2008年10月04日
稲刈り
10月4日
里山里海メイトの保全活動で、田んぼの稲刈りを行いました。
里山里海メイト以外に、三崎中学校の生徒も加わり、参加者は9名でした。
この田んぼは、自然学校が水生生物のためのビオトープを作っている休耕田で、今年から田んぼ作りに挑戦することになり、6月にもち米を植えた田んぼです。
ちょっと田植え時期が遅かったのですが、何とかお米が実りました。
田植えの様子はこちら → ビオトープで田植え。
10月になりましたが、ビオトープの田んぼはなかなか乾きません。いわゆる沼田で、足を入れるとずぶずぶと膝くらいまで沈んでいきます。ですから、みんな裸足になって田んぼに入り、稲刈りをしました。
稲刈りをしていると田んぼの中のたくさんの生き物に出会います。ハシリグモの仲間やハネカクシ類、カエルそしてイモリと、たくさんの生き物を確認しました。ハシリグモの仲間はイネの害虫であるウンカ、ヨコバイ、ニカメイチュウやイネミズゾウムシの重要な天敵です。クモがたくさんいると言うことは、それだけ害虫を食べる仕事をしてくれているということになります。
ビオトープ田んぼでは一時期イネアオムシ(フタオビコヤガ)が増えていましたが、結局はたいした被害にはなりませんでした。ある研究では、アマガエルがイネアオムシの重要な捕食者であることが解っています。クモやカエルが退治してくれたのかもしれません。ビオトープ田んぼは、農薬を使いませんが、生き物によるイネの防除という可能性を持っています。収量、安全性、生物多様性の3つが一番良いバランスで安定した農業とはどういう姿なのか?今後の能登の里山保全に関わる重要なテーマだと思っています。
そんなことを考えながらの稲刈りですので、遅々として進みません。そういえば、 2年前のキノコ狩りのときもこんな感じでしたね。農作業は一心不乱にスピーディーに!を心がけないといけません。そうでないと日が暮れてしまいます。
一方、メイトの方々は皆さんベテランですので、非常に速いスピードでイネを刈り束にしていきます。束にするのもちょっとした技術が必要で、私は初めのうちはなかなか旨く結ぶことが出来ませんでした。稲作体験2年目の今年は昨年よりは多少ましになったでしょうか?
小さい田んぼ2枚ですので、1時間ほどで全て刈り終え、自然学校に戻りハザ乾しにしました。2週間ほど干して、脱穀をする予定です。足踏み脱穀機でやってみようと思います。
投稿者 赤石大輔 : 2008年10月04日 18:28