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2007年08月07日

輪島市で子供たちと昆虫採集

8月2日

輪島市の 三井健康の森 にて,子ども長期自然体験村に参加しました.

体験村について詳細はこちら →  輪島市こども体験村

この体験プログラムは,夏休みの2週間,
自然豊かな能登半島・輪島で石川県と横浜市の子どもたちが
さまざまな体験活動をしながら一緒に生活しましす.

自然体験をとおして,奥能登の里山里海について学んで頂きたいと,
貴重な13日間の一日をいただいて里山里海自然学校から,昆虫採集のプログラムを提供させて頂きました.

輪島市三井洲衛では”すえ”の名の通り,かつて焼き物が盛んな土地でした.
おそらくこの近隣の里山林では焼き物のために多くのマキが採られてきたと思われます.
健康の森のコナラなどを見てみると,萌芽更新により複数の幹が伸びている物を見ることができ,つい最近まで薪炭林として利用していた形跡を見ることが出来ます.アカマツなども残っており,子供たちへ里山の授業をするにはもってこいの場所でした.

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今回,昆虫採集ではバナナを発酵させた物と,地面に紙コップを埋めた落とし穴を林の中に仕掛け,捕獲する方法を採りました.角間の里山自然学校の 中村研究員 にもご協力頂き,準備をしました.

一日前に仕掛けたバナナトラップには,大きなミヤマクワガタやカブトムシの雌を捕まえることができました.子供たちの関心は,主にカブトムシ・クワガタでしたので,落とし穴は全く人気が無くて,ちょっと残念でした.手間は落とし穴の方がかかってるのに(涙).

さらに草地でのトンボやチョウを捕虫網で採集することもしてもらいました.
この日はとても暑くなり,大人たちでもとてもしんどかったですが,子供たちは夢中になって昆虫採集をしてくれました.

さて,午後からは捕まえた昆虫たちを標本にする作業です.
せっかく捕まえた昆虫を殺してしまうのは,とてもかわいそうですが,
標本にして,図鑑でしっかり調べることで,初めてその昆虫のことを理解し,
里山の生き物の豊富さを知ってもらおうと,今回は標本作りまでやってもらいました.

07080201.jpg

作業は,毒瓶にいれて殺した昆虫を,発泡スチロールの板の上で脚や翅の形を整えて,虫ピンでとめるという所までやってもらいました.
気をつけて作業をしないと,チョウは鱗粉が手についてしまいます.
小さな甲虫は脚や触角がもげてしまいます.慎重な作業が必要になります.

しっかりと板に固定出来たら,図鑑で名前を調べ,自分が採集した昆虫の名前をみんなの前で発表してもらいました.
2−3時間小さな昆虫と向き合うことで,五感で昆虫の体の仕組みや色を覚えることができます.
暑い中大変な作業でしたが,子供たちにはそれなりに楽しんでもらえたようです.

夕食後,このひ一日の振り返りと,里山についてのお話をして終了となりました.
子供たちの心に,能登の里山と昆虫たちの思い出が少しでも残ることを期待しています.

(せっかくの野外活動なのに,写真を撮ることを忘れてしまいました,室内の写真ばかりでとても残念です.)

投稿者 赤石大輔 : 2007年08月07日 19:37

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