2007年10月23日
コノミタケ
10月18日
能登町柳田村周辺にて,能登特産の美味しいキノコ,コノミタケの調査を行いました.
去年も能登の道の駅などで販売されている物を見たことがあったのですが,発生をこの目で確認するため,
今回は地元の方に特別に発生場所に連れて行ってもらいました.
能登はおおくの里山が私有地ですので,勝手にはいることはできません.でも最近は金沢や富山からも
キノコシーズンにはたくさんの人が能登へやってきてキノコ狩りをされるそうです.
たくさんの人が能登にきてくれる,それはいいことだと思いますが,山を荒らしていく方も多く,
やはり里山に入るときのマナーを守ることが一番大切だと思います.
さて,今回はコノミタケの調査です.
コノミタケはホウキタケの仲間で,白い珊瑚のような形をしています.
奥能登,特に能登町方面では比較的たくさん発生し,昔から地元の人々に食べられていました.
「北陸のきのこ図鑑」には「好味茸」と漢字が当てられていて,好みの味,美味しい味のキノコという名前のようです.
しかしコノミタケという名前は能登の地方名,方言です.このキノコは正式な和名や学名がついていないのです.
能登の人々が昔から食べているようなキノコも,学術的にはまだまだ謎なキノコということです.
ホウキタケ全体の分類が遅れているのは,どこにでもたくさん出ているキノコではない,珍しいキノコであるということも一因のようです.
コノミタケはミズナラやコナラの多い雑木林に出るそうです.
おそらくナラ類の菌根菌(木と共生しているキノコ)だと思われます(これも確認する必要があります).
柳田村あたりは薪炭林が多くあり,そのような人によって管理された林に多く出ていたようですが,
最近発生量が減ってきているようです.やはり里山の荒廃が影響しているのでしょうか?
マツタケと同様,コノミタケも里山の大切な恵ですので,またたくさん出るようにしたいです.
山に入って最初に見つけたのは,コノミタケではなくホウキタケ(の仲間?)の方でした.
これは白い枝に先端がピンク色の美しいキノコです.山に発生している姿は始めてみました.
こちらもとても美味しいキノコです.
1時間ほど歩いて見ましたが,最初に入った山には残念ながらコノミタケは見つかりませんでした.
次の山を目指し移動する途中,直売所に入るとといくつか売られていました.
どうしてもほしかったので2200円のコノミタケを購入しました.
重さを量ってみると200gなので,㎏あたり11000円になります.
やはり高価なキノコですね.
2つめの山で30分ほど歩くと,ありました!ついに見つけました!
雑木林の林床に,白い珊瑚がぽこっと出ている様子は宝物を見つけたようでとても感動しました.その後も30分ほど歩き回って,4つほど見つけることができました.
今回は食べるためではなく,コノミタケの標本を手に入れるための調査でした.コノミタケがどういったキノコなのか,どんな生態をしているのか.他の研究者とともに今後明らかにしていきたいと思います.
投稿者 赤石大輔 : 2007年10月23日 11:14