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2008年12月01日

東京出張1

11月26-29日

シンポジウム,交流会等で,東京に行ってきました.
日程は以下の通りです.

11月26日 ~企業が語るいきものがたりPart2~
場所:中央大学駿河台記念館 281号室(千代田区神田駿河台3-11-5)

11月27日
農水省シンポジウム「農業に有用な生物多様性の指標開発」
場所:農水省本省講堂(本館7階)

11月28日
三井物産環境基金 採択団体交流会
場所:三井物産本社

能登空港から飛び立った飛行機から,自然学校が見えました.
いつもいる場所を上から見るというのは何とも不思議な感じですね.
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今回は,26日のシンポジウムについて報告します.
企業の生物多様性保全に関するシンポジウムで,特に自治体と企業の連携による生物多様性保全の取り組みを聞いてきました.

第3次生物多様性国家戦略には,「生物多様性から見た国土の望ましい姿のイメージを、過去100 年の間に破壊してきた国土の生態系を100年をかけて回復する」という計画と,それを達成するため「企業の参加」の必要性が明記されています.

日本国土の望ましい姿,それは里山里海が今後も持続的に利用されていく姿だと私は信じています.それでは企業が里山を守るには,どんな方法があるのか?
その答えを探して本シンポジウムに参加しました.

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シンポジウムには,たくさんの企業,自治体,NPOが参加していて,様々なテーマで議論がなされました.里山の保全についてもいくつかの自治体や企業から具体的な事例発表があり参考になりました.

印象的だったのは,企業側からのコメントで,
「生物多様性をもっとわかりやすく」という事がありました.
企業としては事業を行う中で,何をやればどれだけの効果が上がるのか?とうことと,目に見えて業績が上がっていなければならないことが非常に需要です.企業としてこれは当然ことだと思います.
世界の希少生物,象徴的な生物を保全する事は企業にとってもわかりやすいようで,多くの企業がとりくんでいますが,それは「生物多様性」の中のほんの一部でしかありません.

生物多様性が人類にとって今後も持続的に繁栄していくために重要であることは明らかですが,短期的な影響や保全の成果,評価が非常に難しいものです.
特に里山は,市場原理から取り残された物ですが,利益の見えない物を企業活動の中にどう組み込んでいくのか?社員のボランティアや,社員研修の場として利用する.という取り組みが,現在では一番多いようです.

もう一つ,印象的だった言葉は,企業にとってどういうメリットがあるか説明できないと,「社内での了解が取れない」と言うことでした.しかしこれは「社内に生物多様性を理解する人間がいない」かぎり,クリアできない問題です.

COP10に向けて,全国で生物多様性保全の取り組みが進んでいますが,私たちも奥能登の里山里海保全を,企業と上手く連携していく手段を開発していきたいと考えています.
生物多様性の重要性をどう「見える化」するか,そして共感してもらえるかが大きな鍵だと思いました.

投稿者 赤石大輔 : 2008年12月01日 18:03

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