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2007年10月06日

公民館からお客様


珠洲の公民館から2件,自然学校見学の問い合わせがありました.
9月29日は三崎町公民館の企画で,小学生ら20名がこられ,自然学校の施設を
見学されました.
当日は,里山里海メイトの方々にも声かけをして,自然学校がこれまで
行ってきた活動の報告と,10月から始まる里山マイスター養成プログラム
について紹介いたしました.

その中で里山里海メイトの方から,こんな質問というか意見が出ました.
「あんた方は能登がいい,いいというけれども,私らにはそれがわからん.
 じょうず(お世辞)でいっとるだけでなはいのか?」
たしかに,地元の方にしてみれば,能登のいったい何がそんなにすばらしいのか?
ゲンゴロウがいるため池にどんな意味があるのか?
その価値を理解していただくのは難しいことかと思います.

071005-01.JPG

私たちでさえ,ゲンゴロウが大変希少になってきていること,
それがまだ珠洲に残っているということしか知りません.
ゲンゴロウやホタルのいる環境が,どれほどの意味を持つのか?
それを明らかにするために,「奥能登の健康診断調査」を開始しました.
奥能登の里山里海にどんな生き物が,どれだけ生息しているのか?
それが地域の農林水産業へどのような影響をもたらすのか?
たとえば生物多様性の高い環境で作られた農作物は,
大きな付加価値をもつ可能性を持っていますが,それがいったい
どれくらいのものなのか?そこまで掘り起こすことができればと思っています.

この健康診断調査は,研究者のみならず,地域住民の方々の参加が不可欠です.
なぜなら,地域の里山の現状を知り,良いところは今後も続くように保全し,悪くなっているところは修復していく.そこまで地域の方々に関わってもらうことを期待しているからです.
奥能登の各地域の方々も,里山の荒廃を危惧されている方,何とかしたいとお考えの方が多く,すでにそういった活動を始められているところもあります.
この自然学校の健康診断調査が大きな流れを生み出すきっかけになればとおもっています.

10月5日は蛸島公民館の企画で,蛸島のかたがたが自然学校に見学に来られました.
里山里海学習館で,珠洲の里山の歴史や,今も生息しているすばらしい生物たち,
人々の里山への関わりを説明させていただきました.

今回一番注目を浴びたのが,実はこの角灯(かくとう)でした.
見学にこられた方が,「あら,「かくと」や,なつかしいわー」というと,
皆さん集まってこられ「ほんとや,あれなつかしー」「まだあったのねー,どこにあったの?」「昔はうちにも...」
と盛り上がっていました.

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「かくと」と発音されていたのでよくわからなかったのですが,
この角灯のことでした.昔はこれを漁船や船小屋で利用されたそうです.
この小さな四角いランプ一つで,話題が広がったのがとてもすてきだと思いました.
学習館の「農具・漁具」展示も,大きな価値を持っていそうです.

投稿者 赤石大輔 : 2007年10月06日 16:47

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