2009年10月24日
ザリガニ駆除作業
10月17日
珠洲市野々江町でザリガニ駆除作業を行いました.地域の方が多数参加してくださり,また金沢からも応援があって70名ほどで,ザリガニ採りをしました.
珠洲にはゲンゴロウ類を始め,希少な水生生物が生息していますが,アメリカザリガニが侵入すると,ゲンゴロウたちの生活場所を破壊してしまうおそれがあります.そのため,ザリガニが珠洲でこれ以上広がらないために,出来る限り駆除する必要があります.駆除の方法も,どの程度の頻度で行えばいいのか?ということを考えながら,例えばザリガニの移動範囲を調べるために,背中にマーカーで目印をして,追跡を行うなど,調査も平行して進めています.
17日の様子を,インターンの四方さんに伝えてもらいます.
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こんにちは、インターン生の四方です。
この日は、珠洲市内のザリガニの駆除作業を行いました。参加者は、里山メイトや地元珠洲や能登からの参加者だけでなく、高校生や金沢からの参加者も含め、大勢の参加がありました。
まず始めに、諸先生方の挨拶や調査の方法などを聞いた後、班割りを行いました。金沢からの参加者が主体となった1班、高校生主体の2班、そして地元の方々が主体の3・4班の4グループに分かれました。
1班は金沢大学4年生の山口さん、2班はNPO法人おらっちゃの里山里海の代表である北風八紘さん、3班は金沢大学の野村さん、4班は里山里海自然学校の赤石さんが、それぞれ引率しました。1班は若山町出田地区で駆除作業を行い、2班は野々江地区の高校前から中学校前、3班は野々江地区の道路沿いの水路、4班は野々江地区の中学校そばの用水路・ビオトープで駆除作業を行いました。
私は4班の活動に参加させていただき、主に写真撮影などのお手伝いを行いました。活動を始めて少しすると雨が降ってきましたが、途中で止み、その後は天気も回復しました。
始めはビオトープでザリガニを捕獲しました。しかし、ビオトープにはザリガニは少なく、他の小さな生物がたくさん捕獲できました。主に、ゲンゴロウの仲間やオタマジャクシ、カエルやカニなどが捕獲できました。
ザリガニはビオトープではなく、奥の小さな水路から多く捕まえることができました。水路は細くて小さく、植物に覆われて鬱蒼としていました。しかし、大きなザリガニをたくさん捕まえることができ、私にはとても意外に感じました。参加者の皆さんが楽しそうに作業をしているのを見て、楽しそうだなーと思っていると、私も網を借りてザリガニを捕獲するチャンスがありました、がしかし、とうとう終了まで1匹も捕まえることが出来ませんでした。少し残念でした。参加者の中には親子での参加もあり、子ども達が袖を汚しながら楽しそうに活動しているのを見ると、とてもうれしくなりました。ぜひ、他の子ども達にも参加していただきたいと感じました。
各班が続々と集合場所に帰ってくるころ、最後に集まった参加者で中学校そばにある調整池でザリガニを探しました。午前中に仕掛けておいた罠から、大きなザリガニを捕まえることができました。さすが罠というものはとても有効なのだなと感じました。
各班が集合場所に戻り、それぞれの地区から捕獲できた生物を見ると、魚類が多く捕まえることができた地区や貝類や魚類、様々な生物が捕獲できた地区など、地区によって特長が見えました。集計作業と平行して、様々な分野の先生方から、捕獲できた生物の説明をして頂きました。参加者の皆さんも自分が捕まえた生物がどんな生物なのか、とても関心があるようで、熱心に聞いていました。(写真9)
様々な生物がいるということを頭ではわかっていたつもりでしたが、今回の活動で実際に見てみて、本当にたくさん生物がいるということを実感できました。
投稿者 赤石大輔 : 2009年10月24日 11:00
この記事へのコメント
とったザリガニはどうなったのでしょうか?食べた…とか?
投稿者 林直樹 : 2009年10月28日 06:07
林様
ザリガニは,処分いたしました.
食べるという選択もあるのですが,今回は余りきれいな場所で採れた物ではないので.
子供達が参加する行事ですので,生き物や命といったテーマでは,慎重になる必要があると実感しました.
投稿者 akaishi : 2009年10月28日 17:37
うむむ、むずかしい問題ですね。
投稿者 林直樹 : 2009年10月28日 21:08