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2005年10月28日

きのこなべ

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10月26日.科学科のSさんを里山に案内する.野生キノコの発生も少なく,ホダ木のシイタケやナメコもはずれだったので,あまり面白いものをお見せできなかったのが残念だが,こんな事やってますという紹介はできた,かな?
夏と違って非常に過ごしやすく調査も楽なのだが,この季節,一人でとぼとぼと山を散策していると,なんだか寂しい気持ちになる.だから誰かと山にはいるのは楽しい.

さて,写真はきのこ鍋である.ヌメリイグチSuillus luteus (L.:Fr.) S.F.Gray,ハツタケLactarius hatsudake Tanaka,ハタケシメジLyophyllum decastes (Fr.:Fr.) Sing.は大学キャンパス内に植えてあるアカマツ周辺で発生する.ナメコPholiota nameko (S.Ito) S.Ito & Imai in Imaiはキタダンのハンノキを伐採した際に菌打ちをして栽培している.ネギと出汁を少し加えて,それから豚肉.今回初めてヌメリイグチを食したが,結構美味しかった.ヌメリイグチは傘の皮をむいた方が良いそうである.最後に御飯と卵をいれておじやにして楽しんだ.
秋は多くの野生きのこを楽しむことができる.アカマツに出るきのこがたくさん採れたらと思うのだが,角間の里山にはアカマツがほとんど無くなってしまったので残念だ.

野生のきのこを食べる時にいくつか注意してもらいたいことがある.
野生きのこを食べるには,ある程度の知識が必要だ.毒キノコの見分け方に関しては,現在の所簡便で確実な方法はない.縦に裂けるきのこは大丈夫という言い伝えも,多くの毒キノコに当てはまらない.さらにきのこは非常に種類が多く,似たキノコも多い.確実に分かるきのこだけを食べる方が良いだろう.
それと,実際に食べて大丈夫だったという経験が必要だ.図鑑を見ると,「可食,しかし時に中毒を起こす.・・・人によっては中毒を起こす.」等のやっかいな記述がある.酒が飲める飲めない,のような個体差がきのこへの耐性にもあるのかもしれない.このきのこは食べて大丈夫だったという経験は重要だと思う.
最後に,私がこれまで調査してきた限り,野生のきのこには大抵,ものすごい数の虫が付いている.大きく成長したきのこは一見美味しそうで採ってしまうが,包丁で切ってみると虫だらけだったなんて事はよくある.虫がきになる人はなるべく若いきのこをえらんでとった方が良いだろう.

※えらそうにいろいろと書いていますが,筆者はきのこについてはまだまだ素人にけが生えた程度なので,食べられるかどうかの質問に責任を持ってお答えできませんのでご了承ください.だっていままで一度もマツタケ食べたこと無いんだから.

投稿者 赤石大輔 : 2005年10月28日 16:47