2009年11月07日
クヌギの植林
11月7日
今日のへんざいもんは松茸ご飯でした!おっきなマツタケ,いやーすごいですね!
コミュニティレストランといえど,松茸ご飯が700円で振る舞われるところは全国にそうは無いと思います.地域の方のご厚意で,差し入れしていただきました.里山の恵みと地域の優しさに感謝です.
さて,今日の活動は,珠洲の山で植林活動を行いました.珠洲で炭焼きをされている大野製炭が,以前からお茶炭用の炭を作るというチャレンジをされており,荒廃した里山にクヌギを植林しています.能登の里山里海保全活動を実施しているNPO法人能登半島おらっちゃの里山里海では,「里山の再生に繋がる重要な生業」ということで,植林事業のサポートをすることを決めました.
そしてこの度,東京のNPO法人グリーンウェーブが,NPOおらっちゃの植林事業を支援してくださることが決まり,本日7日に,3年間の活動費100万円の寄付と連携協定の調印式が行われました.多くの方のご尽力によってこのような連携がもてたことを本当にありがたく思っています.
植林作業には32名の方が参加されました.地元珠洲の方を始め,金沢からも多数駆けつけてくださいました.今回植林した山は非常に痩せていて,固い地面でした.そのためクワで40cmほど穴を掘る作業をしたのですが,一本植林するだけでひーひーいってしまいます.20-30代の私と同じ世代の参加者が多かったのですが,50-60代の方々の方が手際よく,しかも丁寧に作業をされていました.経験のない私たちは,若いだけで役立たずでほんとに恥ずかしい限りです.これからも年長者の方々からいろいろと教えていただきたいです.
2時間ほどの作業で,150本ほどのクヌギが植えられました.この後来年の夏には何度か草刈りをして,肥料をあげて,3年目で一度根本から伐採して萌芽を増やし,さらに6,7年成長を待ってようやく炭を焼くための木材をとることが出来るそうです.10年という長い時間と手間をかけてようやく完成するクヌギ林です.とても気の長い作業ですが.珠洲の里山を守る大切な仕事といえます.
作業後に,6年目を迎えたクヌギ林を見せてもらいました.夕日に黄色くなったクヌギの葉が照らされてとても美しかったです.
3m近く育った立派なクヌギの下を歩いていると,キツネタケがたくさん出ていました.遷移初期の若い森林に生えるキノコで,クヌギと共生をしている菌根菌(きんこんきん)です.さらに生長したクヌギ林にはどんなきのこが顔を出すでしょうか.これから長期モニタリングをしていきたいと考えています.
能登の里山を守る昔ながらの仕事,その仕事を応援するNPOという新しい仕事.
面白い活動が能登の里山で展開されています.
投稿者 赤石大輔 : 2009年11月07日 18:50