2008年07月02日
ホタルの講演会
6月21日
講演会「ホタルの住む里を守る」が開催されました。
珠洲もホタルの多い地域です。山間部の川沿いにはゲンジボタルが、平野部にはヘイケボタルが乱舞する姿を確認することが出来ます。
しかしホタルは環境の変化に非常に敏感で、日本各地で姿を消しつつある生物です。美しい水辺、餌となるカワニナ、成虫が昼間休める林など、ホタルは生きるための条件が厳しく、そういった環境は破壊されやすいためです。
講演会では、石川ホタルの会の会員である舟本克之先生から、ホタルの分類(実に2000種、国内40種もいるそうです)、生態(卵も幼虫もさなぎも光る!)、そして保全についてお話ししていただきました。実際にホタルを捕まえてきて光る様子も見ていただきました。
日本人はなぜホタルがすきなんでしょうか?
ホタルの語源は「ほたり(火垂)」「ほてり(火照)」が転じたものと言われているそうです。
参考 → 語源由来辞典
英語でホタルは「Fire fly」
光る虫?くらいの思い入れの少ない言葉と思いませんか?
中国の方が日本に来られたとき、ホタルに喜んでいる日本人を不思議に思ったそうです。「ただの虫を見てなにがおもろいんやろ?」と。外国人と日本人のホタルに対する思いの温度差は大きいように感じました。
これは私の推測ですが、おそらく日本のホタルが水田や水辺を生息地としているからだと思います。
水の中に住んでいるホタルは実は少なく、日本の代表的なホタルであるゲンジホタルやヘイケボタルは少数派なんです。
昔アメリカのミズリー州に遊びに行ったとき、夜庭先にホタルが集まっているのを見ましたが、近くに水辺はなかったように思います。アメリカ人の友人にホタルの英語を教えてもらいましたが、ホタルが好きとか嫌いとか考えたこともないといっていました。
参考資料 → アメリかな虫事情
日本人は田んぼや水辺が好きなんだと思います。生き物の住みかという意味の「ビオトープ」も、皆さんため池など水辺のことだと思われるようです。実際は様々な生き物に対応して、森林や草地などもある生物にとってのビオトープであるわけです。
ビオトープ=水辺となるのは、 日本はトンボの国ですし、水辺には様々な生き物がいて、生物多様性の高い景観であることをみんなが知っているからだと思います。また水田は日本文化の基礎であり、どこへ行っても田んぼを見ることができることから、一番身近な自然ともいえるでしょう。その水田に夜、光を放ってホタルが乱舞する様子は、日本人にとても美しく感じられるのではないかと思います。
珠洲でも、少なくなってきたホタルを呼び戻そうという動きが始まっています。自然学校でも昨年から水辺のビオトープを創設し、様々な水生生物の保全に取り組んでいますが、ヘイケボタルが昨年より増えてきました(これは正確に数を数えてみる必要がありますが)。
ぜひ皆さんにホタルの夕べを楽しんでいただければと思います。
投稿者 赤石大輔 : 2008年07月02日 11:09