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2006年11月29日

11月13日

小泊小学校周辺を,区長さんはじめ3人の小泊住民の方と散策.

小泊周辺は,すばらしい里山里海に囲まれ,貴重な生物がたくさん生息している.
とは聞いていたものの,
どこに雑木林があるのか,アカマツ林があるのか,どこにため池があるのか,
どこがよい釣り場なのか.
自然学校周辺の地理を,実は全く把握していない.

周辺をよく把握すること,それは自然学校が,今後この小泊周辺で学術研究・自然学習などを
行っていくために,やらなくてはいけない私の大きな仕事だ.

今日は,大体周囲2km,歩いて2時間程度のルートを案内してもらった.
CIMG0027-1.JPG

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確かに小泊周辺にはため池がたくさんあった.
しかし,休耕田も多くなっており,ため池の管理,水田の荒廃が深刻な問題になりつつある.
自然学校で地域の方々や,金沢からの学生と,ため池,水田を再生したり,ビオトープを創設したい.

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海に出てみると,船にはタコスカシの道具が置いてあった.

棒の先の赤い布はタコをおびき寄せる疑似餌で,針のついたもう一本の棒で引っかけて
採るらしい.

昔は,ホオヅキの実を咲いて,疑似餌にしていたという.
このタコスカシを,ぜひ自然学校の体験プログラムに取り入れたい.

CIMG0045-4.JPG

海辺を歩くと,カニがいた.

この辺ではガンチョと呼んでいるそうだ.
はたして標準和名は?

このガンチョ,スズキを釣る餌として非常に優秀で,結構お金にもなるらしい.
そのため最近この近くでは減ってきてもいるとのこと.

こういった身近な生き物を今後も持続的に利用していくことを考えることは,
小泊の文化を守るためにも重要なことだ.あ,これは研究のネタにもなるのでは?

などと考えていたら,日も暮れてきた.

小泊の海もだんだん荒れてきた.
そろそろ本格的に冬がやってくる.

投稿者 赤石大輔 : 18:46 | コメント (0)

2006年11月09日

10月21日

珠洲市木ノ浦のアカマツ林で,キノコ狩り体験.
シモコシTricholoma auratum (Fr.) Gill.を採集した.

この日は,珠洲市のNPOが主導で東京から珠洲の自然や文化を体験するツアー
がくまれており,その一部にキノコ狩りが組み込まれていた.

珠洲に来て初めてキノコ狩りをすることになり,期待がふくらむ.
珠洲のキノコ名人であられるNさんご指導のもと,山に入っていく.

アカマツ林に入って,最初はキノコは何もない様に見えた.
ツアーに参加されているお客さんも「どこにあるのかしら?」
といった様子.

キノコを研究して6年の私も恥ずかしながら見つけられなかった.
そうこうしているとN名人が,どこを見ているんだという幹事でアカマツの落ち葉をめくる.
その瞬間シモコシの黄色い傘がパッと目に飛び込んできた.

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おおーっと歓声が上がり,みな座り込んで落ち葉をめくる.
そうすると,あるある,いたるところからシモコシが顔を出した.

今年の秋は能登は雨が少なく,暖かい日が続いたため,キノコは不作だといわれている.
この日も天気で,前日も僅かしか雨が降らず,成果が心配されていたが,見事大収穫となった.

それにしても,林というにはフラットな地形で,妙な感じだ.
N名人に伺ったところ,もとはタバコや桑の畑だったところで,
その後放置されて,だいたい15年くらい経って現状のアカマツ林になったということだ.

(なるほどねー,もともと畑だったんだ.
アミタケやシモコシがたくさん採れるマツ林も作れるのじゃないかな?
もしかしたら,マツタケのでる林にもできるかもしれない.
もともと,この近くにはマツタケがでたようだし.
でもマツタケには斜面がいいらしいなあ.)

などと,ぼんやりといろいろ考えていたら,全然採れないで終わってしまった.
他のお客さんは袋いっぱいにシモコシを採っていたのに.

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教訓
キノコ狩りの時は,よけいなことは考えず,一心不乱にキノコを探すべし!!

投稿者 赤石大輔 : 19:12 | コメント (2)