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2009年06月17日

ワークショップ終了

6月13日

能登半島・里山里海自然学校ワークショップを開催しました.
タイトルは「能登半島・里山里海自然学校」の3年間は地域を変えたか?〜大学の地域貢献とは〜」にしました.
2006年10月の,自然学校設立から今日までの取り組みを紹介すると共に,今後の自然学校についても,皆さんで協議しました.

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金沢大学が奥能登で展開している事業は,多岐にわたります.
能登半島・里山里海自然学校の他に,代表的な物で,

能登里山マイスター養成プログラム

能登大気観測スーパーサイト

七尾湾里海創生プロジェクト

能登復興支援サイト

大友ゼミ地域野菜ブランディング

ビジネスクリエイト道場

地域経済塾奥能登教室

等があります.
このどの事業も,スタッフが全力で取り組んでいますが,期間の決まっている物もあり,終わっていく事業もあります.

里山里海自然学校は,はじめに能登にはいり,3年間でひとまずの区切りを付けるところまで来ました.これまでの3年間を振り返るといろいろなことをやってきましたが,まだまだ足らないところも多いです.
というか,どれも中途半端に広げているが,一つとして形になっていないという厳しい見方も出来ます.

しかし,現在も様々な方々に支えられて,活動は停まっていません.事業に対する国や地域からの支援をいただいており,これからもそれは続く予定です.

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これまで3年間の区切りで活動してきました.この次も,これからの3年間で何が出来るかという目標を持ち,能登の里山里海再生にむけた具体的な事業を展開してきたいと考えています.

里山里海自然学校は,第2のステージに進んでいきます.

投稿者 赤石大輔 : 15:24

2009年06月12日

ワークショップ開催のお知らせ

ワークショップ開催のお知らせをいたします.

6月13日午後1時より,能登半島・里山里海自然学校のワークショップを開催いたします.
本年6月末日をもって「能登半島・里山里海自然学校」は,三井物産環境基金のご支援による3年間の活動を完了しいたします.これを記念し,地域の皆さまにこれまでの取り組み成果を報告し,今後の活動について討議するためのワークショップを開催いたします.

直前になって申し訳ありません.
ご多忙のところ恐縮ですが,土曜日お休みの方,ぜひぜひご参加下さい.

開催日時:平成21年6月13日(土曜日)午後1時〜午後3時30分
場所:能登半島里山里海自然学校 体育館

<<次第>>

1.開 会 挨 拶 運営委員長  中村 浩二

2.報  告 
1)里山里海自然学校の活動報告: 赤石 大輔
2)今後の運営について: 中村 浩二

3.意見交換

4.閉  会

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(漁り火がきれいだったので灯台と一緒にとって見ました.赤いのは月です.RICOH GRD2, F2.4, 30秒).

投稿者 赤石大輔 : 14:58

2009年06月01日

佐渡視察

5月30日〜31日

佐渡にいって参りました.
航路はなんと,珠洲市の飯田港から佐渡の小木港!
力屋観光汽船さんの高速船「あかしあ」にのって2時間半の船旅です.
今回は,自然学校のメイト,NPOメンバー,里山マイスター関係者など,40名が参加しました.

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佐渡と能登はどちらも島で,能登が本州にくっついて半島になったと聞いています.双子のような存在の佐渡と能登,そのどちらもトキが最後まで住んでいた地であり,今もその復活を目指す地域になったことはとても面白いと思います.

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さて,佐渡での視察目的はやはりトキの再生に向けた先進的な地域活動です.
初日は,道の駅によって,トキをはぐくむお米の販売を視察しました.
佐渡市がトキをはぐくむ農業として認定しているお米,その名も,「朱鷺と暮らす郷」
袋の横には,
「朱鷺と暮らす郷米は,佐渡のめぐまれた環境のもと,生きものを育む自然にやさしい農法でトキと一緒にすこやかに育ったお米です.」
とあります.はたしてどのような農法でお米作りがされているのでしょうか.

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ということで翌日は,朱鷺と暮らす郷米を作っている田んぼに伺って見学をしました.この日は, NPO法人生物多様性農業支援センターによる,田んぼの生き物調査が開かれており,たくさんの農家さんが生物調査の講習を受講されていました.

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特別な農法で作られているというお米,その田んぼは,大きなほ場で,ポンプアップして水を回し,暗渠により排水も効率のよい,近代的な田んぼでした.能登にもこのような最新の田んぼはありますが,そのような田んぼでは生き物がとても少なくなっています.
しかし,佐渡の田んぼは一つだけ大きな違いがありました.それは田んぼの畦付近に,もう一つ畦が作られその間を少し堀下げた「江(え)」と呼ばれる物が作られていました.

この江があるために,中干しの期間にも生き物がそこに逃げ込み,生き延びることが出来ます.調査では,大きなドジョウやガムシ・ゲンゴロウの仲間が見つかりました.このような生き物は能登にもたくさん生息していますが,残念ながら田んぼの中では見かけることはありません.稲作の過程でどうしても生き物が住めなくなってしまう時期があるからです.

佐渡での取り組みは,本当にちょっとした工夫でした.このおかげで田んぼの生き物がずいぶん増えているそうです.しかし佐渡市の担当者の方には,この江を作るだけでも,当初は農家の方の理解を得ることが難しかったとお聞きしました.この取り組みは能登でも出来ることです.自然学校とNPOおらっちゃでは,すぐにでも導入し,農家さんと協力して能登の生き物を育むお米作りのブランドも立ち上げたいと考えています.

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最後は,トキの森公園で飼育されているトキを見てきました.トキの美しい色をこの目で見ることができ,しばらくトキが人と共に共存する里山を想像していました.

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たらい舟に見送られて,珠洲に向かいました.
短い時間でしたが,いろいろと勉強になりました.なにより参加者の方々に,トキとトキを育む地域の活動が紹介できたことが大きな成果だと思っています.今後は,佐渡と能登の交流も企画したいと思います.

(帰り道は,ものすごい荒波を越えていく大冒険でしたが,それはまた別の機会に).

投稿者 赤石大輔 : 21:01

2009年05月23日

第5回保全活動

5月23日

小泊のビオトープ水田で田植えをしました.
参加者は,10名でした.近所の子供達に声をかけたのですが,この日はいろいろと忙しかったようで,参加してもらえませんでした.最近の子供達はとても忙しいようです.僕なんか子供の頃暇すぎて泣いたことがあるくらいですが.

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さて,今年は全部で5枚の田んぼを作る予定です.
畦塗りも前回すませてあります.
植える稲は,餅米のシンタイショウモチです.
秋冬のイベントでお餅をたくさん作りたいと思います.

小泊のビオトープ水田には,アカガエルがたくさん産卵していましたが,今はあまり姿が見えません,もう上陸してしまったようです.そのかわり,シュレーゲルアオガエルの卵塊が畦に生み付けてあったり,ちいさなオタマジャクシがおよいでいました.また小さいゲンゴロウやオオコオイムシの赤ちゃんが姿を見せています.
日本のスイレンの仲間であるヒツジグサも葉っぱが出てきました.
着々と生き物が増えてきているようです.

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前回も紹介したとおりビオトープ水田は深い田んぼですので,足が沈んでなかなか抜けません.裸足ではいる方が多かったですが,ヒルには気を付けたいところです.昨年田植えをした2枚のうち1枚は,一年間水をためっぱなしだったので,雑草が少なく,楽に田植えが出来ました.しかしもう1枚は水が抜けてしまい,雑草が多くなっていました.人数が多かったので2時間程度で作業は終了しました.元気に育ってくれるよう,見守っていきたいと思います.

さて,この日は大谷の公民館でアサギマダラ調査の説明会がありました.今年も,百万石蝶談会の松井先生にお越しいただき,解説していただきました.
はじめに私が挨拶をしました.
「皆さんこんにちは!里山里海自然学校の赤石です.里山里海自然学校ってみんなもうしっているかな?」

.....しーん.

あれ?去年も何回か遊びに来たじゃない!?
覚えてくれていないの?

「じゃ,じゃあ,アサギマダラは知っている人ー?」
「はい,はーい!」
おお,そっちは覚えているのか.興味ある物はちゃんと記憶に残る物ですね.

説明会では,松井先生から昨年の調査結果を報告いただきました.
昨年は600頭以上が珠洲でマークされました.全国で5本の指に入るくらいの,大飛来地であるということも教えていただきました.
また,まさに今日の朝に海岸で60頭ほどマークをされたそうです.もしかすると今年は飛来のピークが早いのかもしれません.

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説明の後,子供達に網を渡して,調査の協力をお願いしました.20名ほどが隊員に名乗りを上げてくれました.今年もたくさんマークしましょう!
珠洲の子供達が珠洲の自然を実感できるアサギマダラの調査が,少しずつ地域に定着してきて,嬉しく思っています.


投稿者 赤石大輔 : 17:54

2009年05月09日

第4回保全活動

5月9日

今回の保全活動は、小泊のビオトープ水田で畦塗りを行いました。
田植え前の大切な作業です。土地の所有者である区長さんに畦塗りのご指導をいただき、皆で作業をしました。

ビオトープ水田は、生き物と共生した稲作をコンセプトにしており、生き物の生活場所となっている水田内をあまりかく乱しないため、昨年刈った稲株は田んぼに残したまま、田起こしせずに田植えをしましょうと決めました。
いわゆる不耕起栽培での2年目の稲作となります。はたして雑草や稲の生長度、そして生き物たちへの影響はいかほどでしょうか。

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今日は田植え前に田んぼに水をためるための畦塗り作業です。
畦塗り2年目の私も挑戦しました。途中までゴム長を履いて作業をしていましたが、足が取られコケてしまいました。
こうなったらと、裸足になって作業しました。田んぼに裸足ではいるのは気持ちがいいですね。でも足を切ったりしないように気を付けなければいけません。それにヒルもいます。2時間程度で作業は終わりました。きれいに畦を作っていくのはなかなか楽しい作業です。でも手が遅いので、見かねた区長さんが途中からどんどん畦を作って行かれました。

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今年は昨年からさらに2枚田んぼを増やし、4枚になりました。まだまだ少ないと言われそうですが、このビオトープ水田ではため池の水量も考えると、常に水がたまっている田んぼを作るにはそろそろ限界です。

4枚の田んぼでだいたい80kgくらいのお米が採れるでしょうか。
今年も餅米を作ります。収穫祭などで餅つきを遣りたいと思います。
田植えは次回、5月23日に予定しています。

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投稿者 赤石大輔 : 19:14

2009年04月04日

きのこ会議、閉幕

4月4日

珠洲のパン屋さんが主催した、第1回きのこ会議に参加しました。

このきのこ会議は、前回もお伝えしたとおり4日間のイベントで今日は最終日です。里山ときのこの話を聞きたいということで、お呼びいただきました。
会場には、きのこをモチーフとしたお菓子や珠洲焼き、そして手作りの人形などが並び、とても楽しいきのこの世界ができあがっていました。

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本日のきのこ会議の参加者は、たくさんの小学生と、そのお母さん達中心でした。
事務所は満員で、とても賑やかな雰囲気です。

まずは、絵本の読み聞かせのコーナー。
あめのひきのこは・・、そしてふようどのふよこちゃんという絵本でした。
きのこや里山に関連した絵本の読み聞かせを聞いてもらった後に、バトンタッチして私からきのこの生態について紹介しました。

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お客さんの層がつかめず専門用語の並んだスライドを用意してしまいました。
しかし、読み聞かせのおかげできのこへの興味が高まっていたようで、最後まで寝る子はおらず話を聞いてもらえました。
次回は、子供達向けのスライドも作ってみようかと思います。

参加者の、とくにお母さん方から質問が多く出ました。お母さん方も流石に珠洲の方だけあって、きのこについてのたくさんの知識をお持ちです。能登固有の文化の伝達があるなと、いつも感動します。これをさらに次世代の子供達とも共有できたらと、いつも思いっています。

和やかな雰囲気でお話を終えて、その後もお茶を飲みながらみんなでゆっくり雑談をしました。
ぜひ第2回きのこ会議も開催したいと盛り上がり、次回は自然学校の保全林できのこの観察会をやろうという話になりました。夏の美味しいきのこ、タマゴタケやヤマドリタケモドキをねらってみたいと思います。

このような形で地域の方が主催された企画に参加できたことを大変光栄に思っています。
Fさん有難うございました。

投稿者 赤石大輔 : 19:05

田舎で働き隊!終了


3月31日
NPOおらっちゃが進めてきました、農水省「田舎で働き隊!」事業がすべて終了し
ました。スタッフの方々にはものすごい頑張っていただきました。お疲れ様です。

まずは活動の全記録をご覧ください。 → 田舎で働き隊!活動報告


総勢12名の研修生が7つの受け入れ地区で農家や民宿のお手伝いをし、能登を体験していただきました。
研修中は、金沢大学のスタッフや受け入れ地区の農家の方から、能登の里山や、農業の現状について詳しく紹介してもらいました。

研修生の中には、すでに能登で頑張ってみたいと決意された方も数人いらっしゃいます。今後の彼らの活躍に期待したいと思います。

今年度も田舎で働き隊!は実施されるとのことなので、NPOおらっちゃでは申請に向けて準備をしています。能登で頑張る人々を応援する活動をこれからも続けていきたいと思います。

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投稿者 赤石大輔 : 10:14

2009年03月30日

09年第1回保全活動

3月21日

2009年第一回里山保全活動を行いました。
今回は、自然学校の保全林で整備を行いました。

この日はちょっと肌寒かったですが天気は良く、活動日よりとなりました。
保全林での整備活動も3年目を迎えました。整備エリアは2.5haに広がり、美しい林ができあがっています。

昨年、森林組合の協力で大規模に間伐を行った場所では、倒したままの木や枝がそのままになっていますので、今回はそれを一カ所に集めて林床をなるべく歩きやすくする事を目的としました。

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参加者は24名で、金沢からも8名の方が参加していただきました。2時間程度でかなりの面積が片付けられ、歩きやすくなりました。保全林は平地にあるのでこうなってくると散策がとても楽しくなります。

林床にはシュンランが多数咲いています。
サカキやシュンランといった里山の恵みを活用して、NPOおらっちゃの活動に役立てていければと考えています。

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今年から、保全活動に参加していただくボランティアの方々へ、へんざいもんで昼食を提供できるようになりました。
環境省「生物多様性保全事業」の一環で、ボランティアへの昼食の費用が見られるようになったためです。これからは保全活動をしてへんざいもんで郷土料理を楽しむといった、里山を満喫できる活動を皆さんと共に楽しみたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。

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投稿者 赤石大輔 : 23:32

2009年03月06日

北国新聞記事について

3月6日

北国新聞の「人つれづれ」の欄で、自然学校の活動を紹介していただきました。
私の写真が大きく出ていてちょっと恥ずかしいですが、とても光栄な事だと思っています。

記事の内容について詳しく説明したい部分があるので、ここで紹介します。

記事冒頭で、「1990年代「里山」という言葉が初めて登場した。」
とありますが、里山という言葉自体は、18世紀の文献にすでに登場しているようです。
現在使われているような概念を作ったのは、生態学者の四手井綱英先生といわれています。
広辞苑に登場したのが第5版(1998年)なので、「90年代にようやく認知され始めた」といえると思います。

また、「マツタケを発生させる成果も上げた」とありますが、もちろん私が発生させたわけではなく、珠洲市が行っているマツタケ山整備事業の中で、長年の努力が実ったと言うことです。私はその発生調査に協力させていただいているだけです。

以上、新聞記事の内容について、補足させていただきました。


投稿者 赤石大輔 : 10:39

2009年03月03日

アカガエル、クロサンショウウオの産卵

3月3日

今日は桃の節句、ひな祭りですね。
・・・えー、男の子ですので、姉の雛人形の、右大臣左大臣の刀を抜いて遊んだことと、ひな壇に登って怒られたこと位しか思い出がありませんが、春もだんだん近づいてきたなという感じです。

日曜日に、三崎町の味噌池付近の谷地田を回って来ました。
アカガエルの産卵の様子を見るためです。先週水曜日の夜中、帰宅中道路でアカガエル2匹が道路を横断していました。ああ、産卵に向かうのだなと思い、今回調査してみました。

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特に水温が関係するのだと思いますが、この日は場所によって産卵数にばらつきがありました。また、各地のため池には、クロサンショウウオの卵が多数確認されました。
谷内田ではほとんど産卵が見られませんでしたが、ほ場整備がされた平地の田んぼでは、一カ所に12個の卵塊が見つかりました。卵塊の中には500個ほど卵があり、一カ所に5000匹のオタマジャクシが飼えることになります。

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ただ、残念ながらほ場整備された田んぼでは、水抜きされて多くのオタマジャクシが干上がって死んでしまう光景が見られます。谷地田の生息地はその補償地として、維持していきたいと考えています。

現在、環境省の生物多様性保全事業に、この谷地田の整備が入っています。
来年度は、ここでお米作りを考えています。生物多様性保全を目的とした、美味しいお米作り2年目に入ります。皆さんどうぞご支援ください。

投稿者 赤石大輔 : 15:10

2008年12月13日

収穫祭

自然学校が開校して2年、里山マイスター養成プログラムがスターとして1年が経ち、自然学校のある校舎は、能登学舎と呼ばれるようになりました。今回は、能登学舎開校2周年を記念して、収穫祭を開催し、メイトの皆さん、マイスター受講生、そして地域の皆さんをご招待しました。

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隣の保育所から、園児の皆さんがお祝いにお遊戯を披露してくれました。
いつも保育所から自然学校の校庭までお散歩をしたりお遊戯の練習をしてくれて、小泊に明るい声が響いています。今回もとても可愛いお遊戯で、収穫祭を盛り上げてくれました。

収穫祭のメイン行事は餅つきです。ビオトープ田んぼで作った餅米を使って餅つきをしました。無農薬、無化学肥料のお米はたくさんの生き物と一緒に育ちました。保全林で作った薪を使い、せいろで蒸しました。エネルギーもエコでやっています。

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へんざいもんのおばちゃん達も大活躍で、あんこ、きなこ、ごま、大根おろし、納豆といろいろと味付けをして、たくさんのお持ちが出来てくると、小学生もどこからともなく現れて、ずいぶん賑やかになってきました。

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全部で2斗の餅米使い、10臼のモチをつきました。
交流サロンにある薪ストーブを焚き、テーブルを並べてみんなでお餅を食べました。へんざいもんからはお汁が振る舞われました。

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つきたてのお餅はとても美味しかったです。来年も米作りをやりたいと思いますが、次回はビオトープ田んぼで里山の生物多様性がどのくらい守られるかと言うことを、しっかりとデータを取って皆さんに伝えられるようにしたいと思います。

投稿者 赤石大輔 : 16:08

2008年12月03日

薪ストーブの講演会

12月7日(日)に、講演会「薪ストーブから見える里山と環境問題」を開催いたします。

自然学校が07年より取り組んでいます、里山保全活動、キノコ山再生に関係する、里山の木質バイオマスの有効利用について、NPOおらっちゃと共同で、薪ストーブの利用促進事業を行っています。現在、珠洲市内3件のお店、お宅に試験導入させていただいております。

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12月3日には、珠洲市のレストラン「カフェ・ド・らんぷ」さんへの導入工事が完了しました。

薪ストーブって、雰囲気合って良いと思うけど、どういう風に環境に良いの?二酸化炭素が出ないの?
といったご質問を受けることがありましたが、今回はその辺りのことをはじめとして、薪ストーブから里山問題、そして地球環境問題を語ってしまおうというチャレンジングなテーマでお送りいたします。
(ちなみに二酸化炭素は出ます)。

日時:12月7日(日)14時から16時
場所:ラポルトすず 市民サロン 「参加費:無料」
内容:「薪ストーブが、環境に良い暖房器具?」という問いから、自然学校が取り組む循環型社会地域支援事業の概要と、里山保全の意義について紹介します。

そして今回薪ストーブの導入でご協力いただいている、明和工業(株)から薪ストーブの利用がもたらす、低炭素社会についてご紹介いただきます。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。

投稿者 赤石大輔 : 19:39

2008年11月24日

2つの保全活動

11月22日

この日は朝から夕方までメイトの方々と保全活動を行いました.
朝8時半集合.前の日は雷とみぞれが降るあれた天気でしたが,この日は曇りで何とか作業が出来ました.

今回の作業は,環境省の生物多様性保全事業の一環で,三崎町粟津にある休耕田でビオトープ創設のため,草刈りを行いました.
休耕田を水鳥の生息地として活用するために,常時水がたまっているような状態にします.そのために田んぼだったエリアを掘り起こし,一部は島にしたり溝を掘ったりと,様々な環境を作り出します.こういった休耕田を利用したビオトープは佐渡などで行われていますが,まだまだ手法は確立されていないようで,私たちも試行錯誤を繰り返しています.

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ビオトープ化の作業は,地元の業者さんにもご協力いただく予定です.
今回は,ご協力いただく能登建設の方々30名が,ボランティアで草刈りの作業に参加してくださいました.
石川県内の,企業が参加する生物多様性保全の取り組みとしては,先進的な事例だといえるでしょう.能登建設さん有難うございました.

メイト15名を加え,総勢45名で草刈りをしました.作業はお昼までと考えていましたが,2時間足らずでヨシ原が昔の田んぼの姿に戻ってしまいました.早いし上手い!やはりプロの仕事はすばらしいですね.

今後は水路と畦の補修を行い,ごく一部ですが,春にはここに水辺ビオトープが出来ます.来年度,再来年度と作業を継続し,立派なビオトープにする予定です.

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参加者からは,こんな事をしてほんとに野鳥がやってくるのか?という疑問をいただきました.
確かに奥能登全体から見ればこの場所はほんの点でしかありません.しかしこのような水辺は能登にほとんどありません.一定の面積の水辺を作ることで,多くの野鳥が飛来する可能性は高いと考えています.

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先日もタンチョウヅルが珠洲の田んぼに降り立ちました.今年はコウノトリもやってきましたし,野鳥の飛来する確率は他の地域よりずっと高いのです.希少なゲンゴロウ類なども生息しており,この地域で水辺のビオトープを作る意味は大きいといえます.

お昼は,マキストーブのある部屋で自然学校のスタッフが作ってくれたおむすびと豚汁を食べました.ストーブの火が冷えた体を温め,手作りのお昼ご飯でつかれも回復しました.

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午後からは,雑木林でマキ作りの作業です.こちらは環境相循環型社会支援事業.講師の方をお呼びして,今日はチェーンソーの使い方を教えていただきました.

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うっそうとして入ることも出来なかった雑木林が,日ごとに明るく広がっていく様子はとてもいい気持ちです.
そろそろ野外での作業はしんどくなっていましたが,もう2,3回は作業を行いたいと思います.

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投稿者 赤石大輔 : 21:42

2008年11月18日

連絡

番組放送のお知らせをいたします。

本日、11月18日午後6時頃から、テレビ金沢の番組びーびーミツバチの中で、私どもが石川県各地で行っている里山プロジェクトの取り組みを紹介する特集を放送していただくことになりました。
お時間のある方は、是非ご覧ください。

日時:11月18日午後6時頃から6時40分の間に、数分程度。
テレビ金沢、びーびーミツバチ特集コーナーにて。

追記:

先ほど、自然学校の事務室でみんなで番組を見ました。
自分がでている姿というのは何とも奇妙で、くすぐったい感じですね。
あと、ぼそぼそ話している感じでしたね。もっと声を張って話すべきだと反省しました。

内容は、自然学校の生物多様性調査がメインとなりましたが、里山マイスター養成講座や、金沢大学の中で行っている角間の里山自然学校など、今回紹介しきれなかった分野も今後取り上げていただければと思いました。

ご覧になった皆さん、いかがでしたか?

投稿者 赤石大輔 : 10:19

2008年10月19日

忙しい土曜日

10月18日

この日は大忙しの一日でした。

1.里山マイスター養成プログラム授業に講師として参加し、「キノコの採集と同定の実習」を行いました。
能登の人は、マツタケやアミタケなど天然キノコを昔からよく食べています。現在でも、多くの方がキノコ狩りを楽しんでいますが、キノコの生物学的な知識を詳しく知っている人は少ないようです。ですからよく「マツタケの人工栽培ができないか?」と聞かれることがあります。
里山マイスターの受講生の皆さんには、地域の伝統的なキノコの知識と最新のキノコ生物学の一端に触れてもらえたら、と思い今回の授業を担当させていただきました。

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キノコの採集地は、おなじみの自然学校保全林です。
今年はシバタケがたくさん発生し、キノコ狩りも楽しむことの出来る里山林になりつつあることを証明できました。 →  キノコ狩りの記事
しかし、最近雨がほとんど降らず、この日はキノコも少なめでした。
食べられるキノコとしてはアミタケ、ヌメリイグチ、最近毒キノコになったスギヒラタケ。
食べられないキノコでは、テングタケの仲間が少し採れました。

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採集を終えて、学舎に戻り同定作業を行いました。配付した資料と図鑑を元にキノコの種類を分けていきましたが、初めての人にとってはベニタケもテングタケもイグチもフウセンタケもなかなか見分けることが出来ません。
いろいろなキノコを覚えるのは楽しくもあり実用的でもありますが、ある本には200種程度覚えてからようやくキノコの話ができると言ってるように、非常にキノコの種類が多いため、険しい道のりです。
今回は、それぞれの科(分類上、比較的大きな枠組み)に典型的な種類とその形状を覚えていただくことと、能登で良く目にする美味しいきのこを覚えてもらいました。その後、キノコの胞子を顕微鏡で見たり、生態について紹介したり、質問に答えたりして、お昼までに講義を終えました。里山マイスターの受講生みなさん、お疲れ様でした。

2.モチ米の脱穀作業
前回、ビオトープで稲刈りをし、ハザ干しした餅米を脱穀しました。
隣の小泊保育所の園児達も参加(見学)してくれました。

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このとき私はマイスターの授業でしたので、実際に脱穀作業には参加できませんでした。脱穀に参加してくださった里山里海メイトの皆さんありがとうございました。
昔ながら+環境配慮の手法として足踏み脱穀機(動力=人力)で脱穀です。
そして唐箕(トウミ)で実の入った米と空の物を分けました。
精米すると30kg程度になるそうです。
12月に予定している収穫祭で使います。

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3.アメリカザリガニ駆除作戦

午後からは、野々江地区で外来種であるアメリカザリガニの駆除を行いました。
作業は里山里海メイト、地域の方々、高校生、NPO、自然学校関係者など、40名の参加者がありました。本当にありがとうございました。

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なぜザリガニを駆除しなくてはいけないのか?
私も幼稚園の頃から良く川で釣ったり飼ったりしていました。日本人にはなじみ深い生き物です。日本全国に分布していますが、珠洲ではそれほど広がっていません。日本の中では数少ないザリガニのいない地域なのです。
ザリガニが侵入すると何が問題なのか?少し紹介します。
ザリガニは、食欲旺盛で水中の有機物を何でもよく食べて水を綺麗にしてくれますが、珠洲の希少なゲンゴロウ類が生息するため池などにはいると、そこにある水草などを根こそぎ食べてしまい、短期間でため池の生物相が貧困になってしまうと恐れられています。実際どの程度影響があるのか解っておらず、自然学校と金沢大学の大学生が調査をしているところです。

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石川県が環境相の「生物多様性保全推進支援事業」に採択され、今回の駆除作業はこの事業の一環として行った物です。

作業はグループに分かれ5地点で行い、1時間ほどの作業で合計360個体のザリガニを駆除することが出来ました。
ザリガニの多い場所少ない場所、大型個体が多い場所、幼生の多い場所など少し明らかになりました。
卒論生による事前調査で移動範囲を調べるためにマークした、マーク個体も20ほど捕獲され、研究としても良い成果が上がることを期待しています。

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調査中に、大きなナマズなどが確認されました。珠洲でナマズを捕獲したのは初めてで、全長40cmほどあり、こんなに大きな個体は始めてみました。
黒いのがナマズだと思っていましたが、大きくなると緑の迷彩柄になるんですね。マジすげーかっこいいっす!秋篠宮様が研究対象とされるのが解ります。
大型の肉食魚類で、日本の淡水生態系の頂点に立つといわれています。このナマズはおそらくザリガニを食べに野々江の用水路にやってきたのだと思います。ナマズがザリガニを食べることで、実は珠洲のザリガニの繁殖を抑制しているのでは?などと考えてしまいました。野々江の水辺生態系の多様性をかいま見ることが出来ました。
作業に参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。

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後日、皆様に今回の作業やこれまでの調査結果をまとめてお知らせしたいと思いますので、報告会の際はまたぜひご参加ください。

投稿者 赤石大輔 : 20:32

2008年10月04日

稲刈り

10月4日

里山里海メイトの保全活動で、田んぼの稲刈りを行いました。
里山里海メイト以外に、三崎中学校の生徒も加わり、参加者は9名でした。

この田んぼは、自然学校が水生生物のためのビオトープを作っている休耕田で、今年から田んぼ作りに挑戦することになり、6月にもち米を植えた田んぼです。
ちょっと田植え時期が遅かったのですが、何とかお米が実りました。

田植えの様子はこちら →  ビオトープで田植え。

10月になりましたが、ビオトープの田んぼはなかなか乾きません。いわゆる沼田で、足を入れるとずぶずぶと膝くらいまで沈んでいきます。ですから、みんな裸足になって田んぼに入り、稲刈りをしました。

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稲刈りをしていると田んぼの中のたくさんの生き物に出会います。ハシリグモの仲間やハネカクシ類、カエルそしてイモリと、たくさんの生き物を確認しました。ハシリグモの仲間はイネの害虫であるウンカ、ヨコバイ、ニカメイチュウやイネミズゾウムシの重要な天敵です。クモがたくさんいると言うことは、それだけ害虫を食べる仕事をしてくれているということになります。

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ビオトープ田んぼでは一時期イネアオムシ(フタオビコヤガ)が増えていましたが、結局はたいした被害にはなりませんでした。ある研究では、アマガエルがイネアオムシの重要な捕食者であることが解っています。クモやカエルが退治してくれたのかもしれません。ビオトープ田んぼは、農薬を使いませんが、生き物によるイネの防除という可能性を持っています。収量、安全性、生物多様性の3つが一番良いバランスで安定した農業とはどういう姿なのか?今後の能登の里山保全に関わる重要なテーマだと思っています。

そんなことを考えながらの稲刈りですので、遅々として進みません。そういえば、 2年前のキノコ狩りのときもこんな感じでしたね。農作業は一心不乱にスピーディーに!を心がけないといけません。そうでないと日が暮れてしまいます。

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一方、メイトの方々は皆さんベテランですので、非常に速いスピードでイネを刈り束にしていきます。束にするのもちょっとした技術が必要で、私は初めのうちはなかなか旨く結ぶことが出来ませんでした。稲作体験2年目の今年は昨年よりは多少ましになったでしょうか?

小さい田んぼ2枚ですので、1時間ほどで全て刈り終え、自然学校に戻りハザ乾しにしました。2週間ほど干して、脱穀をする予定です。足踏み脱穀機でやってみようと思います。

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投稿者 赤石大輔 : 18:28

2008年09月27日

9月の保全活動

9月27日

里山里海メイトの定期保全活動で、今回はマキ作りとビオトープ整備を行いました。今回の作業には19名の参加がありました。

マキ作りは、毎回保全活動を行っている自然学校の保全林で行いました。
珠洲森林組合の協力も得て、保全林はかなり切り開かれました。
この保全林は将来たくさんの美味しいきのこが出る場所として整備し、地域の方々や石川県内外の多くの方に珠洲の里山を知っていただくモデル林として活用していきます。そのための整備を行っていますが、整備で出る木材を何とかしたいと前々から思っていました。昨年は薪ストーブを自然学校に導入しましたが、今年はあらたに珠洲市に数台の薪ストーブを導入する予定です。

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実は、自然学校と協働で保全活動を行っているNPO「能登半島おらっちゃの里山里海」は、 環境省の循環型社会地域支援事業に採択されています。
この事業の中に、里山保全 ー> 薪ストーブ ー> 灰の利用 ー> CO2削減と環境保全という循環を奥能登に作りだすという目的があります。
今回の保全作業はこの事業の一環として行いました。

NPOの設立については、また後日ご報告させていただきますが、今後はこのNPOと自然学校が協力した事業が多く展開される予定です。

今回の保全作業であらたに薪割り機が導入されました。切り出した木を35cmの大きさに整えて、薪割り機に載せると、薪割り機のすさまじいパワーで大きな木材も難なく割っていきます。
2時間足らずでマキの束が30足ほど出来ました。山にはまだまだマキにする木材が残っています。これを薪ストーブに利用し、化石燃料の消費を減らすことで、里山保全と二酸化炭素の削減を両立できるわけです。

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別グループは、石川県と珠洲市が創設したゲンゴロウの生息地保全を目的としたビオトープで草刈りを行いました。

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石川県が環境省の「生物多様性保全推進支援事業」に採択されており、自然学校と「おらっちゃ」が協力しています。
今回はその一環として草刈りを行いました。

セイタカアワダチソウが見事に育ち、ひとの背丈を優に超えています。
それを草刈り機でどんどん刈り取っていく作業を行いました。大変ですが、ゲンゴロウの生息地を保全するためには必要な作業です。

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かつて田んぼが維持されている時代ならば、草刈りも田んぼの水管理も農家が自主的にやり、ゲンゴロウの住みかもその横に確保されていたわけですが、いまは田んぼのないところにあえてひとが草刈りをして維持しています。
なんとか負担の少ない作業にしていきたい、そうしないと長期的にこのビオトープを維持することは出来ないと思います。どのような方法が良いのかみんなで考えていきたいと思います。
今回も無事、保全活動を終えることが出来ました。参加していただいた皆さん、本当にありがとうございました。

追伸:
自然学校のビオトープで、6月に田植えをした田んぼのお米が実りました。
来週10月4日(土曜日)は稲刈りを使用と考えています。
もし良かったら皆さんもご参加ください。

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投稿者 赤石大輔 : 19:44

2008年09月18日

保全林でも出ました!


9月18日

自然学校の保全林もキノコが出ているか調査しました。
ズベタケ出ていました!たった一本でしたが、整備したアカマツ林から顔を出していました。

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「こんにちは、はじめまして。いただきます。」

保全作業を初めて2年、成果は徐々に上がってきています。
今年の秋は、昨年よりもキノコの発生量は多いと期待していますが、9月には言ってなかなか雨が降らず心配しています。
ここらでたっぷり雨が降ってくれると、美味しいきのこが豊作になるのですが。

他の場所には、このようなホウキタケの仲間が出ています。
これが食べられればいいのですが、よく能登で食べられているものとは姿がちょっと違います。図鑑などで調べましたが名前はちょっと解りませんでした。ご存じの方はご連絡ください。

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今後は地域の方々と共にさらに保全林の面積を広げる予定です。
来年は広いエリアできのこ狩りが出来ると期待しています。

投稿者 赤石大輔 : 11:25

2008年09月16日

能登エコ・スタジアム2008

9月14-15日

能登エコ・スタジアムが開催されました。2010年に日本で開催されるCOP10「生物多様性条約第10回締約国会議」に向けて、石川県は生物多様性保全に県を上げて取り組むことになりました。石川県が特に力を入れているのが日本の生物多様性の重要拠点である里山里海です。今回のエコ・スタジアムは石川県の里山里海とはどういったものなのかを学ぶツアーです。
私はその中で「キノコ山を利用した里山保全」をテーマにしたエクスカーションを担当し、能登町「春蘭の里」で保全活動とキノコの観察会を行いました。参加者は17名でした。

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金沢からバスで能登有料道路を2時間ほど走り、西山インターで休憩を取りました。インターの売店で売られているキノコを発見!ホウキタケの仲間と、ヌメリササタケが1パック1000円ほどで売られていました。スーパーで売られている
キノコ類は1パック100円で買える事を考えると、野生のキノコの付加価値の高さがよくわかります。とても美味しいこと、そして野外でしか採れないという希少価値が反映されています。能登空港近くの 道の駅「桜峠」でも天然のキノコを買うことができます。

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能登へ入り、愛菜市場というところでキノコ採り用のカゴを買いました。
集落のおばちゃん達が作ったものだそうです。中国産の多い中、国産の竹細工を手に入れられる贅沢を味わいました。竹かご1つ1200円です。

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春蘭の里に到着。お昼を食べた後、私から里山とキノコの関係や、能登の里山の現状について紹介し、春蘭の里の多田さんから取り組みの紹介を頂きました。
その後、春蘭の里が持っているキノコ山には入りました。今回は、少しでも山の保全活動をしたいと考えていましたが、思いの外キノコがたくさん出ており、保全活動というより、キノコ狩りになってしまいました。

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毒キノコがたくさん採れましたが、ホウキタケ、クリフウセンタケ、ヌメリササタケなど美味しいキノコも多数採れました。

夕方は、春蘭の里の実行委員の皆さんと交流会です。地元の山菜や野菜を使った天ぷらや煮物がとっても美味しかったです。また、今回採れたキノコをさっとゆでて醤油でいただきました。とっても味があって美味しかったです。
キノコをテーマに話題も広がり、地域の方々と参加者の交流も深まりました。

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翌日、地元の方が「ニセマツタケ」を持ってきてくれました。マツタケにそっくりな、マツタケではないキノコです。発生地がアカマツ林ではなく広葉樹の雑木林で、マツタケ特有の香りが少ないという違いがあります。今年は秋がやや早いそうです。そういえば珠洲も夜は肌寒くなってきました。

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今回のツアーは、里山里海の生物多様性について考えるというテーマで、5つのコースを設定し、奥能登で行われている様々な取り組みを紹介しました。私の担当したコースでは、奥能登の里山再生の起爆剤として、キノコ山作りを行うという話題です。里山再生は、人手が必要ですが、ボランティアでの保全だけでは限界は目に見えています。少しでも経済につながるような取り組みにしていくとが必要なのは誰でも知っていますが、なかなか難しいのが現状です。その中でキノコは、先ほども紹介したとおり換金性の高い里山の恵みで、キノコ狩りという観光にもつなげやすい資源です。
キノコが大好きな我々日本人にとってはとても素晴らしい 生態系サービスであるキノコというものを持続的に利用していける里山作りが能登で出来るのではないか?また美味しいキノコがたくさん出るアカマツ林には、トキやコウノトリ、大型のワシ・タカ類といった希少な鳥類の巣作りの場所になります。キノコ山を作ることで人間も他の生物も共存できる里山を維持することが可能なのではないか?そういった議論を、今回のツアーの後半で参加者の皆さんと出来たことは主催した意味があったと実感しました。

次回、そして2010年に向けて、奥能登での里山保全、日本の里山保全のモデルを構築できるよう取り組んでいきたいと思います。

投稿者 赤石大輔 : 10:16

2008年08月30日

保全林でキノコ山作り

8月30日

里山マイスター養成プログラムの林業実習で、マイスターの受講生達と里山里海自然学校の保全林を使ったキノコ山の整備を行いました。

前日はそのための準備で、小学生達と保全林を下見しました。夏休みもあと数日となりました。宿題をやったか聞いてみると、

「半分終わった」

とのこと。何と剛胆な小学生達!
おじさんは度胸がなかったから何とか夏休み中に宿題を終わらせていましたよ。
あっぱれです。先生にみっちり怒られてください。

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さて、最近は雨続きで、保全林には夏といえどキノコをよく見かけます。アワタケ Xerocomus subtomentosus 、ツチナメコ Agrocybe erebia、ドクベニタケ Russula emeticaなど、雑木林でよく見かけるキノコ達です。
保全林ですが、整備2年目は森林組合にご協力いただき、マツタケ山のモデル地もできあがりつつあります。今年はマツタケは難しいと思いますが、美味しいきのこが出てくれることを期待しています。
山の中で気持ちが良いので、子ども達とちょっぴり浮かれてしまいました。

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当日は、マイスター受講生とマツタケ山のモデル地で地掻きの作業をしました。
荒れた雑木林は、まず老木や低木を間伐し、不要な枝を落とします。最後に溜まりすぎた腐植層(腐葉土)を除去するのですが、これがかなりの重労働です。
腐植層に植物の根っこがびっしりと伸びているので、単に熊手で地面を掻いても根が引っかかって腐植がとれません。ですから植物の根を切りながら腐植を徐々にはがしていくという作業になります。これが大変な重労働で、今日は15人×3時間で、20m×10mをようやく終えたところです。今日の作業を単純に15人×3時間×時給800円=36000円とすると、山の整備はお金がかかりすぎてしまいます。ボランティアの力、もしくはその対価を支払えるだけの里山の資源利用を考えなければいけません。

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しかし(松茸1本3万円として)、マツタケが1本出れば取り返せる!という希望は、能登の里山管理にとって大切なモチベーションだと思います。他にも里山の多面的な機能を紹介することで、一定の理解は求められると思いますが、美味しいきのこに勝る材料はなかなか見つけられません。

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山の作業中に、切り株のそばからクロサンショウウオが出てきました。春先にため池でよく見かける顔も、夏にはどこにいるのかよくわかっていません。私も山の中で出会ったのは初めてでした。夏のサンショウウオの生活についてはあまりにも見つけにくいため、調査が困難でなかなか成果が上がっていないのが現状です。
保全林から300mくらいの所にクロサンショウウオが産卵をするため池があります。サンショウウオにとって私たちがやっている雑木林の整備は果たして有益なのか、余計なお世話なのか?里山の保全生態学者としては、サンショウウオにとっての森林整備の影響も評価したいと思っています。(でもやっぱり見つけるのが大変だなあ。)他に、ヒミズの巣も見かけました。ヒミズにとっても住み慣れた巣を壊されて迷惑だったと思います。

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里山の保全活動は反面、環境破壊も含んでいるな、と実感しました。
どういった自然環境を選ぶか、どれがより好ましいかはそこに住む人たち、そしてそれに関係する人たちが良く議論する必要があります。マツタケ、ゲンゴロウ、ザリガニ、コウノトリ、トキ。私たちはさまざまな環境アイコンを提示して奥能登の里山保全を目指していますが、アイコンそのものが一人歩きすることの内容に注意を払いたいと思います。

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マツタケは出なくとも、こんなに可愛らしいアカイボカサタケ Rhodophyllus quadratusはこの山に出ているわけです。

投稿者 赤石大輔 : 19:16

2008年08月27日

高校生が珠洲を体験

9月20日

金沢辰巳丘高校の生徒さん32名が自然学校を訪れ、珠洲の里山里海を体験していきました。辰巳丘高校は石川県の「人間としての在り方生き方を考える教育」の実践研究校に選出され、自然の中で学び今後の生き方を考えるをテーマに、夏休みに能登で実習することになったそうです。

自然学校では私から地球環境問題、生態系や生物多様性について、そして能登の里山の現状について講義を行いました。里山という言葉も初めて聞いた彼らにとって、どれほど実感を持って聞いてもらえたか?やや不安になってしまいましたが、その後のアンケートには、里山の定義や保全の意義など良く理解してもらえたようで、安心しました。

お昼ご飯は、自然学校の食堂「へんざいもん」で地域の食材を使った美味しい料理を堪能してもらいました。地元のお母さん方が作ってくれた伝統料理の味に、とまどう子もいたようですが、多くの生徒が感動していました。
(ナスは味がないから嫌い!といっている男の子がいました。高校生の僕も同じことを言った覚えがあります。30歳になった今は大好きですが)。

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午後からは、小泊の漁師さんに協力していただき、海岸で生き物観察をしました。海の中に入って泳いで魚を捕まえたり、貝を捕ったり、能登の美しい海を堪能してもらえたようです。タモでベラを見事に捕まえた男の子もいました。

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多くの高校生にとっては能登、珠洲は初めて訪れる土地であり、金沢と異なる風景に新鮮さを感じたようです。能登の里山里海や人々が培ってきた伝統文化に触れたことで、彼らの今後の生き方について何かつかむことが出来たでしょうか?今後の彼らの活躍を期待しています。

投稿者 赤石大輔 : 21:00

2008年08月22日

輪島市こども体験村のサポート

8月6日

輪島市が主催する 子ども長期体験村 で、昨年同様、自然学校独自の体験プログラムを提供しました。今回も体験村の9日目に三井の健康の森で、里山の生き物調べを行いました。

昨年度の様子はこちら →  2007年の体験村

昨年度の体験メニューは昆虫採集と、標本作りのみでしたが、今回はバージョンアップして、昆虫採集の他に植物・キノコの調査、水辺の生き物の調査を追加しました。昆虫採集には、角間の里山自然学校の中村研究員、水辺の生き物調査では自然学校でゲンゴロウの調査をしている大学院生にも活躍してもらいました。
さらに補助員として、今年6月に実習を経て里山里海リーダーの称号を取得した大学生達にも協力してもらいました。
自然学校の取り組みも次第に多くの人間が携わり、大きなものになってきています。

私の担当は、もちろん植物とキノコの調査です。夏の里山の生き物調査といえば、昆虫採集が一番人気だろうと思っていましたが、以外に水辺の生き物や、キノコ調査が人気でした。
昨年も参加していた子ども達がいたので話を聞いてみると、「去年は虫集めとかやらされて、マジ超どんだけー!とか思ったけど、今年は草とかきのことかあってマジ助かった(5年生女子)」とのこと。
平成生まれでも女の子は昆虫が苦手な子が多いようです。

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健康の森で散策をはじめてすぐに面白い植物がありました。
ツチアケビ Galeola septentrionalis です。
ツチアケビは、ランの仲間ですが赤い色をしています。つまり光合成をするための葉緑素を持たない従属栄養の植物なのです。ランの仲間には他にもムヨウランなど葉を持たないランが存在します。それではどうやって栄養を得ているのでしょうか?
このツチアケビはキノコの一種ナラタケArmillariella mellea を根の中に飼っていて、ナラタケから栄養をもらって生きています。植物なのにキノコに寄生して生きている珍しい植物です。
今回このツチアケビを発見したのは、キノコを栽培するために木材を地中に埋めた場所でした。おそらくナラタケが木材を分解し、その栄養をツチアケビがもらっているのでしょう。
おもわぬ待ち人と巡り会い、即興で森林生態系の仕組みや、キノコと植物の共生関係の説明をすることが出来ました。

植物とキノコの調査でしたが、子ども達にはどうやらキノコの方が人気なようです。確かに、林内一面に生えている緑のものよりも、ぽつぽつと顔を出している様々な色や形のキノコの方が、探す楽しみもあって子ども達に好まれたのだと思います。

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2時間ほど野外で散策し、午後からはとってきたキノコや植物のスケッチと名前調べをしてもらいました。
昆虫班、水生生物班も戻ってきて、たくさんの生き物が集まりました。
最後に、スケッチし名前を調べた生き物たちを、三井の健康の森の地図の上に貼っていきました。大きな模造紙いっぱいに、生き物たちの絵が並び、里山の生物多様性を表現できました。子ども達にも生き物の賑やかさを実感してもらえたと思います。

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生き物調べを終えて、夕食後は芝生の上に寝ころんで星空観察を行いました。
星座の説明など細かい話をしなくても、夜空いっぱいに広がる星空と天の川を見ているだけで、あっという間に時間が過ぎてしまうほどの美しい夜空でした。

とても元気で、少し生意気な子達でしたが、ちゃんとこちらの言うことを聞いてくれて、充実した体験を行うことができました。

投稿者 赤石大輔 : 21:40

2008年07月30日

よみがえる生態系

7月26日

里山里海メイト保全活動を行いました。今回は、水辺のビオトープでの生き物観察を行いました。
ちょっと雨が心配でしたが、作業時間には雨も上がり、みなでビオトープに向かいました。
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昨年3月に創設したビオトープにはたくさんの生き物が戻って来ました。
今回見られた生き物は、クロゲンゴロウ(幼虫)、ハイイロゲンゴロウ、ギンヤンマ、クロサンショウウオ、イモリ、オオコイムシ、ヒメガムシ、メダカなどでした。昨年から見られたものが多かったのですが、ハイイロゲンゴロウは今年始めてみました。
植物では今年も石川県絶滅危惧 II 類のミズオオバコの花を見ることが出来ました。また、石川県絶滅危惧 II 類のヒツジグサが入っていました。ヒツジグサはとても美しいスイレンの仲間です。鳥に運ばれてやってきたのか、地下に種があったのか解りませんが、あらたに希少な植物が増えたことは喜ばしいことです。
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2枚の田んぼには、クサネムという雑草が生い茂り、イネアオムシ(フタオビコヤガ)が増えていました。これは、8月の実習で大学生に田んぼの手入れ作業のときに取ってもらう予定です。

メイトの中には、農水省が進める「農地・水・環境保全向上対策」に参加し、集落で生物調査をしている方々がいらっしゃいます。今回はその方々への調査法のレクチャーという目的もありました。

今回学んだことを地域で実践してみたい、地域でビオトープも作ってみたいとおっしゃってくださいました。
このように珠洲各地で生物多様性保全の取り組みが広がりつつあります。それをサポートすることができて本当にうれしくおもっています。
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参加者は14人でした。
8月はメイトの保全活動はお休みです。
また9月に作業を再会します。

投稿者 赤石大輔 : 10:17

2008年07月15日

第4回保全活動

7月12日

里山里海メイトの保全活動を行いました。
今回は、自然学校の保全林で行っているキノコ山づくりの続きです。
今回は、新たに金沢から参加してくださったメイトの方をあわせて、10名で行いました。

前回の様子はこちら →  4月の保全活動の様子。

アカマツ林では低木の伐採が終わりましたが、地掻きがまだでした。
積もりすぎた腐植(腐葉土)はマツタケなど美味しいキノコが嫌うので、除去してあげる必要があります。

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地掻きの作業は、熊手(能登ではべぶらと呼んでます)でどんどん腐植層をとっていくのですが、様々な植物の根っこが縦横無尽に走っていて、なかなか取り除くことが出来ません。根を鎌で切りながら熊手で腐植を除去するという方法をとりましたが、なかなか進みません。10人で取り組みましたが、2時間で作業エリアの1/3がようやく終わったところです。

腐食層を取り除いていると、地下に真っ白なキノコの層を発見できました。
ニガイグチの仲間やクサハツの仲間、珍しいのではトリュフのような地下性菌(トリュフではありませんでしたが)も発見できました。山が荒れるとキノコが無くなると行っていますが、実際はキノコがどんどん入れ替わっているのです。アカマツ林なら美味しいキノコから、美味しくない、もしくは有毒のキノコへと変わる、と考えると分かりやすいでしょう。
写真のように、白い菌糸がびっしりと広がっていて、そこに小さなキノコが出来ています。これがマツタケならほんとに良いのですが。

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今回見つけたキノコはどれも名前がつかないような物でした。
キノコは非常に種類が多く、近所の山でもこのように名無しのキノコがよく見つかります。キノコの分類がまだまだ未発達なこともありますが、種類がむちゃくちゃ多いというのもその一因です。

作業中、「マッタケのにおいがする!」との声が上がりました。近づいて土のにおいをかいでみると、確かにキノコの良いにおいが!果たしてマツタケのシロでしょうか?正解は秋に解ると思います。
これからはアミタケなど積極的なキノコの接種もどんどんしていきたいと思います。

さて、本日の<<HEN-ZAI-MON>>のご紹介(たんなる自炊のことです)。
今日は、 里山マイスター養成プログラム で実習生達が作っている野菜をもらい、スパゲティとカボチャのスープを作りました。

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タマネギ、エノキタケ、ナスを炒め、そのあときざんだトマトを加え、イシルで味付けをしました。イシルは炒め物など火を通す料理にはとてもいい調味料だと思います。名付けて「夏野菜のイシルスパゲティ」。
能登のカボチャ はとても甘くて美味しいので有名です。電子レンジで蒸かして牛乳と混ぜ、コンソメで味を付けました。
どちらもとても美味しかったです。

投稿者 赤石大輔 : 10:50

2008年07月10日

子ども農産漁村体験のサポート

7月9日

子ども農産漁村交流体験で、白山市美川小学校の6年生28名が自然学校を訪れました。
総務省、文部科学省、農林水産省が手を取り合って進めるこの事業、奥能登では奥能登子ども農山漁村交流プロジェクト受入協議会が立ち上がり、今年から受け入れをスタートしたようです。

詳細はこちら →  子ども農山漁村交流プロジェクト

3省が掲げる本プロジェクトの基本方針として、
「学ぶ意欲や自立心、思いやりの心、規範意識などを育み、力強い子どもの成長を支える教育活動として、小学校における農山漁村での長期宿泊体験活動を推進する。」とあります。
なるほど。しかし農産漁村で体験をすると、学ぶ意欲や自立心、思いやりの心が育つのでしょうか??(そもそも農産漁村にすんでいる奥能登の子供達は他と比較してそんなに良い子達だろうか?少なくともうちに遊びに来る子達はみんな生意気な悪ガキだ。)
非常に崇高な目標がありますが、珠洲の里山里海に触れてもらうことは大切だと思います。このプログラムは過疎高齢化が進む地域、寂しくなってしまった観光地への支援という意味合いもとても強いのだと思います。

今回は、珠洲市のNPO法人「能登すずなり」と珠洲市が共催で美川小学校の6年生を珠洲へ招待しました。
2泊3日のスケジュールで、木ノ浦などで農業体験、漁業体験を行うようです。
このプログラムのスタートを里山自然学校で行うと言うことで、今回協力させていただきました。

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美川からバスで3時間、自然学校に到着してすぐ「へんざいもん」でお昼ご飯を食べてもらいました。
学校の先生とNPOスタッフから今回の体験プログラムの説明があり、その後私から自然学校が行っている里山里海保全の取り組みなどを紹介しました。

今回は「里山里海」と「地産地消」を絡めたお話にしました。
今日へんざいもんで食べたお昼のメニューに、どんな生き物が使われていたのか?どこで作られた物なのか?
遠く外国から運ばれてくる食べ物は輸送によりたくさん二酸化炭素を排出しているという、フードマイレージのお話。
珠洲の農業、漁業が元気になることが、珠洲の里山里海を守ることにつながるという、生物多様性のお話。
結構重要な環境問題について、分かりやすく紹介できたのも、へんざいもんだからこそだと思います。
子供達も楽しく聞いてくれたようです。

参考 →  food-milage.com

その後、小泊の海辺で地元の漁師さんにご指導いただきながら、磯遊びや海の生き物観察をしました。
小魚やヤドカリがたくさん見つかりました。また40cmくらいあるバカでかいウミウシを捕まえてきた子もいました。
参考 →  ウミウシ図鑑

参加したある子に、「どうして能登の海はこんなに綺麗なの?」と聞かれました。
ぜひ、その言葉を地元の方々に伝えてほしいと思いました。この農産漁村体験で一番大切なことはこういう言葉の中にあるのだと思いました。

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午後4時、無事1日目のプログラムを終了しバスできのうら荘へ向かいました。

校庭では、みさき小学校の生徒が野球をしていました。
どうやら美川小学校の生徒と交流があったようです。

「球が遅いって言われた」「テニスボールでやっているのをバカにされた」
「打つのが下手だといわれた」「女の子がひそひそ話をしていた」

などなど、ひどいことを言われたと、かんかんに怒っていました。
おまえらも言い返したらどう?と思いましたが、人数ではかないませんので仕方ないかもしれません。

まだまだ子供達(双方)に「思いやりの心」は育っていないようです。
今後は、地域の子供達との交流もテーマに思いやりの心を育てるプログラムも必要かな、と思いました。

投稿者 赤石大輔 : 15:43

2008年07月02日

ホタルの講演会

6月21日

講演会「ホタルの住む里を守る」が開催されました。

珠洲もホタルの多い地域です。山間部の川沿いにはゲンジボタルが、平野部にはヘイケボタルが乱舞する姿を確認することが出来ます。
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しかしホタルは環境の変化に非常に敏感で、日本各地で姿を消しつつある生物です。美しい水辺、餌となるカワニナ、成虫が昼間休める林など、ホタルは生きるための条件が厳しく、そういった環境は破壊されやすいためです。

講演会では、石川ホタルの会の会員である舟本克之先生から、ホタルの分類(実に2000種、国内40種もいるそうです)、生態(卵も幼虫もさなぎも光る!)、そして保全についてお話ししていただきました。実際にホタルを捕まえてきて光る様子も見ていただきました。

日本人はなぜホタルがすきなんでしょうか?
ホタルの語源は「ほたり(火垂)」「ほてり(火照)」が転じたものと言われているそうです。
参考 →  語源由来辞典

英語でホタルは「Fire fly」
光る虫?くらいの思い入れの少ない言葉と思いませんか?
中国の方が日本に来られたとき、ホタルに喜んでいる日本人を不思議に思ったそうです。「ただの虫を見てなにがおもろいんやろ?」と。外国人と日本人のホタルに対する思いの温度差は大きいように感じました。

これは私の推測ですが、おそらく日本のホタルが水田や水辺を生息地としているからだと思います。
水の中に住んでいるホタルは実は少なく、日本の代表的なホタルであるゲンジホタルやヘイケボタルは少数派なんです。
昔アメリカのミズリー州に遊びに行ったとき、夜庭先にホタルが集まっているのを見ましたが、近くに水辺はなかったように思います。アメリカ人の友人にホタルの英語を教えてもらいましたが、ホタルが好きとか嫌いとか考えたこともないといっていました。
参考資料 →  アメリかな虫事情

日本人は田んぼや水辺が好きなんだと思います。生き物の住みかという意味の「ビオトープ」も、皆さんため池など水辺のことだと思われるようです。実際は様々な生き物に対応して、森林や草地などもある生物にとってのビオトープであるわけです。
ビオトープ=水辺となるのは、 日本はトンボの国ですし、水辺には様々な生き物がいて、生物多様性の高い景観であることをみんなが知っているからだと思います。また水田は日本文化の基礎であり、どこへ行っても田んぼを見ることができることから、一番身近な自然ともいえるでしょう。その水田に夜、光を放ってホタルが乱舞する様子は、日本人にとても美しく感じられるのではないかと思います。

珠洲でも、少なくなってきたホタルを呼び戻そうという動きが始まっています。自然学校でも昨年から水辺のビオトープを創設し、様々な水生生物の保全に取り組んでいますが、ヘイケボタルが昨年より増えてきました(これは正確に数を数えてみる必要がありますが)。
ぜひ皆さんにホタルの夕べを楽しんでいただければと思います。

投稿者 赤石大輔 : 11:09

2008年06月21日

リーダー養成講座2008

6月14日、15日

大学生対象の里山里海リーダー養成講座を開催しました。
この養成講座は、昨年も実施しましたが、
金沢の大学生対象に角間と珠洲で講習や、フィールドを使っての実習を行い、
自然体験プログラムの指導者を養成する講座です。

こちらは昨年の実習の様子 →  2007年リーダー養成講座

こちらは角間で行われた実習の様子 →  むしとりあみ通信

この養成講座で育ったリーダー達は昨年、輪島市「子供体験村」や珠洲市の自然体験イベント、自然学校主催の行事などで大活躍してくれました。
輪島市体験村の詳細はこちら → 体験村詳細 

今年は、8名の大学生が参加してくれました。参加者の多くが一年生でとてもまとまりのある良いグループです。
今年も農家民宿「しいたけ小屋 ひろ吉」さんにお世話になりました。
ひろ吉さんのblogはこちら → しいたけ小屋
16時、ちょっと遅れて金沢から参加者が「ひろ吉」さんに到着、
さっそく珠洲の食材を使った料理実習を行いました。
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今回は、炭火おこし・魚さばき・豆腐作りを体験しました。
魚裁きの講習では、今珠洲で旬のアゴ(トビウオ)をさばき、アゴだしづくりを体験しました。
アゴ出しについては、雑誌「うかたま」に以前特集されました。
詳細はこちら → うかたま記事
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メインの珠洲の炭で焼いた「アジの塩焼き」と「しいたけのホイル焼き」は、あまりにも美味しそうでしたので、夕食の時間が来る前にみんな食べてしまいました。
そして夕食の時間、「イシル鍋の海藻しゃぶしゃぶ」と「サザエご飯」を堪能しました。
夜は自然学校の取り組みや、輪島で行われている体験村の紹介をして、その後遅くなりましたがホタルを観察しにいきました。
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二日目は早朝からアサギマダラの調査に向かいました。
自然学校では、珠洲市の海岸沿いに集まるチョウを網で採集し、羽にマークをして放すという調査を地元の方々や子供達と行っています。
今年は珠洲で600頭マークをすることができ、さらに大分県姫島から能登へ2頭の飛来を確認しました。
さて、大学生たちの仕事ぶりを見てみると、おやおや虫取り網がぜんぜん振れていません。ほとんどのチョウを逃がしてしまいました。それでも5頭のチョウを捕まえることが出来、それぞれにマークをして放しました。
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その後は朝食まで木ノ浦海岸で散歩。岩場に囲まれた美しい海、ここは私が珠洲で一番好きな海岸公園です。
その後は自然学校のビオトープや雑木林にて実習や観察を行いました。

参加者のほとんどが能登は初めてということで見るもの全て新鮮だったようです。ただ、学生達の口からはとにかく「うめー!」「めっちゃうめー!」、それからなんでも「アツイ!(凄い、エキサイティングだの意)」がおおく、ボキャブラリーの無さに不安になりました(笑)。
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珠洲の自然や文化に触れて、そこから自分たちなりのプログラムを作り上げるという新しい試みは、今年も成果があったようです。

投稿者 赤石大輔 : 11:28

2008年06月14日

ビオトープで田植え


6月14日

里山里海メイトの手利き保全活動を行いました.
今回は,自然学校の近くにある水辺のビオトープで,
田植えの作業を行いました.

昨年春に,休耕田を利用した水辺ビオトープを創設し,
ゲンゴロウ,トンボ類,カエル類,クロサンショウウオ,メダカなど
たくさんの生物が住み着きました.
子供達や大学生と,珠洲の水辺の生き物観察の場として活用してきましたが,
将来はぜひ田んぼを復活させて,米作りをやりたいと思っていました.

里山里海メイトの活動も2年目を迎え,復田の取り組みを活動に加えることが出来,水辺ビオトープに小さな田んぼ2枚を復活させました.

お米作りは八十八の手間がかかると言われています.この田んぼを使って,田植えや除草,刈り取りに,水田にやってくる様々な生き物の観察,そして餅つきと一年を通して様々な活動が出来るように,餅米を植えました.
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最初の作業は,代掻きの終わった田んぼに,田植えをするための目印をつけるため,コロガシを転がします.
裸足で田んぼに入って,ぬるっという感触が気持ちよかったです.
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今回は,メイトの他に地域の小学生も参加してくれ,みんなで手植えをしました.
小さな田んぼですので,1時間程度で作業は終了.
みんなで記念写真です.私と子供達がのっているのは,昨年作ったビオトープの真ん中にある島です.ビオトープには,たくさんのメダカが群れて泳いでいました.
メダカやドジョウがたくさん住む田んぼになればと思っています.
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投稿者 赤石大輔 : 15:18

2008年05月26日

アサギマダラ来る!

5月25日

いよいよアサギマダラが珠洲に飛来しました.
5月に入ってもなかなかアサギマダラのニュースを聞くことがなかったので心配していましたが,
今年もやってきたようです.今年は昨年よりも飛来が多いとの噂です.
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今回は,朝7時から珠洲市立西部小学校の生徒達と外浦を回る予定でしたが,
あいにくの雨で中止となりました.また次回企画してみんなで蝶を探したいと思います.
8時頃には雨も上がったので,先日も講演していただいた百万石蝶談会の松井正人先生と一緒に,珠洲の海岸を回りました.

今回の調査で,能登では5月24日から25日にかけて,
輪島市三ッ子浜
珠洲市仁江
珠洲市高屋(8個体)
珠洲市狼煙(5個体)
珠洲市寺家(9個体)
珠洲市三崎宇治
珠洲市三崎高波
で確認されました.
高屋,狼煙,寺家はかなりいい場所のようです.
私も狼煙,寺家で2個体採集して,今年初めてのマーキングを行いました.
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昨年の調査で珠洲には山伏山や宝立山に8月も飛来していることが解り,今後は珠洲からどのようなルートで他へ移動しているかが注目されます.
里山里海自然学校では今年頑張って100頭はマークしたいと思っています.
皆さんもこのチョウチョを見かけたら,自然学校までご連絡ください.
デジカメで写真を撮ってもらえると最高です.
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さて,今回の調査の際,雨上がりの海岸沿いで粘土のようなものを見かけました.
どうも石だったものが,砕けて雨によって粘土のようにどろどろになったようなのですが,どうして今まで石だったものがこのように変化してしまうのでしょうか?
とても不思議な現象なのでどなたかご存じの方はご一報ください.

投稿者 赤石大輔 : 19:19

2008年05月23日

コミュニティリモセン in 野々江

5月18日

珠洲市直公民館にてコミュニティリモート・センシング実践会が開かれました.
講師は上林徳久先生(リモート・センシング技術センター 主任研究員)です. 地元,野々江地区の方10名と,能登学舎のスタッフや大学生の総勢18名で行いました.
コミュニティリモートセンシングとは,人工衛星が撮った画像の上に,地域の方々から地域の情報(地形,土地利用,建物,歴史・文化,そして生き物)を記入し,情報の共有化を図ることです.
最近はインターネットでも地域の衛星写真を見ることが出来ます.例えばグーグルマップでは住所を打ち込むと,このように地図を見ることが出来ます → 珠洲市野々江町inグーグルマップ
グーグルマップでご自宅を探された方も多いと思いますが,こういった情報を地域にどのように活かすか?という勉強会なのです.

野々江地区は,鹿野の里とも呼ばれていて,古い歴史のある地域です(もしかしたら鹿がいたのでしょうか?).野々江地区は希少な水生生物の生息するため池や,金川など魚の豊富な川もあります.現在,地区ではホ場整備が進んでおり,大々的に工事がされています.ホ場整備にともない,希少な水生生物の減少が危惧されています.ホ場整備前後で生物相がどのように変化するか興味深いところですが,今回は現状把握として,地域の方々に今この地区になにがいるのか示してもらいました.

初めのうちは,写真の前で腕組みをしてなかなか意見が出てきませんでしたが,こちらから話を振ると,次第に話題が広がり,最後には身を乗り出して場所を指し示してくださる方もいました.
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今回,衛生地図にはドブガイ,ドジョウ,クロサンショウウオなどの目撃場所が示されました.問題となっているアメリカザリガニの分布場所も示され,どのような経路で野々江に侵入したか,今後分布を広げないためにはどうしたらよいかなど話し合いました.

水田の後ろには広い里山が広がっていて,地域の方に話を振ると,かつて鳥を捕っていたとか,マツタケがでる場所があったとか,今でもアミタケが出ていると場所とか,かつての里山の様子もたくさん聞くことが出来ました.
この地域には小学校,中学校,高校がそろっていて,生徒の皆さんに里山について勉強してもらう場所として最適な里山がすぐ目の前にあります.私はかねてから彼らにこの里山に足を踏み入れ,地域の里山の現状を学んでもらいたいと思っていました.例えば地域の方々と生徒達が一緒に里山の整備をするという可能性も検討したいと思います.今回はそのきっかけとして,地域の方からかつての里山の情報を取り出すことができて,非常によい会になったと思いました.
今後は,この地区の里山を利用した企画を考えていきたいと思います.

投稿者 赤石大輔 : 18:59

2008年05月13日

講演会盛況,しかし反省多々.

5月10日

講演会「珠洲の自然を知ろう〜チョウチョの不思議〜」を開催しました.

講師は「百万石蝶談会」の松井正人先生です.
松井先生は,石川県の珠洲から加賀まで蝶のいるところをくまなく調査されている,チョウチョのスペシャリストです.珠洲にはアサギマダラの調査で毎年この時期に何度も来訪されています.
今回の講演会では,アサギマダラを始め,様々な蝶の不思議や,珠洲独特の自然とそこに生きる蝶や他の昆虫たちの話をしていただきました.
参加者は,親子あわせて28名でした.

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子供達はたくさんの蝶の写真をみて,感動していましたが少しお話が長くなってしまい,聞き疲れてしまった子達もいたようです.
これは,子供達に向けた講演会のやり方を工夫する必要があると反省しています.

また,お母さん方にも好評で,なかなかよい講演会だったと言っていただけました.しかし,「自然学校がなにをやっているところなのか説明がほしかった」というコメントもいただきました.講演会のはじめに自然学校の取り組みを紹介すべきだったと反省しています.

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講演会が終わり,帰り際に自然学校の捕虫網を貸し出しました.
これは,今年もアサギマダラ調査隊を結成し,珠洲のアサギマダラの調査を行うからです.調査に是非参加したいと言ってくださるご家族もいて,今年の調査は盛り上がりそうです.
ただ,ラポルトすずでは, 抒情書家の世界 ~五友宿「墨から炭まで」展〜が開かれており,室谷さんご一家の素晴らしい作品が展示されています.その展示場で子供達が網を振り回し,作品にあたりそうになりてとても危なかったです.
子供が棒や網を持てば,振り回さずにはいられないことは解っていたのに,貸し出すときにちゃんと注意を出来なかったこと,反省しています.

次回はより良いイベントにしていきたいと思います.

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投稿者 赤石大輔 : 11:18

2008年04月30日

講演「チョウチョの不思議」開催.

 来る5月10日土曜日,里山里海自然学校の主催企画「珠洲の自然を知ろう〜チョウチョの不思議!〜」を開催します.
 
 春の海辺に飛来するアサギマダラを始め,さまざまな珠洲のチョウチョについて,楽しく,分かりやすく紹介します. あわせてチョウの標本の作り方なども紹介します. ご家族でぜひ参加して下さい.

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場所:ラポルトすず.
日時:5月10日(土)午前10時から12時.
参加費:無料です.
先生:松井正人さん (百万石蝶談会)

問い合わせ先 :里山里海自然学校 事務局
珠洲市三崎町小泊33-7
電話/Fax:0768-88-2528
メール: info@satoyama-satoumi.com

投稿者 赤石大輔 : 14:13

2008年04月23日

マイスター入学式

4月19日

里山マイスター養成プログラム2期生の入学式がありました.
今期は,総勢21名の方々が受講されます.県外からも数名の参加がありました.
中村信一学長 泉谷満寿裕珠洲市長,俵企画振興部次長,南JAすず代表理事,そして先日設立された,国連大学高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット所長あん・まくどなるど氏からご挨拶いただきました.
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入学式後は早速,第一回目の講義がありました.
この前日にも能登空港で地域作り支援講座が開かれ,愛媛大学の日鷹一雅先生による講義「田んぼの季節に寄せて」を聞きました.
農学と生態学を合わせた農生態学(agro-ecology)についてのお話で,例えば「トキやコウノトリを呼んでくることが農村全体の生態系,自然環境を良くすることにつながるの?」というお話.
また農業と外来種の問題について,かつて日本では,除草剤を減らすことが出来るため,ジャンボタニシを導入する農法がありました.たしかに除草には大きな効果を上げますが,日本の水田生態系を変えてしまうほど大きな影響がある.
というお話を聞かせていただきました.
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今後も,地域作り支援講座は能登空港で開催されますので,興味のある講座がありましたら,お気軽にご参加ください.
地域作り支援講座スケジュールはこちら →  講座スケジュール

投稿者 赤石大輔 : 12:35

2008年04月12日

08年度第2回保全活動

4月12日

自然学校の保全林で保全活動を行いました.
参加者は6名.
今日は大々的な整備ではなく,今年度の作業スケジュールを建てるため,
主要メンバーで下見を行いました.

保全林は,人のはいる踏み場もないほど荒れていましたが,
1年間の整備で,ようやく半分程度間伐を終え,明るくなってきました.
春になり,シュンランやスミレがたくさん生えていました.

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かつては,マツタケも出ていたという場所で,今もアカマツが元気に生えているエリアがあるのですが,そこを年度末に,珠洲市森林組合にお願いして整備してもらいました.
料金は自然学校のサポート会メンバーが出し合いました.

流石プロの仕事です.一日で非常に美しい山にしていただきました.
アカマツ以外の高木を伐採し,低木のヒサカキをのこして剪定してあります.
なぜヒサカキを残すかというと,整備を行うと林が明るくなり,林床にも光が差し込みます.日照条件が良くなると,せっかく伐採した樹木から芽が出てしまい,また伐採することになってしまいます.また日が当たりすぎると乾燥してしまうため,キノコが出にくくなってしまいます.乾燥と下草狩りの手間を省くため,林床に日光が当たりすぎないように,ヒサカキを残して傘の役割を持たせています.
このようなマツタケ山の整備方法は珠洲独自の方式で「珠洲二段林方式」と呼ばれています.

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今年夏から秋にかけて,どのようなキノコが発生するか調査を行います.
また,マツタケはすぐに期待できないですが,アミタケがたくさん出るような手法を試してみたいと思っています.

次回は,4月26日午後1時より保全活動を行います.
お時間のある方は是非参加してください.

投稿者 赤石大輔 : 14:41

2008年04月10日

中日新聞に載りました.

先日完成いたしました, キノコ山再生手引き の記事が,本日の中日新聞に掲載されました.
多くの方にお問い合わせ頂いております.

中日新聞をご覧いただけない地域の方にもご報告したく,ここにリンクを張っておきます.
数日で無くなると思いますが,web版の記事ご覧ください.

記事はこちら -> 中日新聞HP

投稿者 赤石大輔 : 14:00

2008年04月08日

ビオトープで遊ぶ.

4月8日

午後,自然学校に小学生が遊びに来た.
「今日は集団下校で早く終わった」とのこと.
集団下校だと早く終わる理由がよくわからなかったが,中に入れる.

今日も,カードゲームか携帯ゲームを始めるかと思えば,
「ねー赤石さん,びおとーぷってところでメダカとってもいいけ?」
おお,おまえらの口からビオトープが出てきたか!
その家では生き物をたくさん飼っていて,メダカも飼ってみたいとのこと.
いいよーじゃあ採りに行こう,ということで3時頃,小学生とタモを持って小泊のビオトープへ.

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春になり,小泊のビオトープも生き物たちでにぎわい始めている.
水辺には,アカガエルやクロサンショウウオの幼生が孵化し,小さなオタマジャクシがちょろちょろとうごめいている.
メダカは,昨年の9月以降水不足のためずいぶん減ってしまったが,3つある水辺ビオトープの一つに,まさにメダカの学校といった感じで群れて泳いでいるのを見つけた.

早速タモをつっこんで,メダカを採る.
全部で5匹,メダカの学校は学級崩壊となったが子供達は満足の様子.
楽しくなってきたので,他の水辺でもタモをつっこんでみる.

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水辺のビオトープには,たくさんの水生生物が生息しているが,近づいてのぞいてみてもなかなか見つけることは出来ない.
どんな生き物がいるか確かめるには水辺にタモをジャブジャブつっこんで,中に潜む何かを捕まえる.

この時期,だいたいアカガエルのオタマジャクシや,ミズムシ,マツモムシなど
よく見かける生き物だが,ときどき大物,レアものが入る.
今日は,大物としてまるまる太ったドジョウと,クロサンショウウオの成体が入った.
「レアもののサンショウウオゲットだぜ!」
と,ポケモンの主人公そのままの台詞が,子供達から発せられる.
その気持ち,よーくわかるぜ.

このビオトープでは,クロゲンゴロウがレアなものの代表で,他の希少なゲンゴロウやトンボ類も入ってくることを期待している.

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1時間ほどビオトープで遊ぶと,靴やズボンの裾がどろどろになってしまった.
「やばい,おかあさんに怒られるー」と少しへこんだ様子.
申し訳なく思い自然学校で勉強してきたんだと,言い訳しろと教えてうちに帰らせた.
おかあさん,どうぞ叱らないであげてください.

投稿者 赤石大輔 : 20:00

2008年03月25日

08年第一回保全活動

3月22日

里山里海メイトの08年第一回の保全活動を行いました.
集まってくださったメイトは18名でした.

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今回は,棚田を改変した水辺ビオトープの整備を行いました.
昨年創設したビオトープには,今年もすでにクロサンショウウオやアカガエルの仲間が,産卵に訪れていました.メダカも姿を確認することができ,この一年でずいぶん生き物が増えたようです.

かつて棚田であった場所ですが,常時水をためておくことは実は結構難しく,畦の管理は毎年必要になりそうです.また,ため池から棚田へ続く水路も,少し埋まってきているので,水路の掘り起こしを行いました.
水路にはカワニナがたくさん生息していますが,ゲンジボタルの姿はまだ見ていません.ヘイケボタルは昨年わずかですが見ることが出来たので,今年はさらに増えていると期待しています.

水辺に産み付けられた卵にはなるべく触れないように,注意を払いながらの作業となりました.雑草が生えてしまい,堅くなった田んぼを起こすのは一苦労です.
昨年も同様でしたが,クワを使っての作業では手にまめができ,その割には作業が進まないという歯がゆい思いをしました.メイトの皆さんはとても上手なのに.

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作業をしていると,子供達もやってきて作業の様子を見ていました.
彼らは,昨年一緒に調査して,このビオトープにどんな生き物が住んでいるか知っている子達です.
自分たちの住む場所に貴重な生き物が同居していると言うことを理解している珠洲の子供第1号たち.これからそんな子達がさらに増えてくれればと思います.夏にはまた子供達と観察会を行いたいと思います.

今回は2時間の作業で,水路の整備,歩道の草刈り,水辺の畦補修,ため池の階段作りと,たくさんのことが出来ました.夏に向けてさらに生き物が増えてくれることを期待します.

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作業後に,自然学校にもどり「へんざいもん」で能登大納言の白玉ぜんざいを頂きました.大粒の大納言小豆の優しい甘みが,疲れた体に染み渡り,ほっと一息つくことが出来ました.

来月は雑木林の整備と植物観察を計画しています.
是非ご参加ください.

投稿者 赤石大輔 : 18:06

2008年02月19日

里山のバイオマス利用

先日開催したキノコフォーラムで,基調講演を頂いた吉村文彦先生は,
京都でボランティアの方々と「マツタケ十字軍」を結成され,マツタケ山作りを手がけていらっしゃいます.
昨年秋には, 2年目の整備地から待望のマツタケが発生し,大きな反響を呼びました.

マツタケ十字軍の取り組みを紹介しているブログに, 今回こんな記事が載っていました.


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まつたけ復活・里山再生市民運動
第130回(2月22日)開催のお知らせ 
 私たちは、マツタケ山づくりを始めて、いわゆる里山から大量の「ゴミ」が出ることを知り、それを再生可能な資源として活用することに色々取り組んできました.昼食のエネルギー源に使うのはあたりまえ、机や椅子を作る、畑に鋤込む、炭を作る、それでも余ることを知り、無農薬・有機栽培の米づくりにもチャレンジ、それでも尚余る.また、マツノザイセンチュウ病枯損木の焼却も、「これはもったいない」のではないかと苦慮しているところでした.
 そのような折り、陶芸芸術家の近藤高弘さんに、「岩倉で使う食器などを自分でひねり、山から出る材を燃して陶器を焼けばいかが」と提案を受けていました.近藤さんは、実は、長野県のある小学校でそれを実現され、子供達の教育に大変良い効果を持つと語られています.
 かつて、皆さんにその旨を話したところ、「それは意義がある」との感触を得て、近藤さんに、陶器を焼く単窯製作の指導が可能か伺っていました.先週、近藤さんから、ニューヨークの個展が済んだら、4月か5月になりますが、単窯製作に取りかかりましょうかとお話がありました.
 中古の耐火煉瓦を皆さんのカンパで購入し(約20万円)、近藤さんに設計していただき指導を受けながら、陶器を焼く窯(2m×3m位)を手作りで製作しようと皆さんに提案をします.
 新たな「事業」でしかも更なる出費を必要とします.本当に必要なのかどうかを含めて、皆さんにご検討を御願いします.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


かつて,人々の生活の糧であった里山の資源が,今ではゴミでしかない現状は,とても悲しい物があります.
里山の整備を呼びかけても,そこからお金を発生するサイクルが生まれなければ,長続きすることではありません.何とかして,里山の資源を上手に利用する活動が出来ないか?
薪ストーブはその一環として導入した物で,今年冬は大活躍してもらっていますが,さらに何か,次の手も考えたいと思います.

かねてより,今回の記事のような,「焼き物」の燃料として利用する方法は「珠洲焼き」のある珠洲市の里山再生のキーワードと考えていました.ただ問題は,松枯れ病によって枯れたマツのマキは,燃やしても温度が上がらず,良い燃料とならないそうです.
生きているうちに切り出してマキにする必要があるのですが,良質のマキは一束400円,珠洲焼きの窯を一回焚くのに必要なマキの費用は30万円程度になり,商品の価格に影響する.コストがかかりすぎるとのことです.

課題はたくさんありそうですが,将来,「里山の整備作業から出たバイオマス資源を利用した珠洲焼きです!」という商品作りが出来ればと思っています.

投稿者 赤石大輔 : 14:15

2008年02月12日

フォーラム無事終了

2月10日

第2回 すず再発見フォーラム「よみがえれキノコ山〜奥能登の里山再生考〜」が開催されました.

果たしてどれほどの方が参加してくれるか,本当に不安でしたが,冬の能登には珍しく晴れの天気となり,会場となった珠洲市文化ホール「ラポルトすず」には,約250人の参加者が来場してくださいました.

13時ぴったりに開会となり,まず私が舞台に出ていき開会の宣言を行いました.
舞台の上から見ると,観客席は最上段までびっしりと埋まっています.
緊張しまくりで,手が汗びっしょりです.しゃべってる間も噛みまくって,膝ががくがく震えました.
しかし,はじめの挨拶を終えたらなんだか楽になって,その後はあまり緊張せずに会を進行することが出来ました.

総合司会をしてくださったアナウンサーの平見さんには,すばらしい進行をしていただきました.
フォーラム全体の雰囲気が,とても明るく楽しい感じになった気がします.やはり平見さんにお願いして正解だったと思います.

開会の挨拶には泉谷市長にお越し頂き,ご挨拶を頂きました.
市長にはフォーラムの最後まで参加していただき,ありがとうございました.
珠洲市の振興に,このフォーラムが少しでもお役に立てればと思っています.

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基調講演では,マツタケ生態学の第一人者である吉村文彦先生(国際環境微生物応用研究機構・理事長)と岩瀬剛二先生(鳥取大学農学部・教授)からそれぞれ講演をしていただきました.マツタケをはじめとするキノコの生活や森林での役割について,とてもわかりやすく楽しい講演をしていただきました.

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会場からの質問がたくさんでて,時間調整のため私の調査報告「奥能登のキノコの現状」では,短い発表になってしまいましたが,マツタケ山整備の成果など,参加者の皆さんが一番興味のある点について紹介できたと思っています.

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フォーラム後半は,奥能登の里山再生の手段の一つとして,キノコを使った産業を起こせないか?というテーマで徹底討論を行いました.
里山駐村研究員である多田喜一郎さん(NPO「春蘭の里」代表),高市範幸さん(「夢一輪館」店主)から,奥能登できのこ狩りツアーについて,また里山でのキノコ栽培について先進事例を紹介していただき,奥能登の里山の荒廃やマツタケ山の現状など,顕在化している里山問題と,今後の奥能登の里山再生に向けた新しい産業の振興について議論しました.

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3時間30分という長時間にわたるフォーラムでしたが,参加者の皆さんは熱心に耳を傾けてくださり,会場からもたくさんの質問が飛び交いました.

参加者の中には,今回のフォーラムをきっかけに,里山里海自然学校が主催する里山保全活動の活動組織「里山里海メイト」への参加も多数ありました.
今回のフォーラムが,今後の奥能登における新しい里山再生の大きなきっかけ作りとなればと思っています.

初めて自分で主催したフォーラムを成功させることが出来て本当にうれしく思っています.今回のフォーラムを開催するにあたり,多くの方々にご支援いただきました.この場をお借りして厚くお礼申し上げます.

春からは,実際にキノコ山作りに向けた活動に取り組んでいきたいと思います.
里山再生はここからが本番といえますのでがんばっていきたいと思います.

投稿者 赤石大輔 : 00:10

2008年01月30日

スキー合宿

1月25,26日

みさき小学校5,6年生のスキー合宿に同行しました.
能登にはスキー場がないので,白山市までバスで行かなければなりません.
今回は,1泊2日の日程で,初日は 一里野温泉スキー場 ,二日目は瀬女高原スキー場でスキーを体験しました.

当日は,雪が降っていましたが,吹雪くこともなく,気温も寒すぎず,
雪質もまずまずのコンディションでした.
スキーは4,5年ぶりでしたが,体が覚えていて,結構滑ることが出来ました.
子供達も滅多に出来ないスキーを楽しんでいました.

さて今回私はただスキー旅行に参加したと言うだけではありません.
ちゃんと自然学校研究員の職務もまっとうして参りました!

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今回は,珠洲の子供達が普段見ることの無い奥山の動物たちについて,
雪に残った足跡を見ながら勉強しようということで,
「冬の里山の動物たち 〜雪に残った足跡から〜」というお話をさせていただきました.
雪に残った足跡の形で,どんな動物かわかるんだよ,という話から,
白山には,ツキノワグマ,ニホンカモシカ,ニホンザルなど,能登では見られない動物たちがたくさんいること,クマ,サル,イノシシが里山にたくさん増えてきて,田畑を荒らしたり,人を傷つけたりしていること.
その原因はたくさんあるのだけど,人間と動物の関係,里山のバランスが崩れて大きな問題になっているということを話しました.
子供達は,スキーで疲れていたと思いますが,最後までだれひとり眠らず話を聞いてくれました.

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翌日は,みんなスキー場のリフトやゴンドラから動物の足跡を探してくれました.
なかには,実際カモシカに出会った子もいたようです.
新しい知識を吸収して,これまで目に入らなかったものが,見えてくるということを実感してもらえたかと思います.

合宿が終わって,子供達に感想文をもらいました.
そのなかに,
「またスキーにいってゴンドラからカモシカに会いたいです,そのときは赤石さんにも会いたいです」と書いてくれた子がいて,ちょっと涙が出そうに.
私も得る物がたくさんあったスキー合宿でした.

「赤石さんにはスキーを教わってないけど,スキー合宿に参加してくれてありがとうございました」
というとっても律儀な子もいました(笑)

また機会があれば参加したいと思います.

投稿者 赤石大輔 : 18:14

2008年01月29日

シンポジウム終了!

 1月26日に,能登空港でシンポジウム 『里地里山の生物多様性保全〜能登半島にトキが舞う日をめざして〜』が,次いで27日には里山里海自然学校にて「里なびミニシンポジウム&研修会が開催されました.

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26日のシンポでは,能登の地域再生に,トキやコウノトリが再び野生復帰できるような環境づくりを目指してというテーマで,兵庫県立コウノトリの郷公園の研究部長さん,佐渡でトキの野生復帰計画に携わっている新潟大学の准教授などが講演され,昨年10月に行なった能登での調査をもとに,「能登半島には再びトキが生息できるような自然環境が潜在的に保たれている」と話されました.
180人の参加があり、会場は熱気に包まれた雰囲気になりました.

27日の 研修会 では,実際に珠洲の休耕田やため池などを参加者と周り,トキが再び生活できる場所はどういうところなのか,どんな動物,どんな植物,どんな環境がそこに必要なのか?ということを皆で学びました.
休耕田に水を張ったビオトープでは, 希少な水生生物が多数発見 され,生物の豊かな場所であることが証明されました.

地元三崎の方々にもご参加いただき,かつての,また現在の三崎の里山の様子についてお話を伺いました.

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今回来ていただいた講師の先生はこれを,「地元学」と読んでおられ,地元の方から学び,地元の良さを再発見することが,地域再生にとって最も大切なことだとお話いただきました.今回の研修会の資料など,自然学校にいくつか用意してありますので,どうぞ御気軽にご利用ください.

皆さんも,ご自分の地域で,「地元学」を始めてみませんか?


投稿者 赤石大輔 : 15:00

2008年01月20日

クロサンショウウオ産卵

1月19日

このところずいぶん冷え込んで,雪も少し降るようになってきました.
厳しい冬の生活は,原油価格の高騰もあって大変ですが,昨年は本当に暖かく雪のない冬で,いろいろなところで「やっぱり地球温暖化化ねえ.」なんて声も聞こえてきましたので,やはり冬はこうでないと,という気もしてしまいます.

ところが,この温暖化現象を連想してしまうような情報が,自然学校に届いてきました.
クロサンショウウオがもう産卵を始めた,というのです.

クロサンショウウオの産卵は雪解け頃で,昨年は小泊周辺では2月中頃に確認されました.
こちらを参照

私も小泊のため池を見に行くと,ありました.
2つのため池に,数個ずつ産卵してありました.

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今年は,一月近く早くなっています.
雪がないと,ふきのとうが早くから顔を見せたりしますが,
サンショウウオも春がきたと思ってしまったのでしょうか?
このまま無事育ってくれればいいですが,今になって寒くなってきたので,卵や孵った幼生が
死んでしまわないか心配です.

せっかく生き物の豊富な里山を残そうと思っても,地球規模の気候変動の影響で,
四季が乱れ生き物の生活が犯されてはお手上げです.

今後もサンショウウオの産卵の状況を把握していきたいと思います.
能登にお住まいの方で,ため池にクロサンショウウオの卵を見かけたら,ご一報いただきたいです.

投稿者 赤石大輔 : 21:38

2007年12月17日

薪ストーブ

12月14日

自然学校の交流サロンに,ついに薪ストーブが入りました.
春から雑木林で保全活動を行ってきて,たくさんの薪が集まりましたが,
ようやくこれを利用して暖をとることが出来そうです.

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ちょっと無骨な感じですが,このストーブは,炭も利用できる優れものです.
詳しくはこちら ー>  明和工業ホームページ

里山の資源を利用しなくなり,里山に人が入らなくなっていきました.
人の関わりが無くなると,里山は急速にその姿を変えていき,これまでそこで
生活していた生き物たちもいなくなってしまいます.

里山に入って,里山にある資源,バイオマスを積極的に利用することが,
里山を維持する最善の方法なのですが,これがうまくいきません.
里山の資源を利用しなくても,輸入材や化石燃料を利用すれば十分生活でき,
しかもそれらの方がコストも安くあがるからです.

そうやって放っておかれた里山が日本中にあり,里山生物多様性の危機,
という深刻な状況にまで陥ってしまいました.

生活の中に里山の資源を利用出来ないか?
自然学校の中で薪を利用した暖房や調理の方法を紹介できないか?
そういった思いがこの薪ストーブには込められています.
自然学校にお越しの際はどうぞこのストーブをごらんになり,暖まっていってください.

最近,薪ストーブが次第に注目を浴びてきているようです.

ニュース 

消費者のバイオマスを利用したいという環境への配慮からもありますが,
やはり決めては原油の高騰です.
原油価格の高騰が私たちの生活をかなり圧迫していますが,
ちょっと手間のかかる薪ストーブが人気になるという,新しい流れを生んでいます.
これをきっかけに社会全体で生活の中に,里山の資源を利用するという大きな流れ
になっていけばと期待しています.

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ただし,里山の資源だけで現在の生活をまかなおうとすると,
日本の里山にある資源の量では全く足りません.
それはまた別の問題ですが,今後取り上げたいと思います.

投稿者 赤石大輔 : 12:56

2007年12月06日

秋,紅葉の雑木林

11月27日

珠洲市若山町中の集落で,40年ほど前から雑木林作りをされているNさん宅を訪れた.
若山町中の集落はかつて炭焼きが盛んに行われており,その形跡が雑木林に今も残っている.

Nさんは今年81才.教員をされていた40年前,卒業生が珠洲へ戻ってきたときに,みんなで集まれる場所を作ろうと,杉を植林されたのをきっかけに,ここに森林公園を作ろうと思われたそうだ.

植林された杉林を抜けると,コナラとアカマツが混生する雑木林にはいる.
そこには,様々な色のモミジが散在している.
炭焼き職人がコナラを切る際に,モミジを残すようにしてもらったそうで,
秋には,写真のように美しい紅葉をみることができる.
今年は紅葉が遅く,11月末まで美しい風景を見ることが出来た.

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戦後の拡大造林で,反対側の山はほとんど杉が植えられている.
ふるさとの風景を少しでも残しておきたい,そう思われたそうだ.
70年代に始まった松枯れの被害が珠洲にもやってきて,
「樹齢百何十年のアカマツが枯れたときは,本当に悲しかった.」
そうおっしゃっていた.

雑木林の頂上付近につくと,Nさんは足を止め,深呼吸をされた.

「私はこの先には一度も上ったことがありません.
この先に入ろうとすると,胸が苦しくなります.私はここに神様がいると感じます.」

とくに変わった様子のない林だが,Nさんにとっては,神聖な場所なのだろう.
自然を愛し,畏敬の念を抱く.そういう日本人の根源的な宗教観を,Nさんはお持ちなのだ.
私もこれ以上奥へ進む気にはなれなかった.

私は特に宗教を持ってはいないが,生き物に対する尊敬の念は持ち続けたいと思う.
神様がいるかいないか?という議論などしたくはない.
でも今,この場でNさんの足を止めている,Nさんの中にいる神様は,信じたいと思った.

Nさんは,多くの人にこの場所を見てもらいたいとおっしゃっていた.
ここは広くはないがとても美しい林だ.これまで大変なご苦労で,維持されてきたのだろう.
一人でも多くの方にここを見てもらうような機会を作っていきたい.

投稿者 赤石大輔 : 10:33

2007年11月24日

マキ棚とカレーうどん

11月24日

里山里海メイトの定期活動「保全林の整備」を行いました.

珠洲でももう雪が降りました.
雨も続いて寒い日が続いています.

今日は,午前中だけ晴れるとの予報でしたので,
思い切って作業を行いました.
参加者は10名.

これまで,多すぎる雑木を伐採し,それをマキにする作業
を行ってきました.今回は,積み上げたマキを自然学校まで
運び,軒下にしっかりとしたマキ置き場を作りました.
まだ生木ですぐには使えないマキもありますが,ずいぶん集まったものです.

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作業の途中で,予報通り雨になってしまいました.
それでもいったん始めた作業はなかなか中断できないもので,
最後まで作業を行いました.
カッパを着ていたにもかかわらず,作業後はずいぶん濡れてしまいました.

寒い中作業をして,すっかり冷え切った体を温めてくれたのは,
スタッフが作ってくれたカレーうどんです.

里山里海メイトの活動は,楽しく美味しくがモットーです(今決めました).
自然学校一階の交流室は,食堂に早変わり.
暖かくて美味しいので,みんなおかわりしていました.
そんな皆さんを記念に一枚.

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本当に寒くなってきました.
今年はゆずがたくさんなっているので雪が多いとか.

あと一回は作業をして,今年を締めくくりたいです.

投稿者 赤石大輔 : 17:37

2007年11月10日

保全林はキノコの宝庫?

11月10日

今日は,自然学校の保全林の整備活動を行いました.
今年の春から整備を行って,明るくなった林から,
アミタケが発生したことを,先日はお知らせしました.
その後,角間の里山メイトがきのこ狩りに訪れ,カゴいっぱいの
アミタケを持って帰るほど,保全林はきのこがたくさん発生しました.

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今日もみんなで整備を行っていたところ,
なんとホウキタケ(の仲間)が見つかりました.
2つも株になって発生しているところを,里海メイトの方が見つけてくれました.

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ホウキタケは比較的珍しい部類のキノコで,分類が進んでおらず謎の多いキノコですが,里山林に発生する菌根菌であると思われます.
美味しく珍重されており,能登では「ねずみのて」と呼んで親しまれていますが,最近はこれも減少してきているとのことです.

このようなキノコが整備林に発生したことは,
今後様々なキノコがここで採れる!かもしれないという期待を持たせます.

来年の秋は,ここでみんなでキノコ狩り&キノコ鍋パーティを開催してみたいですね.

投稿者 赤石大輔 : 18:09

2007年11月06日

大盛況!金大祭

11月3日

里山里海メイトと,金沢大学の学園祭に参加しました.
会場は,金沢大学五十周年記念館「角間の里」.
白峰から移築したこの古民家は,角間の里山メイトの活動拠点となっています.
毎年学園祭には,角間の里山巡りや,里山でとれた野菜の収穫体験,苔玉販売,
ドングリの工作体験,メイトの手作りケーキとコーヒーの里山カフェなど,
楽しいイベントが開かれています.
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今回私たち里海メイトは,能登のごちそうを持って行きました.
まずは,能登の大粒で美味しい小豆,「能登大納言」と珠洲のお米を使った「おはぎ」.能登では「かいもち」というらしいです.
どうしてかいもちかはよくわかりませんが,しゃもじで掻いてお米を,
所謂「半殺し」状態につぶすところから,とも言われています.
これが2個一パックで200円.前日に自然学校スタッフ総出で100パック作りました.
「小豆がおいしいね!」と皆さん喜んでくさいました.

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また,能登の エゴノリを使った
ところてんを作りました.
ところてんも能登の郷土料理の一つです.
詳しくは 自然学校のホームページより,「里山レシピ」をクリック,郷土料理「ところてん」をご覧ください.
ところてんは一杯100円で販売し,子供たちに体験として
ところてん突きをしてもらいました.
これが結構好評で,「僕も私もやりたい!」と次々注文が入りました.
ところてんの味も食感も最高の出来で,「うちに持って帰るから3杯袋に包んで!」
とおっしゃってくれたお客さんもいました.

また里海メイトの方が,珠洲のイカと珠洲の塩で作ってくださった
「イカの塩辛」も小分けして一パック150円で販売!
さらに,持ってきたお米をその場で炊いて,おむすび2個100円と破格のお値段!
(だんだんジャ○ネットみたいになってきたぞ).
これは角間の里山メイトが作ったキノコ汁と合わさって飛ぶように売れてきました.

里海メイトの方がおうちで作られている野菜や,大豆,小豆,能登の塩,そしてだんだんその名が広まってきた 「姫どら」 も販売しました.

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極めつけは,漁師をしているメイトさんが鰤とアオリイカを持ってきてくれました.
これは,,,販売せずに夜の交流会でいただきました.美味しかったです.

今回初めて大学祭に参加してくださった里海メイトの方々は,
お客さんの反応を見て,とても喜んでくださいましたし,角間の里山メイトとの交流もあり,すばらしいイベントになりました.
次回も是非参加したいです.また,今度は能登の自然学校でこんな会をもてたらいいなと思いました.

そうそう,販売した物はすべて完売!
大成功でした.
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投稿者 赤石大輔 : 19:08

2007年10月30日

金大祭参加!

11月3日の金沢大の大学祭に,
里山里海自然学校も参加することになりました.

珠洲でとれた小豆「能登大納言」とこれも珠洲でとれたお米を使ったおはぎ.
珠洲の海でとれたエゴを使った「ところてん」.
珠洲のイカをつかった「しおから」などなど,
里海メイトの皆さんと一緒に作った珠洲の美味しい食材を
たくさん持って行きますので,皆さん角間の里にぜひお越しください.

里山里海自然学校の出店は11月3日午前10時頃から,
角間の里の一角で行います.

珠洲の里海メイトも交流を楽しみにしています!

投稿者 赤石大輔 : 20:45

2007年10月17日

保全林にシバタケが

10月13日

珠洲でもようやくシバタケが出始め,キノコシーズン到来といったところですが,
私たちが春から整備を始めた保全林でも,シバタケを見ることができました.

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ここはかつてマツタケも出ていた場所でしたが,もう30年ほど放置されて,
アカマツもたくさん枯れてしまい,キノコに適さない林になっていました.

これまでは,雑木が生えすぎて足の踏み場もなく,林にはいることすらできませんでしたが,
春から里山里海メイトによって整備が始まり,9月には三井物産の社員の方々も
参加され,徐々に人が入れる林になってきました.

保全林の奥に残っていたアカマツの根本から,今回初めてこのシバタケを見ることができたのです.
とてもうれしくなりました.さすがに保全活動の効果であるとは考えにくいですが,私たちが保全している林にはまだまだキノコが残っていたし,これから作業を継続していけばさらに他のおいしいキノコが出る可能性があることが示されたと考えています.

今後は,アカマツ純林,アカマツコナラ混交林,タブ林など,珠洲の特徴ある植生を生かしつつ,里山保全活動の効果が訪れた方々にわかるようなレイアウトの林作り,また里山保全活動が林床植物やキノコ類に与える影響について実験できるようなデザインにしていきたいと思っています.

自然学校はようやく一周年を迎えますが,やることはたくさんあります.
まだまだ始まったばかり,といった心境です.

投稿者 赤石大輔 : 18:19

2007年10月06日

公民館からお客様


珠洲の公民館から2件,自然学校見学の問い合わせがありました.
9月29日は三崎町公民館の企画で,小学生ら20名がこられ,自然学校の施設を
見学されました.
当日は,里山里海メイトの方々にも声かけをして,自然学校がこれまで
行ってきた活動の報告と,10月から始まる里山マイスター養成プログラム
について紹介いたしました.

その中で里山里海メイトの方から,こんな質問というか意見が出ました.
「あんた方は能登がいい,いいというけれども,私らにはそれがわからん.
 じょうず(お世辞)でいっとるだけでなはいのか?」
たしかに,地元の方にしてみれば,能登のいったい何がそんなにすばらしいのか?
ゲンゴロウがいるため池にどんな意味があるのか?
その価値を理解していただくのは難しいことかと思います.

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私たちでさえ,ゲンゴロウが大変希少になってきていること,
それがまだ珠洲に残っているということしか知りません.
ゲンゴロウやホタルのいる環境が,どれほどの意味を持つのか?
それを明らかにするために,「奥能登の健康診断調査」を開始しました.
奥能登の里山里海にどんな生き物が,どれだけ生息しているのか?
それが地域の農林水産業へどのような影響をもたらすのか?
たとえば生物多様性の高い環境で作られた農作物は,
大きな付加価値をもつ可能性を持っていますが,それがいったい
どれくらいのものなのか?そこまで掘り起こすことができればと思っています.

この健康診断調査は,研究者のみならず,地域住民の方々の参加が不可欠です.
なぜなら,地域の里山の現状を知り,良いところは今後も続くように保全し,悪くなっているところは修復していく.そこまで地域の方々に関わってもらうことを期待しているからです.
奥能登の各地域の方々も,里山の荒廃を危惧されている方,何とかしたいとお考えの方が多く,すでにそういった活動を始められているところもあります.
この自然学校の健康診断調査が大きな流れを生み出すきっかけになればとおもっています.

10月5日は蛸島公民館の企画で,蛸島のかたがたが自然学校に見学に来られました.
里山里海学習館で,珠洲の里山の歴史や,今も生息しているすばらしい生物たち,
人々の里山への関わりを説明させていただきました.

今回一番注目を浴びたのが,実はこの角灯(かくとう)でした.
見学にこられた方が,「あら,「かくと」や,なつかしいわー」というと,
皆さん集まってこられ「ほんとや,あれなつかしー」「まだあったのねー,どこにあったの?」「昔はうちにも...」
と盛り上がっていました.

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「かくと」と発音されていたのでよくわからなかったのですが,
この角灯のことでした.昔はこれを漁船や船小屋で利用されたそうです.
この小さな四角いランプ一つで,話題が広がったのがとてもすてきだと思いました.
学習館の「農具・漁具」展示も,大きな価値を持っていそうです.

投稿者 赤石大輔 : 16:47

2007年09月17日

三井物産の里山里海保全活動・下

16日
朝9時から,自然学校の管理する雑木林で,保全活動を行いました.
自然学校近くにある放置された雑木林で,今年春から伐採作業を行い,
かなり明るい林になってきました.今回も引き続き伐採作業と,
伐採した雑木をマキにする作業をして頂きました.

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この日もフェーン現象で大変暑くなり,30度を超えました.
このような状況で,雑木林でおこなう保全活動は大変過酷な物になります.
だから9月の涼しいときにやりましょうね!と言っていたのにこの暑さ.
参加者の皆さん,汗だくになりながらも作業をして下さいました.

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子供たちはボードに「自然を守ろう」など,メッセージを書き込んでくれました.
このボードは保全林の境界線を明確にするための看板として使います.
おかげでかなり作業も進み,保全林の整備はあと数回で終えることが
出来そうです.本当にお疲れ様でした.

お昼は,自然学校近くの伏見集会所にて,伏見のお母さん方が作って下さった
カレーと,お豆腐をいただきました.
お豆腐は大浜大豆と能登の海洋深層水を使い作りました.
できたてのお豆腐は本当に美味しかったです.

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お昼の後,水辺のビオトープを少し見学して,
15時から,いよいよお祭りに参加です.

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今回は祭りの開催日がたまたま休日になりましたが,
小泊の祭りは毎年9月16日と日で決まっていて,平日の時もあります.
小泊は神社に近い方から宮島,中島,旭浜と3つの集落に分けられ,
キリコはそれぞれの集落から合計3本出されます.

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参加者の皆さんには,珠洲市よりお借りした青いハッピを着て
祭りに参加してもらいました.
私は地元の方から祭りの装束をお借りして,着させて頂きました.
祭りの途中,キリコを急な坂を押して運ばなくてはならない場面や,
担いで運ぶ時など,小泊の方と協力して祭りを盛り上げることが出来ました.

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夕方は,集会所でお祭り料理をいただきました.
お祭りのごちそうも,伏見のお母さん方に作って頂きました.
中でもがんもどきは豆腐から手作の手間のかかった物で,
とても美味しかったです.

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珠洲市長さんもお忙しい中,来て下さりご挨拶していただきました.
また参加社代表で挨拶して下さった北陸支店長のお言葉に,
「環境基金を通して三井の掲げる「 良い仕事 」ができた」と
おっしゃって頂き,感激致しました.

美味しいごちそうをいただいた後,希望者を募って能登の祭りの
醍醐味である「よばれ」を体験させて頂きました.
よばれとはお祭りの時に,家にお客を招待して,
ごちそうとお酒でもてなすという風習で,
どんな人でも大歓迎の無礼講という,とても太っ腹なものです.
今回は,3軒のお宅に分散して呼ばれました.
その場で初めて出会った地元の方と都会から来られた参加者が,
一つの席で楽しく酒を飲み,語り合うという光景は,
とても不思議な物でしたが,人の距離を一気に詰められるヨバレの席は,
とても素晴らしい物だと感じました.
参加者の皆さんはヨバレの後,バスで 国民宿舎「能登路荘」
まで帰って行きました.

さて,私はここから本番,今年は最後まで祭りに参加するぞと,
意気込んで外に出て行きました!
祭りは後半戦,小泊を一周し終えてお宮まで帰る道のりです.
祭りの進行は遅れ気味で,普段なら午前2時にはお宮にはいるそうですが,
3時を過ぎてもまだ入っていきません.
しかし,祭りの参加者は子供たちまで皆元気です.
酔っぱらってる人も多くなってきました.
私もキリコを一緒に押しているのですが,
酔いも回り,睡魔がだんだん襲っていました.
そろそろ限界を迎えそうな午前4時,
ようやく御輿がお宮に入っていきました.
クライマックスは神社の境内にわらを敷き,火をつけて,
燃えさかるわらの上をキリコを担いだ若い衆が何度も通過するという
ものすごい展開となりました.4時を過ぎているにもかかわらず,まわりには
小泊の方が大勢集まってきています.
御輿に続きキリコもお宮に入り,祭りの全行程が終了となります.
ここで私自信も完全に終了,最後はご近所のお宅におじゃまして倒れるように眠りにつきました.

17日
最終日は9時から鉢ヶ崎ビーチで植物の観察をし,
珠洲焼き資料館を見学して金沢へ帰りました.
途中お昼のお弁当は,伏見の農家レストラン「 典座 」の
お弁当をいただきました.
焼きおにぎりと煮物がとっても美味しかったです.

バスの中で3日間を振り返り,「能登半島自然学校」
の閉校式となりました.
多くの企画を詰め込みすぎ,私の段取りも悪かったので,
参加者の皆さんにご迷惑をかけた場面もありました.
しかし参加者の皆さんからはとても良い体験ができた,里山里海を実感出来たと
言って頂き,本当にうれしかったです.
午後2時半,
金沢駅にバスが到着して,解散となりました.
参加者の皆さん,本当にお疲れ様でした.

今回のイベントには,多くの方々にご協力頂きました.
特に小泊の住民の方々には神聖なお祭りに参加することを
許して頂き,心より感謝致します.

食事の準備をして頂きました伏見のお母さん方,
保全活動をサポートして下さった里山里海メイトの方々,
泉谷市長はじめ珠洲市役所の皆さん,金蔵学校の皆さん,
里山里海リーダーの皆さん,
本当にどうもありがとうございました.

雨が降る降ると言われ,それでも3日間何とか降らずに
企画をこなすことが出来ました.お天道様とお祭りの神様も感謝です.

また来年,このような企画が出来たらと思っています.
これからもどうぞよろしくお願い致します.

投稿者 赤石大輔 : 22:43

三井物産の里山里海保全活動・上

9月15−17日

三井物産社員ご家族36名が,里山里海の保全活動と,
キリコ祭りの体験のために能登へ来て下さいました.
また金沢から,角間の里山研究員の中村さんと 里山里海リーダー4名
スタッフとして参加してくれました.
三日間の様子をお伝えしたいと思います.

15日
東京,名古屋,大阪の方々が金沢駅に集合し,午前11時に貸し切りバスで出発.
1時に輪島市の金蔵に到着し,お寺のレストラン「 木の音(こえ)」で昼食をとりました.

金蔵は平安時代から続く集落で,美しい棚田風景を見ることが出来ます.
過疎,高齢化が深刻な状況にありますが,ここ金蔵は
「金蔵学校」 という地域興しNPOが地元で活躍されており,
お盆の 万燈会(まんとえ) というイベントを開催されたり,
金蔵米(きんぞうまい)というお米や,そのお米を使った米蔵金(まいぞうきん) という純米酒も造られています.

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木の音で美味しいお弁当をいただきながら,
3日間の「能登半島自然学校」の開校式を行いました.
その後,お寺の本堂で金蔵学校代表の石崎さんから
金蔵学校の取り組みを紹介して頂きました.

その後,台風のせいか30度を超える蒸し暑い日となりましたが,
皆さんには金蔵の美しい棚田風景を見て頂き,
今年3月に開設された「金蔵自然文化研究所」の見学をして頂きました.
トイレも新しくなり,研究所としての準備も整いましたので,今後は様々な調査
を金蔵で行い,この研究所を利用していく予定です.

バスに乗り,珠洲へ向かいました.
自然学校についてから早速,里山里海についての講義がスタートです.
今回は,観光旅行という事ではなく,保全活動と勉強をしに行くのだと,行って頂きましたので,
みっちりとお勉強スケジュールを組ませて頂きました.
中村教授,宇野教授から自然学校を中心とした能登での取り組み.
里山マイスターについての紹介をして頂きました.
みなさん遠くからお越しいただいて,とてもお疲れだったと思いますが,
2時間しっかりと講義を聴いて下さいました.


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休憩の後,7月にオープンした「里山里海学習館」を見学.
珠洲の里山に生きる希少生物や自然学校の保全活動について,
私から説明させて頂きました.

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長い長い移動と講義の後,珠洲の民宿へ向かいました.
初日は「 さいもん」「 まつだ荘」「 山中荘 」の3つの民宿に分宿となりました.
珠洲の民宿はどこへ行っても美味しいお魚の料理が味わえます.

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明日は保全活動に祭り体験と,ハードなスケジュールになっているのですが,
美味しい料理に楽しい会話も弾み,ついついお酒も進んでしまいました.
明日の活動は大丈夫でしょうか?

投稿者 赤石大輔 : 16:46

2007年09月05日

里山検定

珠洲では8月に珠洲検定というのがありました.
私は残念ながら参加出来ませんでしたが,次回は是非参加したいと思います.

詳しくはこちら → 珠洲青年会議所へ

私たち自然学校のホームページにも,実は里山検定というのがあるんです.
角間の里山HPから,問題に挑戦することが出来ます.
リンクはこちら →  里山検定へ
里山についての知識や,角間の里山で見られる生物などが出題されています.
現在は初級編が公開されていますが,これがなかなか難しく,私も合格点ぎりぎりの16点で何とか
クリア出来ました.

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以前「広報すず」に書かせて頂いた文章の中に,ヒントも込められています.
皆さんも是非,チャレンジしてみて下さい.

チャレンジ結果をコメントでいただけるとうれしいです.

※ 現在はwindowsのインターネットエクスプローラー5.5以上で作動するようです.
マックでは残念ながら作動しません(私もマック派なので残念です).

投稿者 赤石大輔 : 16:05

2007年08月23日

大学生対象の能登半島・里山里海体験実習

8月11日〜13日

平成19年度大学コンソーシアム石川・単位互換事業,
「能登半島・里山里海体験実習」が開講されました.
前期集中講義ということで,2単位を取得出来ます.
石川県の大学生16人が参加されました.

本講義では,能登の里山里海の現状に直接触れながら,
自然共生・環境配慮型の地域再生への取り組みについて,
住民・自治体等と一緒に考える契機とすることを目的としています.

当日の講師陣を紹介しますと,
中村浩二(金沢大学)
辻井 博(石川県立大学
池田幸應( 金沢星稜大学
A.Kambu(国連大学,IICRC
草光紀子( 環境公害研究センター
赤石大輔(「能登半島・里山里海自然学校」)
坂井恵一( のと海洋ふれあいセンター
奥能登農林総合事務所スタッフ(山本敏弘 整備課長ほか)
といった豪華メンバーです.
私も講師の一人として参加させて頂きました.


実習プログラムは,以下の通りで,

8月11日 金沢⇒ 能登空港
⇒ 輪島市(千枚田)⇒ 能登町(農業用ダム)⇒ 珠洲市(圃場整備)
⇒ 宿舎にて講義

8月12日 里山里海学校(施設見学・講義)
⇒ 粟津川魚道見学 ⇒ 粟津ビオトーブ見学 ⇒ 炭焼き見学
⇒ 宿舎にて講義

8月13日 能登町(のと海洋ふれあいセンター,講義・海洋生物観察)
⇒ 輪島市(金蔵地区,伝統文化と地域活動)
⇒ 金沢大学着

3日間みっちり実習を行って頂きました.

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多くの学生たちにとって,能登は初めての訪問となり,
過疎高齢化が進む能登の里山の現状について目の当たりにし,
ショックもあったようです.
講義では,これからの日本の農業について辻井先生にご説明頂き,
学生たちからも意見が飛び交い,熱い議論になりました.

ハードな実習を終えた後は, 民宿「瑞」さんで,
とても美味しい料理をいただきました.

夏休みに行われる2日間の充実した実習で,
能登の名所を巡り,現地の人々から生の声を聞き,里山の現状を知る.
そして能登の美味しい山海の幸をいただき,
最後には2単位も取得出来る!
僕らの学生時代にこんなお得な実習があったでしょうか!?
ちょっとうらやましくも感じてしまいました.

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また次回も実施したいと思います.
皆さんお疲れ様でした.

投稿者 赤石大輔 : 16:49

2007年08月07日

輪島市で子供たちと昆虫採集

8月2日

輪島市の 三井健康の森 にて,子ども長期自然体験村に参加しました.

体験村について詳細はこちら →  輪島市こども体験村

この体験プログラムは,夏休みの2週間,
自然豊かな能登半島・輪島で石川県と横浜市の子どもたちが
さまざまな体験活動をしながら一緒に生活しましす.

自然体験をとおして,奥能登の里山里海について学んで頂きたいと,
貴重な13日間の一日をいただいて里山里海自然学校から,昆虫採集のプログラムを提供させて頂きました.

輪島市三井洲衛では”すえ”の名の通り,かつて焼き物が盛んな土地でした.
おそらくこの近隣の里山林では焼き物のために多くのマキが採られてきたと思われます.
健康の森のコナラなどを見てみると,萌芽更新により複数の幹が伸びている物を見ることができ,つい最近まで薪炭林として利用していた形跡を見ることが出来ます.アカマツなども残っており,子供たちへ里山の授業をするにはもってこいの場所でした.

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今回,昆虫採集ではバナナを発酵させた物と,地面に紙コップを埋めた落とし穴を林の中に仕掛け,捕獲する方法を採りました.角間の里山自然学校の 中村研究員 にもご協力頂き,準備をしました.

一日前に仕掛けたバナナトラップには,大きなミヤマクワガタやカブトムシの雌を捕まえることができました.子供たちの関心は,主にカブトムシ・クワガタでしたので,落とし穴は全く人気が無くて,ちょっと残念でした.手間は落とし穴の方がかかってるのに(涙).

さらに草地でのトンボやチョウを捕虫網で採集することもしてもらいました.
この日はとても暑くなり,大人たちでもとてもしんどかったですが,子供たちは夢中になって昆虫採集をしてくれました.

さて,午後からは捕まえた昆虫たちを標本にする作業です.
せっかく捕まえた昆虫を殺してしまうのは,とてもかわいそうですが,
標本にして,図鑑でしっかり調べることで,初めてその昆虫のことを理解し,
里山の生き物の豊富さを知ってもらおうと,今回は標本作りまでやってもらいました.

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作業は,毒瓶にいれて殺した昆虫を,発泡スチロールの板の上で脚や翅の形を整えて,虫ピンでとめるという所までやってもらいました.
気をつけて作業をしないと,チョウは鱗粉が手についてしまいます.
小さな甲虫は脚や触角がもげてしまいます.慎重な作業が必要になります.

しっかりと板に固定出来たら,図鑑で名前を調べ,自分が採集した昆虫の名前をみんなの前で発表してもらいました.
2−3時間小さな昆虫と向き合うことで,五感で昆虫の体の仕組みや色を覚えることができます.
暑い中大変な作業でしたが,子供たちにはそれなりに楽しんでもらえたようです.

夕食後,このひ一日の振り返りと,里山についてのお話をして終了となりました.
子供たちの心に,能登の里山と昆虫たちの思い出が少しでも残ることを期待しています.

(せっかくの野外活動なのに,写真を撮ることを忘れてしまいました,室内の写真ばかりでとても残念です.)

投稿者 赤石大輔 : 19:37

2007年07月30日

里山里海学習館 公開

7月21日

自然学校の一階に,「里山里海学習館」という施設がオープンしました.
公開日には,小泊の方々や隣の保育所の子供たちが来てくれました.

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この学習館は能登の里山里海の素晴らしさや,自然学校の活動内容を皆さんにお伝えする施設です.
自然学校に協力して頂いている多くの研究協力者の方々と,里山里海メイトの方々の協力により,完成しました.
展示パネルでは,里山里海という言葉の意味や大切さ,珠洲市の歴史と人々の営み,珠洲市の里山里海に生息する希少な生物たちの紹介をしています.
農具や漁具は,当時の人々の里山里海での暮らしを紹介し,水槽には珠洲市に生息する希少なゲンゴロウ類を生きたまま水槽で展示も行っています.

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子供たちにはゲンゴロウが好評でした.
すいすい泳ぎながら煮干しを食べているゲンゴロウの姿はとてもかわいらしいです.

「ゴキブリと一緒やね」
という声も聞こえてきましたが(^_^;)

 今回は特集として「三崎町雲津の瓦工場の風景」と題して,瓦の生産が盛んだった当時の写真や,
明治から現代までの瓦の変遷を,実物を展示しながら紹介するコーナーを設けました.
昭和のなつかしい珠洲の風景を是非一度ご覧いただきたいと思います.

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ところで,瓦作りと里山ってなにか関係があるのでしょうか.
実は瓦作りには瓦を焼く際に大量のマキが必要で,瓦工場のそばには常に里山から切り出してきたマキが大量に積んでありました.
塩造りと同様,マキを利用するということで,瓦作りと里山は非常に密接した関係にあったのです.
瓦作りが最も盛んであった昭和20−30年頃は珠洲市のマツタケ生産量も最大であったことがその関係を裏付けています.

今回は瓦作りに焦点を絞った,珠洲ならではの企画となりました.このような企画を今後も続けたいと思います.
夏休みですので,是非ご家族でご来館ください.

投稿者 赤石大輔 : 23:28

2007年06月29日

6月16日−17日(4)

里山里海リーダー養成講座の珠洲での実習を行いました.
2日間のスケジュールは以下の通りです.

6月16日朝8時に金沢を出発し,10時半頃自然学校に到着.
すぐに,里山里海メイトの雑木林の保全活動に参加しました.

「ほら,大学生しっかりせい!」との声もきこえてきましたが.
みんな一生懸命木を切ったり運んだりしてくれました.

一汗かいてお昼のおうどんをいただいてから,
13時からは授業です.
体験プログラムの作り方と自然体験活動の基礎技術
を2時間みっちりお勉強しました.

15時から本日の宿泊場所である
農家民宿「ひろ吉」さんへ移動し,
珠洲の食材を使った料理実習を行いました.
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火おこし
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魚さばき
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豆腐作りを体験しました.
男の子でも魚をさばくのが初めてで,内蔵を出す作業で腰の引けている子もいました.

17時頃ようやく準備が整い,庭で夕食をいただきました.
メインはさばいた鯛を珠洲の炭で焼いた「鯛の塩焼き」,そして「イシル鍋の海藻しゃぶしゃぶ」です.
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夕暮れのなか,みんなで美味しくいただきました.


19時から,ホタルの講演会を聴き,
第一日終了です.

第2日は朝6時に集合し,アサギマダラの調査を行いました.
8時過ぎにひろ吉に戻り,朝食はモズク雑炊.
以前いただいた雑炊がとっても美味しかったので,是非学生に食べさせたく,
リクエストしました.学生らにも大好評でした.
(写真がないのが残念!)

9時半,最後の授業は自然学校周辺の里海を散策し,
自分たちで体験プログラムを作り上げるというもの.

海岸ではたくさんの生き物たちと磯遊び,秋にはタコすかしも行える
素晴らしい環境であることをつたえると,学生たちはぜひまた秋に来たいと
言ってくれました.

2グループに分かれて,体験プログラムの発表.どちらのグループもなかなか面白い体験を考えてくれました.
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自然学校では今回初めて大学生のためのリーダー養成講座を行いました.
最初は人数を集めるのが大変で,どうなることかと思いましたが,
良いメンバーに恵まれ,素晴らしい講座になったと思います.

夏はいよいよ,彼らが能登でリーダーとして自然体験プログラムの指導を行います.頑張って能登の自然の素晴らしさをつたえてもらいたいです.


投稿者 赤石大輔 : 20:57

2007年06月25日

6月16ー17日(3)

6月17日(日)朝6時から,
アサギマダラ調査隊の第2回調査を行いました.
今回は,金沢から3大学(星陵大学,石川県立大学,金沢大学)の学生8名と,
おじさん5名,合計13名で行いました.

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大学生は前日から珠洲に来ていたのですが,民宿ではほとんど寝ていなかった
ようで,ものすごく眠そうです.大丈夫でしょうか?

今回も,前回と同じように,寺家,狼煙,川浦を回って調査しました.
天気もそこそこで,期待していったのですが,結果は5頭と,ずいぶん少なかったです.
そろそろアサギマダラの飛来も終わり日かずいてきたのでしょうか.

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めぼしいスポットにチョウがおらず,すこし気の抜けてきたメンバーたち.
狼煙でようやく1頭飛んでいるのを発見!
するとメンバーみんなの目がしゃきっと覚め,
網を持って追いかけます.

みんな虫取り網をふるのは久しぶりということですが,
大学生よりおじさんの方が網裁きは上手でしたね.

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百万石蝶談会の松井先生によると,今年石川県の海岸で確認された
アサギマダラは17日までで通算506頭だそうです.
かなりの数ですが,昨年の半分ほどのようです.
年によって数が大きく変動する生き物は魚でも
昆虫でもたくさんいます.
ただ,大きく数が減ったときに環境変動や生息地の破壊が起こると,
一気に絶滅するということもあります.

アサギマダラのように,アジア一円を数世代かけて移動する生物は,
広大な生息地が必要になります.中継地点の一部が無くなってしまえば,
大きな打撃となります.

いつの間にかアサギマダラがいなくなってしまったなんて言うことの無いように.
そのためにも,能登に住んでいる皆さんが,アサギマダラという生き物の名前を
知っている,ということが大切なんだと思います.

投稿者 赤石大輔 : 18:57

2007年06月24日

6月16日ー17日(2)

16日19時から,
「蛍の飛び交う里山の保全について」というタイトルで,
講演会を行いました.

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講演会には,お二人の先生にお越しいただき,蛍の生態について,能登のホタルの現状,ホタルをはじめとした里山生態系の大切さやその保全の方法についてお話し頂きました.

水田+生物保全=ホタル

という公式があるように感じています.
ホタルさえいれば良いとか,
ホタルがいないような水田は価値が低い思われる方が多いようです.

しかし,
ホタルがいる水田が最高ということではないし,
ホタルが全てではありません.
ホタル以外にも水田に生きる生物はたくさんいるし,
次第に姿を消してきています.
それらを保全することも大切なこと.
水田の生き物たち全てに目を向けること,
水田を生態系として見ることが,求められている事なんです.
そういったお話を,K先生,F先生のお二人にして頂きました.

今回の講演会には,50名の参加者がありました.
珠洲市から農家の方々がたくさん参加して下さいました.
ありがとうございました.

奥能登の農村生態系保全にかかわる大切な講演会になったと思っています.
今後も,こういった講演会を開いていきたいと考えています.

もしご要望がありましたら,自然学校までご連絡下さい.

連絡先 ー>
「能登半島 里山里海自然学校」事務局
〒927-1462 石川県珠洲市三崎町小泊新ル11
TEL・FAX:0768-88-2528 
E-mail:info@satoyama-satoumi.com

投稿者 赤石大輔 : 00:47

2007年06月17日

6月16日ー17日(1)

6月16日,17日は,たくさんのイベントがありました.


  1. 16日午前9時から,「里山里海メイトの定期保全活動」.
  2. 午後19時から,「ホタルの保全についての講演会」
  3. 17日午前6時から,「アサギマダラ調査隊」
  4. 16,17日2日間の「大学生対象里山里海リーダー養成講座」.

の4本です.
ですので,今回は何回かに分けて報告したいと思います.

里山里海メイトの定期保全活動が開催されました.
当日はメイトの方々21人,金沢から大学生8人+講師3人参加し,
総勢32人で活動を行いました.

今回は,雑木林の整備とマキ集めです.
作業は3回目となり,鬱そうとした林が,大分明るくなりました.

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元々アカマツ林であった場所ですが,
驚いたのは,タブノキがたくさん進入していたことです.
珠洲の海岸沿いにはタブノキがたくさんありますので,
そこから運ばれてきたと考えられます.

里山の荒廃を考えたとき,

アカマツ → 落葉広葉樹 → 常緑広葉樹
という遷移段階が,

アカマツ → 常緑広葉樹
と,アカマツからコナラなどの落葉樹のプロセスをすっ飛ばして
いきなり常緑樹林に変化してしまうということが判りました.

この場所は,30年ほど放置されていたと聞いています.
こちらでは,アカマツの明るい林から,とても暗い常緑の森になってしまうまで,
あまり時間がかからない環境なんだということが判りました.

そうすると,明るい林で生育していた林床植物などは,
通常よりも早く姿を消すことになるのかもしれません.
(地域によって里山の顔はすべて異なると思いますので,
通常という表現があまり良くありませんが).

本日の作業で,軽トラック2台分のマキを集めることが出来ました.
今年の冬にマキストーブが入る予定です.
そのためのマキは十分そろったかな?

作業の後,スタッフの方が作ってくれた「冷やしうどん」をいただきました.
うどんのダシは小泊の「長手崎すいせん工房」が作っている「アゴダシ」です.

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アゴダシのアゴはトビウオの意味です.
この時期揚がってくるトビウオを開いて炭火で焼き,乾燥させた物です.
アゴダシでつくったうどんのの汁はとても上品で美味しかったです.

また,メイトのUさんが作られている無農薬無肥料のお米でたいたご飯もいただきました.
もちもちして甘く,とっても美味しかったです.
Uさんありがとうございました.

雑木林はあと3回程度作業をすると,一段落付きそうです.
これから夏に向けて熱くなりますので,無理をせず,着実に広げていきたいと思います.

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投稿者 赤石大輔 : 21:03

2007年06月13日

アサギマダラ調査隊

6月10日

朝6時自然学校集合の号令に,集まった精鋭はみさき小学校の生徒3名.
アンドおじさん4名(私を含め).
みんな寝癖をつけたままでしたが,やる気はみなぎっています.

寺家,狼煙,川浦を回りましたが,
残念ながら前日からの雨で,アサギマダラが飛ぶには気温が低く,
捕獲出来たのは合計3頭.
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それでも子供たちは喜んでくれました.
「羽の黒いのがあるし,おなかも黒いからオスや!」
オオ!ブラボー!
素晴らしい!この間の講演会で覚えてくれたんだね.

羽に子供たちの名前を記入し,
このチョウがどこかで再び捕まることを願って,
再び空に放しました.
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今週末もアサギマダラ調査を行います.
海岸ではこれが最後になると思います.

日時:6月17日(日曜日)朝6時.
集合場所:里山里海自然学校
準備:動きやすい格好,あれば昆虫網,極細の油性ペン.
※ 自然学校では網,ペン,記録紙を20組準備してあります.

朝早起きして,みんなでチョウに会いに行きましょう.

投稿者 赤石大輔 : 19:54

6月の保全活動

6月の里山里海メイトの会,定期保全活動を,
6月16日(土曜日)午前9時から行います.

今回は,3月から行っている雑木林の管理作業です.
木を切り,それをマキにして自然学校で利用します.

冬にはマキストーブがはいる予定ですので,
その燃料としましょう.

里山里海メイトの会定期保全活動

 日時:6月16日(土曜日)午前9時から.
 活動内容: 雑木林の整備.
 参加費: 200円
 準備:作業出来る服装,あれば軍手,鎌など.
 作業後は,おうどんを準備しております.
 (皆様の参加費は,傷害保険・通信費・軽食代に当てています.)

皆様の参加をお待ちしております.

投稿者 赤石大輔 : 18:23

2007年06月04日

アサギマダラ飛来!

アサギマダラが珠洲に飛来!

6月4日

ついにアサギマダラが珠洲の海岸にやってきました.

朝7時に鉢ヶ崎海岸から調査をスタート.
高波,引砂,寺家,とまわり外浦の川浦で発見!
最初の一匹が目に映った瞬間,いわゆる

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

という感じで,脳内物質がドバーっと出て行く感じがしました.
昆虫採集に限らず,蒐集をする人間,珍し物好きの人間には分かる感覚
だと思います.

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網を持って近づいてみると,スナビキソウのまわりから
フワッ,フワッと数匹が飛び上がりました.
おお,いるいる!
慎重に近づいてサッと網で捕獲し,
人生初めてのアサギマダラのマーキングをしました.
川浦で5個体,高屋で3個体マークしました.

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調査記録
  場所 時刻 性別 書いた内容
1.川浦 7:45 ♂  すずろく 6/4 DAS
2.川浦 7:50 ♂  すずろく 6/4 DAS2
3.川浦 7:55 ♂  すずろく 6/4 DAS3
4.川浦 8:00 ♂  すずろく 6/4 DAS4
5.川浦 8:05 ♂  すずろく 6/4 DAS5
6.高屋 8:22 ♂  たかや  6/4 DAS1
7.高屋 8:25 ♂  たかや  6/4 DAS2
8.高屋 8:27 ♂  たかや  6/4 DAS3

※ すずろく:珠洲市禄剛崎の意味(正確な場所は川浦でした).
  DAS:ダイスケ アカイシ スズ の意味です.


さて,アサギマダラの調査の醍醐味は,別の地点でマークされた個体を
再捕獲することです.
そうすることで,このチョウがどこから来てどこへ行くのか確認出来ます.
今日は高屋でマーク個体を捕まえました.

このときもまた,キター!!
となりましたが,確認してみると,同じ高屋で先日マークされた個体でした.
淡路島とか遠くの個体を期待したのでちょっと残念ですが,
数日間は同じ場所にとどまることが確認出来たことになります.

再捕獲
1.高屋 8:30 ♂ IMM D34 たかや

先日講演をして頂いた,松井先生のマークでした.
松井先生はすでに珠洲でたくさんのチョウにマークをされています.

松井先生の記録:
5月27日
珠洲市寺家港 1頭

6月2日
 珠洲市小浦出海岸 14頭
 珠洲市大崎 12頭
 珠洲市川浦海岸 5頭
 珠洲市寺家港 3頭
 珠洲市高屋海岸 20頭
 珠洲市仁江海岸 4頭
 珠洲市狼煙海岸 7頭
 珠洲市三崎宇治海岸 2頭
 珠洲市鰐崎 2頭

おそらく,今後6月いっぱい見られると思いますが,
今週末あたりがピークになるのではないでしょうか?
そこで,10日の日曜日にアサギマダラの調査を行いたいと思います.

10日に雨が降っていなければ,高波,引砂,寺家,狼煙の海岸を
調査したいと思います.早朝ですが,参加可能な方は,ぜひ集合して下さい.
事前にご連絡頂けるとありがたいです.

アサギマダラの調査:
日時:6月10日朝6時
集合場所:里山里海自然学校
準備:動きやすい格好,あれば昆虫網,極細の油性ペン.
※ 自然学校では網,ペン,記録紙を20組準備してあります.

珠洲の海岸へ,美しい旅人に会いに行きましょう.

追記:

仕事を終えて,帰ろうと思ったら自然学校の校庭に,アサギマダラが一頭
飛んでいました.夕方6時半頃ですので,涼しくなってまた飛び出したのでしょうか?

挨拶に来てくれたみたいで,なんだかうれしかったです.

投稿者 赤石大輔 : 15:16

2007年05月15日

講演会+保全作業

5月12日

アサギマダラ講演会の講演会
「旅するチョウはどこへ行く」が開催されました.

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金沢からM先生をお招きし,お話をして頂きました.
アサギマダラは大移動をするチョウで,南の台湾や南西諸島から本州にやってきます.
石川県では,珠洲の海岸に最も多く飛来し,高屋海岸や狼煙海岸など外浦に多く見られます.

講演会には,33名の参加者があり,小学生,中学生も参加してくれました.
様々な世代の人たちが一つの場所に集まってイベントに参加する,とても素晴らしい会になりました.

参加者の皆さんから,面白そう!ぜひ探しに行きたいと好評でした.
こちらに参加者の感想を載せています(当日紙に書いて頂き,HPにはスタッフが代筆しました).

次回は,ホタルの保全について講演会を行い,地域の皆さんと里山の保全について考えたいと思います.

講演会が終わって,午後からはメイトの皆さんと雑木林の手入れを行いました.
自然学校近くの松林がかなり荒れています.
少しずつ低木を刈り取り,明るい林にしていきます.
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また,作業で出た木材を薪として利用するため,持って帰りました.
冬には薪ストーブを設置する予定ですので,これからどんどん集めます.
冬はストーブに火をくべながら,皆さんと談話をしたり,料理に使ったり,
里山のバイオマスを有効利用したいと思います.
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さて,作業の終わり頃にKさんから電話.
「はかいったきゃ?」
...えー,お墓参りはしていませんが,たぶん違う意味だろうと思い,一応「はい」.

一緒に作業をしていたメイトさんに聞くと,
はかいったきゃ?
 ≠ 墓参りしたか?
 = はかどったか?
でした.
珠洲の言葉をまた一つ覚えました.
今後も少しずつおぼえたいと思います.

投稿者 赤石大輔 : 21:51

2007年05月10日

磯の生き物調べ

5月10日

中能登町久江小学校のバス遠足がありました.
自然学校のすぐ近くにある海岸で,磯の生き物しらべをしました.
自然学校のサポーターSさんのご指導をいただきました.
角間の里スタッフの中村さんも金沢から駆けつけてくれました.

昨日とはうってかわって,風の強い寒い日となってしまいましたが,
子供たちは元気に海岸に入り,貝,ヤドカリ,ハゼ,エビ,クラゲなどを捕まえました.
また,打ち上げられたワカメやアオサなどの海藻,貝殻を拾いました.

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Sさんに,海岸でとれるカニを見せて頂きました.
小泊の海岸にたくさんいるカニで,これを使ってスズキなど大型の魚を釣るそうです.
名前は...ガンチョ.
標準和名調べておきます.

次第に風が強くなり,お昼近くになったのでここで終了.
Sさんが,帰りがけにアオイガイの貝殻を子供たちに持たせてくれました.
アオイガイは,小泊の海岸によく打ち上げられるようです.
私もひとつひろいました.

自然学校に戻り,お弁当を一緒に食べ,さよならをしました.
午後からは,苺狩りに出発.
おやつも食べたけど,苺は別腹だそうです.

昨日の里山体験に続き,里海体験も実施することが出来ました.
しかし,海無し県の群馬出身の私は,まだまだ磯の生き物がよく分かりません.
もっと勉強しなければと,痛感しました.

投稿者 赤石大輔 : 22:55

2007年05月09日

生きもの調査

5月9日

みさき小学校の3,4年生が,遠足で小泊の水田ビオトープまでやってきました.
先日作ったビオトープの生き物調べをしてくれることになりました.

10時にビオトープ到着.
一時間かけて歩いてきたのに(ので?),エンジン全開!
大きな声でご挨拶してくれました.

みさき小学校では,以前からビオトープ作りを行っており,
ビオトープの意味や,ゲンゴロウなど希少生物が珠洲に存在することを,
ほとんどの子達が理解していました.

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ため池と二つの水たまりの3班に分かれて,調査開始です.
ため池には,メダカ,クロサンショウウオ,タニシ,アカガエルの仲間,カゲロウの仲間,
ミズムシ,ギンヤンマ,ゲンゴロウの仲間など多数の生物がいました.
水たまりには,オオコオイムシ,マツモムシ,ヨコエビ,ミズムシなどが
いました.作ったばかりの水たまりなのでまだまだ生き物は少ないようです.

絶滅危惧I類の
イチョウウキゴケは,奥能登の多くの水田で見られますが,
小泊のビオトープにも多数確認されました.
スケッチを終えたら,お昼になりました.

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私も子供たちと一緒にお弁当をたべました.
お弁当を食べながら,最近の子供達のトレンドを調査.
どうやらドラゴンボールが一番人気.
未だにアニメでは悟空が最強,ナルトなどヤムチャでも勝てるらしい.
(よかったねヤムチャ涙).

ご飯の後,少しお話しをして解散.
大きな声で「さようなら」.
また来て下さいね.

このビオトープを作った理由は,珠洲の方々に,地元の素晴らしい自然を知ってもらい,
里山という景観と,自分の住んでいる地域を大切に思ってもらうためです.

私が小学生のころ,熱帯雨林の伐採,酸性雨,砂漠拡大など環境破壊がニュースなどで大きく取り上げられ,
「このままでは地球はどうにかなってしまう,
なんとか地球を救いたい」
と夢見ていました.

大学で里山のことを学ぶ中で,里山が日本の生物多様性の重要拠点であることを知り,
里山を守ることが多くの生き物を保全することにつながる,そのように考えるようになりました.

里山は人々と自然の関わりがあって存在するものです.
素晴らしい景観,守るべき環境であることを,そこに住む人々にまず
理解してもらわなければなりません.
そして,地域の将来を担う子供たちに里山を伝えることは,
もっとも重要な仕事の一つであると考えています.

今日は,私の夢がひとつ叶った日でした.

投稿者 赤石大輔 : 23:45

2007年05月01日

アサギマダラ調査隊募集!

アサギマダラ調査隊募集中!

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アサギマダラは5月〜6月に珠洲でみられるチョウです.
このチョウは”旅するチョウ”として,よく知られています.
台湾や沖縄などから飛んできます.
チョウの羽にマークをして,どこからどこへ旅しているのか,
調査をする,全国的なネットワークが出来ています.

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「珠洲の子供たち集まれ!」
珠洲のアサギマダラが,どこから来て,どこへ行くのか?
珠洲でもこの調査に参加して,アサギマダラの謎を解明しましょう!
子供たちと一緒に調査をしたいと思っていますので,
どうぞご家族でご参加下さい.

調査は5月〜6月にかけて行います.
調査や,このチョウについての説明を
5月12日に自然学校で行います.
調査の方法を教えてくれるのは,
百万石蝶談会の松井正人先生です.

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「家族でぜひ参加して下さい!!」

5月12日(土)午前10時から
講演会「旅するチョウ アサギマダラについて」
場所:里山里海自然学校,ランチルーム
参加費:無料です.

問い合わせ先
里山里海自然学校 事務局
珠洲市三崎町小泊33-7
電話/Fax:0768-88-2528
メール: info@satoyama-satoumi.com

参考資料:翔,月刊むし

投稿者 赤石大輔 : 14:55

2007年04月17日

第2回里山里海メイトの会,保全活動終了.

4月14日

今日は,第2回里山里海メイトの会を開催し,水田ビオトープ創設活動を行いました.
総勢21名の方に参加していただきました.

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自然学校のある小泊周辺の里山は,日本国内でも屈指の,希少水生生物の宝庫です.
しかし,休耕田がどんどんふえていて,湿地帯は乾いて荒れ地となり,水辺の生き物
の生息環境は危機的な状況にもあります.

里山里海メイトの会では,様々な活動を通じて,奥能登の自然,
里山と人々のつながりを維持していく大切さを,
地域の方々と共有し,子供達に伝えていきたいと思っています.

今回作業を行った場所は,田んぼの上にため池があり,手堀りの土水路が走り水田に水を引いているので,
ゲンゴロウやホタルがたくさん集まっていた場所でした.
しかし,休耕田となってから,次第に田んぼが乾き,荒れ地化していました.

今回の作業で,水路を再び整備して水の流れを作り,2枚の田んぼを掘り下げて深みを作り,
水を引きました.
皆さん畦を固める作業もお手の物で,私は足手まといでしかありませんでした.

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「これがイヤでイヤで,田んぼやめたんだけどな」
メイトの方の言葉です.

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確かに広い水田を手で起こすのはとてもしんどい作業です.
しかし,だからこそ農家の方々の大変な努力によって何百年と続いてきた里山を,
簡単になくすことは出来ないと思いました.

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暖かくなってきたら,メイトの皆さんが作り上げたビオトープにたくさんの子供達や,
研究者が集まってきます.
珠洲の自慢のビオトープにしていきたいと思います.

投稿者 赤石大輔 : 16:50

2007年04月11日

第2回 里山里海保全活動

4月14日(土)午前9時から11時30分まで,
第2回の保全活動を行います.

※ 参加される方は12日までに事務局までご連絡下さい※

 活動内容: 水田ビオトープ,雑木林の整備.
 参加費: 200円
 準備:作業出来る服装,あれば軍手,鎌など.
 作業後は,交流室にけんちん汁を準備しております.
 (皆様の参加費は,傷害保険・通信費・軽食代に当てています.)

昼食後に,里山里海メイトの設立主旨と,今後の予定をお話ししたいと思います.
また,皆さんのご意見を伺いたいと思います.

皆さんのご参加を心よりお待ちしております.


今後の予定,

4月15日(日) 午前10時から 「桜祭り」を開催します.
小泊校下振興会による地域の特産品販売,イベントなど.
詳しくはこちら→ Click

20日(金)午後6時から,
月尾嘉男先生の講演会「日本海塾」を開催致します.
場所:里山里海自然学校体育館,参加費:無料.
詳細こちら→Click

4月21日(土)午前10時から,
村崎修二さんによる「猿回し」が開催されます.
場所:里山里海自然学校
演じるのがサルだけにイヌの同伴はご遠慮を.
詳細はこちら →Click

各種お問い合わせは里山里海自然学校 事務局まで

電話/FAX 0768-88-2528

メール →こちら

ホームページ → こちら

投稿者 赤石大輔 : 17:17

2007年03月19日

里山里海メイト,保全活動スタート

3月18日

里山里海メイトの第一回保全作業が行われました.

この日は,雪がちらつく寒い日になりましたが,地元三崎町の皆さんはじめ,
奥能登各地から駆けつけて下さった方,金沢からは角間の里山メイトの皆さん,
また三井物産の社員さんなど,たくさんの方に参加頂き,総勢50名で一斉に
作業を行うことが出来ました.

まずは開会の挨拶,そしてついにできあがった自然学校の看板立てを行いました.
珠洲特産の珠洲アテで作られた立派な看板が立ったことで,自然学校に来られる方々が,
迷われることももう無くなると思います.
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保全作業開始.
1,2,3班に分かれ,1班は校舎まわりの草刈り.
2班は今後ビオトープを創設する水田までの農道の草刈り.
3班はかつてマツタケが出ていたという雑木林を切り開く作業.
私は1班の活動に参加しました.

校舎の花壇は草ぼうぼうでしたが,皆さんのおかげでとてもきれいになりました.
1時間ほどの作業で校舎まわりは片づいたので,2,3班のお手伝いに向かいました.
その途中で水田にあったイチョウウキゴケを同乗したメイトさんに紹介しましたが,
「水田の雑草?米作るのに必要か?草取りは大変なんだ」
…おっしゃるとおりです,草取りは大変だと思います.
でもホントに自然学校のすぐ裏の水田にこんな生き物がいるんだって私は感動しています.
なんとかこの素晴らしさをメイトの皆さんと共有したいなーと思っています.

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水田ビオトープに到着,すでに作業もかなり進んでいて,道が完成しつつありました.
この水田ビオトープにはゲンゴロウやホタルなどが棲息しています.
それら水辺の生き物は田んぼと共に生きてきましたが,休耕田となってから田んぼに水がなくなり,すみ場所がどんどん少なくなっています.

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最後に雑木林に向かいました.荒れ放題だった林は,きれいに道が造られ,林内も低木などがどんどん伐採されていました.
この風景,どこかで観たことがあるなという気がしました.
そうだ,「となりのトトロ」でメイちゃんがトトロの森に迷い込んでいくシーン,その小道に似ている!
あの映画はまさに里山の風景を描いたもので,それが小泊の里山とかさなって見えたのですね.それにしても,あの映画ももう20年前の物になるんですね.
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道ができ,さらに林内にも少し入れるようになりました.
メイトの方々から「これならすぐシバタケ出るぞ」「サマツもでるんじゃないかな?」
ということも聞けました.秋にはどんなキノコがみられるか,今から楽しみです.
今後はどの木を残し,どの木を切るか,よく考えながら良い林にしていきたいと思います.

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お昼まで作業をし,校舎に戻るとスタッフのお二人がすいとんを作って下さいました.
珠洲の野菜,鶏,そしてアゴだしのおつゆは上品な味でとても美味しかったです.
体の芯が暖まりました.

第一回の里山保全活動はこうして無事終えることが出来ました.
予想を超える50名という参加者のおかげで,作業も思いのほか進みましたし,
誰も怪我することなく作業を終えられたことが何よりでした.

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夕方はメイトやスタッフの皆さんと飯田の「松田荘」で懇親会.
作業の後の日本酒は格別で,料理も最高,とても幸せな気分でした.
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そこで「いさざ」の躍り食いを人生初めて体験しました.
飲み込む寸前までぴちぴちとうごくのがなんともいえませんが,
とても美味しかったです.春の味覚を堪能しました.
宴会も大盛りあがり,私もぐでんぐでんに酔いつぶれ,途中で眠ってしまいました.

10月から自然学校を開校し,様々な企画を立ててきましたが,
ようやく一つの重要な活動が動き始めました.今後は活動を継続すること,メイトをさらに増やすことなど
たくさんの課題がありますが,楽しんで活動していきたいと思います.

保全活動に参加して下さいましたメイトの皆さん,
応援して下さったスタッフの皆さん,ありがとうございました.

これからもどうぞよろしくお願い致します.

投稿者 赤石大輔 : 22:02

2007年03月09日

自然学校の参加者が増加中!

里山里海メイトの募集を始めてから今日までで登録者が,30人になりました.
角間の里山メイトがたしか600人近く.だから能登の里山里海メイトは目標1000人!


今後も皆様のご参加をお待ちしております.
詳しくはこちら


3月6日
婦人会の会長さんら3名が自然学校に来られる.
自然学校のキッチンを春から改修する予定で,今後は,里山メイトの活動や,
地域のイベント時に炊き出しや料理教室を開いていく.
そのときに,どのような物を,どのような配置で置いたらいいか?
そのアドバイスをして頂くことになった.
テーブル,コンロ,冷蔵庫の配置,調理する人数,
子供達に危険のない様な配慮など,具体的な話がどんどん進んでいく.

婦人会の会長さんはもと学校の先生,小泊の婦人会は人数も多く,
現在も活発に活動されている.
先日も,自然学校の交流室で,発表会があったばかりだ.
今後は自然学校を利用しての活動も増やして頂けそうだ.

3月7日
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三崎町の消防団の方々が,体育館で消防訓練を行った.
夏に行われる珠洲市消防団の訓練大会で優秀な成績を収めるため,
今から練習に励んでおられる.
ホースをビーッと一気に広げるのだが,まっすぐにするのはなかなか難しいようだ.
最後はモップかけをして頂き解散.
夏までに大きな成果を上げて頂きたい.

子供達に続き,大人達も自然学校への参加が増えてきて,
ますます賑やかになってきた.

投稿者 赤石大輔 : 12:09

2007年02月28日

里山里海メイトの募集

能登半島 里山里海自然学校はこの春からいよいよ
本格的に始動していきます.

奥能登の自然や文化についての研究活動はすでに動き始めました.
次は,私たちの拠点がある珠洲市の里山里海を保全する活動を,
地域の皆さんと一緒にやっていきたいと考えています.

自然学校周辺には,多数の希少生物がすむため池や水田があり,
マツタケの発生する林もあります.
しかし,そういった豊かな里山が,過疎高齢化などで
どんどん無くなっているのが現状です.
私たち市民の手で,里山里海を守る活動をしていきませんか?

使われなくなった田んぼに水をためることで,ホタルやゲンゴロウの
すみ場所を作ることが出来ます.

荒れ放題の雑木林やアカマツ林を整備すれば,おいしいキノコが秋には
顔を出してくれます.

薪や炭を利用して,美味しいご飯を作りませんか?

山菜やきのこを採って美味しいおかずにしましょう.

里海がいつまでも豊かであるように,川や海岸を美しく保ちましょう.

そんな活動を行っていきたいと考えています.
皆さんのアイディアで多くのことが出来ると考えています.
里山里海メイトに是非参加して下さい.


<<連絡先>>


能登半島 里山里海自然学校
メールはこちら
電話/fax 0768-88-2528
10時から16時まで受け付けています.

お名前:
ご住所:
電話番号:
E-mail:

をご記入の上,メール,faxでご連絡下さい.
お電話でのお問い合わせもお待ちしております.

第一回の里山里海メイトの活動は3月18日に行います.

<<第一回里山里海メイト総会>>

開催日:3月18日午前9時から12時まで.
集合場所:珠洲市三崎町小泊の自然学校

<<活動内容>>

自然学校の看板立ての行事と,今後の活動について.
とくに保全活動を行うビオトープや雑木林を見て回り,
草刈りや歩道の整備など保全活動も行う予定です.

<<雨天の場合>>

雨の時も自然学校の交流室で,金沢での活動の紹介や
自然学校の取り組みについて紹介を行います.

<<今後の活動>>

定期活動は小泊の自然学校で,毎月1回行っていく予定です.
ビオトープの創設,雑木林の管理など里山の保全活動と,
キノコ狩りなど四季折々の能登の恵みを楽しむ会,
昆虫採集,野鳥観察など自然体験や学習活動も
取り入れていきたいと思います.

年1回からの参加も大歓迎です.どうぞお気軽にお越し下さい.

能登の里山里海をみんなの手で美しく保っていきたいです.
皆さんの参加をお待ちしております.

投稿者 赤石大輔 : 19:33

2007年02月17日

2月17日

2月17日

婦人会の方々が,お花や手芸の発表会をするということで,
自然学校の交流室を利用して頂いた.

小泊の婦人会は昔から非常に活気があり,それが現在も続いている.
美しくいけられたお花,テーブルにはきれいなクロスと,簡素な交流室が
いつになく華やいだ雰囲気になった.

発表会の後,私から里山里海自然学校の設立主旨と,今後の活動について
紹介させて頂いた.里山里海メイト(仮称)の募集も行い,
皆さん非常に関心を持っていただけた感触.

珠洲在住の,ダイビングの先生も来られており,珠洲の海で
ダイビングの講習やツアーも考えられないかと提案をいただいた.
私も,かねてからダイビングを経験してみたいと思っていたが,
珠洲には木ノ浦にダイビングスポットはあっても,インストラクター不在という状況であった.
これは願ってもないチャンスなので,話を進めたいと考えている.

昼過ぎから,保全作業を行う雑木林の散策.
地権者の方に了解をえて使わせて頂けることになった.

アカマツが多く残っている場所が,農道から見える.
見えるのだが,そこまでたどり着けない.
クリなど広葉樹がずいぶん大きくなっており,ヒサカキなど低木もかなりある.
このとげとげはサルトリイバラか?途中で挫折しそうになる.
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ようやくたどり着いた場所も,アカマツの他低木が茂っている.
春の保全作業では,まずこの低木類を刈り取り,アカマツエリアまでの道を造ることからスタートしなくては.

帰り道,水田の畦を歩きながらため池や水路をのぞくと,各所にクロサンショウウオの卵塊を見ることが出来た.
もうすぐ春ですね.
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投稿者 赤石大輔 : 18:03

2006年06月26日

キタダンの石段

キタダンの石段の写真を撮った.

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この石段は,里山メイトの亀田さんが作られ,現在,名称募集中です.

一つ一つ丁寧に積み重ねられた石段は,とても美しく,亀田さんのキタダンへの,またキタダンに訪れる人々への愛情が感じられる.
ことさらに宣伝する必要はないと思うが,これを作られた人の努力や,角間の里山への思いは皆に知ってもらいたいものだ.

ishidan2.jpg
亀田さんの作られた道だから,亀の道でも良いんじゃないかな.
何か素敵な名前を付けてもらいたい.

投稿者 赤石大輔 : 20:54