2008年04月29日
金蔵の里,悠久な歴史.
4月24日
富山県の代表的な里山である呉羽丘陵を舞台に地域の活性化を通じた里山の再生に取り組んでいる「悠久の森実行委員会」一行が「能登半島 里山里海自然学校」ならびに「能登里山マイスター」養成プログラムを視察にこられました.
悠久の森実行委員会は,富山県の小中学校, 富山ファミリーパーク , きんたろう倶楽部 などが共同で呉羽丘陵の里山について考え保全する活動を行っています.
角間の里山里海自然学校や里山里海自然学校は以前から富山県ファミリーパークと仲良くさせてもらっています.動物園内の トンボのビオトープなどは私も参考にさせてもらっています.
10時ごろ,「悠久の森実行委員会」一行が能登学舎に到着.私から里山里海自然学校の紹介, 北野先生からマイスター養成プログラムの概要説明があり,宇野先生が施設案内をしました.
お昼は, 古民家レストラン「典座(てんぞ)」で昼食会.
能登の郷土料理(1500円+コーヒーか抹茶300円)を堪能してもらいました.
写真は、農家レストラン「典座」でいろりを囲みながら話し合う参加者のみなさん.富山大学の学生さんはじめ,参加者のみなさん典座の雰囲気がいたく気に入られた様子で,今度はプライベートできてみたいとおっしゃっていました.私たちはいつもお客さんが来られたときは典座にご案内していますが,この雰囲気がとても好きで,ついつい長居をしてしまいます.
午後は,里山の原風景を紹介すると言うことで,輪島市町野町金蔵の見学を行いました.
金蔵学校の井池先生に金蔵集落の成り立ちなどをお話ししていただき,お寺カフェでコーヒー休憩(400円ほど)を採りました.
慶願寺のなかにあるオープンカフェ 木の音(こえ) では円窓の回廊とデッキテラスで美味しいコーヒーを頂くことが出来ます.
私が初めて金蔵に立ち寄ってから,もう3回目の春です.境内には桜が散り,ノトキリシマがちらほら咲いていました.井池先生の説明に寄れば,西暦600年代にはすでに金蔵に集落があり,1400年以上もこの景観が続いてきたことになります.
金蔵という集落も,ここに住む生き物たちも悠久の時間を過ごし,現代に受け継がれているわけですが,これからは10年,20年という間に,失われてしまう風景があるかもしれません.
この時期,町野町や金蔵周辺を走ると,水を張った水田にウミネコがえさをついばんでいる姿を見かけます.能登に住み始めてから気づきましたが,海鳥が棚田に群れている様子はなんだかシュールです.珠洲ではまだこういった風景を見かけたことがないので,珍しいことかと思いましたが,他の地域でも最近見られるようになったようです.
詳しくはこちら →(8ページ目) 里地の水田におけるウミネコによるオタマジャクシの捕食
海辺環境が変わったのか,鳥がオタマジャクシの価値に気づいたのか,よくわかりませんが1400年以上続いてきた金蔵の里山の風景に大きな変化が起こったのかもしれません.以前からこうだったのか,最近こうなったのか,地域の人に話を聞いてみたいと思います.
投稿者 赤石大輔 : 2008年04月29日 17:32