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2009年09月30日

能登人と過ごす能登時間

先日のキノコ調査で,珍しいキノコが見つかりました.
私も初めて見るキノコでしたが,調べてみるとセンニンタケというキノコでした.

針葉樹周辺の裸地に見られる比較的まれなキノコ.佳香があり食べられる.ガン抑制の有効成分も発見され,近年注目が集まっている,とされています.佳香(かこう)という意味がとてもよく分かる,非常にさわやかな良い香りがします.たべてもとても美味しいらしいです.

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昨年,保全林の一角で落ち葉を掻き取って整備したポイントで見られました.これらのキノコはマツタケの発生する様な整備されたアカマツ林に出るキノコで,マツタケに適した山になってきたというサインともいえます.

さて,10月8日にきのこ狩りのイベントを実施いたします.
能登ふるさと博の一環で行われる「能登人と過ごす能登時間」という企画で,能登各地で様々な「能登人」による体験ツアーが開催されています.

その一つとして,「キノコ博士とキノコ狩り」という企画で参加させていただくことになりました.
詳細はこちら → キノコ博士とキノコ狩り

その他の様々な能登人のツアーはこちら → 能登人

10月8日は木曜日で,参加できる方は限られるかと思いますが,8名限定で能登の里山でキノコ狩りと,農家民宿で美味しいキノコ料理を堪能していただきます.昨年も実施したところ,5名の参加者があり,大好評いただきました.今年も,農家民宿「しいたけ小屋ひろ吉」さんと,コラボレーションで企画しました.とても美味しい料理を振る舞っていただけます.

昨年の様子 → 能登人体験ツアー

キノコは発生予測が難しく,必ずたくさん採れるということはいえませんが,条件が良ければ袋一杯美味しいきのこを持って帰っていただくことも出来ます.キノコ博士による里山のキノコについての解説も,そこそこ面白いかと思います.

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<<キノコ狩りの詳細>>
日程/10月8日(木)
時間/10:00~13:30
参加費/5,000円(昼食代含む)
定員/8名
集合/能登半島里山里海自然学校[珠洲市三崎町小泊33-7]
食事/農家民宿「しいたけ小屋ひろ吉」で田舎料理

興味を持たれた方は自然学校か,以下までご連絡ください.

(株)グルーヴィ 能登事務所/鳳珠郡能登町字当目60字41番地2 〒928-0334 TEL.0768-76-0600
http://www.groovy-net.co.jp

投稿者 赤石大輔 : 15:28 | コメント (0)

2009年09月26日

保全林で整備活動

9月26日

保全林で森林整備とキノコ調査を行いました.
昨年は,アミタケがたくさん採れました.今年ははたしてどうでしょうか.
インターンの四方さんに活動レポートをしてもらいます.

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インターン生の四方です。保全活動の報告をさせていただきます。

今日の保全活動は、保全林のキノコ調査・森林整備として雑木の搬出作業を行いました。参加者は21人、2時間程度の作業となりました。天気も良く、山での作業としては絶好の日和となりました。山の中に日光が射してとても綺麗に見えました。

さて、雑木の搬出作業の前に保全林でキノコが出ているか、参加者で調査をしました。

活動前は雨が少なかったため、思っていたよりもキノコが少なかったので残念です。松茸がとれる山で見ることが出来るキノコを、ちらほら見かけることが出来ました。しっかり保全林の整備が出来ている証拠だそうです。
1時間ほどの観察・収集のあと、全員で獲れたキノコを集めてみると、少ないと言っていたのにも関わらず、写真のような様々なキノコを見ることが出来ました。

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中でもシバタケと地元では言われているアミタケが多く獲れました。私の実家でもよくお吸い物として食卓にあがります。獲れたキノコについて、赤石さんが説明してくださいました。毒性のあるものでも毒性が強いもの、弱いもの、またそのキノコの特徴について話していただきました。参加者の皆さんも熱心に耳を傾けていました。

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また、雨の後にはキノコがたくさん出てくるだろうとのお話です。次の活動には多くのキノコが獲れることを期待したいと思います。
さて、キノコ調査後は雑木の搬出作業を行いました。最近は天気の良い日が続いたためか、伐採された雑木が乾いて作業がしやすかったように思います。
約1時間の搬出作業でしたが、とてもきれいになりました。作業の前では、いたるところに伐採された雑木が散らばっていましたが、作業後には、とても歩きやすく見通しもよくなりました。写真で作業の前後を見てもおわかりになるかと思います。
今日の活動で、綺麗になったのは嬉しいですが、まだ雑木の搬出が出来ていない場所が多いと思います。森林の整備の大変さが少しわかったような気がしました。

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投稿者 赤石大輔 : 17:26 | コメント (9)

2009年09月24日

中学生と保全活動

9月24日

三崎中学校の生徒さんと,保全林で森林整備を行いました.
作業は,昨年伐採したエリアで木材の搬出作業です.

荒廃したアカマツ林を,もう一度キノコがたくさん採れるきのこ山にするには,間伐した雑木を搬出してさらに積もった落ち葉を掻き取る作業をする必要があります.それには大変な人手が必要となり,人口の減少が著しい地域で,ボランティアでの里山保全は困難な状況です.

参加者に少しでもメリットがあれば,何度も活動に参加してくれるのではないか?たとえば保全活動3回参加の方には,へんざいもん1回ご招待とか,参加者の方に少しでもメリットのある活動にしていきたいと考えています.

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中学生に対しては,私から出来る限り里山や環境保全についての紹介をさせてもらいました.彼らがなぜ汗をかいて作業をさせられているのか.メリットは感じなくとも,少なくとも意味を理解して,納得して,作業に参加してもらいたいと思っています.

中学生達は男女で作業の仕方が違いました.
男子6名,女子11名と男女比が大きく違うからかもしれませんが,男子達は一人ずつ木材を担ぎ運んでいたのに対して,女子は列になってバケツリレー方式で運んでいました.どちらかというと女の子の方が楽しみながらやっていた感じです.

総勢17名の中学生達による,2時間程度の作業でしたが,20m×20mの区画がとてもきれいになりました.
最後に,炭化器を使った消し炭作りの作業を紹介して,解散しました.

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保全林には,すこしアミタケが出ていました.金木犀も咲き,アミタケのシーズンが来たようです.


また昨年伐採されたタブからは,ヒラタケが出ていました.ヒラタケは本来もっと寒くなってからですが,今年は涼しい秋のために,早く顔を出したのかもしれません.思わぬところから,思わぬキノコが出ることが良くあります.きのこ狩りの人気がある理由かもしれません.

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投稿者 赤石大輔 : 19:39 | コメント (0)

2009年09月17日

珠洲キリコ祭り

9月はキリコ祭りシーズンです.私も今年で4回目の祭り参加となりました.

今年も,家を借りている蛸島町のキリコを担がせてもらいました.
蛸島の祭りは9月10日〜11日の2日間通して開催されるお祭りです.

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逆光で見にくいですが,近所の方のご厚意で,ドテラを着させてもらいました.
朝から晩まで,キリコの周りで酒を飲みながらゆっくりと町を練り歩いていると,普段目に付かない町並みや通らない道を見ることができ新しい発見があります.またぼーっといろいろな事を考えることができ,疲れますがとても楽しい時間を過ごせます.

良く実家の方ではどんな祭りがあるのか,と聞かれますが,珠洲のキリコ祭りのような自慢できるような祭りはありません.私が住んでいたところは新興住宅地で,私の親の世代に出来た新しい町です.
私が小さい頃は同年代の子供が何十人もいて賑やかでしたが,高校,大学卒業して独立すると,実家を出て行ってしまいます.いわゆる核家族,そして高齢者の単独世帯がたくさん存在しています.おそらく親世代が死んだら,町ごと人が入れ替わり,新たな住宅地になるのではないかと思います.

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こちらは日本一の大きさを誇る寺家のキリコです.9月の第2土曜日に開かれます.海沿いにずどーんとたったキリコは非常に美しく勇壮です.ちょっと雨がぱらついていましたが,朝9時に宮入をして無事終了したそうです.夜通しやって朝9時に終了ですから大変です.

時折,実家に戻っても,当時よく遊んだ同世代の友人とは会う機会も少なく,とても寂しいことだと感じています.祭りがあれば,年に1回は,たーちゃんひろちゃんともちゃんとっちゃんあっくんあっちゃんじゅんちゃんたけしくんらと顔を合わすことが出来るのにな,としみじみと思ってしまいます.

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こちらは小泊のキリコ.9月16日に開かれます.
一昨年は三井物産環境基金の方々と一緒に,小泊のキリコを担がせてもらいました.
昨年は中止だったので,今年は開催できて良かったです.子供達,そして大人達もみな楽しそうな笑顔でした.
珠洲では若者が,盆と正月には帰ってこなくとも,祭りにはかえってくるといいます.
祭りで,毎年同窓会をやっているような感覚でしょうか.

関東の田舎者には,能登の祭りが,とてもうらやましいのです.

投稿者 赤石大輔 : 15:22 | コメント (0)

第79回~第84回へんざいもん

第79回 里山里海食堂 へんざいもん 平成21年8月8日 本日利用人数:21人
第79回090808.jpg<<本日のメニュー>>
品   名
・サザエご飯
・味噌汁(ジャガイモすりおろしとミョウガ)
・煮物(切干大根)
・ナス(マイスタ-)とニシンの炊き合わせ
・あした葉のおひたし
・酢の物(ところてん)
・インゲンのゴマ和え
・イモダコ
・サラダ(花オクラ,ソウメンカボチャ,ミニトマト,キュウリ)

第80回 里山里海食堂 へんざいもん 平成21年8月20日 本日利用人数:10人
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<<本日のメニュー>>
品  名   
・サザエご飯
・そうめん
・若鶏の竜田揚げ
・ちくわの天ぷら
・ポテトサラダ
・ソウメンカボチャの酢の物
・コマツナのゴマ和え
・フキの煮物
・大豆の五目煮


今日の感想
本日はとっても暑い日でした。とにかく熱気がすごくて、私にしてはちょっとしたサウナにいるようでした。こんな日はやっぱり冷たいそうめんがいいですよね。家でもこの時期はそうめんが大活躍です。サザエご飯はとても贅沢だなと思いながら食べました。身がとてもやわらかいのには驚きで、これは言うまでもなくじっくりと味わって頂きました。そして今が旬のソウメンカボチャは本当にそうめんのようになっていて、食べるとシャキシャキしていました。「かぼちゃ」といってもあっさりとしていました。暑い日にはぴったりの一品でした。ごちそうさまでした。

第81回 里山里海食堂 へんざいもん 平成21年8月22日 本日利用人数:12人
<<本日のメニュー>>
品   名
・ご飯
・味噌汁
・カボチャのそぼろあんかけ
・かき揚げ
・酢の物
・インゲンのゴマ和え
・ワラビの煮物


第82回 里山里海食堂 へんざいもん 平成21年8月24日 本日利用人数:29人
<<本日のメニュー>>
品   名
・ご飯
・つみれ汁
・ナスとニシンの炊き合わせ
・茶碗蒸し
・酢の物
・和風サラダ
・ジャガイモのきんぴら(紅しょうが風味)


※第81回、82回は写真が用意できませんでした(>_<)


第83回里山里海食堂 へんざいもん  平成21年9月5日 本日利用人数:19人
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<<本日のメニュー>>
品   名
・ご飯(珠洲産米)
・ジャガイモとワカメの味噌汁
・アカズキとソウメンカボチャの酢の物
・サワラの味噌漬け焼き
・天ぷら(カボチャ、サツマイモ、ピーマン、ナス、ハタハタ)
・タケノコの煮物
・ササギの煮豆
・ヒジキの煮物

今日の感想
本日は保育所の運動会があり、外は可愛い子供たちの演技と父兄の方々でいつもと違った雰囲気でした。へんざいもんのスタッフの方たちもリズムに乗っていつもより早めの出来上がりだと笑っていらっしゃいました。タケノコは春採れた物を漬けてあって、それを細かく切って水だしをしてから、沸騰させると塩漬け独特の匂いもなくなるそうです。こうやって手間暇かけられた味は特別でした。アカズキの悪だし、煮豆どちらにしても当日では時間に間に合わない物だから、各自家で下ごしらえ、味付をやっておかないと出来ないという苦労話をお聞きしました。昨年からは自家製味噌作りもされていて、味噌汁の味もおいしかったです。ごちそうさまでした。


第84回 里山里海食堂 へんざいもん 平成21年9月8日 本日利用人数:26人
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<<本日のメニュー>>
品   名
・ご飯
・味噌汁(ジャガイモとワカメ)
・卵コロッケと春巻き
・サワラの味噌漬け
・インゲンのゴマ和え
・煮豆
・カボチャサラダ
・酢の物


投稿者 赤石大輔 : 11:05 | コメント (2)

2009年09月14日

マツタケ,キノコシーズン到来

9月に入り,珠洲は祭りでにぎわっていますが,今年は涼しい秋のようです.

マツタケの初物のニュースが入りました.

北國新聞マツタケ記事

いよいよキノコシーズンの到来です.
近年は不作続きですので,今年は良い年になるのではと期待しています.
いやー,毎年同じことを言っていますね.

でも今年は涼しい秋というマツタケが豊作になるための,最も重要な条件を満たしているので,可能性は高いと思います.ちょっとマツタケの生活史についておさらいしてみましょう.

マツタケは普段地下で,カビのような状態で生活をしています.
秋,地温が19度以下になると,それが刺激になってキノコを作り始めます.
だから残暑が厳しいとか,暑さがぶり返す様なことがあると,キノコが出なくなります.

キノコの発生に重要なもう一つの要因は,水分条件です.
キノコの食べる部分,子実体(しじつたい)といいますが,これは9割が水分です.ですので子実体を作るときにたくさんの水が必要です.
台風がやってくるとマツタケがたくさん出るというのは,木が揺さぶられるからだという説もありますが,雨をたっぷり運んできてくれるからだと考えられます.
今年はこのまま涼しくなって,さらに雨がたくさん降れば,豊作が見込めるのではないかと考えています.

今日は珠洲のアカマツ林に調査に行きました.
今年から新たに調査を始めた比較的若いアカマツ林です.将来はマツタケを期待して,地域の方と整備を行っています.今日はなんと,そこでシモコシを見つけました.
シモコシは「霜起こし」と書き,文字通り晩秋のきのことされていますが,秋のキノコの一番手がシモコシとは以外でした.やっぱり今年は涼しいのでしょうか.

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この後も調査を続けます.
アミタケ,ホウキタケ,シメジなどを期待しています.

投稿者 赤石大輔 : 15:17 | コメント (5)

2009年09月05日

インターン生を迎え,里海保全活動


今月から,インターン生が自然学校で業務の補助をしてくれています.
よろしくお願いいたします.

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9月から3ヶ月の間インターンシップで里山里海自然学校にお世話になります、石川工業高等専門学校 環境建設工学専攻1年の四方 葵(ヨモ アオイ)と申します。2年前のキリコ祭りフォーラム開催をコーディネートした美作羽衣さんの後輩になります。
石川高専では、建築を専攻していました。また、石川高専で行なっている研究はキリコ祭りについて研究をさせて頂いています。
この3ヶ月という長い期間のインターンシップの活動としては、これまで調査をさせて頂いて得られたデータを市役所や地域の方々皆さんに利用しやすい形にデータベース化しようと考えています。例えば、祭礼の地域差が一目でわかるような祭礼マップや、フォーマットに沿って祭礼の内容をまとめることなどです。そのデータベース作成に平行して、祭礼文化や伝承などを集約する地域ネットワークが作ることが出来ればと考えています。
私自身も奥能登の出身ということもあり、祭礼には楽しい思い出がたくさんあります。このような地元の祭礼を保存するお手伝いが出来ることを光栄に思っています。色々な方々にお話を伺いに行く機会があるかもしれません。どうかその時はよろしくお願いいたします。
3ヶ月の間、どうかよろしくお願いいたします。
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さて,9月5日は里海保全活動を実施しました.
これまで,里山での活動は多かったのですが,里海の活動はほとんどありませんでした.研究員の専門が山だということが大きいのですが,里海とは?という定義付けが出来なかったことで,なかなか「里海」的活動を考えることが出来ず,今日まで来てしまいました.

「とりあえず,ゴミ拾いから始めてみよう.」ということで,09年度にして初めて,里海保全活動を実施しました.活動報告を,インターンの四方さんにしてもらいます.

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9月5日の保全活動は海岸清掃と里海遊びを行いました。参加者は11名でした。
まず始めは自然学校周辺の海岸清掃ということで、海岸のゴミ拾いを行いました。
当日は天気もよく、海が本当に綺麗でした。 
ゴミの中にはハングル文字で書かれたゴミが多数あり、海が繋がっていることを実感しました。私たちが捨てたゴミも朝鮮半島に流れ着いているのかもしれません。

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 清掃が終わった後は参加者皆で写真撮影をしました。手前のゴミいっぱいの袋はほんの一部です。少しの距離だけれども、本当にたくさんのゴミが落ちていました。能登の海岸からゴミをなくすにはどうしたらいいだろうかと考えさせられました。

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 海岸清掃の後は、里海遊びということで貝やカニなど、色々な海の生物を観察したり、獲ったりしました。左の写真は本日の戦利品です。
左は魚類(キス、ハタなど)、右は貝類(ウニ、サザエ、シタダメ、ヤドカリなど)。里海遊びの時間が少しであったにもかかわらず多くの海の幸が獲れました。
その後、参加者で獲ってきた海の幸を食材にBBQを行いました。新鮮でとても美味しかったです。

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以上のような活動を通して、参加者の方から「里海は宝庫であると確信した」とおっしゃっていた方がいました。今日の活動を通して、保全に対する意識を持つことはとても重要であると思いました。このような考えがもっと広まっていけばと思います。

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投稿者 赤石大輔 : 18:57 | コメント (0)

2009年09月01日

環境フェア,近江町市場

8月22日

いしかわ環境フェアのシンポジウム「ふるさとの森再び」にパネリストとして参加してきました.
シンポジウムは,石川県の里山出活動している様々な業種の方がそれぞれの発表をされたので,個々の話は面白かったのですが,残念ながら一貫したテーマでの議論は出来ませんでした.しかし,司会の塚田アナウンサーがきれいにまとめてくれ,参加者のかたもじっくり聞いてくれていて,結果として良い会だったと思います.

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環境フェアが開かれている石川県産業展示館はとても大きな会場で,その会場一杯に,環境配慮に努力している企業や環境NPOのブースが並んでいました.シンポが終わってから会場を回っていると,足袋抜さんの写真が展示されていました.大きな写真はやはり迫力がありますね.一般ブースには「典座」さんも出展されていました.おからドーナツとても美味しかったです.あ,あそこには金沢の木材屋さん・・・こんな感じで結構知り合いがたくさんいました.

印象にのこったのは,電気工事組合のブースです.このブースではエコキュートの紹介がされていました.エコキュート,つまりヒートポンプは外部から電気・熱などの駆動エネルギーを与えて、低い温度の部分から温度の高い部分へ熱を移動させる装置とウィキペディアにあり,でんこちゃんが省エネ,省CO2,節約といっている,あれです.エコキュートは商標,商品名のことなんですね.

エコキュートのわかりやすい説明はこちら → 中部電力"

様々なメーカーから家庭用のヒートポンプで給湯,風呂,そして床暖房まで出来てしまう優れものの商品が陳列されていました.価格を見ると60万から100万円程度.いいなー床暖,欲しいけどまだ高いなー.などとつぶやいていると,「いやいやお客さん,こっからはお話し合いですよ!価格ご相談しましょう!上手に買って行かれるお客さん,いらっしゃいますよー!」的に販売員の方に商品を勧められました.
販売員さんとてもお話が上手だったのですが,ヒートポンプの売りとしてやはりランニングコストの低さを強調していました.エコ(ロジー)はエコ(ノミー)が両立されてこそ,ということがとてもよく分かりました.

翌日は,久しぶりに金沢の台所,近江町市場に遊びに行きました.
こちらもウィキペディアからですが,「第2次世界大戦の戦災を免れた近江町市場は古くからの趣がある市場として地元の利用客だけでなく観光地としても多くの人が訪れてきた。」とあり,私もあの古めかしい雰囲気が好きだったのですが,最近リニューアルされたと聞き,残念に思っていました.

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改装後,初めて訪れた近江町は,本来は休みの日曜日でしたが,日曜市ということで営業されていました.確かに新しくきれいになっていましたが,かつての雰囲気を残していてとても嬉しかったです.また,「近江町いちば館」というビルが出来て,最初は外から見るとちょっとどうなの?と思っていましたが,新しいたくさんお店が入っていてそれぞれ魅力があり「これはこれでええやん」と思えました.

何でも古いままがいいというのは,年を取った証拠でしょうか.いや,昔からだったような気もします.選挙でも新しい政党になって,期待と不安がふくらみますが,「これはこれでええやん」と思えるような日本になればと思います.

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投稿者 赤石大輔 : 19:27 | コメント (0)