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2007年12月21日

周防の猿回し

12月15日

周防の猿回し,村崎さんご一家が能登へ公演に来られました.

自然学校の関連で,これまでに能登へは2度お越しいただいています.
今回はお猿が15才の安登夢くんに代わり今年デビュー3才の夏水ちゃん,猿を回すのは父・修二さんに代わって,息子の耕平さんになりました.

この日の公演は,飯田商店街と,若山公民館で,どちらも時間が無くて広報不足でしたが,飯田では120人,若山でも50人の見物人が集まりました.

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能登へは80年ほど前には,猿回しが巡業をしていたそうですが,近年は猿回し自体少なくなり,ご高齢の方でも猿回しを見たのは久しぶり,もしくは初めてという方が少なくありません.
子供達も大喜びでしたが,おばあちゃん達が「ほんとかわいらしいねえ」と笑顔で公演を見ていらっしゃったのがとても印象的でした.

猿回しというだけに,猿に芸を仕込むわけですが,たたいて仕込む方法は,猿の毛が抜けたり,表情が硬くなったり,寿命も短いそうです.村崎さんらは「本仕込み」といわれる古来からの方法で,たたいたりせずに芸を仕込むそうです.そうすると猿にストレスがかからず,毛並みの美しい猿になり,長生きするそうです.
その分,言うことを聞かせるまでに大変な時間と労力がかかるそうです.なぜ,昔の人は猿を大事にしたのか?そんな大変な苦労をして猿に芸を仕込んだのか?その点については疑問だったのですが,聞きそびれてしまいました.
ざっと考えられるのは,
1.猿が少なくて,手に入れるには難しく高価なものだった.
2.猿は神聖な存在でたたいたりすることは出来なかった.
3.昔の人は動物に対して優しかった.
ですが,1,2,3それぞれ少しずつ当てはまるのかなと考えています.

「猿と人間が一緒になって芸をする.」
里山で培われた人と自然の協働芸能といえるかもしれませんね.

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公演後,村崎修二さんは流石にお疲れのようでしたが,笑顔で,
「芸は身を助け,学問は身を滅ぼす,なんていいますけどね.
今度は芸と学問を結びつけるような試みをやってみたいですね」
とおっしゃって,次の公演先,七尾へ旅立たれました.

投稿者 赤石大輔 : 2007年12月21日 15:11