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2008年12月04日

東京出張2

11月27日は,農水省のシンポジウム「農業に有用な生物多様性の指標開発」
に参加してきました.
場所は農水省本庁で,このたび霞ヶ関に初めて行ってまいりました.
ちなみに私は,「霞ヶ関」と「霞ヶ浦」を勘違いしており,「お役人さんはみんな茨城県でお仕事をしているのだ」と思っていた時期があります.中学生の頃です.

さて,今回のシンポジウムは,「農業に有用な生物多様性の指標開発」という大変魅力的なタイトルです.
農地が食物の生産現場であり,同時に生物の生息地として機能するような,理想的な環境を,誰もが夢見るわけですが,現実には非常に難しいというのが現状です.

農水省は,農水省生物多様性戦略という物を立ち上げています.
詳しくはこちら →  農水省生物多様性戦略

その中に,農林水産業の生物多様性指標の開発という項目があり,
「農林水産業の生物多様性への正負の影響を把握するための科学的根拠に基づく指標や農林水産関連施策を効果的に推進するための生物多様性指標の開発の検討」とあります.

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今回紹介されていた多くの研究では,functional biodiversity「機能的生物多様性」という言葉を使い,農地で有用な,特に害虫防除のための「天敵」となる生物種の選定に集中していました.
特に興味を持ったのは,宮崎大学農学部の取り組みで,地域の農家さんと協力して天敵の有効利用を行い,果樹や野菜の無農薬栽培をされていて,独自のシールを貼った付加価値の高い農作物作りをされています.これが人気を博しているとのことで大変勉強になりました.

参考 →  天敵活用で“自然の知恵”を生かす

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私は「生物多様性指標」ということばのイメージを,ある生物が農地に存在することで,潜在的にこれだけの生物多様性が維持されている.というわかりやすい指標が示される物と考えていましたが,今回は,害虫でもない,天敵でもない生き物「ただの虫」についての話は少なかったように思います.

参加者の中には,私と同じ意見の方もいたようで,「かつては農民が,田んぼや畑で生き物と共にあった.それをふたたび取り戻すような研究が進められることを望む」という意味の意見を述べられていました.

主催者側も,この取り組みは始まったばかりで,今回紹介する事例はごく一部であるとのことを説明されていました.来年,そしてCoP10が開催される再来年までに,さらなる発展があることと期待しています.

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投稿者 赤石大輔 : 2008年12月04日 23:21