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2007年03月09日

サンショウウオ

3月5日
柳田周辺で,ホクリクサンショウウオの産卵状況調査.
hokuriku4.jpg

ホクリクサンショウウオ Hynobius takedaiは,能登半島と富山県の一部に分布する日本固有種で,
レッドデータブックの絶滅危惧IB類(EN)に指定されている希少生物である.

3月に入り,もう春かと思っていたら,この日は大荒れの天気,今年一番の積雪となった.

hokuriku3.jpg

サンショウウオは両生類で,水中に産卵する.特にホクリクサンショウウオは水田の水路などに産卵するため,
調査は水路に手を突っ込んで探す.次第に手の感覚が無くなってくる.
寒さのせいか,スギ花粉のせいか,鼻水も止まらない.とても,つらい調査になった.

hokuriku2.jpg

絶滅危惧種のホクリクサンショウウオであるが,環境の整った場所にはたくさんの卵が見つかった.
その環境とは,周囲を林で囲まれた谷筋の水田,そしてコンクリート三面バリではない土水路だ.
昔ながらの里山の風景が,ホクリクサンショウウオを支えている.
そんな里山の環境が,奥能登でもどんどん無くなってきている.
奥能登の里山環境を少しでも維持していく方策を考えて行かなくてはいけない.

投稿者 赤石大輔 : 2007年03月09日 13:26

この記事へのコメント

 3月に入って、ポカポカでもう春だなぁと思っていたら、暴風、そして雪、珠洲の方の雪は、もうとけましたか?
 ホクリクサンショウウオ、可愛いですね(^-^)  
産卵が2月16日で、昨年より2週間ほど早いと二ュースで話していました。
 こう、暖かい日が続いていると生物達も、もう出てくる時期なのかな~.と勘違いして出てきたら、突然寒くなって雪が降って、慌てて又冬眠?
 2月中旬には、つくしも顔を出していました。
 絶滅危惧に指定されている希少生物が分布する大切な奥能登の里山環境を、私たちの手で守っていかなければならないと考えさせられました。
 

投稿者 kanazawa : 2007年03月10日 15:59

Kanazawaさま
珠洲も結構雪が降りました.
しかし,すでにツバメが自然学校の前を飛んでいましたよ.
その日雪が降ってきてとても寒そうでしたが.
奥能登の過疎というローカルな問題と,温暖化という地球規模の問題が
合わさって,里山と生物多様性の問題はとても複雑になってきています.

投稿者 akaishi : 2007年03月11日 15:27