2007年02月13日
マツタケ山視察
2月9日
京都の岩倉村松にて, マツタケ十字軍の活動視察.
岩倉は岩倉具視が幽棲していた場所で有名だが,
松茸の産地としても有名だったらしい.今でも発生している場所もあるという.
バス停より歩いて5分,団地のすぐ裏にマツタケ十字軍の活動拠点はあった.
ぱっと目に飛び込んでくる整備されたアカマツの小山.
ここは,バブル期に宅地造成されたが,バブルがはじけて25年そのまま放置された
場所らしい.
造成のために表土は削られ,痩せた土地にアカマツ林が出来た.
2年前から整備が進められ,松枯れで倒れた木を下ろし,コナラなど広葉樹,
ササなどの下草も刈り払い,現在に至る.
整備されたアカマツ林はとても美しい.
いつマツタケが拝めるかと聞くと,「早くて5年後,おそければ30年後」
と笑いながらみなさん答えられる.
マツタケは待つだけ(ダジャレです)ですか?
と気が遠くなってしいそうだが,いえいえ,こんなのもあります.
小さなアカマツの苗は,マツタケの菌根をもつ苗だ.
マツタケシート(マツタケの菌糸がたくさんついた不織布)
にアカマツの根を包み,マツタケを感染させる.
この苗についた菌が,30−40年生のアカマツの根にも感染すれば,
マツタケの発生が見込める.
このように,林を整備して待つだけでなく,マツタケを導入しちゃおうというアクティブな
方法にも取り組まれている.
マツタケ十字軍の活動は毎週行われている.
活動拠点には,手作りの小屋,テーブル,椅子,かまど,ピザ釜がそろい,なんだか秘密基地みたいだ.
みんなで昼食を作り,食べる.燃料は切り出した木材.隣には畑もあり,宇治の方が作られた茶畑もある.今日は野菜たっぷりのおみそ汁,炊き込みご飯,釜で焼いたジャガイモ,お好み焼き,焼きそば,漬け物など,おなかいっぱい食べた.
やはり,ただマツタケ山の整備をするだけでは,苦労が多く,
楽しみも少ないため継続は難しいだろう.
楽しみながらやる,十字軍のやり方は大変参考になった.
マツタケ十字軍のメンバーは200人以上,毎週の活動にも関わらず20−30人
の参加者がある.多くは京都,大阪の定年を迎えられた団塊世代の方々だ.
人口100万の都市,都市に住む団塊世代,近郊にある活動拠点.
京都は良い条件がそろっている.
かたや珠洲市は,人口1万9千人.
半島の先端で,金沢からも遠い.
自分の畑や山を持っている方もおおく,
何で人の山で整備なんか,という意見も多いだろう.
しかし,珠洲市のマツタケ生産量は年々減少し,特に昨年は大不作だった.
珠洲のマツタケ再生には,山の整備しかない.
過疎,高齢化が進む奥能登でも出来る里山の保全.
また奥能登でしか出来ない里山の保全を考える,大チャレンジのスタートだ.
投稿者 赤石大輔 : 2007年02月13日 15:12