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2008年02月19日

里山のバイオマス利用

先日開催したキノコフォーラムで,基調講演を頂いた吉村文彦先生は,
京都でボランティアの方々と「マツタケ十字軍」を結成され,マツタケ山作りを手がけていらっしゃいます.
昨年秋には, 2年目の整備地から待望のマツタケが発生し,大きな反響を呼びました.

マツタケ十字軍の取り組みを紹介しているブログに, 今回こんな記事が載っていました.


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まつたけ復活・里山再生市民運動
第130回(2月22日)開催のお知らせ 
 私たちは、マツタケ山づくりを始めて、いわゆる里山から大量の「ゴミ」が出ることを知り、それを再生可能な資源として活用することに色々取り組んできました.昼食のエネルギー源に使うのはあたりまえ、机や椅子を作る、畑に鋤込む、炭を作る、それでも余ることを知り、無農薬・有機栽培の米づくりにもチャレンジ、それでも尚余る.また、マツノザイセンチュウ病枯損木の焼却も、「これはもったいない」のではないかと苦慮しているところでした.
 そのような折り、陶芸芸術家の近藤高弘さんに、「岩倉で使う食器などを自分でひねり、山から出る材を燃して陶器を焼けばいかが」と提案を受けていました.近藤さんは、実は、長野県のある小学校でそれを実現され、子供達の教育に大変良い効果を持つと語られています.
 かつて、皆さんにその旨を話したところ、「それは意義がある」との感触を得て、近藤さんに、陶器を焼く単窯製作の指導が可能か伺っていました.先週、近藤さんから、ニューヨークの個展が済んだら、4月か5月になりますが、単窯製作に取りかかりましょうかとお話がありました.
 中古の耐火煉瓦を皆さんのカンパで購入し(約20万円)、近藤さんに設計していただき指導を受けながら、陶器を焼く窯(2m×3m位)を手作りで製作しようと皆さんに提案をします.
 新たな「事業」でしかも更なる出費を必要とします.本当に必要なのかどうかを含めて、皆さんにご検討を御願いします.
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かつて,人々の生活の糧であった里山の資源が,今ではゴミでしかない現状は,とても悲しい物があります.
里山の整備を呼びかけても,そこからお金を発生するサイクルが生まれなければ,長続きすることではありません.何とかして,里山の資源を上手に利用する活動が出来ないか?
薪ストーブはその一環として導入した物で,今年冬は大活躍してもらっていますが,さらに何か,次の手も考えたいと思います.

かねてより,今回の記事のような,「焼き物」の燃料として利用する方法は「珠洲焼き」のある珠洲市の里山再生のキーワードと考えていました.ただ問題は,松枯れ病によって枯れたマツのマキは,燃やしても温度が上がらず,良い燃料とならないそうです.
生きているうちに切り出してマキにする必要があるのですが,良質のマキは一束400円,珠洲焼きの窯を一回焚くのに必要なマキの費用は30万円程度になり,商品の価格に影響する.コストがかかりすぎるとのことです.

課題はたくさんありそうですが,将来,「里山の整備作業から出たバイオマス資源を利用した珠洲焼きです!」という商品作りが出来ればと思っています.

投稿者 赤石大輔 : 2008年02月19日 14:15

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