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2008年12月20日

へんざいもん第46回

12月20日
2008年最後のへんざいもんとなりました。

<<本日のメニュー>>
品 名:材 料
カレーライス:ジャガイモ,ニンジン,タマネギ,ブタ肉,トリ肉
カレーライス~海 鮮~:ジャガイモ,ニンジン,タマネギ,エビ,イカ
ダイコンとニンジンの酢の物:ダイコン,ニンジン,ゴマ
本日利用人数:24人

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<<本日の感想>>
今日は予約なしでのカレーライスでした。
ルーは2種類で、定番カレーと海鮮カレー。みなさんとりあえず1杯食べておかわりに違うルーを楽しんでいました。海鮮カレーはエビとイカのエキスがとても出ていておいしかった。今度家でも作ってみなくては!
今年のへんざいもんは今回で終了。珠洲の冬はおいしい海藻類が採れるので来年のへんざいもんのメニューが楽しみです。今年1年本当にごちそうさまでした。

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さて、今日はマイスターの授業で門松を作りました。
指導員の出村マイスターのご指導で、立派な門松をみんなで作り、自然学校の玄関に飾ってもらいました。
マツの他、マツ、ナンテン、ユズリハ、ハボタンとさまざまな植物で飾り付けられていて、とても綺麗です。

来年からは作って売ろうかなんて話も出ました。
里山マイスターの「門松」、1組30000円でお作りさせていただきます!
(結構本気です!)

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そして小さな門松もみんなで作りました。
こちらもとても綺麗に出来ていて可愛らしいです。
もうすぐお正月ですね。

投稿者 赤石大輔 : 16:49 | コメント (0)

2008年12月13日

収穫祭

自然学校が開校して2年、里山マイスター養成プログラムがスターとして1年が経ち、自然学校のある校舎は、能登学舎と呼ばれるようになりました。今回は、能登学舎開校2周年を記念して、収穫祭を開催し、メイトの皆さん、マイスター受講生、そして地域の皆さんをご招待しました。

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隣の保育所から、園児の皆さんがお祝いにお遊戯を披露してくれました。
いつも保育所から自然学校の校庭までお散歩をしたりお遊戯の練習をしてくれて、小泊に明るい声が響いています。今回もとても可愛いお遊戯で、収穫祭を盛り上げてくれました。

収穫祭のメイン行事は餅つきです。ビオトープ田んぼで作った餅米を使って餅つきをしました。無農薬、無化学肥料のお米はたくさんの生き物と一緒に育ちました。保全林で作った薪を使い、せいろで蒸しました。エネルギーもエコでやっています。

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へんざいもんのおばちゃん達も大活躍で、あんこ、きなこ、ごま、大根おろし、納豆といろいろと味付けをして、たくさんのお持ちが出来てくると、小学生もどこからともなく現れて、ずいぶん賑やかになってきました。

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全部で2斗の餅米使い、10臼のモチをつきました。
交流サロンにある薪ストーブを焚き、テーブルを並べてみんなでお餅を食べました。へんざいもんからはお汁が振る舞われました。

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つきたてのお餅はとても美味しかったです。来年も米作りをやりたいと思いますが、次回はビオトープ田んぼで里山の生物多様性がどのくらい守られるかと言うことを、しっかりとデータを取って皆さんに伝えられるようにしたいと思います。

投稿者 赤石大輔 : 16:08 | コメント (0)

2008年12月06日

へんざいもん第45回

里山里海食堂 へんざいもん第45回をお伝えします。
12月に入り、雪も降ってきました。昨年と反対で、今年はゆずが少ないそうで、雪も少なくなるのでしょうか?自然学校の校舎は冬とても寒いので、へんざいもんの暖かい食事は、本当にありがたいです。

平成20年12月6日

<<本日のメニュー>>

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品 名:材 料
五目ご飯:里山マイスター米,トリ肉,ゴボウ,ニンジン,シメジ,レンコン,薄揚げ
けんぞう汁:ジャガイモ,サトイモ,ニンジン,ダイコン,ハクサイ,シイタケ,ネギ,おから
かき揚げ:タマネギ,ジャガイモ,サツマイモ,ゴボウ,ピーマン,エビ,
ブロッコリー
煮物:カボチャ,ダイコン,がんもどき
いもだこ:ジャガイモ,タコ
カキなます:カキ,ダイコン,ゴマ
シイタケの佃煮:シイタケ,コンブ,ショウガ
煮豆:キントキマメ
本日利用人数:22人

<<本日の感想>>
 今日は朝から雪が舞っています。今年一番の寒さだそうで、へんざいもん食堂内もストーブがたかれており、おばちゃんたちの笑顔と共に温かく迎えてくれました。
今日のメニューは、五目ごはん、けんぞう汁、かき揚げ、どれも具だくさんで野菜をいっぱい食べられて嬉しい限りです。けんぞう汁とは、里山レシピにも載っている珠洲の郷土料理。ちょっとかわっていておからをいれた味噌汁です。最後に御椀の底にたまったおからをすする楽しみのひとつでもあります。
 シイタケの佃煮にはショウガが入っていて、シイタケとコンブの甘味で味付けされ、辛味がなく美味しくなっていました。先日ショウガをいただいたものの、ショウガは特有の辛味があるので使い方が難しいなぁ・・・と思っていましたが、みじん切りにしてとりあえず適当に使ってみると普段の料理が本格的な味に仕上がるのに驚きました。ニンニクはよく使っていましたが、ショウガもこれからフル活用すること間違いなし。薬味の存在ってすごい!!しかも今日のシイタケの佃煮にショウガが入れてあるのはビックリしました。辛味や肉や魚の臭み消しだけじゃないんだなと。ショウガは血行を良くして身体の中から温めてくれるので冬が厳しくなる今後に向けて色々とショウガを活用しなくては、と思いました。
来週の収穫祭では、ビオトープ田んぼで収穫したもち米で餅つきをするそうなので今から楽しみです。今日もごちそうさまでした。

投稿者 赤石大輔 : 16:04 | コメント (0)

2008年12月04日

東京出張2

11月27日は,農水省のシンポジウム「農業に有用な生物多様性の指標開発」
に参加してきました.
場所は農水省本庁で,このたび霞ヶ関に初めて行ってまいりました.
ちなみに私は,「霞ヶ関」と「霞ヶ浦」を勘違いしており,「お役人さんはみんな茨城県でお仕事をしているのだ」と思っていた時期があります.中学生の頃です.

さて,今回のシンポジウムは,「農業に有用な生物多様性の指標開発」という大変魅力的なタイトルです.
農地が食物の生産現場であり,同時に生物の生息地として機能するような,理想的な環境を,誰もが夢見るわけですが,現実には非常に難しいというのが現状です.

農水省は,農水省生物多様性戦略という物を立ち上げています.
詳しくはこちら →  農水省生物多様性戦略

その中に,農林水産業の生物多様性指標の開発という項目があり,
「農林水産業の生物多様性への正負の影響を把握するための科学的根拠に基づく指標や農林水産関連施策を効果的に推進するための生物多様性指標の開発の検討」とあります.

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今回紹介されていた多くの研究では,functional biodiversity「機能的生物多様性」という言葉を使い,農地で有用な,特に害虫防除のための「天敵」となる生物種の選定に集中していました.
特に興味を持ったのは,宮崎大学農学部の取り組みで,地域の農家さんと協力して天敵の有効利用を行い,果樹や野菜の無農薬栽培をされていて,独自のシールを貼った付加価値の高い農作物作りをされています.これが人気を博しているとのことで大変勉強になりました.

参考 →  天敵活用で“自然の知恵”を生かす

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私は「生物多様性指標」ということばのイメージを,ある生物が農地に存在することで,潜在的にこれだけの生物多様性が維持されている.というわかりやすい指標が示される物と考えていましたが,今回は,害虫でもない,天敵でもない生き物「ただの虫」についての話は少なかったように思います.

参加者の中には,私と同じ意見の方もいたようで,「かつては農民が,田んぼや畑で生き物と共にあった.それをふたたび取り戻すような研究が進められることを望む」という意味の意見を述べられていました.

主催者側も,この取り組みは始まったばかりで,今回紹介する事例はごく一部であるとのことを説明されていました.来年,そしてCoP10が開催される再来年までに,さらなる発展があることと期待しています.

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投稿者 赤石大輔 : 23:21 | コメント (0)

へんざいもん第43回、44回

へんざいもん第43回、44回をお伝えいたします。

里山里海食堂 へんざいもん第43回
平成20年11月8日

<<本日のメニュー>>
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品 名:材 料
里山マイスター米:マイスターはざ干しコシヒカリ
みそ汁:ジャガイモ,ワカメ
揚げ出し豆腐:豆腐,ユズ
煮物:ダイコン,ニンジン,ブタ肉,ブロッコリー,花麩
イモダコ:ジャガイモ,サトイモ,タコ
ピーマンの油炒め:ピーマン,パプリカ,ニンジン,さつま揚げ
ゴボウの煮物:ゴボウ,コンニャク,なると
やたら:カブ,ニンジン,コンブ
キュウリの酢物:キュウリ,かまぼこ
利用人数:20人

<<本日の感想>>
今日は一段と冷え込みがきつくなり、温かいごはんとみそ汁が嬉しかったです。
煮物は、あっさりした味付けでとてもおいしくいただきました。こんな薄味の煮物が作れるようになりたいものです。
イモダコは今の旬サトイモとジャガイモが半々に入っていました。サトイモはとってもおいしいけど、採れたばかりは皮をむいていると手がかゆくてしどうにもならない!!調理するには恐怖の野菜です。そして、中に入っていたタコがやわらかかった。あまり早くからタコを入れると身が固くなるそうなので、簡単にみえて難しい料理なのかもしれません。
次々となっていたピーマンも今年はこの油炒めで終わりだそうです。今年の夏は、ナスとピーマンをたくさん食べたなぁ。この冬は冬野菜をフル活用しなければ。
来週15日はへんざいもんはお休みだそうです。22日の献立を楽しみにしています。今回もごちそうさまでした。

へんざいもん第44回
平成20年11月22日

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<<本日のメニュー>>
品 名:材 料
はざ干しコシヒカリ:里山マイスター米
みそ汁:カワハギ,豆腐
カブラとブタ肉の味噌煮:カブラ,ブタ肉
コンブとニシンの煮物:コンブ,ニシン
玉子焼き:タマゴ
ジャガイモのきんぴら:ジャガイモ,ニンジン,トリ肉,ゴマ
カキなます:カキ,ダイコン,ゴマ
漬け物:ダイコン,ハクサイ
利用人数:14人

<<本日の感想>>
11月半ばを過ぎ、急に寒くなり、温かい味噌汁がより美味しく感じます。
今日のみそ汁はカワハギと豆腐です。ユズが入っており、とても良い香りでした。カワハギからも上品なダシが出ていて美味しかったです。
カブラとブタ肉の味噌煮、カブラの皮をむかずにまるごと調理してありました。もちろんカブラ菜も!根菜は皮にも栄養があるそうなので、できるだけこうしてまるごと食したいものです。
へんざいもんのパンフレットの中に「へんざいもんの心がけ」という5つのことが書かれているんですが、その1つが、「一物全体の心」なのです。意味は“食材をまるごと味わう”ということ。まさに、今日のカブラの使い方は、一物全体の心でした。
今日もおいしくいただきました。ごちそうさまでした。

投稿者 赤石大輔 : 11:24 | コメント (0)

2008年12月03日

薪ストーブの講演会

12月7日(日)に、講演会「薪ストーブから見える里山と環境問題」を開催いたします。

自然学校が07年より取り組んでいます、里山保全活動、キノコ山再生に関係する、里山の木質バイオマスの有効利用について、NPOおらっちゃと共同で、薪ストーブの利用促進事業を行っています。現在、珠洲市内3件のお店、お宅に試験導入させていただいております。

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12月3日には、珠洲市のレストラン「カフェ・ド・らんぷ」さんへの導入工事が完了しました。

薪ストーブって、雰囲気合って良いと思うけど、どういう風に環境に良いの?二酸化炭素が出ないの?
といったご質問を受けることがありましたが、今回はその辺りのことをはじめとして、薪ストーブから里山問題、そして地球環境問題を語ってしまおうというチャレンジングなテーマでお送りいたします。
(ちなみに二酸化炭素は出ます)。

日時:12月7日(日)14時から16時
場所:ラポルトすず 市民サロン 「参加費:無料」
内容:「薪ストーブが、環境に良い暖房器具?」という問いから、自然学校が取り組む循環型社会地域支援事業の概要と、里山保全の意義について紹介します。

そして今回薪ストーブの導入でご協力いただいている、明和工業(株)から薪ストーブの利用がもたらす、低炭素社会についてご紹介いただきます。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。

投稿者 赤石大輔 : 19:39 | コメント (0)

2008年12月01日

東京出張1

11月26-29日

シンポジウム,交流会等で,東京に行ってきました.
日程は以下の通りです.

11月26日 ~企業が語るいきものがたりPart2~
場所:中央大学駿河台記念館 281号室(千代田区神田駿河台3-11-5)

11月27日
農水省シンポジウム「農業に有用な生物多様性の指標開発」
場所:農水省本省講堂(本館7階)

11月28日
三井物産環境基金 採択団体交流会
場所:三井物産本社

能登空港から飛び立った飛行機から,自然学校が見えました.
いつもいる場所を上から見るというのは何とも不思議な感じですね.
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今回は,26日のシンポジウムについて報告します.
企業の生物多様性保全に関するシンポジウムで,特に自治体と企業の連携による生物多様性保全の取り組みを聞いてきました.

第3次生物多様性国家戦略には,「生物多様性から見た国土の望ましい姿のイメージを、過去100 年の間に破壊してきた国土の生態系を100年をかけて回復する」という計画と,それを達成するため「企業の参加」の必要性が明記されています.

日本国土の望ましい姿,それは里山里海が今後も持続的に利用されていく姿だと私は信じています.それでは企業が里山を守るには,どんな方法があるのか?
その答えを探して本シンポジウムに参加しました.

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シンポジウムには,たくさんの企業,自治体,NPOが参加していて,様々なテーマで議論がなされました.里山の保全についてもいくつかの自治体や企業から具体的な事例発表があり参考になりました.

印象的だったのは,企業側からのコメントで,
「生物多様性をもっとわかりやすく」という事がありました.
企業としては事業を行う中で,何をやればどれだけの効果が上がるのか?とうことと,目に見えて業績が上がっていなければならないことが非常に需要です.企業としてこれは当然ことだと思います.
世界の希少生物,象徴的な生物を保全する事は企業にとってもわかりやすいようで,多くの企業がとりくんでいますが,それは「生物多様性」の中のほんの一部でしかありません.

生物多様性が人類にとって今後も持続的に繁栄していくために重要であることは明らかですが,短期的な影響や保全の成果,評価が非常に難しいものです.
特に里山は,市場原理から取り残された物ですが,利益の見えない物を企業活動の中にどう組み込んでいくのか?社員のボランティアや,社員研修の場として利用する.という取り組みが,現在では一番多いようです.

もう一つ,印象的だった言葉は,企業にとってどういうメリットがあるか説明できないと,「社内での了解が取れない」と言うことでした.しかしこれは「社内に生物多様性を理解する人間がいない」かぎり,クリアできない問題です.

COP10に向けて,全国で生物多様性保全の取り組みが進んでいますが,私たちも奥能登の里山里海保全を,企業と上手く連携していく手段を開発していきたいと考えています.
生物多様性の重要性をどう「見える化」するか,そして共感してもらえるかが大きな鍵だと思いました.

投稿者 赤石大輔 : 18:03 | コメント (0)