2007年11月24日
マキ棚とカレーうどん
11月24日
里山里海メイトの定期活動「保全林の整備」を行いました.
珠洲でももう雪が降りました.
雨も続いて寒い日が続いています.
今日は,午前中だけ晴れるとの予報でしたので,
思い切って作業を行いました.
参加者は10名.
これまで,多すぎる雑木を伐採し,それをマキにする作業
を行ってきました.今回は,積み上げたマキを自然学校まで
運び,軒下にしっかりとしたマキ置き場を作りました.
まだ生木ですぐには使えないマキもありますが,ずいぶん集まったものです.
作業の途中で,予報通り雨になってしまいました.
それでもいったん始めた作業はなかなか中断できないもので,
最後まで作業を行いました.
カッパを着ていたにもかかわらず,作業後はずいぶん濡れてしまいました.
寒い中作業をして,すっかり冷え切った体を温めてくれたのは,
スタッフが作ってくれたカレーうどんです.
里山里海メイトの活動は,楽しく美味しくがモットーです(今決めました).
自然学校一階の交流室は,食堂に早変わり.
暖かくて美味しいので,みんなおかわりしていました.
そんな皆さんを記念に一枚.
本当に寒くなってきました.
今年はゆずがたくさんなっているので雪が多いとか.
あと一回は作業をして,今年を締めくくりたいです.
2007年11月19日
キリコ祭りフォーラム
11月17日
自然学校で,「第一回すず再発見フォーラム」が開催されました.
9月から自然学校にインターンで来ていただいている石川工業高等専門学校の美作羽衣さんがコーディネーターで,珠洲のキリコ祭りにスポットを当て,地域の文化を再発見しようという企画です.
今回は,およそ90名の方がフォーラムに参加され,
地元から歴史家,神主さん,大工さんらがパネリストとして参加され,
キリコ祭りのなりたち,地域ごとの祭り作法,祭り料理,
さらにキリコを造る過程を紹介していただき,
観客からもたくさん質問が出たり,祭り料理に使う昆布巻きの由来なども紹介され,大いに盛り上がりました.
(昆布巻きについては, 里山レシピ より,「祭り料理」を選択して詳細をご覧ください).
さらに午後からは,
受講生も参加して,パネリストを囲んでさらにキリコ祭りについて議論し,探求を深めました.
その中で,祭りの衣装が話題に上りました.
私がこれまで聞いていた由来は「御輿やキリコは男しか担げない,
だから女房の着物を着ることで,夫婦一緒にキリコを担いでいることになる」
というものでした.これはなかなかすてきだなあと思っていましたが,
ほかにもいろいろな言い伝えがあって,
なかには遊郭にあそびにいっていて,急遽祭りだからというので,
遊女の着物をきて飛んでいったところから,というのもありました.
身近なお祭りにも,いろいろな謎があって,それをみんなでああでもない
こうでもないと話しが出来るのも,とても魅力的だと思いました.
こんな会をまた持ちたいと思います.
美作さん,お疲れ様でした.
2007年11月10日
保全林はキノコの宝庫?
11月10日
今日は,自然学校の保全林の整備活動を行いました.
今年の春から整備を行って,明るくなった林から,
アミタケが発生したことを,先日はお知らせしました.
その後,角間の里山メイトがきのこ狩りに訪れ,カゴいっぱいの
アミタケを持って帰るほど,保全林はきのこがたくさん発生しました.
今日もみんなで整備を行っていたところ,
なんとホウキタケ(の仲間)が見つかりました.
2つも株になって発生しているところを,里海メイトの方が見つけてくれました.
ホウキタケは比較的珍しい部類のキノコで,分類が進んでおらず謎の多いキノコですが,里山林に発生する菌根菌であると思われます.
美味しく珍重されており,能登では「ねずみのて」と呼んで親しまれていますが,最近はこれも減少してきているとのことです.
このようなキノコが整備林に発生したことは,
今後様々なキノコがここで採れる!かもしれないという期待を持たせます.
来年の秋は,ここでみんなでキノコ狩り&キノコ鍋パーティを開催してみたいですね.
2007年11月09日
石川きのこ会と,きのこ同定会
10月20日
里海自然学校にて,石川きのこ会と里山里海メイトの合同キノコ同定会が開催されました.
石川きのこ会 は,私の師匠である池田良幸先生が始められた金沢のキノコの同好会です.ただキノコを採集して食べるという目的だけでなく,より学術的な取り組みをされており,石川に存在するキノコ相の把握や,まだ図鑑に載っていないおおくのキノコの標本やスケッチを作成されています.
すでに,石川のきのこ図鑑(1996,絶版)をはじめ,全国でも高い評価を得ている 北陸のきのこ図鑑(2005) ,最近では一般向けに, 食用きのこが一目でわかる北陸のきのこガイド が発刊されるなど,とても活発な活動をされています.
私もきのこ会に入らせていただいており,その縁あって今回自然学校で「能登交流会」を開催させていただきました.
各自金沢から能登へ向かう途中,能登の方は自分のフィールドで,きのこを採集して同定会に持ち寄ります.
ここで言葉の意味を少し,
どうてい 【同定】
(名)スル〔identify〕
(1)ある物をある一定の物として認めること。あるものとあるものの同一性を認めること。
(2)生物の分類学上の所属・名称を明らかにすること。
(3)融点や沸点、各種の吸収スペクトルなど、物質に固有な性質を利用して、単離した目的物質が何であるかを明らかにすること。
このように,生き物の名前を明らかにすることを同定といいます.「鑑定」という言葉も使いますが,こちらは骨董品など物に対して使われることが多いですね.
さて,同定会当日は,参加者もたくさん来ていただき,きのこもずいぶん集まりました.少し紹介していきましょう.
1.スッポンタケ Phallus impudicus Pers.
2.エリマキツチグリ Geastrum triplex (Jungh.) Fisch.
3.モミタケ(「さまつ」は能登方言)Catathelasma ventricosum (Peck) Sing.
4.ヌメリイグチ Suillus luteus (L.:Fr.) S.F.Gray
5.カンゾウタケ Fistulina hepatica Schaeff.:Fr.
今年は,水不足できのこも少ないといわれていますが,皆さん流石にきのこ発見能力が高いのか,たくさん集まりました.
里海メイトも参加していただき,こんなにたくさんのきのこを見るのは初めてだと感激されていました.
今度はきのこ鍋もやりたいですね.
2007年11月06日
大盛況!金大祭
11月3日
里山里海メイトと,金沢大学の学園祭に参加しました.
会場は,金沢大学五十周年記念館「角間の里」.
白峰から移築したこの古民家は,角間の里山メイトの活動拠点となっています.
毎年学園祭には,角間の里山巡りや,里山でとれた野菜の収穫体験,苔玉販売,
ドングリの工作体験,メイトの手作りケーキとコーヒーの里山カフェなど,
楽しいイベントが開かれています.
今回私たち里海メイトは,能登のごちそうを持って行きました.
まずは,能登の大粒で美味しい小豆,「能登大納言」と珠洲のお米を使った「おはぎ」.能登では「かいもち」というらしいです.
どうしてかいもちかはよくわかりませんが,しゃもじで掻いてお米を,
所謂「半殺し」状態につぶすところから,とも言われています.
これが2個一パックで200円.前日に自然学校スタッフ総出で100パック作りました.
「小豆がおいしいね!」と皆さん喜んでくさいました.
また,能登の エゴノリを使った
ところてんを作りました.
ところてんも能登の郷土料理の一つです.
詳しくは 自然学校のホームページより,「里山レシピ」をクリック,郷土料理「ところてん」をご覧ください.
ところてんは一杯100円で販売し,子供たちに体験として
ところてん突きをしてもらいました.
これが結構好評で,「僕も私もやりたい!」と次々注文が入りました.
ところてんの味も食感も最高の出来で,「うちに持って帰るから3杯袋に包んで!」
とおっしゃってくれたお客さんもいました.
また里海メイトの方が,珠洲のイカと珠洲の塩で作ってくださった
「イカの塩辛」も小分けして一パック150円で販売!
さらに,持ってきたお米をその場で炊いて,おむすび2個100円と破格のお値段!
(だんだんジャ○ネットみたいになってきたぞ).
これは角間の里山メイトが作ったキノコ汁と合わさって飛ぶように売れてきました.
里海メイトの方がおうちで作られている野菜や,大豆,小豆,能登の塩,そしてだんだんその名が広まってきた 「姫どら」 も販売しました.
極めつけは,漁師をしているメイトさんが鰤とアオリイカを持ってきてくれました.
これは,,,販売せずに夜の交流会でいただきました.美味しかったです.
今回初めて大学祭に参加してくださった里海メイトの方々は,
お客さんの反応を見て,とても喜んでくださいましたし,角間の里山メイトとの交流もあり,すばらしいイベントになりました.
次回も是非参加したいです.また,今度は能登の自然学校でこんな会をもてたらいいなと思いました.