よく来たてくれたねー.

昨年8月の活動の様子 → グリーンライフ体験支援

昨年の活動がとても楽しかったので,正月に今度は家族でまた能登に来てくれたらしいのです.思いもよらない,本当にうれしいことです.能登の里山里海の素晴らしさが伝わったということでしょうか.今年の夏もまた自然体験プログラムがあれば能登へ来たいと言ってくれました.楽しい企画を準備しておくので,是非来てください.

さて今年は国際生物多様性年,そして日本でCOP10が開催され,日本からはSATOYAMAイニシアチブを提言するという重要な年であり,自然学校にとっても大切な年です.

多くの関係者から,果たして国際的にSATOYAMAの概念が通用するのか?」という声が上がっています.現在は日本においても,里山で実際に持続可能な生活している人間は殆どいない状況で,SATOYAMAを国際語にといっても説得力に欠けるでしょう.
石川県でも,COP10関連のイベントが開催される予定で,能登の里山里海が紹介されるようですが,千枚田や七尾湾の美しい風景がノスタルジックに紹介されるだけに終わるのではという懸念があります.

石川県は確かに美しい里山里海の景観が残された地域ですが,その保全や活用に向けた取り組みは行政でも民間でも他県と比べ遅れている,里山後進国といえます.

里山林には薪や炭に使われることなく広葉樹が育ちすぎています.バイオマスエネルギーの活用を本気で考えるならばそこから手を付けていくべきです.マツタケ再生に向けた取り組みも小規模すぎて殆ど効果が見えません.田んぼの生物多様性保全に対する政策や里海再生の議論は,農家や地域住民が置き去りに去れています.

私たちの能登での取り組みもまだ3年半と始まったばかりですが,地域で活動していく中でいろいろな問題が見えてきました.これまでこのような課題を地域の方々と共有し,解決に向けて地域とともに活動をしてきました.今年はさらに活動を広めて,能登から生物多様性保全に向けた提言を発信し,本当の意味での生物多様性年としたいと思います.

どうぞよろしくお願いいたします.

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保全林のヒラタケ

投稿者 赤石大輔 : 13:36 | コメント (4)